企画記事
「Vampire Survivors」の次は何だ? 増え続ける“サバイバーライク”ゲームの歴史とオススメの5タイトルを紹介
こうしたブームが起きたタイトルにインスパイアを受けたタイトルは,ローグライクやソウルライク,メトロイドヴァニアのようにサブジャンル名がつけられることが多いが,「Vampire Survivors」についてはまだそこまでには至っていない。本稿では,そんな「Vampire Survivors」にインスパイアされたタイトルを「サバイバーライク」と仮称し,ジャンルの成り立ちと流れ,現時点で注目の5タイトルを見ていきたい。
さまざまな要素が化学反応を起こし,生まれた“サバイバーライク”
サバイバーライクというジャンルのハシリは,2019年にリリースされた「Magic Survival」だ。見下ろし型の画面と全方向移動によるシューティングや自動攻撃,パワーアップが提示され,その内容に運が大きく影響するランダム要素,終盤のパワーインフレなど,このジャンルに見られる要素が数多く含まれている。
特徴的なのが,こうした要素の多くは新しいものでは“ない”ところだ。見下ろし型シューティングは「スペースインベーダー」と同じ1979年に発売された「アステロイド」(もっというならビデオゲームの草分けである「Spacewar!」),運要素がゲームに強く影響するルールはローグライクというジャンル名の語源となった「Rogue」にまで遡れる。また,攻撃を自動化するシステムもスマートフォンゲームでは早い段階に登場している。
こう考えると,さまざまな要素を組み合わせることで“化学反応”を起こしたのが「Magic Survival」であり,本作の新しさはそれによって生まれた独特のプレイ感にある。無数の敵に囲まれた中,自動攻撃の発動を待ちわびながらジリジリ押し返していく気持ち良さや,「こんなに強くなっちゃって,ゲームバランスは大丈夫なの?」と心配になるインフレ感,ついついもう1回プレイしたくなる中毒性,これらの組み合わせが新鮮なのだ。本作に限らず,サバイバーライクには,特定の武器同士を組み合わせることで超強力な武器に変化するシステムが存在する。「Magic Survival」はこれがゲームシステムで発生したようにも見える。
その後,2021年10月に「Vampire Survivors」が発表され,2022年1月ごろからSteamでの同時プレイ数が急上昇するなど人気を博した。2021年12月23日には72人だったSteamでの同時プレイ数が,2022年1月6日には8748人,1月20日には5万1471人になっている(参考)。
「Vampire Survivors」の開発者であるLuca Galante氏は「Magic Survival」を強くリスペクトしている。「『Magic Survival』ほどに優れたゲームをプレイしていなければ,VS(Vampire Survivors)の開発を始めていなかっただろう」(Steam記事)など,折に触れて「Magic Survival」からの影響を語っている。
「Magic Survival」と「Vampire Survivors」の大きな違いはいくつか存在するが,目立つのが経験値と宝箱に関するシステムだろう。「Magic Survival」では画面上に散らばる「MPオーブ」を取るか,敵を撃破することで経験値を得られる。一方,「Vampire Survivors」では敵を撃破しただけでは経験値を得られず,ドロップした「EXPジェム」を手に入れなければならない。画面内に散らばったEXPジェムを見ていると,敵のただ中に飛び込んででもかき集めたくなる。敵の間をギリギリで駆け抜けつつ,EXPジェムを掃除機で吸い取るようにかき集めるスリルと快感がより強調されているのだ。
また,宝箱に関する違いは見逃せない。「Magic Survival」では自然に現れていた宝箱だが,「Vampire Survivors」では基本的にボスを倒さないと手に入らない。そして,宝箱の中身は1〜5つとランダムで,開いた際の派手な演出が期待感を煽る。宝箱から立ちのぼる光の柱が増えた瞬間に,胸が高鳴らないプレイヤーはいないだろう。
