プレイレポート
追随を許さぬ美しさ！ 「きらめきパラダイス」先行レポで目の当たりにした，超絶グラフィックスとハイクオリティ・ファッションの凄み
VVANNA STUDIOより2022年内に配信予定のスマホアプリ
「きらめきパラダイス」（
iOS /
Android。以下，「キラパラ」）は，衣装の着せ替えやホームコーディネートも楽しめる，“次世代ガールズドリームRPG”だ。
本作は精細なグラフィックスによる美しい衣装で話題となっており，海外版も好評を博している。そんな「キラパラ」がいよいよ日本でも配信されるとのことで，それに先駆けて
クローズドβテストが実施された。プレイして分かった，本作の底知れぬ魅力をお伝えしよう。
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「きらめきパラダイス」は，“次世代ガールズドリームRPG”というジャンルを謡っており，着せ替えのほか，家のカスタマイズ，ミステリーアドベンチャーも体験できる。いずれも「コーデゲームのおまけでしょ」なんてレベルではなくて，かなり本格的。
家作りシミュレーションばりに間取りから設計できるし，メインストーリーでは犯人を見つけて事件を解決したりと，本気すぎてたまにコーデゲームということを忘れそうになるほど。本当にリッチなゲームで見どころ満載なのだが，そのなかでも心奪われた要素を挙げていこう。
布の質感にハッと息をのむ！
揺れる動きまで再現した衣装
まずはチュートリアルでクローゼット画面の基本操作を学ぶ。画面横に並ぶアイコンから身に着けたい衣装を選ぶ直感的な操作で，コーデゲームに慣れた人はもちろん，初めてでもすんなり始められそう。
最初から所持していたワンピースは中華風なミニドレスで，ゆめかわな配色。「ああ〜，ティーンだったらこんな服を着てみたかったなあ」なんて現実がチラついたのは最初の一瞬だけで，すぐに
レースの透け具合や光沢，帯の装飾パーツの細かさに釘付けになってしまった。
後から公式のトレイラーで観て知ったのだが，幾層にも重ねて生地のCGを作成しているとのこと。とにかく，その凄まじい作り込みを見てほしい
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極め付きは
柄が動く生地。一見，ガーリーなワンピだが，よく見ると映像が投影してあるかのように変化していく。生地のドレープに沿って自然に動くのも驚きだった。
生地の柔らかさの表現もリアリティを高めている。キャラクターが動くと，動作に合わせて布も動くのだが，流れるように体についていく。パニエやチュチュに使われそうな，ハリのあるチュールっぽい生地は，ふわんふわんと弾む。生地が揺れるのを見たくてつい，キャラクターをくるくる回してしまうのはきっと筆者だけじゃないはず。
ストーリーモードなどには，お題に沿ったコーデしてスコアを満たすという“評価ステップ”がある。各アイテムにはエレガントなどのスタイルがあり，基本的にはその値が高いものを身に着ければOK。衣装が増えてきたら検索機能で絞り込みもできる。
採点シーンはファッションショーやPVのようでアガる
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これまでトレイラーを見た人は，「ムービーだからこんなにキレイに見えるんじゃない？」なんて思ったかもしれないが，実際にプレイしてみると，そのままのクオリティでキャラクターが目の前にいる。これがスマホで実現しているというのも信じがたいが，筆者の古い機種でもめっちゃキレイなのである。
ちなみに，
オプション設定で画面の描写モードを選べるのもありがたい。ナビのロボ，アイちゃんにおすすめされたのは標準的な“流暢”モードだったが，十分キレイ。発熱するスマホを冷却する工夫をしてみると，最高画質の極上モードでもちゃんと動いた。画質モードは，クローゼットの着せ替え画面からでも変更できるので，撮影のときだけ高画質にしてみるという手もある。この辺の細やかな気配りがまたすごい。
自分好みにリメイク！
気分はファッションデザイナー
本作には衣装のカラーを変える
“染色”機能もある。予め用意されている3パターンから選べるほか，衣装の細かなパーツごとに色を変えることもできるのだ。クローゼットの染色画面で，染めたい衣装を選び，拡張パレットと使いたい色を開放するという手順で染めていく。
色を変えるとガラリと印象が変わるのがまた面白いし，コーデをまとめるうえでも染色は欠かせない。本作にはエジプト風などのテーマを持つ衣装シリーズがあり，服や靴，アクセなどを一式そろえると，そのスタイルが完成する。もちろん別のシリーズの衣装と組み合わせてもいいし，そこがコーデの楽しみでもあるが「形は合うんだけど色がなあ〜」なんてこともある。でも，染色すればそんな悩みも無用というわけだ。
髪型を染色すればヘアカラーも変えられる
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もっと自分の好きなスタイルを突き詰めたい人は，自分のブランドを立ち上げてみよう。
“スタジオ”メニューには，カスタマイズを楽しむコンテンツがそろっている。このなかのデザインスタジオでは，型紙からオリジナルの1着を作れるのだ。型紙と聞くと難しそうだが，ワンピースやスカートなどベースとなる型紙を選び，襟や袖，裾といったパーツの型紙を組み合わせるだけで簡単に作れる仕組みになっている。
ベースのミニスカートに，レース生地を足してセクシーなロングスカートにもできる
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型紙ができたら，次はどんな生地で作るかの
“仕立て”の工程に移る。先ほどの染色と少し似ているが，仕立てでは生地の種類も選べる。コットンからシルク，ベロア，PVCまで網羅されていて，同じ色でも生地によって見え方が全然違う。この生地選びがすごく楽しくて，時間があっと言う間に過ぎていった……。
しかも，生地にはテクスチャーを貼ることもできる。例えるなら，自分の好きな柄をプリントする感じだろうか。テクスチャーは報酬アイテムとしてもらえるほか，自分で描いた図案を使うこともできる。
「このワンピ？ 生地から私がデザインしたのよ」なんて，大物デザイナーみたいなことも言えちゃう。また，推しの衣装を再現したいときにも使えそうだ。
保存した型紙を読み込めば，仕立てから始めて色違いを量産するなんてことも簡単にできる
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アイテムとしてもらえるテクスチャーもバリエーション豊かなので，どこかに取り入れるだけでグッと特別感が増す
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作ったオリジナル衣装はクローゼットで着替えたり，写真撮影もできる
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服に合わせてボディを着替える!?
