Level Infiniteは,2022年夏にリリース予定の
「Tower of Fantasy(幻塔)」 (
PC /
iOS /
Android )にて,事前登録の受け付けが本日(2022年6月27日)スタートした。本作は,数百年後の未来を舞台にしたSFオープンワールドRPGで,広大なフィールドや爽快なアクション,そしてアニメ風のグラフィックスが特徴のタイトルだ。
本作ではこれまで,2回のクローズドβテスト(以下,CBT)を行っており,正式リリースに向けてしっかりと準備を進めている様子だ。6月22日に始まった第2回CBTでは,第1回CBTでのフィードバックを受け,いくつかのアップデートが行われている。
本稿では,本作のフィールド探索や爽快なアクションの魅力をお伝えしつつ,第1回CBTからの変更点を紹介していこう。なお,今回は先行プレイ用のPC版をプレイしたので,第2回CBTや正式リリース版とは内容が異なる場合があることをご留意いただきたい。
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2022/04/27 12:00
舞台は数百年後の未来,人類の未来をかけた冒険が始まる
本作の舞台は数百年後の未来,人類が発見した居住可能な惑星「アイダ星」だ。人類は彗星「マーラ」から神秘的なエネルギー「オムニアム」を獲得するために,「幻塔」という塔を建設した。
しかし,やがてアイダ星は「大厄災」に巻き込まれ,人類の文明は壊滅の危機に追い込まれてしまう。その大厄災の原因となったのは,彗星マーラから獲得していたオムニアムだった。生き残った人類の中で,幻塔を建設したエリート科学者たちは「ハガード」という組織を結成する。ハガードは,オムニアムを制御する「サプレッサー」を開発し,危険なエネルギーであるオムニアムを利用し続けた。そんなハガードに対して,自らを救世主と称し,幻塔を破壊してオムニアムの利用を止めようとする巨大組織「アイダの子」が誕生した。
物語は,ハガードの特殊部隊「エクセキューター」の一員だった主人公が,トラブルに巻き込まれて記憶を失うところから始まる。小さな島「アストラ島」で目覚めた主人公は,そこでの出会いをきっかけに,人類の未来をかけた冒険に繰り出すことになる。
アストラ島で出会う人々
シャーリー&ジーク(CV.戸松遥,中村悠一)
アストラ島で最初に出会う兄妹。シェルター付近で倒れていた主人公を助けた。シャーリーは明るく活発で,少しやんちゃな女の子。ジークはアストラにあるシェルターのリーダーで,冷静沈着な頼りがいのあるリーダーだ。妹のシャーリーを最も大切にしている。
Mi-a
ジークが偶然拾ったAIサーバント。言語モジュールに損傷があり,よく噛んだり,言い間違えたりするが,備わった機能で調べものの手伝いやアドバイスをしてくれる。冒険に同行し,主人公をたびたび助けてくれる優秀な助手。
広大なフィールドを駆け抜けよう
オープンワールドらしく,本作のフィールドはかなり広大だ。スタート地点のアストラ島は自然が豊富で,そこから出るとベンジスという港町がある。鉱山や雪原などロケーションもさまざまで,さらには遊園地のような島もあり,多様な風景を楽しめる。
フィールドには,探索要素も豊富に散りばめられている。高い場所に登れば宝箱があったり,少し歩けば簡単な謎解きギミックに出会ったりと,目的なくふらつくだけでも楽しめるだろう。
また,探索をぐんと快適にしてくれる乗り物も豊富に用意されている。高いところに行くときはジェットパックで高く飛び上がることができ,遠くに行くときはバイクに乗って素早く移動できる。川や海を快適に渡りたければジェットスライダーを使うなど,さまざまな地形に合わせた乗り物が快適な移動をサポートしてくれるのだ。
バトルは爽快なアクション。3つの武器を使い分けて戦おう
本作のバトルシステムは,3つの武器を使い分けて戦うリアルタイムアクションだ。バトルは通常攻撃,武器スキル,ジャンプや回避を駆使して進めていく。シンプルだが,武器によってコンボが大きく違うので,さまざまなスタイルで戦える。
また,大ダメージを出せる必殺技のようなものがあり,それが「連携攻撃」だ。戦闘中に少しずつ「武器エナジー」が溜まっていき,最大になった状態で武器を切り替えると発動する。この攻撃はほかの攻撃と比べて圧倒的にダメージが高いので,連携攻撃をどれだけ使えるかが戦闘の鍵だ。
連携攻撃は使用時に短い無敵時間が発生し,派手なエフェクトや演出が入る
連携攻撃を何度も使うために重要なのが,攻撃を受ける直前に回避する「ジャスト回避」と,これによって発生する「幻想タイム」だ。幻想タイムに入ると,敵の動きが止まり,武器エナジーが最大までチャージされる。うまく立ち回ることによってダメージを上げられるので,戦闘が作業っぽくならず,爽快感のあるバトルが楽しめる。
幻想タイムに入ると,ドーム状に紫色のフィールドが展開される。敵の動きが止まり,連携攻撃が使えるようになるので,攻撃のチャンスだ
マルチプレイで仲間と共に冒険しよう
本作は,サーバーの中で区切られた「ライン」でブロック分けされており,同じラインのプレイヤーとフィールドを共有している。探索しているとほかのプレイヤーとすれ違うこともあり,序盤からオンラインゲーム感を味わえる。
また本作は,マルチプレイ推奨のコンテンツが豊富に用意されている。フィールドでほかのプレイヤーと一緒に戦える「世界ボス」や,最大4人でパーティを結成し,ダンジョンに入って宝箱から装備を獲得する「連合作戦」などがある。
