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ソニー初のゲーマー向けワイヤレスイヤフォン「INZONE Buds」が10月27日発売。装着感良好なヘッドセット「INZONE H5」も同時に
税込のメーカー想定売価は順に3万円前後,2万5000円前後である。
INZONE Buds
もちろん,BluetoothでもINZONE Budsは利用できるのだが,どちらかと言えばBluetooth接続はオマケで,メインの用途はあくまでもUSBレシーバー経由での接続というのが重要な点である。
INZONE Budsの見どころは,ソニーがオーディオ用に展開しているソニー製のハイエンド完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM5」の技術を取り入れていることだ。
たとえば,内蔵するスピーカードライバーは,WF-1000XM5と同様のソニー独自ドライバー「ダイナミックドライバーX」を採用。高音域を担当するドーム部と,低音域を担当するエッジ部にそれぞれ異なる素材を用いて,それらを組み合わせたことで,低音域から高音域までの再現力に優れており,さらに音の定位の表現にも優れるという。
また,内蔵するバッテリーにも,WF-1000XM5と同じ大容量バッテリーを採用しているそうで,イヤフォン本体だけで最大12時間※,充電ケースからの充電も最大12時間という長時間のバッテリー駆動が可能となっている。
※イヤフォン本体のみ,ノイズキャンセリング機能オフ時
もうひとつの特徴は,ゲームプレイのような長時間使用時でも,耳が痛くなりにくいデザインだ。バッテリーやタッチパネル,基板などは耳の外側に出して,耳穴の上側に来る部分を小さくしたほか,耳穴周りの凹凸を避けるような構造を採用したことで,圧迫感を軽減したそうだ。
INZONE BudsとPCやスマートフォンとの接続は,USBレシーバーを用いた独自ワイヤレス接続と,Bluetooth LE Audioでのワイヤレス接続の2方式が用意されている。とくにUSBレシーバーとの接続時は,ワイヤレス伝送部分の遅延を30ms未満に抑えたという低遅延が特徴だ。PCだけでなく,スマートフォンやタブレット端末でもUSBレシーバーは使えるので,ゲームプレイ時はこちらを使うほうが妥当だろう。
一方,Bluetooth LE Audioは,対応するスマートフォンが最新世代の一部に限られるうえ,Bluetooth LE Audio非対応の機器とは接続できない。今後はBluetooth LE Audio対応の機器も増えていくだろうが,INZONE Budsの発売時点では,Bluetooth LE Audioで接続できる機器は限られると理解しておこう。
INZONEのヘッドセットでは,ユーザーの耳を写真で撮影して,耳の形に合わせた最適化を行う機能を備えていたが,INZONE Budsではそれに加えて,PC限定になるが,サウンドテストによって耳の中の形状に応じた最適化も加えることで,より個人に合った立体音響を表現できるという。もちろん,ノイズキャンセリング機能も備えている
PCでもスマートフォンでもゲーム用途で使える完全ワイヤレスイヤフォンを求める人なら,INZONE Budsは選択肢のひとつとなりそうだ。
INZONE H5
オーバーイヤー型ヘッドセットのINZONE H5は,eスポーツタイトルに適した音質と,快適な装着感に重点を置いた製品だ。PCとの接続は,専用のUSBレシーバーを用いた独自方式のワイヤレス接続と,3.5mmミニピンのアナログケーブルによるアナログ接続の2方式に対応する。
音質面の特徴は,ソニーのオーディオ向けヘッドフォンのノウハウを生かした形状の振動板を採用することで,とくに高音域の再生品質を向上して定位感を高めている。また,エンクロージャの上にダクトを設けて低音域を最適化することで,迫力のある低音再生が可能になったという。
とくに,既存製品の「INZONE H7」と比べて,イヤーカップ全体の小型化やヘッドバンドのスリム化などにより,公称本体重量が約65gも軽い約260gを実現した。
それでいて,INZONE H5のイヤーパッドの内径は,INZONE H7と変わらないサイズを確保しているので,サイズのわりに耳を圧迫しにくい作りとなっているわけだ。
もともとINZONEのヘッドセット製品は,優れた装着感を評価されていたが,INZONE H5はその点をさらに強化してきたわけで,長時間着用することの多いゲーマーには,響くところのある製品ではなかろうか。
ソニーのINZONE公式Webサイト
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