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[TGS2022]発売間近の「The DioField Chronicle」を開発陣と出演声優が紹介。限定版付属のボドゲもお披露目された配信番組をレポート
声優の山田美鈴さん(ヘーザリア・シェイファム役)をMCに,本作のプロデューサーである平田重之氏,アートディレクターの熊谷崇宏氏,そして声優の岡本信彦さん(アンドリアズ・ドンダーソン役)をゲストに迎えたこの配信では,本作のゲーム内容やポイントが紹介されるともに,岡本さんによる製品版のゲームプレイが披露された。本稿ではその内容をレポートする。
「The DioField Chronicle」公式サイト
新しいSRPGの創造を目指して
番組は,まず本作の概要を改めて紹介するところからスタートした。
“最新のグラフィックで彩る新しいSRPGの創造”というコンセプトを掲げた本作について平田氏は,「仰々しいコンセプトですが,とにかく新しいSRPGを作りたかった」とコメント。SRPGにリアルタイム要素を組み込むことで,「どこかで見たことはあるが,実はまだ体験したことがない」ゲームシステムを構築し,これまでにないプレイフィールを生み出すことを目指したという。
また“リアルタイムタクティカルバトル”と称される本作のバトルシステムは,クラス(兵科)や装備武器ごとに異なるスキルを駆使しつつ,各部隊をリアルタイムに指揮していくもので,部隊の特徴を活かした状況判断が常に求められる。
既存のIPではない完全新作のRPGである本作は,世界観も独特だ。ファンタジー,中世,現代を融合した「ディオフィールド島」の風景は,精緻に描き込まれたグラフィックスで表現されているが,キャラクターと背景の縮尺のバランスをデフォルメしているため,ジオラマのような面白い効果を生み出している。
本作のメインとなるキャラクターは,ディオフィールド島の傭兵団「ブルーフォックス」の4人だ。仲はいいとも悪いとも取れる絶妙な関係で,平田氏はリアルな人間関係もまた,本作の魅力の一つだと語っていた。ストーリーについても,現実の歴史的事件や出来事からインスピレーションを受けた内容などが盛り込まれていて,ファンタジーと現実が融合した味わいが感じられるものになっているという。
岡本さんが演じるアンドリアズは,感情がフラットなキャラクターでありながら,説明のセリフなどもあり,専門用語なども多かったことから,演じるのはかなり苦労をしたとのこと。しかも長セリフも多く,イントネーションの違いでNGを出すのが平田氏もかなり辛かったと,収録時のエピソードを明かしていた。
ブルーフォックスの紅一点で,ヒロインの1人であるワルターキンとの会話のやりとりも見どころの一つだ。戦闘になると豹変する彼女の様子は,体験版のプレイヤーからも驚きの声が上がっていたとのことお。岡本さんも好きなキャラクターで,アンドリアズとの関係がどうなっていくのかも楽しみにしてほしいとのことだった。
セリフも「中学2年生の子なら言いたくなる」ようなものが多く,体験版でワルターキンと出会うシーンの「お前らも命は惜しいだろ。失せろ」という上からのセリフには,プレイヤーからの多くの反応があったと平田氏は話していた。
一方山田さんが演じるヘーザリアは生まれてからずっと幽閉されており,知識はあっても感情に乏しく,小さな子どものようなキャラクターなのだという。少女なので高い声になりがちだが,収録時は「もっと感情を抑えて」と指示されたそうで,できる限り落ち着いた声を演じたという。
なお岡本さんや山田さんら,メイン出演者のインタビューが公式サイトにて公開されているので,キャラクターや演技について気になる人はそちらもチェックしてみよう。
岡本さんによる実機ゲームプレイがお披露目
実機によるゲームプレイは,体験版の少し先である2章を,平田氏の用意したセーブデータで少しだけお披露目するところからスタートした。この2章は連戦が続く章で,戦闘の合間にテントで作戦会議をするシーンがある。ここでは拠点と同様,戦闘前の準備ができるとのこと。
キャラクターにはアビリティがあり,個人ごとに戦闘で得たAPを消費することで習得できる。またスキルは装備武器に付いていて,同じクラスでも装備武器によって異なる戦い方ができるそうだ。
部隊編成は,操作する4人に「副官」として別のユニットを付けることで,戦闘中に副官のスキルが使える。ただし兵科に紐付いた「陣形」などは,副官の場合は使うことができないとのこと。
なお一度クリアした場所は「模擬戦」として何度も挑めるようになっているので,これを使ってレベル上げや報酬のコンプリートを狙うこともできるという。配信ではネタバレに配慮し,この機能を使って岡本さんが1章の「騎士団との演習」をプレイする形で進行した。
平田氏が2章まで進めたデータを使っているだけあって,岡本さんもさまざまなスキルを使いこなしてゲームを進めていく。副官には別の兵科を組み合わせると戦いやすいとか,斧は面白いスキルが揃っているなど,平田氏からのちょっとした豆知識を交えつつ,最後は岡本さんが操作するアンドリアズが敵の騎兵を一騎打ちで倒すという展開に。平田氏は「そういうゲームじゃない(笑)」と苦笑いしつつ,岡本さんの健闘を称えていた。
プレイした岡本さんも「こういう楽しみかたもできるんですね(笑)」と笑いながら,「敵の攻撃に対する対抗策を見つけるのが楽しい」とコメント。平田氏もキャラクターの組み合わせとリアルタイムな戦略で,いろんな人がいろんな楽しみ方ができるのが,このゲームの奥深いところだと話していた。
番組の終盤には,「コレクターズエディション」に付属する「The DioField Chronicle ボードゲーム」の実物の披露も行われた。ボードゲーム好きの開発陣が本編と並行して制作したものとのことで,非常に完成度が高いと熊谷氏。
アクスタのような駒やゲームに関連するカード,外部に制作を発注したという本格的なプレイガイド,オリジナルのボックスなど,単独で発売されてもおかしくないほどの完成度である。平田氏も企画の段階で「本気か!?」と思ったほど,密度が濃いそうだ。
こちらを含む「The DioField Chronicle コレクターズエディション」は,スクウェア・エニックスe-STOREで予約受付中となっている。
最後に平田氏は,企画からようやくここまで来られたと振り返りつつ,「なかなかユニークなものができたのではないか」と語っていた。タイトル自体にもポテンシャルを感じているので,いろいろな人に遊んでもらいたいとのメッセージで番組を締めくくった。
「The DioField Chronicle」公式サイト
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- RPG
- CERO C:15歳以上対象
- スクウェア・エニックス
- ファンタジー
- プレイ人数:1人
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- ライター:稲元徹也
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