「キラパラ」は
キャラクターメイクにもこだわれる。
こちらの記事でも詳しく紹介しているが，スタジオの“ルックス再設定”で作った“イメージ”はクローゼット画面でも切り替えられる。イメージは4種類保存できるので，今回はドール顔，大人の女性，幼女，ヘルシー美女を作ってみた。
幼女ちゃんを王子様っぽくコーデ。自画自賛だが，何か新しい扉が開きそうなほどうまくできた……
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コーデを作ってみると「大人っぽい容姿のほうが似合うかな？」なんてこともよくあったので，すぐに切り替えられるのは便利だった。また，素体というか，
キャラクターに縛られることなく自由にコーデを追求できるのが楽しい。現実でも，コスプレイヤーさんが自分の体型や雰囲気と合わないキャラは遠慮してしまう，なんて話を聞いたことがあるが，「キラパラ」ではボディごとなりたい自分になれるというわけだ。
もしも，本作のデフォルトになっているドール顔の子を見て「若い子向けかな」とか，「自分の好みとはちょっと違う」と思って敬遠している人は，まずはこのキャラメイクをやってみてほしい。本当に事細かく設定できるので，きっと自分の好きな顔やスタイルが見つかるはずだ。
カモナ・マイハウス！ オシャレな人はオシャレな物件に住んでいる!?
マイハウスを複数持つことができるのも本作の魅力の1つ。CBTでは海辺のリゾートと，紅葉が美しい城下町での暮らしを体験できた。マイハウスでは，料理を作ったり，お風呂に入ったりと気ままに過ごせる。
部屋着もオシャレにコーデすれば，セレブ感増し増し
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マイハウスは入居時に家具がそろっていて，そのままでもステキなのだが，さらに家具や内装に手を加えることもできる。内装どころか，建物の外観，間取りも自由に変更できるし，何だったら全部更地にしてイチから建てることだって可能という本格派。
屋根の形や瓦もカスタマイズできる
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今回は，2軒の家を使って模様替えと，更地からの建設をやってみた。まずは，パステルカラーが和む洋風の物件を，ハロウィンをテーマにカスタマイズ。爽やかな寝室を，ダークに塗り替えていく。
家具はリストから購入でき，不要な家具はストックとしてしまうか，売却できる
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本作の建設モードには，インテリアコーディネート系のソフトによくある機能はほぼそろっているし，スマホでも家具の向き，壁掛け家具の取り付け位置などが直感的に設定できた。横持ち画面に切り替えられるのも便利。そして，出来上がりがこちら。
この部屋にいるときはゴシックなドレスで過ごしたくなる。その逆で，服に合わせて部屋作りをしてみるのも楽しそう。
もう1つの物件は思い切って更地にして，
露天風呂を作ることにした。理想は紅葉が間近に迫る秘湯。手始めに紅葉を植えてみたのだが，意外と高さがある。そこで建物の2階をテラス風にして，そこにお風呂を作ることに。まずは，紅葉ギリギリに1階部分を建設。四角の図形を書く要領で壁を作ると自動的に床も設置されて，簡単な部屋ができた。
さらに入口と階段をつけて，2階部分にも床を敷いていく。床の種類も豊富で，石材のものだけでも数種類あった。そして，主役のお風呂……，実際にはお風呂に見立てたプールだが，これも床を敷くのと同じ操作でスススーッと設置完了。後から位置やサイズの変更もできる。仕上げに照明や岩を飾って完成！ プールやお風呂はちゃんとキャラクターが入ってくれるのがまたうれしい。
秘湯感を出すために，写真のエフェクトにもこだわった
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謎とコーデとイケメンと。濃厚なるメインストーリー
本作はコーデRPGなのに，なぜこんなにガチな家作りもできるのか。それは「キラパラ」のメインストーリーで主人公が
「世界中に別荘を持つことが夢」と語っていることからだと思われる。ここからは，そのメインストーリーを紹介していこう。
プレイヤーの分身である主人公は，ファッションブロガー。学校を卒業したばかりで，次なる進路としてファッションの名門校への入学を目指している。主人公には有名な探偵の姉がおり，ともにバカンスに出かけたことからある事件に巻き込まれる。姉の友人であり，アイドルでもある“アンネ”たちが何者かに嫌がらせ行為を受けているらしく，主人公たちは犯人を捜すが……？
キャラクターはイラスト調なのに，表情が滑らかに変わる。ただ服や髪を揺らしているのではない，自然な動きに見入ってしまった。また，豪華キャストを起用しつつ，
