紹介記事
「ソニック フロンティア」無料大型アップデート第1弾「春の旅立ち」はコアなファンもビギナーも,さらに冒険が楽しくなる要素満載だ
「ソニック」初となるオープンフィールドを採用し,超高速で駆け抜けるアクションが好評を得ている本作。発売から4か月経過し,すでに遊び尽くした人も多いだろうが,「春の旅立ち」と銘打たれている無料大型アップデート第1弾ではコアなファン向けの新コンテンツが追加される。また,本作をちょうど遊んでいる人や,まだ遊んでいないという人にも嬉しい新機能と改善点もポイントだ。
本稿では,配信直前に開発中のバージョン(PS5版)をプレイした感想と共に「ソニック フロンティア」の魅力をあらためて紹介してみたい。
「ソニックフロンティア」公式サイト
「ソニックフロンティア」を遊び尽くしたゲーマーに挑戦状。難関コンテンツが登場
本作では,忘れ去られた島「スターフォール諸島」を舞台にソニックの旅が展開していく。これまでのシリーズ作品のスピード感を継承しながらも,“オープンゾーン”と呼ばれるフィールドを自在に走り回る姿はファンにとっても新しい光景だったはずだ。
ソニックが訪れる島々は巨大なアトラクションのようになっていて,縦横無尽に走っているだけで爽快感は抜群。さらに謎めいた敵やギミック,隠し要素なども無数に存在する。そして,それらをどうするかはプレイヤーの自由だ。多くの要素は関与しなくてもゲームを進められるが,探索していくとソニックを強化できるアイテムや島のボスを倒すために必要なリングなどが手に入る。プレイヤーの選択肢が多いオープンワールドゲームのように楽しめるわけだ。
ソニックには本作ならではのバトルアクションやスキルなどもあり,敵との戦闘は奥深いものになっている。ホーミングアタックだけで倒せるような敵は限られており,それぞれの敵の特徴やギミックを理解し,アクションを使いこなすことが攻略には重要だ。
ソニックは島に点在する「ポータル」から,彼の記憶によって作り出された「電脳空間」へと挑む。電脳空間は従来のシリーズ作品を彷彿とさせる超高速プラットフォームアクションとして設計されたステージだ。今回のアップデートでは,各島に存在する電脳空間を連続してプレイする「電脳空間チャレンジ」が追加されている。
なお,電脳空間チャレンジは「本編クリア」がアンロック条件になっている。初めて遊ぶ人やアクションが苦手な人には少々厳しい,上級者向けのコンテンツといった位置づけだ。
島ごとの電脳空間をステージ1から7まで,一気にプレイしてトータルのクリアタイムを競う。従来のソニックシリーズが思い出されるような内容だが,ミスをしてしまうとそれだけタイムは遅くなる。また,リトライは常にステージ1からというから,けっこうハードな仕様だ。
最初はクロノス島からチャレンジしていくわけだが,次の島を開放するには「Aランク以上」の獲得が条件になっている。これがまたハードで,恥ずかしながら筆者は遠く及ばないという結果に……。
とはいえ,電脳空間をやり込んでいる「Aランクなんて余裕」というプレイヤーには挑戦し甲斐のあるモードだろう。最終的には,すべての島の電脳空間を続けてプレイするチャレンジも登場するようだ。腕に自信があれば,オールSランクの難関達成を目指してみてほしい。
今回のアップデートでは,同様に「本編クリア」がアンロック条件となる「バトルラッシュ」も実装されている。これは,各島に登場する敵キャラクター「神兵」「守護神」「巨神」に連続して戦いを挑み,トータルの撃破タイムを競うものだ。スタート時にセーブデータを読み込み,ソニックの成長度(スキルやステータス)が反映される。
本編の島の各地で遭遇する神兵や守護神,ボスの巨神がフェーズ順に現れる。ミスしても復活可能だが,タイムは止まらない。そして,リトライは必ず最初の敵からスタートとなる。やはり,上級者向けのコンテンツと言えるだろう。
なお,次の島のチャレンジを開放するには「Aランク以上」が条件になっている。
敵が出現する場所,それぞれを効率よく倒す攻略法など,本編をクリアした経験が活かされるため,電脳空間チャレンジとはまたひと味違った手応えがある。スキルをうまく駆使して,最も効率のいい敵の倒し方を研究する必要があるだろう。
そして,バトルラッシュをすべてSランクでクリアするという,ものすごく高い壁を乗り越えたプレイヤーにはご褒美(?)がある。かなり難度は高いが、腕に覚えのある猛者は、ぜひともチャレンジしてみてほしい。
シリーズの名曲が蘇る「ジュークボックス」,お気に入りの場面を切り取る「フォトモード」搭載
