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「KOF’98」をプレイできる体組成計が発表に。京や庵といったファイターたちの体組成も発表された,タニタ×SNKコラボ発表会をレポート
発表会では,体組成を計測すると「THE KING OF FIGHTERS '98」がプレイできる体組成計,NEOGEOロゴの入った歩数計,そしてNEOGEOロゴや「THE KING OF FIGHTERS '95」の草薙 京のイラストが入ったデジタル温湿度計の発売がアナウンスされた。本稿では発表会の模様をレポートしよう。
「KOF」「NEOGEO」とコラボした,「KOF '98」をプレイできる業務用体組成計や歩数計,温湿度計(2種)がタニタから発売
タニタは本日,SNKの格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」シリーズ,ゲーム機「NEOGEO」とコラボした商品の販売を開始した。販売されるのは,「KOF '98」をプレイできる業務用体組成計,NEOGEOロゴをデザインした3Dセンサー搭載歩数計,NEOGEOロゴと草薙 京がデザインされた温湿度計だ。
タニタは体組成計や体温計,血圧計といった健康計測機器や健康的なレシピを提唱する「タニタ食堂」など,健康に対する取り組みを多方面にわたって展開している。代表取締役社長である谷田千里氏がゲーム好きということもあり,「電脳戦機バーチャロン」のツインスティック(関連記事)や,セガのゲーム機「セガサターン」をモチーフにした「セガサターン体組成計」(関連記事)といったアイテムも発売しており,4Gamerでもちょくちょく取り上げている。
発表会に登場した谷田氏とSNKの代表取締役社長の松原健二氏によると,今回のコラボは,両氏に以前から交流があったことで実現したという。
松原氏は以前より“健康は人生の大きなテーマである”と考えていたことからタニタとのコラボを希望しており,ゲームと健康を組み合わせた今回の取り組みが進められることになった。
タニタ側もコラボには積極的で「何かサプライズをしたい」ということで社内からアイデアを募ったところ,同社の業務用体組成計にはWindowsが組み込まれたモデルがあることから,体組成計とゲームを組み合わせるというアイデアが生まれたのだという。
そしてアイデアを実現させた商品が,今回のコラボモデル「MC-980A-Nplus-KOF」だ。ボディに「KOF’98」のロゴやキャラクターがあしらわれているのに加え,体組成を計測すると「KOF’98」がプレイできる。
松原氏は「30年間にはたくさんのゲームセンターがあり,自分はもっぱら見る側だったものの,『KOF』プレイヤーが難しそうな操作をしている様と,勝った際に観客が盛り上がる様が心に残っている」と感慨深げだった。
“ゲームは健康に良くない影響を及ぼす”という偏見もあるものの,谷田氏は「ゲームは心の健康に大事であり,どんどんゲームをしろと言いたい。やりすぎにだけは気をつけてほしい」と非常に前向きな姿勢を見せていた。
松原氏も「TVやゲーム,読書,勉強など,熱中できるものを持つことはとてもいいこと。熱中する際にはバランスに気を使うというのはつきもの。eスポーツの選手もほかの競技と同様,健康に気を使っており,いいプレイにはまず健康が大事」と,バランスを重視してほしいとのメッセージを発信していた。
発表会では,谷田氏が体組成を計測し,松原氏と「KOF’98」での対戦を披露した。谷田氏は不知火 舞,テリー・ボガード,麻宮アテナを使用し,松原氏は八神 庵,大門五郎,キングという布陣だ。
松原氏の庵が谷田氏の舞を倒せば,谷田氏のテリーが庵を下す……試合は一進一退の展開に。最後は松原氏のキングと谷田氏のアテナの対決となり,松原氏が勝利を収めた。
MC-980A-Nplus-KOFは業務用としてジムなどへの設置が想定されているそうだが,2人の社長が懐かしいゲームでともに遊ぶ様子には微笑ましいものがあり,フィットネスジムでこんな光景が見られることを期待したい。
谷田氏からは,「今回の体組成計はネオジオのゲームがプレイできる“実質ネオジオ”なので,ネオジオのラインナップに加えてほしい」というお願いも。松原氏はこれを快諾し,晴れてネオジオに新しい機種が加わることとなった。
松原氏による認定がこの日限りのものなのかどうかは不明だが,健康に役立つネオジオ体組成計は,大きなインパクトを与えることになりそうだ。
