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「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた
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印刷2022/06/16 18:00

プレイレポート

「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 バンダイナムコエンターテインメントは,2022年9月1日に「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」PS5/Xbox Series X/Switch/PS4/Xbox One/PC)を発売予定だ。その「期間限定 早期体験版」2022年6月16日から6月22日までPS5/PS4向けに配信されている。今回4Gamerでは,この早期体験版を一足早くプレイすることができたので,そのインプレッションとプロデューサーインタビューをお届けしよう。

画像集#001のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」は,2013年に発売された「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」をリニューアルし,キャラクターの追加やゲームデザインの変更を行った対戦格闘ゲームだ。

 今回配信される「期間限定 早期体験版」はPS5/PS4向けに配信され,2022年6月16日から6月22日までの期間中「オンラインモード(プレイヤーマッチ)」「プラクティスモード」を体験できる。使用可能キャラクターは「ジョナサン・ジョースター」「空条承太郎」「空条徐倫」「DIO」の4体だ。

画像集#002のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 早速プレイして感じたのは,前作に比べてゲームスピード・テンポが向上していることだ。今回の試遊ではオンラインモードが残念ながら体験できなかったため,プラクティスモードでCPU相手にスパーリングをしただけとなったが,それでもキャラクターのモーションスピードが全体的に向上し,きびきびと動いているのが感じられた。また,各攻撃にヒットストップ)が強くなったことにより,演出にもかなりメリハリが出ていた。

※:ヒットストップ
攻撃が相手に触れた際,一瞬ゲームが止まる。攻撃を当てた際の爽快感,受けた際の納得をもたらす演出で,多くの格闘ゲームが導入している


画像集#003のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 そして,今回の早期体験版の見所は,新たに追加された「アシスト」システムの登場だろう。簡単に言えば,“仲間のアシストがこちらを助けてくれる”というシステムで,バトル中に [R1]を押すとアシストキャラクターが出現し,技を出してくれる。アシストはプレイアブルキャラクターの中から選ぶ形式で,専用キャラクターはいないようだ。

 ジョナサンの炎の波紋による攻撃「緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)」。承太郎は,スタープラチナがパンチのラッシュを繰り出す「オラオラ」。徐倫はストーン・フリーが糸で壁を設置する「糸の『結界』」。DIOはスタンドで攻撃する「これが…『世界(ザ・ワールド)』だ」というように,アシストが出す技はそれぞれ決められている。

画像集#004のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 承太郎のアシストなら,自分のキャラクターとオラオラでラッシュ。徐倫のアシストは飛び道具を防いでくれるので防御的に設置。DIOアシストはガード不能なのでラッシュの合間に混ぜ込むといったように,特性を理解して効果的に使うことで,戦略の幅を広げてくれる。

 また,アシストは出し放題というわけではなく,各キャラクターによって1ラウンドで使用できる回数やクールタイムが決まっている。アシストを誰にし,どのような状況で使用するかの判断が,ゲームに新たな戦略性を生み出してくれそうだ。なお,アシストはOFFにもできるので,プレイキャラクターだけで戦うことも可能だ。

画像集#005のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 前述の通り「期間限定 早期体験版」のプレイ期間は6月22日までとなっている。触ってみたい人は早めにチェックしておこう。

 試遊の後,本作プロデューサーの又野健太郎氏に話を聞くことができた。前作からの変更点や,アシストシステムの概要など,気になるところを質問してみたので,以下で確認してほしい。

「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」プロデューサー又野健太郎
画像集#006のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

4Gamer:
 よろしくお願いします。まず「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」を発売することになった経緯を教えてください。ベースとなった「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」は9年前の作品ですが。