本作をこれから始める人や,遊んでいる人には,アップデートと共に実装される「ジュークボックス」を推したい。スターフォール諸島のフィールドで流れる音楽をプレイヤーが任意に変更できる機能だ。
本作には大谷智哉氏を中心とするサウンドチーム渾身の楽曲がサントラCD6枚分(!)も収録されており,楽曲自体の完成度も高い。とくにフィールドのBGMはピアノの旋律が心地よく,長く聴いても飽きが来ない曲だが,その日の気分でちょっと変えたいというときに,BGMを変更できるようになったのだ。
ソニックシリーズを代表する名曲がなんと53曲も収録されている。そのうち,最初から選べるのは10曲だ。残りは各島に「サウンドメモリー」として点在しているので,これを手に入れるとラインナップが増えていく。サウンドメモリーはマップに表示されているので,集めるのは難しくないはずだ。
曲名 | タイトル |
I'm Here | ソニックフロンティア |
Angel Island | ソニック・ザ・ヘッジホッグ 3 |
Mystic Ruin | ソニックアドベンチャー |
Sonic Heroes | ソニック ヒーローズ |
Seaside Hill | ソニック ヒーローズ |
Wave Ocean | ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006) |
Sand Oasis | ソニックと秘密のリング |
Deep Woods | ソニックと暗黒の騎士 |
Emerald Coast - Act2 (Remix) | ソニック ジェネレーションズ |
Windy Hill - Zone1 | ソニック ロストワールド |
Mirage Saloon - Act2 | ソニック マニア |
Arsenal Pyramid | ソニック フォース |
Reach For The Stars (Re-Colors) | ソニック カラーズ アルティメット |
また,このたび「フォトモード」が新たに搭載された。巨大な敵に立ち向かうバトルシーンをはじめ,ソニックの多彩なアクションが映える本作だけに「名場面を切り取って保存したい」「フレンドと共有したい」という人は多かっただろう。
フォトモードはポーズメニューに用意されており,カメラの調整やフィルターの変更などが可能だ。ポーズメニューから項目を選ぶ必要があったり,被写界深度やソニックの表情などは変更できなかったりするので,個人的にはさらなる機能追加に期待したいところだ。
今回のアップデートでは,プレイヤーから要望があった機能の改善や追加も行われる。長老ココや仙人ココを介して行われるソニックのレベルアップ時に,まとめてステータスを上げられる(従来は1ずつ)など,かゆいところに手が届くようになった印象だ。
■機能改善・追加点
- スターフォール中のスロットのON/OFF 切り替え機能を追加
- パワーブースト解放演出のON/OFF 切り替え機能を追加
- 電脳空間内のリスタートコマンドを追加
- 電脳空間リザルトにて,ホーミングブースト使用の有無についてマーク表示を対応
- 長老ココ/仙人ココにて,ステータスをまとめて上げる機能を追加
- ボタン連打のQTEをスティック入力で行える機能を追加
そして,スターフォール諸島に生息する謎の生物であり,本作のマスコットキャラクターでもある「ココ」の見た目をイースター仕様に変更できるエクストラコンテンツも登場。ゲームの見た目を華やかにする要素も徐々に充実してきた。
現在,「ソニックフロンティア」のNintendo Switch版(3月27日まで)とPC(Steam)版(3月24日まで)は33%オフのセールを実施中だ。まだスターフォール諸島に降り立っていない人は,この機会に新しいソニックと出会ってほしい。PlayStation Plus プレミアム加入者であれば,セーブデータを製品版に引き継げるトライアル版(PS5/PS4版)を試してみるのもいいだろう。
もちろんゲームをしっかり遊び込んだ人にとっても,今回のアップデートはさらに楽しみが増すコンテンツが満載。この春もソニックらしい冒険を楽しみ尽くそう!
「ソニックフロンティア」公式サイト
- 関連タイトル:
ソニックフロンティア
- 関連タイトル:
ソニックフロンティア
- 関連タイトル:
ソニックフロンティア
- 関連タイトル:
ソニックフロンティア
- 関連タイトル:
ソニックフロンティア
- 関連タイトル:
ソニックフロンティア
- この記事のURL:
キーワード
(C)SEGA 株式会社セガ Privacy Policy & EULA