プレイレポート
「リトル ノア 楽園の後継者」プレイレポート。新生リトル ノアはあらゆる意味で遊びやすい,ローグライトの楽しさが詰め込まれたタイトルだ
原作のリトル ノアはスマホ向けのリアルタイムストラテジーだったが,本作では入るたびに構造が変化するダンジョンを攻略していくローグライトアクションになっている。ハードもジャンルも一新された令和のリトル ノアが,どんなゲームに生まれ変わったのか。本稿では,その魅力やプレイフィールをお届けしていく。
「リトル ノア 楽園の後継者」公式サイト
天才錬精術師ノアがローグライトの世界で大暴れ!
本作の主人公は原作と同じく,自称・天才錬精術師のノア。巨大な方舟に乗り,行方不明となった父親を探す旅を続けていたが,ある日ひょんなことからトラブルに巻き込まれ,方舟が半壊。謎の古代遺跡に墜落してしまう。
その古代遺跡を探索しつつ,方舟の修理を進めていく,というのが本作の簡単な流れとなる。ノアの方舟に突如乗り込んできた不思議な猫・ジッパーや,ノアの父親を知る謎の錬金術師・グレイとの出会い,そこから展開されていくストーリーも用意されているが,メインのお話に関してはネタバレになるので割愛させていただきたい。
本作のローグライト要素はいくつもあるが,代表的なものを挙げると「アストラル(攻撃アクション)」「ランダムダンジョン生成」「パーマネントデス(やられたら1からやり直し)」あたり。簡単に1つずつ紹介していこう。
「アストラル」はノアが使役するキャラクターで,攻撃アクションは基本的に彼らが担当する。ノアが命令し,アストラルが攻撃を繰り出すといった表現がピッタリだろう。ダンジョン内ではアストラルを宝箱から入手したり,錬金できたりするが,どのアストラルが選択されるかはランダムとなっている。
このランダムで獲得できるアストラルを組み合わせて,自分好みの編成を作り出せるのが本作の面白いポイントの1つ。アストラルには属性や得意とする攻撃レンジがあり,属性特化を目指すのも良し,オールレンジで戦える構成を目指すのも良し。最初はなんとなくで組んでいくことになると思うが,システムを理解していくにつれて目指したい編成が見えてくるのは,ローグライトならではの楽しさだ。
本作のダンジョンは入るたびに構造が変わる「ランダムダンジョン生成」。当然獲得できるアストラルやアクセサリも変化するため,攻略には運の要素が占める割合は多い。しかしこの運要素がローグライトの妙味であり,やられてしまっても「次はもっとやれそう」という謎の自信が湧いてくるのが面白いところだ。
そして,ノアがやられてしまうと,ダンジョン内で獲得したアストラル,アクセサリをすべて失ってしまう(パーマネントデス)。ただし,獲得したアストラルとアクセサリは,探索終了時にマナに変換され,それを使うことで方舟の修復――ノアの強化を行える。
方舟の修復で得られる強化効果はさまざま。ポーションやエーテルスラスト(突進攻撃)の追加といったシステムの拡張から,最大HPや攻撃力の上昇,新規アクセサリのアンロックなど役立つものばかり。
本作は難度がイージーやノーマルであればそこまで難しくないが,最大難度のハードを選ぶとなかなかに敵も手ごわくなる。「稼ぎ」をして,方舟の修復を進めつつダンジョン攻略をしていく必要性も出てくるだろう。
シンプルかつレスポンスのいい操作感。ド派手な超必殺技による爽快感も
7体のアストラルを選んで攻撃アクションをしていく……こう聞くと複雑に感じるかもしれないが,実際に遊んでみるとそこまで難しくはない。アタックボタンを連打するだけで連続攻撃を仕掛けてくれるし,移動アクションもジャンプ(2段ジャンプ)とダッシュ(空中ダッシュ)だけなのでシンプル。直観的にすぐに遊べるうえに,コマンド入力に対するレスポンスも小気味よく,気持ちよくノアを動かせるだろう。
ただし,ボス戦や後半ステージに差し掛かると,敵の攻撃も苛烈になり,ある程度,敵の攻撃アクションを把握して立ち回る必要が出てくる。ゴリ押し一辺倒では通用しなくなるので,敵の攻撃を回避し,隙を見計らって攻撃を加えるヒット&アウェイの動きが重要となる。
いわゆる超必殺技ポジションの「アニマバースト」は,ノアが巨大化し,強力な連続攻撃を広範囲に叩き込む。使用するには,攻撃することで溜まっていくバーストゲージが必要なので,ボス戦や大量の雑魚敵相手に使っていきたいところ。
このアニマバーストだが,攻撃アクションや性能が拠点で選べるアニマ(精霊に力を借りた姿)によって変化する。初期状態で選べるのは「錬精術師ノア」だけだが,ゲームを進めていくことで「火斧戦士ノア」「氷双剣士ノア」といった具合にアンロックされていく。見た目もかわいらしく変化するのでいろいろ試してみよう。
初心者でも間違いなく楽しめる安心安全のコスパ。DLCや続編にも期待!
ついつい何度でも遊びたくなるローグライト要素が詰め込まれた本作だが,驚くべきは1500円(税込)というお得すぎる価格設定だ。アクションが得意な人であれば10時間もかからずにストーリーをクリアできるため,ややボリューム不足にも感じられるが,クリア後もやりこみ要素は残されているし,難度を上げて腕試しをしてみるのも悪くない。
なお,本作はリトル ノアの前日譚にあたるタイトルであり,ストーリーをクリアすると「Continue to “LITTLE NOAH”!(リトルノアに続く!)」と表示される。ストーリー的にはとくに深い意味はないだろうが,ファン目線ではうれしい運営からのメッセージと受け止めることもできる。
そもそも実に3年ぶりに買い切りタイトルとして復活したことがファンにとってはうれしい出来事であり,それ以上を望むのは欲張りすぎかもしれないが,個人的にももっと遊びたいのでDLCや続編などにも期待したいところ。
ローグライトを遊んだことがない原作ファンが,お試しで入門してみるのにまさにもってこいのタイトルなので,本記事を読んで興味が湧いた人はぜひ遊んでみてほしい。
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