今回の発表で特に興味深かったのが,タニタのスタッフによるファイターたちの体組成分析だ。タニタではスポーツ選手や格闘家など,さまざまな人物のデータを取っており,この経験を使えば二次元キャラクターから「ミロのビーナス」(関連リンク)まで体組成を分析できるという。
今回タニタの研究員が体組成を分析したのは,草薙 京,八神 庵,チャン・コーハン,不知火 舞という「KOF」参戦キャラクターの4名だ。分析の際には,公式が発表している身長・体重といったデータやイラストなどの見た目,“ゲーム内で技を出す際にどちらの足から踏み込むか”“利き腕はどちらか”といった細かいところまでチェックしているというから驚きだ。
京は181cm,75kg,体脂肪率は11.1%。「引き締まった筋肉質」であり,筋肉量が標準より多いため,空手やレスリングの選手に近い体組成だという。すべての部位で筋肉量が多いため,攻撃と防御をバランスよくこなせる身体であるとのこと。
ライバルである庵は182cm,76kg,体脂肪率は10.5%。京とほぼ同じ体組成ではあるが,彼と比較して両腕の筋肉量が多く,足の筋肉量は少ない。さすがは宿命のライバル同士,身体面でも互角の力を持っているようだ。なお,京と庵が持つ炎を発する力については原理が不明であるため,データには反映されていないとのこと。
そして,「KOF」シリーズで最も背が高く,体重が重いのがチャンだ。227cm,306kg,体脂肪率22.3%で,体質的には力士に近いという。手足の筋肉量も京の4倍近くあり,アスリートでもほぼない「+4」のスコアが与えられている。基礎代謝量は8322kcalもあり,これは標準的な体格の女性7人分以上。「一日中ごろ寝していても,タニタ食堂の定食を17食食べられる」ほどの値であるのだという。
「餓狼伝説」と「KOF」の華といえば舞。165cm,48kg,体脂肪率は19.3%。身軽だが筋肉はしっかりとあり,体重に比して足の筋肉量が多いことから,キック力とバランスに優れた身体であるという。脂肪のつき方は若年女性特有の傾向を示しており,ホルモンバランスも良好であることが推察される。基礎代謝量も1192kcalと高く,食べても太らない体質ではないかとのこと。
格闘ゲームブームではキャラクターのプロフィールをしっかり決めることがトレンドとなり,特にSNK作品では細かな設定が行われているのは読者もご存じの通りだ。タニタの研究員による分析結果も,これまでのキャラクターイメージやゲーム中での性能と近いものとなっており,細かな設定とこれを踏まえたデザインがキャラクターに強い実在感を与えていることが分かる。個人的には,いろいろなキャラクターでこうした分析結果を見てみたいと感じられた。
なお,「KOF’98」をプレイできるマルチ周波数体組成計 KOFモデル「MC-980A-N plus-KOF」の希望小売価格は220万円(税込)で,受注生産品となる。ベースとなっている「MC-980A-N plus」はタニタの業務用体組成計のフラッグシップモデルで,価格はKOFモデルと同じ。今後ジムに体組成計を導入するのであれば,KOFモデルがお得という判断もありそうだ。
3Dセンサー搭載歩数計 FB-741-NG NEOGEOモデルは3520円(税込)。そしてデジタル温湿度計 TT-CU-SNK SNKモデルは,NEOGEOロゴ版,草薙 京版がどちらも3520円(税込)で,タニタオンラインショップでの限定販売となる。興味のある人はチェックしてみよう。
マルチ周波数体組成計 KOFモデル「MC-980A-Nplus-KOF」商品サイト
3Dセンサー搭載歩数計「FB-741-NG NEOGEOモデル」商品サイト
デジタル温湿度計 「TT-CU-SNK SNKモデル」(NEOGEO/THE KING OF FIGHTERS)商品サイト
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THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION
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THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH FINAL EDITION
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