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印刷2024/01/19 08:00

プレイレポート

[プレイレポ]「アークナイツ:エンドフィールド」はテンポのいいリアルタイムバトルや惑星開拓要素など,簡単には遊び切れない魅力に満ちている

 Hypergryphが配信を予定している3Dリアルタイム戦略RPG「アークナイツ:エンドフィールド」PC / PS5 / iOS / Android)のテクニカルテストが2024年1月12日から実施された。

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 本作は広大な3Dフィールドを自由に移動しながら,散策や戦闘,そして惑星開拓を楽しめる3Dリアルタイム戦略RPGだ。「アークナイツ」iOS / Android)の世界観を踏襲している新作は,美しくなったビジュアルやバトルシステムが特徴と言える。
 今回のテクニカルテストに参加する機会を得たので,本作の概要や見どころをお伝えしていこう。

「アークナイツ:エンドフィールド」公式サイト



シームレスで展開される3D戦略バトル


 今回のテストでは,序盤のチュートリアルを終えると舞台となる劣悪な環境の惑星「タロII」を散策できる。ストーリーミッションなどが設定されているものの,基本的に行動可能範囲はどこでも自由に動き回れた。

ステージの区切りはあるが,オープンワールドゲームの感覚に近い
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 このフィールドに敵が配置されており,遭遇したらそのまま通り過ぎてもいいし,戦闘に移行してもいい。戦闘を始める場合はローディングを挟まず,シームレスにバトルが始まるため,テンポがいい。

 戦闘の操作は,詳しい説明がなくてもすぐに動かせるシンプルなスタイルを採用している。通常攻撃はボタンを押し続けている間,自動的に繰り返してくれるので,プレイヤーは適切なタイミングでスキルを使うのが主な操作になる。

通常攻撃はボタン長押しで自動的に発動する
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スキルは任意のタイミングで使用できる。戦闘のテンポを損なわない程度に派手さがあり,スピーディな演出が心地いい
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 一見すると回避やガードが重要になるアクションバトルのようだが,本作のジャンルは3Dリアルタイム戦略RPGである。戦闘の流れが少し異なる点に注目してほしい。

 まずは,スキルの扱い方が挙げられるだろう。スキル発動前は周囲の時間がスローモーションになり,その間に攻撃範囲や攻撃対象を細かく指定していく。この工程が非常に重要であり,なるべく多くの敵を巻き込める立ち位置でスキルを発動させることが望ましい。

 例えば直線状に突撃していくスキルを使うのであれば,事前にキャラクターを移動させて敵を多数巻き込めるポジションをキープすると効果的だ。

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 瞬間的な判断力というより,戦況を見極めてキャラクターを最適な位置に動かし,より効果的にダメージを与えていく戦略性が本作では重要になっている。「ゼノブレイド」の戦闘に少し近いものを感じた。

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 またアクションバトルとは異なるが,回避の要素も存在する。敵が強力なスキルを発動すると直前に赤い枠(攻撃範囲)が表示されるため,そこから逃れる立ち回りが求められる。

 普通に移動して攻撃範囲から外れてもいいが,スキルを駆使して避けることも可能だ。主人公の直線状に突進するスキルを使えば,効果範囲から逃れながら敵にダメージも与えられる。余裕があるときには,このような高度な立ち回りも狙っていきたい。

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 パーティの操作も特徴的だ。本作では最大4人のキャラクターでパーティを組めるが,どのキャラクター操作時でもパーティ全員のスキルを使用できる。

 操作は慣れるまでやや複雑なのだが,特徴の異なる4キャラクターのスキルをテンポよく発動できるため,工夫次第で多彩なコンボを繰り出せる。突進して怯ませてから空中に飛ばし,遠距離攻撃の強力な一撃を叩き込む。こうした一連のコンボがうまく決まると大ダメージを狙える。

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 当然,パーティ編成次第でコンボは変わるため,キャラクターが増えるたびに新しい戦略を編み出せるだろう。各キャラクターは通常スキルだけでなく,ゲージが溜まるとアルティメット(必殺技)も使えるため,4人のアルティメットをコンボに組み込めれば鮮やかな戦いを実現できる。

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基地整備や惑星開拓など,クラフト要素も魅力


 フィールド探索や惑星開拓の要素も幅広く,じっくり遊べるゲームに仕上がっている印象を受けた。
 序盤から目を引くのは基地の整備だ。自分で送電用タワーなどを建設して,基地全体にエネルギーを送る仕組みを作るといった,街シムや開拓シムが好きな人にはたまらない要素が楽しめる。

どこにタワーを建てるかは自由。自分だけの基地づくりが捗る
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 最初は小さな範囲に送電するだけだが,ゲームを進めると基地から離れた遠くまでエネルギーを送るラインを作れるようになり,広大なフィールド全体が“遊び場”になっていく。こうした惑星を開拓している感覚が絶妙で,効率重視の設計にしたり,見た目にこだわってみたりと抜け出せなくなるほどにハマれる。

 もちろんストーリーを進めるためにサクッと終わらせてもいいが,ロマンあふれる基地づくりをしたい人は何時間でも熱中できるはずだ。

タワーを設置するとマップ上にも反映される
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基地までの送電ラインを作り終えた後の達成感がたまらない
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 フィールドの探索要素も非常に豊富だ。落ちている素材を集めてからアイテムをクラフトしたり,装備が眠っている宝箱を探したりといった,やり込み要素の幅も広い。回復アイテムもクラフトすることになるので,自給自足のサバイバル感覚を味わえる。

 一方で回復アイテムなどの素材不足に困ることはなかったので,素材集めがストレスにはならなかった。フィールドを歩いているだけでもかなりの素材が手に入るため,地道な作業をひたすらやる必要はなさそうだ。

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 また,武器は宝箱などから手に入ったが,防具は素材を集めてクラフトしていくことになる。入手方法がクラフトのみなのかは不明だが,探索をすることで着実に強くなれるバランスは個人的には好みだ。

武器のカスタマイズ要素なども確認できた
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 フィールド探索の気分を盛り上げてくれるビジュアルのクオリティも見どころだ。美しいのはフィールドだけでなく,操作するキャラクターモデルのクオリティも非常に高い。服装には細かいパーツが多くあるが,自然な挙動で服や小物が揺れる。髪の毛がオブジェクトを貫通するといった違和感もなく,キャラクターモデルへの徹底したこだわりがうかがえる。

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 今回はテストという名目ではあるが,フィールドのレア素材を集めたり,装備をカスタマイズしたりと遊べば遊ぶほど強くなれる要素がふんだんに盛り込まれていた。前段のビジュアルはもちろん,バトルシステムや開拓コンテンツなども現在のスマホゲームでは高水準と言える。正式リリースが本当に待ち遠しい。

 マルチプレイのコンテンツは確認できなかったが,ソロでもじっくり遊べることは間違いない。「アークナイツ」ファンだけでなく,RPGが好きな人もチェックすべきタイトルだろう。

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