このほかにも,マップで棺を探し出すことで新たなキャラクターがアンロックされる探索要素や,装備できる武器を「Magic Survival」より少なくした調整も行われている。
まとめると“EXPジェムや宝箱の演出で画面はより派手になり,プレイヤーは強欲に振る舞うよう誘導される”といった点が「Vampire Survivors」ならではの特徴と言えるだろう。
敵を倒し,走り回ってEXPジェムをかき集め,1秒でも速くボスを倒すべく危険を冒してギリギリまで接近する。こうした強欲なプレイには,レベルアップで攻撃がより派手に強くなるというごほうびがある。そして,もっとたくさんのEXPジェムや宝箱が欲しくなる。膨らんでは叶い,叶っては膨らむ際限ない欲望のループが「Vampire Survivors」の魅力なのだ。
ちなみにGalante氏はかつてカジノゲームを手がけていたことがあり,その際の経験が「Vampire Survivors」に影響を及ぼしているであろうことは論を待たないだろう。
独自色を出して進歩する,新たなタイトルたち
前述の通り,「Vampire Survivors」のヒット後,インディーゲーム界隈では多数のサバイバーライクゲームが発表されている。特に2022年には,玉石混合と言わんばかりにさまざまなタイトルが一気に出てきて混沌とした状態だったが,2023年5月現在では,「Vampire Survivors」にはない独自の遊びが組み込まれ,オリジナリティを打ち出しているタイトルがかなり増えてきた印象だ。ここからはその中でも注目の5タイトルをピックアップして紹介しよう。
・ダダサバイバー
・ホロキュア(HoloCure)
・Time Wasters
・Boneraiser Minions
・バイオプロトタイプ
●「ダダサバイバー」(2022,iOS/Android,日本語対応)
ポップな絵柄が特徴のスマートフォン用タイトルだ。サービス形態は基本無料+アイテム課金で,キャラクターや装備品の入手に課金要素が存在する。システムはシンプルにまとめられている。武器5つに能力アップの補助スキル5つが装備でき,特定の武器や補助スキルを組み合わせると,武器が強力に進化する「イボルブ」が発生し,戦闘を有利にできる。武器の挙動も「Vampire Survivors」からの影響が見られ,サバイバーライクの基本が押さえられていると言ってもいいだろう。
オリジナル要素の中でも目立つのが,装備品とこれを強化するシステムだ。
キャラクターには「メイン武器」「頭」「胴」「手」「靴」「ベルト」「アクセサリ」といったスロットが存在する。ここに装備品をセットすると,メイン武器の攻撃方法が変わったり,能力がアップしたりする。
装備品は同じ品物どうしの「合成」や,敵を倒すと手に入る「設計図」を使った「レベルアップ」で強化することができる。強化システムにソーシャルゲームの文法を取り入れたことで,装備品や設計図のドロップを求めて敵を狩るというモチベーションが発生しているわけだ。
このほか,恒久的パワーアップを買うためには金策や冒険レベル(アカウントレベル)を意識し,リロールを始めとした特殊なパワーアップ用の素材(ゴールデンDNA)を手に入れるべく高難度ステージに挑戦する必要があるなど,やるべきことが分かりやすく整理されている。
バーチャルパッドの操作性も洗練されており,1ステージ15分であることと合わせて気軽に遊べる。ポストアポカリプスのゾンビものという分かりやすい設定に加え,絵柄のおかげで親しみやすい。とにかくクセのないサバイバーライクと言える。
宝箱を広うと「ラッキー列車」というルーレットが発動,武器や補助スキルが手に入る |
メイン武器はガチャからも入手できる |
同じ品物どうしを「合成」するとグレードアップする |
素材が手に入る高難度ステージの中には視界が限られているものも |
「ダダサバイバー」ダウンロードページ
「ダダサバイバー」ダウンロードページ
●「ホロキュア(HoloCure)」(2022,PC,日本語対応)
バーチャルYouTuberグループ「ホロライブ」をテーマとした,ファンメイドのゲームでPC用に無料で配信されている。
ホロメン(ホロライブのメンバー)たちに押し寄せるのは,純粋な気持ちを利用されたファンたち。ホロメンの皆はファンを救うため,得意の武器を手にして立ち上がる。