又野健太郎氏(以下,又野氏):
 2018年ごろにアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」が放送されていた際,日本をはじめ,海外でもファンが広がっていることを感じたのがきっかけですね。「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」は,2015年に発売されたタイトルなのに海外で好調に推移していたのも後押しになりました。
 9年前のオールスターバトルを再びリリースしようと思ったのは,この広がったファンの皆様が「『オールスターバトル』というゲームは知っているが,PS3用だから遊べない」という意見を目にしたことが影響しています。新たなファンのみなさまにとっては新鮮な対戦格闘アクションとして,PS3版を購入していただいた皆様にも手に取ってもらいたいと思い,キャラクター追加やシステムの追加をした新たな格闘ゲームとして,もう一度蘇らせたいと考えたんです。

4Gamer:
 「オールスターバトル」については,グラフィックスなどが高く評価された一方で,スマホゲームのようなスタミナ制のモードやゲームバランスの偏りなど,発売当時ユーザーから大きな批判を受けました。こうした声を受けて改善した点はありますか。

又野氏:
 前作について,いろいろなお声をいただいた点は私も把握しております。それを踏まえて,本作をどう作っていくかについては,いろいろと考えました。
 挙げていただいた「キャンペーンモード」は廃止しています。ゲームバランスについても全体的に調整を行っています。
 実は前作も発売後から継続的に調整を続けてさせていただいていました。ご満足のいくクオリティにするまで時間はかかってしまったものの,なんとか評価いただける状態になっていました。しかし,前作から9年後に出す格闘ゲームとして,現在のトレンドを踏まえたうえでレベルアップをしなければならないと思いましたし,なによりも前作購入された皆様に購入いただいても満足できるゲームにしたいと思ったため,当時のものをベースとして更に調整を加えています。

画像集#007のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

4Gamer:
 例えば,どのような部分が調整されているのでしょう。

又野氏:
 まずはモーションのスピードを速くするなどしてテンポ感をアップしています。また,前作にはヒットストップが弱く,攻撃が当たったのか防がれたのかが分かりづらい部分がありましたが,今回は分かりやすくなるように調整し,駆け引きの判断がしやすくなっています。
 あと細かい部分ではありますが,入力部分の見直しも行いました。先行入力を効きやすくしたほか,前作では「下・斜め下・右・ボタン」だった必殺技コマンドも,今回は「下・右・ボタン」でも認識するようにしています。

 加えて,攻撃時のコリジョン(※)も見直しています。前作は腕を伸ばしてパンチするような技でも腕にやられ判定がありませんでしたが,今回はそれを仕込んであるので,隙のある技には反撃を食らうリスクが伴うことになります。

※:コリジョン
当たり判定,衝突判定。ゲーム内の物体に対して自由に設定でき,2つの物体の衝突判定どうしが触れると衝突したことになる。言い換えれば,どこまで近づいたら触れあったことにするかを決める範囲。この範囲に触れると攻撃が当たったこととするのが攻撃判定。やられたことにするのがやられ判定。又野氏が挙げた例だと,リーチが長い攻撃にやられ判定が設定されていないと,ローリスクで一方的に攻撃できることになる


4Gamer:
 前作の最終パッチが当たった状態から変化しているわけですね。

又野氏:
 細かい部分まで調整していますので,移植やリマスター……というよりはリメイク的なものとして捉えていただければと思います。当時の手触りと比較していただくと,別ゲームくらいに感じていただけるんじゃないでしょうか。

 調整方針としては,対戦ツールとしてより盛り上がるようなものを目指していますが,ゲーム内容を難しくし,前作をプレイされていない方が入りづらくなったというものではありません。ワンボタンを連打するだけで技が出る「イージービート」は今回も用意されていますし,初心者に向けた上達のコツなどについても,プロモーションでアプローチしたいと考えています。