レベルが上がるとマルチプレイ推奨のコンテンツが開放されていく
世界ボスは,フィールドの特定の位置に出現する強大な敵だ。フィールドにいる仲間と協力して討伐でき,報酬からは最高レア度のSSR武器が出ることもある。第1回CBTでもかなり人気の高いコンテンツで,世界チャット(サーバーにいる全員に届くチャット)で参加者の募集が頻繁に行われていた。
パーティ推奨の「連合作戦」などのコンテンツでは,気軽にプレイできる「ランダムマッチング」や,パーティメンバーを募集する「チームホール」を利用できる。目的やプレイスタイルに合わせて方法を選べるのも,マルチプレイをウリにする本作らしいところだ。
充実のキャラメイクでこだわりの主人公を作ろう
キャラメイクが充実しているのも,本作の大きな特徴だ。設定項目が多く,本作のアニメ風グラフィックスで,自分だけのこだわりキャラクターが作成できる。
例えば,顔の輪郭だけでも「顔の大きさ」「頬骨」「上頬」「顎」「頬」「えら」「下唇」という7つの設定項目を細かく設定できる。髪型は前髪,横髪,後ろ髪の組み合わせがあるうえ,「カラーグラデーション」も設定でき,人と被ってしまうことはそうそうないだろう。
目,鼻,口,体型も設定可能。調整幅も大きいので,こだわり始めると本当に終わらない
プリセットやホール機能も用意されているので,細かい作業なしで早くプレイしたい場合は,そちらを使おう。
プリセットは公式が用意しているキャラクターモデルで,選択するだけでOK。このプリセットをベースにして,髪型や色で個性を出してもいい。
ホール機能は,ほかのユーザーが作ったキャラメイクが投稿されており,それをコピーして使用できる。第1回CBTでは,ほかのゲームやアニメのキャラクターの再現が特に人気で,たくさんの投稿があった。選ぶのに少し時間はかかるが,人気投票があったりして,見ているだけでも楽しい。
なお,キャラメイクはゲーム内貨幣を使っていつでもやり直せるので,後から見た目を変えたくなっても安心だ。
すぐに冒険を始めたいなら最初から完成したモデルを使うのもアリ
こだわりの自キャラがストーリーで活躍するのがたまらない
アバターを使ってお気に入りのキャラクターを操作できる!
かなり充実したキャラメイク機能を備えた本作だが,それとは別に,SRやSSRの武器を獲得したときに合わせて入手できる「アバター」を使用して,外見を変更することも可能だ。アバターを使用すると,主人公の姿や声がアバターのものに変わり,その姿で探索や戦闘ができる。アバターは,ストーリーやサブストーリーで登場するキャラクターのものだ。
アバター使用時は,モチーフの武器(アバターと同時に獲得した武器)における連携攻撃が派手になるという追加要素もある。キャラメイクした主人公の姿で戦うか,アバターに着替えてド派手な連携攻撃を放って戦うかは悩ましいところだが,ビジュアル面での楽しみ方が豊富なのも本作の魅力だ。
UIの最適化や難度の調整で,完成度が高まった
約1か月という長期にわたって開催された第1回CBTを経て,さまざまな改善が行われている。
中でも分かりやすく変化していたのはUIで,旧UIは右下のボタンの数が多く,煩雑とした感じだったが,新UIではスッキリとした印象になっている。また,回避の使用回数には制限があるのだが,以前に比べて使用回数が分かりやすくなった。
旧UI(左画像)と新UI(右画像)。ボタンが減り,視認性が向上している
遊びやすさの点でいうと,レベルが低いうちの敵の強さが下方修正され,武器の強さは少し上方修正された。また,主人公の探索範囲を広げ,ステータスも上げてくれる「サプレッサー」を強化する素材「強力オムニアム結晶」が,レベルアップでも獲得できるようになった。リリース時には,戦闘力が足りずにコンテンツが十分に楽しめないといった事態が減りそうだ。
アバターシステムにもいくつかの改善が行われた。第1回CBTではアバターを着用したときのみの追加能力があったのだが,主人公の姿のままでも能力が発動するようになった。主人公で戦いたい派も,これならアバターを集めたくなるだろう。
一部のアバターは,覚醒という機能で見た目が変化していたが,覚醒前と覚醒後の見た目を切り替えられるようにも変更されているので,アバター派もよりキャラクターの姿をより楽しめるようになった。
また,アバター着用の有無に関わらず,武器スキルの演出が以前より派手になっており,戦闘が楽しくなっている。
今回の先行プレイ版では,マルチプレイを体験することはできなかったが,マルチプレイ要素もいくつか改善が行われているようだ。公式からのお知らせがあるので,詳しい内容を知りたい人は
こちら を確認していただきたい。
以上の通り,第1回CBTからさまざまな改善が行われ,完成度が上がっている印象だ。Twitterに投稿された
運営からのメッセージ では,プレイヤーの要望に詳しく回答するなど真摯な姿勢がうかがえる。第2回のCBTを経て,正式リリース時にはさらに遊びやすくなっているだろう。
本作はコンテンツが非常に豊富で,自由な楽しみ方ができる。その中でも,広大なフィールドでの探索や爽快感のある戦闘,マルチプレイが好きという人には特におすすめしたいタイトルだ。マルチプレイを友達と遊びたい人は,友達を誘って事前登録しておくといいだろう。
公式Twitter では,キャラクターのキャストやゲームについての最新情報,イベントやキャンペーン情報などが随時告知されている。こちらも合わせてチェックしておこう。