推しのホロメンに殺到したファンたちがハートマークとともに昇天する優しい設定と可愛らしいドット絵は,「Magic Survival」「Vampire Survivors」といった先行作に存在していたホラー感とは正反対だ。ホロメンたちも現時点では29人が登場し,各々のキャラ付けや配信での出来事を反映したユニークな武器と「スキル」を使う。元ネタを知るディープなファンはクスリとでき,そうでない人もゲームとして楽しめる,良い意味でのキャラゲーだ。
面白いのが,各ホロメン専用の「スペシャル攻撃」とスキル,そして強化用の「金床」と「スタンプ」だ。スペシャル攻撃は,時間経過で溜まるゲージを消費して放つ大技。ホロメンごとに全画面攻撃,能力強化,召喚と能力が異なり,多数のファンに囲まれても一発逆転が可能だ。
スキルもそれぞれのホロメンが専用のものを持っており,レベルアップ時の選択肢として出現する。例えば大神ミオはファンが近いほど攻撃力が上がる「ゲラ笑い」と,近くにいるファンの数が多いほど回復力が上がる「ママ」を持っており,近接戦も楽しい。九十九佐命は攻撃範囲が広がる「『空間』の代弁者」があるため,攻撃範囲の広い武器を取っていくと効果的……といった具合で,それぞれ有利な立ち回りが異なる。
スペシャル攻撃とメイン武器が各ホロメンの専用であることとあわせ,多彩なプレイ感が実現されているのだ。サバイバーライクでは武器が共通であることが多く,中にはキャラクターごとの差別化が薄いものもあるが,こうした課題を解決するシステムと言えるだろう。
また,ファンからドロップする金床を取れば,武器を限界以上に強化可能だ。スタンプもファンからドロップし,メイン武器に特性を付与してカスタマイズできる。運がゲーム展開に及ぼす影響がより大きくなっており,サバイバーライクの魅力を踏まえたフィーチャーだ。
サバイバーライクお馴染みの宝箱が通販のダンボールだったり,「メンバーシップ」のパワーアップを持っていると“一定時間ごとに手持ちのコインは減るが能力がアップする”効果が得られたりと,VTuber界隈のネタをモチーフにした演出も目を引く。印象的なのが,ホロメンを入手するための「ガチャ」。ゲーム内マネーで回すことができ,“推しがすり抜ける”“もっと回したいがお金がない”といった悲喜こもごもを楽しめる。恒久パワーアップを買うか,推しを求めてガチャに突っ込むか,ゲーム内マネーといえど心が揺れる。
「ホロキュア」配信サイト
●「Time Wasters」(2023,PC,日本語対応)
宇宙を駆け巡りながら星々を守るPC用タイトルだ。「Magic Survival」「Vampire Survivors」への差別化か,SFをテーマにしたサバイバーライクも多く出ているが,本作は「スターラスター」を思わせる「惑星」というシステムが異彩を放つ。
マップのあちこちには惑星が散らばっており,それぞれが異なる支援をしてくれる。「ゴールド(本作における経験値)」「耐久力回復アイテム」などを一定時間ごとに生産してくれたり,自機が周囲にいると敵を攻撃してくれたりと,実に心強い存在だ。
敵は一定ウェーブごとに惑星へ侵攻をかけてくる。放っておくと惑星が陥落し,支援を受けられなくなってしまう。プレイヤーは自機のパワーアップと惑星防衛の両方をこなさなければならない。
しかし,襲撃が起こった際にどこまでパワーアップできているかは運の影響が大きい。時には戦力不足で惑星を見捨てざるを得ないこともあるし,防衛するため無理をして返り討ちに遭うこともある。
割り切って惑星を見捨てると,後のプレイに響くこともあり,中長期的な影響も考えていかなければならない。守るべき惑星の存在により,運と選択というサバイバーライクの面白さがより増しているのだ。多くのサバイバーライクにおいて,プレイ中の目的はパワーアップの一点に絞られるのだが,本作ではこれとは別に惑星防衛の意図を持ってマップを移動しなければならないのがユニークで面白い。
パワーアップシステムにもオリジナル要素が加えられている。それぞれの船には個性的な「キャプテン」が搭乗しており,異なる武器を装備している。キャプテンごとに決められたお題を終えると,ほかの船でプレイした際に,そのキャプテンがレベルアップの選択肢に登場するようになる。通常より強化されたバージョンの武器が手に入るので,一気に戦力アップが可能になっているのだ。
