プレイレポート
PS5版「The Riftbreaker」プレイレポート。メカアクション,惑星探索,基地建設,タワーディフェンスを融合し,“おいしいとこ取り”したRTS
本作は,「X-Morph: Defense」の開発で知られるポーランドのデベロッパ・EXOR Studiosが手掛けるリアルタイムストラテジーだ。タワーディフェンスとシューティングを融合させた独特のシステムが特徴だった「X-Morph: Defense」に続く同スタジオの新作は,メカアクションに惑星探索,基地建設シム,基地建設,タワーディフェンスなどを融合した“おいしいとこ取り”なゲームとなっていた。
「The Riftbreaker」公式サイト
※記事内のゲーム画面は開発中のものです
高機能のパワードスーツで拠点を築き,未知の惑星を調査しよう
今回はビルド版を使用し,キャンペーンモードを先行して体験できた。主人公は,ゲームの舞台である未開の惑星「ガラテア37」の探索を任された,研究者のアシュリー・S・ノヴァク大佐。プレイヤーは,パワードスーツに身を包んだ彼女を操作し,惑星の原生生物やアーティファクトを調査しながら,人類が移住できる環境へと整えていくことになる。
パワードスーツは左アナログスティックで移動,右アナログスティックで方向を指定し,左手武器を[L2],右手武器を[R2]で発射できる。ゲームスピードはやや早めで,いわゆる見下ろし視点のツインスティックシューターのように気持ちよく動かせる。また,キーボードやマウスでの操作も可能だ。
最初の装備は近接武器となるブレードと,弾薬に制限のあるマシンガンのみ。この状態で惑星を探検するのは危険なので,まずは拠点となる「HQ」(HeadQuarters / 本部)を建築しなければならない。
HQをはじめとする各種建築物の素材は,「カルボニウム」と呼ばれる鉱石だ。この惑星では豊富にある鉱物のようで,少し探せばすぐに鉱床を発見できる。序盤は敵との戦闘は最小限に留め,早めに探し出しておこう。
このカルボニウムは,鉱石でありながらエネルギー資源でもある。建築物を稼働させるうえで必要となる電力は,鉱床の上に「カルボニウム発電機」を建設して手に入れよう。
なお,発電施設がほかの施設に電力を供給するためには,通電している施設同士を隣接させるか,エネルギーコネクター(電線)を接続する必要があるのだが,エネルギーコネクターはほとんどスペースを使わない。配線を気にせず自由に建設を進められるのは嬉しいポイントだ。
惑星には,プレイヤーや施設に襲い掛かってくる危険な生物が存在する。基本的な設備が整ったら,敵の攻撃を阻む防壁や,範囲内の敵を自動的に攻撃する「センチネルタワー」などを建築し,プレイヤーが留守でも持ちこたえられるよう,防備を整えよう。
プレイヤーは倒れると自動的にHQに転送されるが,HQが破壊された状態で倒れてしまうと,ゲームオーバーとなるため,HQへは厳重な防衛設備を設置したい。そこで重要となるのがセンチネルタワー。可能な限りの数を配置したいところだが,センチネルタワーは制御施設である「AIコア」を供給する施設がなければ動かない。
AIコアを供給する施設「AIハブ」の建設には,新たな鉱石「アイロニウム」が必要となる。
アイロニウムがあれば,武器や弾薬を製造できる「アーモリー」や,新たな技術や施設を解禁できる「通信ハブ」といった,重要施設の建造も可能となるため,ときに敵が多い危険な一帯へ足を踏み入れてでも入手せねばならない。なお,カルボニウムとアイロニウムは今後ずっと使い続けることになるので,安定した供給源を確保しておくといいだろう。
カルボニウムとアイロニウムが揃うと一気にできることが増えるので,すぐに新たな設備を建てたくなってしまうが,あまり急ぎすぎてはいけない。
通信ハブなどの高度な設備は,建設の前提条件に“HQをアップグレード”が含まれることが多いのだが,拠点を襲撃する敵の規模は,HQのレベルに合わせて大きくなる仕組みになっている。資源が揃ったからといって,ほかの施設の強化を行わないままHQのアップグレードを急ぐと,有効な抵抗手段がないまま敵に押しつぶされてしまう。
まずはAIハブを建ててセンチネルタワーを揃え,アーモリーで装備を整えるなど,しっかりと各拠点を守る準備をしてから次の段階に進むのが重要だ。
バイオームごとに異なる敵や地形を理解し,適切な技術と武装を探し出そう
通信ハブでの研究が進むと,建築や製作を行ううえで,新たな資源が必要となる施設やアイテムが出現する。それらをの資源を確保するため,周囲だけではなく,さらなる遠方での探索も進めなければならない。拠点のある初期地点から離れた土地には,より強力で大型の敵が出現するので,周囲の探索以上に装備をしっかりと整える必要がある。
マップはなかなかの広さがあり,最初は「歩いて回るのは大変そうだ」と感じるかもしれないが,ワープポイントとなる「ポータル」がかなりの低コストで設置できる。要所にポータルを築いておけば,遠方への移動もスムーズに進められるはずだ。
また,研究で開放される「レーダー」を使えば,周囲に存在する敵や各種資源,建物の状況をミニマップに表示できる。レーダーの範囲内に敵の巣を見つけたら,襲撃される前に潰しておくのも手だ。
いざ装備を揃えて探索を始めてみると,本作のマップには草原や沼地といったさまざまなバイオーム(自然環境)が存在することが分かる。外観はもちろん,障害物の種類や大きさも変化するので,未知の世界を探索するワクワク感を味わえるだろう。
バイオームごとに出現する敵も,爆発や炎などの特定の武器に耐性を持っていたり,光学迷彩で姿を隠していたりと,それぞれユニークな特徴を持っているのもポイントだ。
敵の特徴を掴んで撃破できると,自分の成長を実感できる。ポータルのおかげで試行錯誤の時間も短く済むので,新たな敵と出会ったらいろいろな武器や立ち回りを試してみよう。
ゲームが進むと必要な資源の種類や量が増加していくので,それを確保するために拠点を広げなければならなくなる。そうして拠点が大きくなると,今度は出現する敵の種類と数が増え,新たな装備が必要に。それらを開発するため拠点を広げると,さらなる敵が……。といったループが,本作のゲームサイクルの中核となっていく。
言葉にすると少し難しそうに感じるかもしれないが,ポータルをはじめとする利便性を高める機能が非常に優秀で,資源を拠点に運ぶための輸送ラインを構築する必要もなく,全体的なプレイフィールはかなり快適だ。
リアルタイムストラテジーとタワーディフェンス,そしてツインスティックシューターといった各要素の組み合わせはゲームの戦略性を高めるとともに,ロボットで未開の惑星を探検する“ロマン”も上手く引き立てている。そういった作品を好む人であれば,きっと本作を気に入るはずだ。
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