プレイレポート
[プレイレポ]「Star Wars ジェダイ:サバイバー」を一足早く体験。ジェダイの騎士となったカルはその力を使って新たな冒険へ
なお本文中の技名などの用語は,筆者の体感による訳であり,今後リリースされる正式翻訳版とは一致しないことを,あらかじめお断りしておく。
またプレイできたのは4時間ほど,さらに試遊用に調整されたバージョンなので,仕様変更もしくは筆者の勘違いによって,やはり今後リリースされる正式版と異なる可能性がある。あくまでもプレビューだと含みおき,ご容赦願えれば幸いである。
2019年11月15日の「Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー」から約3年半ぶり,ファン待望の続編で,作中では5年が過ぎている。ジェダイとしてはパダワン(見習い)に過ぎなかった主人公カル・ケスティスも,本作では立派な騎士である。前作で習得した技は基本的に継承されており,本作ではさらに上をいく。いわゆる,強くてニューゲームであった。
時代は映画の「エピソード3/シスの復讐」と「エピソード4/新たなる希望」の間の空白期。銀河皇帝パルパティーンが,ジェダイ騎士団をほぼ壊滅に追いやった後のお話。「フォールン・オーダー」とは「崩壊した騎士団」,「サバイバー」とは「生き残り」であるからして,カルは数少ないジェダイ騎士団の生き残りとして,前作で友情を育んだ探査用ドロイドBD-1とともに敵をなぎ倒し,帝国の圧政に苦しむ星々で人々を助け,クエストをこなしていく。
このひとりと1体のコンビは,前作で第二の故郷ともいえた宇宙船スティンガー・マンティスを駆り,元船長グリーズ・ドリタスと落ち合うために洞窟惑星コーボーへ向かっていたが,機器の不調で不時着を余儀なくされる。まずは物資や機材を集め,マンティスが再び飛び立てるように修理しなくてはならない。
……というのが物語のプロローグだ。
広大なるオープン・フィールドに出向く前に,マンティス内を少し調査すると作業台を見つけた。確認すると,作業台ではBD-1やライトセーバーの調整,改良,修理が行えることが判明する。とはいえまだまだ部品が足りないので,実際に組み替えるのはゲームを進めた後になるだろう。
フィールドに出ると,おだやかな風のせいか,世界がまるで生きているかのようにかすかに美しく動いている。操作しないでおくと,カルとBD-1も,退屈した者がそうするように,姿勢を変えたりストレッチしたりし,それが極めて自然で心地よい。
いざ探索では,もちろん走る,ジャンプする,視点を切り替えるという基本的なアクションを楽しめるが,カルはフォースの使い手だ。常人には不可能な,虚空を蹴ってさらに跳躍する「二段ジャンプ」,壁を移動する「壁走り」が,基本技として備わっている。これらを使わねば,先のフィールドに到達するのは難しい。壁にツタなどがあれば登り降りすることもできる。
さらには手からフォースを発することができ,それによって対岸にぶら下がっているロープを(テレキネシスのごとく)瞬時に「引き寄せ」たり,逆に手元の物体を前方に「射出」したりできる。このふたつも,ジェダイの騎士としては基本技であり,ステージを進むにつれて駆使することになる。
道に迷ったら3Dマップを呼び出して確認する。行くべき目標地点など,複数の重要ポイントにマーキングできるので,すぐ自分の位置を俯瞰できるだろう。
たまに青いオーラを発する地形や物体がある。これは何らかの手段を用いて,移動もしくは破壊ができることを表しており,謎解きや攻略の鍵となる。ぜひ脳みそを振り絞って挑んでほしい。
マップ上には無害な動物たちもうごめいている。接触アイコンやHPゲージが出なければ放置してよい。勝手に逃げていく。
一部のクリーチャーは馬のような「騎獣」となる。単に速く移動できるのみならず,足場にして高い場所に登ったり戦闘を有利にしたりできる。「飛行騎獣」なら,歩いては行けないところまで連れて行ってくれる。
接触アイコンは,箱,装置,NPC(居住者やドロイドなど)などに表示され,開けたり作動させたり話をしたりできる。これによって近道が発生したり,行けなかった場所に行けるようになったりすることもある。
接近してHPゲージ(およびガード値)が出る相手は敵である。クリーチャーやならず者,帝国の部隊などだ。ただしできれば相手に気づかれないよう遠くから観察し,まずは会話に耳を傾けて情報収集したい。そのうえで,可能であれば不意打ちし,反撃されないうちに倒すのが理想だ。