ライバル機の存在も,本作の大きな特徴だ。スタート時点から黄金のライバル機がつきまとっており,ドロップしたゴールド(経験値)を吸い取っていく。逃げるか撃破するかしなければレベルアップもままならないが,ゲームを進めてさまざまなキャプテンをクルーにし,恒久パワーアップが充実するとどんどん楽に倒せるようになる。報酬で10レベル以上レベルアップできることも珍しくなく,成長を実感できると同時にもっと強くなりたいという気持ちが高まっていく。惑星防衛やライバルといったユニークな要素を取り入れつつ,サバイバーライクの要素はしっかりと押さえているタイトルだ。
「Time Wasters」Steamストア
●「Boneraiser Minions」(2023,PC,日本語非対応)
本作はパワーアップのシステムにかなりの独自性があるタイトルだ。プレイヤーはネクロマンサー(死霊術師)で,基本的に自分では攻撃できないが,死者軍団であるミニオン(手下)を率いて戦う。サバイバーライクにおける武器のような立ち位置がミニオンだ,と考えてもらっていい。
ミニオンは無敵で,押し寄せる人間どもを容赦なく攻撃可能だが,ラインナップが多いうえ,レベルアップ時に何を入手できるかは分からない。
また無敵のミニオンとはいえ,彼らはあくまでネクロマンサーに操られている存在なので,ネクロマンサーがやられるとゲームオーバーになる。敵から逃げ回り,ミニオン軍団を魔法で支援しながら生き延びていくことになる。
サバイバーライクには,武器の挙動にある程度お約束のゲームの流れのようなものがあるが,本作は,ミニオンの挙動やプレイ感によってこうしたお約束にとらわれないゲーム性を確立している。敵をミニオンのもとへ誘導して自分を守らせる,アクションRPGにおけるテイム職,ペット職のようなプレイフィールがある。
そして,本作独特のミニオンを融合進化させていくシステムが,マネジメントの面白さを生み出している。ひとことでまとめるなら,「数を取るか,質を取るかというジレンマ」,これが面白い。
ミニオンは“数が多いがそれぞれの能力は低い雑魚”“雑魚を融合進化させて作り出すデカブツ”“充分レベルアップした雑魚を融合進化させて初めて入手できる精鋭”の3系列に大別される。
サバイバーライクらしく,雑魚を呼ぶにしても,デカブツや精鋭に融合進化させるにしても,強化はレベルアップ時にランダム出現する選択肢頼み。“早い段階で精鋭が手に入り,サクサクと進んだ”“雑魚ばかり増えたので,そろそろ融合進化させたいが選択肢が出ない”“雑魚を融合進化させたら殲滅力が足りなくなって押し切られた”なんてことも起こる。今の安定を捨てて融合進化するか,現状維持するかのジレンマが生じるのだ。
ミニオンの能力も近接系,飛び道具系,味方にバフをかける者,敵にデバフをかける者,自爆や回復などの特殊能力を持つ者などバリエーション豊富。アンロックできる新キャラクターの中には,デーモンや人間を使役できる者もおり,それぞれに専用の融合進化ルートが存在するのも魅力だ。ペット系のクラスが好きな人であれば,ミニオンのリストを眺めているだけでも楽しいのではないだろうか。
「Boneraiser Minions」Steamストア
●「バイオプロトタイプ」(2023,PC,日本語対応)
キモカワ系のスライムたちが主人公なのが本作「バイオプロトタイプ」だ。スライムたちは生物兵器のプロトタイプで,「脳」に「神経」や「肺」「毒嚢」「根」といった器官を接続することでパワーアップしていく。器官のつなぎ方によって攻撃が変化し,状況に応じて最適な組み合わせを探していく。
本作はいろいろなパーツを組み合わせて攻撃をエディットするゲームであり,ルールがかなり独特だ。サバイバーライクの開発ツールを直接イジっている感じで,例えるなら「GOD EATER」シリーズの「バレットエディット」システムのような感じ……と表現すれば分かるだろうか。
器官は「脊椎」「肺」「心臓」など“攻撃の周期や条件を決めるもの”,「ツノ」や「前足」「触覚」といった“実際に攻撃をするもの”がある。そして“攻撃の周期や条件を決めるもの”→“実際に攻撃をするもの”をひと組にして初めて攻撃となる。