ほぼフルボイスなのもうれしいところ。
ストーリーは章仕立てで，章のなかに13話ほどのステージが用意されている。各話ではおもに，ストーリーを読んだ後にお題のコーデにチャレンジするという流れだが，現場を調べたり，手掛かりから推理する場面も発生する。
そして，最終的には犯人を追い詰めるのだが，
推理アドベンチャーさながらの盛り上がり。ただ，途中の選択肢で間違えてもとくにペナルティはなく，正しいものを選べば進むというシステムなので，推理モノは苦手という人も安心だ。
主人公は最初の事件をきっかけに“サイコシミュレーション”という特殊能力を自覚することになる。これは共感を引き起こす力で，主人公はコーデを通じてこれを高められるのだとか。それにより，
相手の深層心理や記憶を垣間見ることが可能となる。ゲーム中には，その人物の心象風景のなかを調査する場面も出てくるのだが，ここも3Dで描かれていて非常に凝っている。
ちなみに，各話で毎回コーデのチャレンジが発生するのも，ストーリーにおいて主人公が共感力を高めるため，スマホに送られてくる“サイココーディネート”というミッションに挑んでいるからなのだ。シリアスなシーンの直後にも，コーデをサボらない主人公はなかなか真面目なのかもしれない。
ほかにも，相手のためにコーデしたり，コーデでピンチを切り抜けたりと，コーデが役立つ場面もある。正直，最初は「1日にどんだけ着替えるの」とは思ったけれど，着替えて気持ちをリセットするとか，服装で気分が変わるのは理解できる。次第にコーデの力はあなどれないなあ，なんて思い至るようになった。
事件では
イケメンも力を貸してくれる。CEOのスミ（CV：細谷佳正），監察医のゲン（CV：前野智明），探偵小説家のシュウ（CV：諏訪部順一），幼なじみのアイドル，レイ（CV：木村良平）という顔ぶれで，皆それぞれ魅力的。割と頻繁にビデオ通話してくるし，イイ感じになる場面では動きまくるスチルも見られたりと眼福だった。
「なんでこんなにドキッとさせられるのか？」と極めて冷静に彼らを見てみると，目の動きが巧妙なことに気が付いた。照れたのか無意識なのか，一瞬，視線を外す。そして外してからの真っ直ぐな瞳……。こういった部分にも滑らかなアニメーションの技術が注がれているのだ。
目は口ほどにものを言うとはこのこと。とんだハート泥棒だよ……
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本作にはメインキャラクターたちが描かれた
カード“絆”も登場する。育成してコーデのチャレンジのサポートとして設定したり，一定時間が経過すると報酬を持ち帰る“デイリー任務”に派遣したりして使うのだが，絆のメニューから読めるストーリーも見逃せない。
絆によっては，メインストーリーの一場面を別の角度で描いていたりとネタバレになるものもあるので，メインストーリーを一通りプレイしてからカードストーリーを読むのがいいかもしれない。
レア度が高い絆は絵柄がアニメーションするのだが，ダイナミックな動きがなかなか衝撃的だった。
絆はおもにガチャやデイリー任務などで入手できる。ガチャを回すチケットなどに使えるダイヤは，デイリーミッションを達成するなどでもらえたりと，獲得できる機会も多い印象だ。
ここまでギッチリと「キラパラ」の見どころを紹介してきたが，実は
さらなるやり込み要素がある。メインストーリーにはハードモードがあり，外伝的なモード，街のお店とのコラボなど，とんでもないボリュームとなっている。CBTではストーリー中に少し日本語が硬い部分なども見られたが，このあたりはすぐ解決しそうな気がする。
個人的には，中国発の人気ゲームのイイところをすべて吸収して作られているなと感じたし，よりよくするために，ものすごく研究されているのが伝わってきた。キレイなだけじゃなくて，着たい，着せたいと思わせるデザインがそろっているのもそのためかもしれない。
筆者もこれまで美麗なグラフィックスのゲームをたくさんプレイして，精彩な衣装も見てきたけれど，「キラパラ」は突出していると言える。こんなに作り込まれた衣装は見たことがない。リアルな生地の質感や動きは，ソーイング好きの人やコスプレイヤーさんがイメージをまとめたり，イラストやマンガ制作を嗜む人の参考資料にもなりそうだ。リリースされたあかつきには「キラパラ」の自由なコーデで，自分の“好き”を追求してみては。
（C）VVANNA STUDIO All rights reserved.
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4Gamer 女子部（仮）
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