画像集#008のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

4Gamer:
 新要素として登場した「アシスト」について教えてください。

又野氏:
 アシストに選んだキャラクターが,こちらを援護してくれるというものです。使用できる回数は決められており,一度使用した後にクールタイムが過ぎると再使用可能になります。
 こちらが攻撃している時に使用するアシストと,防御している時に使用するアシストで挙動が違うのが特徴で,前者だとアシスト技を出して援護してくれ,後者なら相手の攻めに割り込んで,攻撃をカットしてくれます。防御のアシストは強力ですが,その分クールタイムが長くなるので,コンボに組み込むなど攻めに使うか,守りのために温存するかを考えながら,状況を見極めていく必要があります。そういった駆け引きも本作のポイントですね。

4Gamer:
 「カスタマイズモード」でのポーズや台詞が850以上あるそうですが,1つ当たりどれくらいの時間を掛ければ入手できるのでしょうか。

又野氏:
 ものによって入手難度が違うので,一概には申し上げられません。簡単なものなら「オールスターバトル」モードの報酬になっていたりしますので,比較的すぐに手に入れられると思います。

4Gamer:
 今回,DLCは存在するのでしょうか。

又野氏:
 既に発表させていただいていますが,追加キャラクターとして4体の有料DLCを予定しています。本編には「ジョジョの奇妙な冒険」から50体が予定されています。

シーズンパスなどがセットになったダウンロード版「DIGITAL DELUXE EDITION」の内容
画像集#009のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

4Gamer:
 今回追加されたキャラクターのチョイスはどういった基準があったのでしょうか。

又野氏:
 基準は2点で,“原作のキャラクター性を表現しながら対戦格闘ゲームとして面白く表現できるか”という点と,“前作になかった特徴を持つキャラクター”というものになります。

4Gamer:
 追加キャラクターの見所について,現状お話いただけるところを教えてください。

又野氏:
 現状お話しできるのは,ディエゴ・ブランドーペット・ショップマライアスピードワゴンの4体です。

 ディエゴは,恐竜になれるということが彼の強い個性だと考え,本作では「スケアリー・モンスターズ」で一時的に恐竜になることが可能です。ゲージを1本消費するHHA(ハート・ヒート・アタック)で変身でき,相手の攻撃をものともせずに攻めていける凶暴性が表現されています。

 ペット・ショップはスタイルボタンを押すと「飛翔モード」になり,空を自由に飛び回れるのが,特徴ですね。

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画像集#012のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

 マライアはスタンドボタンを押すと,バステト女神の力でコンセントを設置できます。触れた相手は磁力を付与されてしまい「磁力ゲージ」が出現するんです。この磁力ゲージはマライアと相手の距離で変化し,近いとアップしてマライアが強くなります。つまり,マライア側には“有利な位置をキープしてバトルする”という独特の戦略性があります。

 スピードワゴンは「オウガーストリート」というスタイルを持っていて,彼が第1部でたむろしていたロンドンのスラム食屍鬼街(オウガーストリート)から名前が採られています。ゲーム的には,食屍鬼街にいたナイフ持ちのごろつきと拳法を使うごろつきを入れ替えて使役するという形になっていて,どちらにするかで挙動が大きく変わってくるわけです。ごろつきたちは必殺技の演出にも出てきますので,賑やかなバトルになりますよ。

画像集#011のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた
画像集#010のサムネイル/「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」早期体験版インプレッション。プロデューサーに前作から進化したポイントも聞いた

4Gamer:
 最後に今回配信される体験版について,前作のプレイヤーと新規のプレイヤーにどういった部分を見てほしいかお聞かせください。

又野氏:
 前作をプレイした方には,大きく変わったゲームデザインや手触り感を確かめてみてください。また,アシストや,ダッシュしながらジャンプすることで通常ジャンプより低く飛べる「ジャンプダッシュ」といった新アクションも使えますので,ぜひ触ってみてください。新規の方には,荒木飛呂彦先生が描かれたキャラクターたちの再現にこだわって制作していますので,まさに目で見たキャラクターたちを自分の手で自由に動かせるというところに注目いただければと思います。

「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR」公式サイト

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