例えば,約1秒ごとに攻撃を発動させる「白狐の脊椎」に,足で叩きつけ攻撃を行う「巨人の前足」を組み合わせれば,1秒ごとに前足で叩きつけ攻撃を行う。この巨人の前足に続けて,攻撃が当たると次の器官の攻撃を発動させる「ボクサーの神経」+追尾弾を発射する「キノコの触覚」をつなぐ。すると,巨人の前足が当たると追尾弾が飛び散るようになるのだ。
設定こそ神経やら前足といった生体器官であるが,実際の働きはプログラミングで使う条件式や命令に近い。エディット画面では,脳みそからいろいろな臓物のアイコンが数珠つなぎになっているので驚くと思うが,これはプログラミングにおける流れ図と思えばいい。
同じ器官でもつなぎ方を変えれば,性能も変化する点もポイントで,巨人の前足が当たると追尾弾が飛ぶ攻撃の追尾弾と前足をひっくり返し,「約1秒ごとに」→「追尾弾を飛ばす」→「これがヒットしたら」→「前足の叩きつけ攻撃」としてみると,まず追尾弾が飛び,ヒットしたところに前足の叩き付けが発動する。同じ器官でも,前者は近接攻撃から派生して追尾弾が飛ぶ接近技,後者は追尾弾の遠隔攻撃から前足が飛び出る遠距離技になっているわけだ。
器官のつなぎ方には一定のルールはあるものの,自由度は高い。本作は“自分で武器を作るサバイバーライク”なのだ。そして,これらの器官はサバイバーライクらしく,ステージの合間に出現するランダムな選択肢から選ばなければならないため,運の影響を受ける。手持ちの器官を使って効果的な攻撃を組み立てるため,アドリブ力が求められるのだ。
器官はハクスラ系ゲームのようにランダム生成されるため,同じ器官でも強力なものや,二叉や三つ叉で複数の器官に接続できるバージョンといった良品が手に入ることもある。誘導弾が飛んだ先で貫通弾に派生し,そこから前足が伸び,毒沼が広がり,炸裂弾も飛び……というように攻撃がどんどん過激になっていく。
ステージ間には練習場があり,そこで手持ちの器官を自由に組み替えることができる。長々とつなぎすぎて,わけが分からなくなった器官を整理したり,思った通りに発動してくれない攻撃の手直しをしたりする時間は地味だが,もくもくとやってしまう面白さがある。
練習場ではうまく動いた器官も,実戦ではそうでもなかった,なんてこともあるのだが,器官のつなぎかえはステージの合間にしか行えないので,注意が必要だ。
発売当時とは違い,現在は日本語でのプレイが可能である。チュートリアルでの説明も増え,以前よりは分かりやすくなっている。サバイバーライクに,ちょっとしたプログラミングとトレハンという意外な要素を組み合わせた,インディーゲームらしい尖った作品だ。
「バイオプロトタイプ」Steamストア
さて,サバイバーライクのタイトルを見てきたが,いかがだったろうか。このほかにもSteamでは,サバイバーライクのタイトルが現在進行形で多くリリースされる流れが起きている。新たなジャンルの誕生と勃興をリアルタイムで目撃していると言える。
冒頭に述べたように既存のさまざまな要素が化学反応を起こして生まれた「Magic Survival」や「Vampire Survivors」だが,ここまで人気が継続している要因について,偶然や運というわけではないと筆者は思っている。
特に大きな役割を果たしているのが,両作品ともに現在も頻繁にアップデートが続いているという点だ。アップデートでガラリとビジュアルやゲーム性に変化があることも少なくなく,コミュニティの意見を受けてゲームを改良する姿勢がプレイヤーを飽きさせず,支持を集め続けているのではないだろうか。
これから“サバイバーライク”というジャンルがどうなっていくのか,紹介したおすすめタイトルをプレイしながら,動向を見守ってみるのも面白いのではないだろうか。
- 関連タイトル:
Vampire Survivors
- 関連タイトル:
Vampire Survivors
- 関連タイトル:
Vampire Survivors
- 関連タイトル:
Vampire Survivors
- 関連タイトル:
Vampire Survivors
- この記事のURL:
キーワード
(C)2022 Poncle
(C)2022 Poncle