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「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」発売直前放送をレポート。鈴村健一さん,森川智之さんに加え野村哲也氏も出演
番組は松澤千晶さんがMCを務め,本作で主人公「ザックス・フェア」を演じる鈴村健一さんと「セフィロス」を演じる森川智之さん,そして本作のクリエイティブディレクター&キャラクターデザイナーの野村哲也氏(天の声)が出演し,本作はもちろん「FINAL FANTASY VII」シリーズについても振り返った。
ザックスの制作秘話やキャスト選定理由が公開に
まずは,源流とも言える「FFVII」についてのおさらいが行われた。「FFVII」は2022年で25周年を迎え,「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-」も2022年で15周年を迎えるが,鈴村さんと森川さんは「FFVII」シリーズのキャストとしてこうした形(イベント・番組などを含めて)で共演するのは初めてだという。
当時ついて野村氏は,ドットから3Dへのグラフィックス制作の変化によって,自身の立ち位置がグラフィッカーからデザイナーに移行し,どうなるのか未知数の中で開発を行っていたと振り返った。
また,FFシリーズをプレイしている鈴村さんは,2Dから3Dへの革新的な変化に驚きつつも,実際にプレイしたら「ファイナルファンタジーだった」と当時の気持ちを思い返していた。
続いては「FFVII」のキャラクター相関図が表示され,大まかな組織同士の関係性を紹介した後,それぞれが演じるキャラクターについての紹介を演じた本人たちが行なった。
野村氏によると,ザックスは制作当時,最後の最後に発注が来たキャラクターだったとのことで,野村氏自身もザックスがどういうキャラクターなのか謎のままデザインに取り掛かっていたという。そのため,当時想定してたザックスは陽気でポジティブとはややかけ離れた,ちょっと冷めたようなイメージだったそうだが,その後「クライシス コア」でしっかりとキャラクターが定まっていったと語った。
「クライシス コア」の話題がでたところで,数多く登場した「FFVII」の関連作品がずらりと挙げられ,2005年発売の「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」で初めてキャラクターボイスが実装されたことを紹介しつつ,それぞれが印象深いタイトルを挙げていった。
松澤さんはタークスが好きということで「BEFORE CRISIS FINAL FANTASY VII」,鈴村さんはゲームと違い掛け合いでの収録が行われたアニメ「LAST ORDER FINAL FANTASY VII」を挙げていた。野村氏は「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」で自分の思い描いていたボイスをキャラクターに落とし込めたことが印象的だったと話し,鈴村さんの声がザックスのキャラクター性を作り上げていく大きなきっかけになっていたことも明かした。
その流れから,オーディションで選ばれた森川さん,オーディションなしで選ばれた鈴村さんそれぞれの選定理由についても野村氏から明かされた。それによると,鈴村さんはそれまで謎だったザックス像が明確になるのではないかと感じたこと,セフィロスはもともと色気があってとにかく怖い印象の人(声)がいいと思っていたそうで,森川さんの声を聞いてすぐにこの人だと感じたことが理由だそうだ。
トークパート前半戦は「FFVII」関連作品
ここからは,テーマが書かれたバスターソード型のカードを使いトークが繰り広げられた。トークテーマは「FFVII」関連作品にまつわるものとなり,鈴村さんと森川さんが交互に選択していった。
まず鈴村さんによって選ばれたトークテーマは「初めての収録(ADVENT CHILDREN)」。カードには「初の収録での苦労や印象に残った出来事は何?」といった内容が書かれていた。
この質問に対して森川さんは,演技としてのセフィロスの難しさを話すとともに,役者として“削る演技”の難しさも話していた。それを聞いた鈴村さんも,ベテランの方々から引き算の芝居ができるようになれと言われていたこともあったようで,森川さんの話に共感していた。
この点について野村氏はダメージボイスを例に挙げ,ほかのキャラクターは弱・中・強と3種類のリアクションがあるが,セフィロスは弱・中の2種類で,ほかのキャラクターの中が弱,強が中に当たるとし,その独自性について紹介した。
次に森川さんが引いたカードは「自身のキャラ以外で好きなキャラは?(FFVII全体)」というもの。鈴村さんはエアリスを挙げ,当時から不思議な魅力のエアリスがどのような喋り方でどのように話すのか気になっていたという。実際の声を聞いて驚きがあったそうだが,「よくやっていると思いますよ。うちの奥さんは」と,坂本真綾さんについてコメントしていた。
