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都市生活者の孤独をテーマにした「Birth」が,Summer Game Fest: Play Daysにプレイアブル出展
Steamの「Birth」ストアページ
少しエッジの利いた大人向け絵本のようなアートスタイルが気になる「Birth」は,都会で暮らす主人公が孤独に耐え兼ねた結果,さまざまなパーツで人造人間(もしくはクリーチャー)を作り上げ,話し相手をさせるという不気味な設定のアドベンチャーゲームだ。
プレイヤーは,骨や内臓などの必要な標本を集めるために,街をウロウロしながら,コーヒーショップや図書館,マーケット,アートギャラリーなどで他人の生活を盗み見し,そこからヒントを得てパズルを解き明かして,その目的を達成していくことになる。
カー氏は,医療従事者のトレーニングを目的とした教育ゲームの開発メーカーでプログラマーをしており,その過程で人体についても興味を持ち始めたという。そして,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による外出自粛やリモートワークなどで生活が変化する中で,このゲームのアイデアが浮かんだとのこと。ただ,彼女はプログラミングができてもアーティストではないため,この2年間のほとんどは。余暇にアートやデザインを学ぶ毎日だったそうだ。
そんな「Birth」には音声はなく,かなり感覚的にパズルをこなしていくことになる。他人の生活を勝手に覗き込むという奇妙なゲームシステムで,店に陳列されているオブジェクトを動かしてみると,後ろから何かに使えそうなアイテムが出てきたり,寂しそうに凍えているネズミが手にしているコインを奪い取ったり,,他人の手紙にある文字からパスワードを盗み出したり,どこかモラルに欠けた行動をひっそりと行っていくのだ。カー氏によると,こうしたオブジェクトやヒントはマップの至るところに点在しており,1つとして同じメカニックのパズルはないとのことだった。
早ければ今年8月ごろにはリリースできるという「Birth」だが,人造人間を完成させて心が暖められることになるのかどうか。気になる人は,公開されているSteamストアページでウィッシュリストに追加しておくといいだろう。
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