連載
「乙女チック4Gamer」第346回:「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」を特集。魔女裁判と死に戻りをテーマにしたADV
女性向けコンテンツの情報を紹介する「乙女チック4Gamer」第346回は,ボルテージから2022年6月9日に配信される予定のNintendo Switch用ダウンロードソフト「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」を特集します。
本作は魔女裁判,魔女狩りが慣習とされる世界を舞台にしたアドベンチャーゲーム。
侯爵家に生まれたものの,継母に疎まれ,屋根裏部屋で暮らしていた主人公のアナスタシア・リンゼル(※名前変更可)は,生きたまま焼かれ,無念の死を遂げます。
そんな主人公ですが,魔女によって「死に戻り」という“死ぬことで時を戻す力”を与えられ,人生をやり直すことに成功します。しかし,それはさらなる悲劇の始まりで……。
物語のなかで,魔女によって道徳心を蝕まれた「魔女の道化―メンブルム―」が殺人を犯します。
魔女の道化は「被告人―サクリファイス―」のなかに紛れているので,主人公は捜査をし,魔女の道化を探すことになります。魔女の道化を突き止めなければ,また人が死ぬことになるので注意が必要です。
捜査パートでは,事件に関する情報を集めます。魔女裁判が始まるまでの限られた時間で,誰に会って,何を話すのかが大事です。
魔女裁判の様子を描く裁判パートでは,被告人たちとの討議を重ね,魔女の道化を告発することになります。告発後の民衆裁判で300人の民衆を説得できて,初めて勝利となるので,捜査パートで見つけ出した証拠やスキルを使い,自分に疑いが向かないようにしつつ,彼らを説得しましょう。
本作では,主人公が持つループ能力を使い,各章を渡ることで,物語が進行していきます。死に戻りを行うことで,それまでの人との絆などはまっさらの状態になり,主人公は喪失感や孤独を抱えることになりますが,それを乗り越えて“己が望む結末”を目指します。
また,選択肢によって,運命を左右する薔薇が赤くなったり,黒くなったりします。どちらの薔薇を多く咲かせたかにより,結末が変化します。
恋愛ゲームを数多く手掛けてきたボルテージですが,本作では恋愛ストーリーだけではなく,キャラクター同士の信頼関係や,自分を信じることの大切も描いているとのこと。人間ドラマとしても楽しめる作品になっている本作に,要注目です。
タイトル | even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女 | ||
対応機種 | Nintendo Switch(ダウンロード専用ソフト) | ||
配信日 | 2022年6月9日発売 | ||
ジャンル | アドベンチャーゲーム | ||
価格 | 6930円(税込) | ||
IARC | 12+ | ||
著作表記 | (C)2017 Nintendo (C)Voltage Inc. All rights Reserved. |
あらすじ
魔女裁判、魔女狩りが慣習とされる世界。
侯爵家に生まれついた主人公は、継母からの暴力に、身体と心を痛めつけられる毎日を送っていた。
もがき苦しむ彼女に、魔女が異形の力を授ける。
『死に戻り』。
死することで時を戻す力だった。
主人公は人生をやり直すことに成功するが、それはさらなる悲劇の始まりに過ぎなかった。
終末を謳う『魔女裁判―カーニバル―』が今幕を開ける。
システム
名前変更可能
ヒロインの名前を変更することができます。
姓であるリンゼルは変えることができません。
デフォルト名のアナスタシアのまま物語を始めると、登場人物たちの音声つきで台詞が再生されます。
運命を二分する《赤い薔薇》・《黒い薔薇》
本作には運命を左右する薔薇が存在します。
薔薇は、選択肢によって赤く染まることもあれば黒く沈むこともあります。
どちらの薔薇を多く咲かせたかによって、結末が変わります。
死に戻りが紡み出す物語
本作は死に戻りというループ能力を使って、各章を渡り、物語を進行していきます。
誰かと絆を深め、理解し合っても、襲いかかる死が全てをまっさらな状態に戻してしまいますが、喪失感や孤独を乗り越えながら、《己が望む結末》を目指していきます。