攻撃手段は,ジェダイの武器であるライトセーバーが基本となる。通常の片手持ちである「シングル」以外に,柄の両端から光のブレードが突き出る「ダブル=ブレード」,および両手持ちの「二刀流」などの「構え」を選べる。
この「構え」によって,自身の攻撃や,敵の攻撃の種類に対する防御の有利不利が変わってくる。たとえば重厚で鈍重なダブル=ブレードなら,敵の銃弾を完全に跳ね返し,撃った相手を倒せることもある。
ゲームも後半になるとブラスター(銃)も手に入り,射撃も可能(改造もできる)。さらに技を覚えていけば,片手に銃,片手にライトセーバーの「一刀一銃流」のガンフー・アクションのようなことも可能となる。
そして戦闘でも忘れてはならないフォースだ! 敵を「引き寄せる」,引き寄せた敵を「射出」する,一定時間,敵を「操作」して攻撃させる(操作中の敵は緑のオーラを放つ),力場を放って敵の動きを「遅延」させるなどがある。
これらを移動わざと組み合わせて自在に使えるので,千差万別の戦闘スタイルを実践できる。敵のアルゴリズムにも個々に癖があるので,それを見極め,なるべく自分は無傷で,相手には大ダメージを与えて倒したいところだ。敵を倒すなどすると,詳細は後述するがスキル・ポイントを獲得できる。
ちなみに路上でBD-1アイコンが出たら,親しき相棒を起動しよう。走査して得た新たな情報を,データ・バンクに登録してくれる。たとえば初遭遇の敵を倒すたび,BD-1は死体や残骸をスキャンしてその名前と能力などを記録してくれる。
なお,しっかり作りこまれた物語は楽しみたいが,そんな超絶バトルは体感したくないという場合,難度を落とすことができる。難度は今回は5段階を確認できた。
戦い疲れたら,マップ上の各所にある「瞑想ポイント」に戻ろう。
「休息」するとHPが回復する。ただし,同じフィールド上のクリーチャーも,すべて再発生してしまう。
瞑想中はスキル・ポイントを消費して「スキルの習得」が可能である。スキルは,基礎,セーバーの各構え,フォースなどで分類され,さらに別個に系統樹(スキルツリー)になっている。究極のスキルを覚えたければ,そこまで到達できる一連の下級スキルをすべて事前に習得しておく必要がある。
とはいえ,習得スキルはいつでも解除でき,その時点で保有するスキル・ポイントで自由に組み直せるようなので,手間さえ惜しまなければ,待ち受ける相手によって最適の状態にチューニングできる。
「訓練」を選べば,自分の身体に染みこむまで,戦闘のテクニックを練習できる。たとえば「弾丸をはじいて3体倒す」などのメニューがある。
また「構え」の項では,上記のライトセーバーの構えを登録し直せる。使用できる型の種類は少しずつ増えていくが,戦闘時にはここで設定した2つの構えしか使用できないので注意が必要である。
帝国の支配下とはいえ,NPC(人やエイリアン等)が住んでいる星なら,街だってある。街があれば酒場もある。商人がいて売買もできる。たとえば自身の変装(スキン)を購入できる。具体的には髪型,髭,服装などを取り換えることができるのだ。
単なる情報収集だけでなく,シナリオ上で特定の人物を「仲間」にすることも可能だ。旅の仲間によっては,戦闘に参加してくれることもある。
苗床がある場合は,特別な効果のある植物の苗や種を植え,育て,収穫できるようだ。
宇宙船が直れば,他の星までハイパージャンプできるようになり,そこでまた別の試練が待っている。
ともかく,きらびやかな異世界に漬かっていられた感動だらけの4時間であった。発売となったら,さらなる未知の世界を探索するのが楽しみでしょうがない。
最後になるが,現地で我々を出迎えてくれた人物を紹介しよう。トレイラーでも登場していたが,果たして彼がどんなふうに物語にからんでくるのか? それが明かされる日も遠くはない!
そして今のぼくの手は,彼から手渡されたライトセーバーの重みでずっしりしている。これが意味するものとは? もしかしてぼくは,彼のパダワンになってしまったのだろうか……。
「Star Wars Jedi: Survivor」公式サイト
- 関連タイトル:
Star Wars Jedi: Survivor
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(C)2022 Electronic Arts Inc.
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