一方森川さんは,演じてみたいキャラクターとして井上和彦さん演じるアンジールを挙げた。
いよいよ発売「クライシス コア -FFVII- リユニオン」
続いては12月13日に発売となる「クライシス コア -FFVII- リユニオン」が紹介された。本作は「FFVII」の7年前を描いた作品で,グラフィックスの一新やゲームシステムの最適化など,HDリマスターの枠にとどまらないファン待望の作品となっている。
野村氏によると,本リマスター企画は「FFVII REMAKE」が3部作と決まって,道筋が見え始めてきた段階までペンディングされていたそうだ。その後で再び持ち上がり,「FFVII REMAKE」の1作目と2作目の間に本作が出せるのではないかということで,動き出したとのことだった。
本作のグラフィックスに関しては,すでに「FFVII REMAKE」が発売されていることから,なるべくそちらに寄せる形で制作された。CGモデル内部の骨組み部分(ボーン部分)は,当時のものが使われているそうだ。
また,ゲームシステム部分では本作の特徴的なシステムでもある「D.M.W(デジタル マインド ウェーブ)」において,絵柄が揃った際にストックし,任意の発動が可能になっていたり,バトルのテンポが相当上がってたりと,今の時代に則した追加・調整も施されている。
トークパート後半戦「クライシス コア -FFVII-」
トークパート後半戦として再びバスターソード型のカードが登場。ここではリユニオンを含む「クライシス コア -FFVII-」についてのテーマや質問が用意されていた。
鈴村さんが選んだのは,「『夢を抱きしめろ』抱きしめている夢は?」というカードだ。仕事を始めたときに抱いていた夢や,今抱いている夢は何かという内容で,これに対し鈴村さんは,FFシリーズにボイスがついたら出たいという夢があったそうだが,それが叶ったと喜んでいた。一方森川さんは,声優を始めた頃に抱いていた夢が「プロダクションを持つこと」だったという。現在森川さんは自身のプロダクションを運営しており,しっかりと夢を叶えている。
続いて森川さんが選んだテーマは,さとまりP(「クライシス コア -FFVII- リユニオン」プロデューサー佐藤万里子氏)からの質問で「ふたりがこだわっている物や事はありますか?」というもの。……なのだが,こだわりの例に挙げられたのが,「セフィロスは神羅カンパニーが支給するシャンプーとリンスを毎回1本使い切ってしまう」という内容で,笑いが起こっていた。
さて質問の方だが,悩む2人が野村氏に話を振ると,「歳を重ねるごとにこだわりもなくなっていく」との回答が。これには2人とも共感していた。
再び鈴村さんの番になると,先の質問が面白かったことを理由に「さとまりPからのお願い」というカードを選択。内容は「日々頑張っているファンの皆さまに,ザックスとセフィロスからそれぞれ励ましのセリフをください」となっていた。しっかりセリフも用意してあり,ザックスが「お疲れ様!」,セフィロスが「少しはやるじゃないか」だった。
そして最後となった森川さんは「ご自身にとってのバスターソード&正宗」というカードを選択。内容は「仕事のときに頼りにしているもの。もしくはバスターソードのように誰かから受け継いだ大切なものはありますか?」だ。
鈴村さんは,台本をペーパーレスにしてタブレットで台本をチェックするようになったため,タブレットが仕事のときに頼りにしているものだという。ただ,タブレットに慣れすぎてしまい,紙の台本でも拡大縮小操作(ピンチイン・ピンチアウト)をしてしまうことがあるらしい。
森川さんはまだ紙のほうが多いらしく,一度自身のタブレット端末で試したことはあるとのことだったが,台本のページを変える際,スライド操作ではなく紙をめくる仕草(つまんでめくる)をしてしまい,操作に慣れないと話していた。
トークパートが終わると,番組自体も終了の時間となったが,ここで改めて本作の商品紹介が行われ,パッケージ版の「ヒーローエディション」「コレクターズエディション」に同梱される特典「エアリスの手紙」が鈴村さんの手に。特別描き下ろしとのことだったが,この手紙は「クライシス コア -FFVII-」のシナリオを担当した野島一成さんが新たに書き起こした内容になっており,その内容を実際に手紙としてエアリス役の坂本真綾さんが書いたことが発表された。
肝心の内容は非公開のため,手元に届いた人はぜひじっくりと確認しよう。
最後に,野村氏は「FFVII REBIRTH」まではまだ時間があることから,本作を遊んでザックスの生き様を見てほしいとコメント。森川さんは,たっぷりと本作を楽しんで「FFVII」を応援してほしいと続けた。そして鈴村さんは,「FFVII」に関われたことをとても光栄に思うと話し,絶対に損をしない素晴らしい作品と力強く断言。「ぼくも明日からプレイを開始いたします。皆さんも一緒にプレイしましょう」と締めくくった。
「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」公式サイト
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