その過程で咲かせた薔薇の数や最後の選択によって、物語の行く末が変わります。
※翼の章と仇花の章は、どちらを先に選んでもストーリー進行に影響はありません。
チャートジャンプ
一度解放した章に、いつでもジャンプできる機能です。
同じセーブデータを使用することで、選択肢のやり直しやエンディング回収をスムーズに行うことができます。
魔女裁判―カーニバル―
魔女に道徳心を蝕まれた『魔女の道化―メンブルム―』なる者が殺人を犯します。
『魔女の道化』は『被告人―サクリファイス―』と呼ばれる鎖に繋がれた5人の中にまぎれており、『魔女の道化』を突き止められなければ、また次の午前2時に人が死ぬことになります。
一体誰が『被告人』の中に紛れた黒い羊かを突き止めるため、主人公は捜査を開始します。
捜査パート
魔女裁判が始まるまでの間、事件にまつわる情報を集めることになります。
限られた時間の中で、誰に会い、何を話すのか。
得られた情報は武器となり、裁判のゆくえを左右します。
裁判パート
裁判は『被告人』たちとの討議が中心となります。
『被告人』の中に潜む『魔女の道化』を告発出来れば勝利……というわけではありません。
これは民衆裁判。結末を決めるのは300人の民衆です。彼らを説得できて初めて勝利となります。
捜査パートで入手した《証拠》や《スキル》を使用し、自身に疑いが集中しないように、気をつける必要があります。
キャラクター
アナスタシア・リンゼル
※名前変更可
CV:ボイスなし
Age:18歳
Interest:鍛錬
「もう二度と『自分』を諦めない」
継母に疎まれ、幼い頃から不遇を強いられてきた少女。
埃かぶった屋根裏部屋だけが彼女の世界だったが、『死に戻り』という過去を変える力を与えられたことですべては一変する。
尋常ならざる力は彼女の運命を紅く染め上げ、そして新たな悲劇をたぐり寄せる。
ルーシェン・ノイシュバーン
CV:石川界人
Age:18歳
Interest:猫
「貴女との約束が、僕をここまで生かしてくれた」
ヒストリカ国の心優しき第三王子。
母の身分が低いことを理由に親族から虐げられて育つ。
意気地がなく、泣き虫。王位継承権の保持者だが、誰からも期待されない。しかしヒロインの『死に戻り』後、その評価は逆転。有能かつ冷徹な人物へと変貌する。
何が彼を変えたのか、果たしてどちらが本当の彼なのか、時を変える力を持つ主人公すら分からずにいる。
クライオス・キャソロック
CV:古川 慎
Age:26歳
Interest:剣術
「どんな選択であっても、お前が選んだ道ならそれは正解だ」
女神の愛鳥ガルダを擁する翼騎士団の若き副団長。
整った顔立ちと紳士的な振る舞い、爽やかな笑みが、多くの女性を魅了する。女性人気の高さと飄々としたつかみ所のない性格のせいで、男性陣を敵に回しやすいが、部下たちからの信頼は厚い。
おおよそ欠点の見当たらない人物だが、その内面には底知れぬ虚無を抱えている。
ティレル・I・リスター
CV:杉山紀彰
Age:26歳
Interest:飲酒
「わめきたいなら、特別な部屋に招待してやる。鞭にギロチン、懲罰椅子……どれでも選び放題だ」
魔女を断罪する異端審問会のトップ。
磨き上げられた刃のような鋭い美と、類いまれな頭脳を持ち合わせているが、全ての長所の覆してしまうほどの毒舌家。彼の振るう鞭は苛烈を極め、人々を遠ざける。
クライオスとゼンが唯一の友人。
揺るがぬ意思と何者にも染まらぬ正義。しかしその首には、見えない首輪がかけられている。
ゼン・ソルフィールド
CV:武内駿輔
Age:年齢不詳
Interest:放浪
「お前の刃はオレの心臓まで届くことはねぇ。――何なら試してみるか?」
出身地、家門、年齢、全てが謎に包まれた人物。
大柄で強面な顔立ち。無愛想で目つきも悪く、本人にその気がなくとも他者の威圧してしまう。
善悪の所在は不明。主人公にとって敵なのか味方なのかすら定かではない。
ゼンの正体を知るには、彼を味方に引き込むしかなく、ゼンを味方に引き込むには、彼が何者か暴く必要がある。
イベントCG
「even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女」公式サイト
※メーカーからの資料もしくはその一部をそのまま掲載しています
(C)2017 Nintendo
(C)Voltage Inc. All rights Reserved.