プレイレポート
[TGS2022]「Park Beyond」プレイレポート。常識外れのアトラクションを設計して,自分だけのテーマパークを作ろう
ドイツのLimbic Entertainmentが開発を手がける本作は,自らが設計した乗り物やアトラクションを設置し,テーマパークを建設・運営していくシミュレーションゲームである。登場するアトラクションは常識を覆す構造やギミックで,現実では考えられないテーマパークを作れる。
この体験版では,ゲーム序盤の15分間,ジェットコースターのレールを敷く手順を楽しめる仕様だった。本稿では,PC版のプレイレポートをお届けしていく。
体験版はプレイヤーの夢から始まる。ガールフレンドとともにジェットコースターに乗っている主人公は,彼女にパーク作りを促される。アトラクションだけでなく,ショップなども建設し,経営部分も担うこととなるようだ。夢には設計者の「フィル」と管理職の「イジー」も登場。ゲーム中では彼らがプレイヤーのサポートをしてくれる。
夢から覚めたプレイヤーは,自分が設計したアトラクションの設計図を紙飛行機にして飛ばす。すると,それがチュートリアルのガイドとなって街の中を飛んでいく。まずは,自分の部屋をスタート地点として,紙飛行機が飛んでいく場所へとレールを敷いていくところからはじめることになった。
レールはポインターに向かって自動的に敷かれていき,クリックしたところで止められる。向きも自由に変えられるが,好みの角度に微調整もでき,失敗したら一つ前の状態に戻すことも容易だ。
レールを敷く際にポイントとなるのは,アップダウンを設けること。ジェットコースターという性質上,ライドに動力は付いておらず,レールを下るときの惰性で推進力を得る。そのため,長距離を走らせるためにはその間に高低差のあるアップダウンとを設ける必要があるのだ。
上り坂では速度が急激に落ちてしまうため,ライドを滑車の力で持ち上げる「チェーンリフトレール」の存在も重要となってくる。レールの上りに設置すれば,推進力の落ちたライドを高所まで持ち上げ,再び下りのレールを敷くことで推進力を得られる。
ライドがどの程度の速度で移動するかは,そこまで敷いたレール上を走るテストライドの様子を見れば分かるので,これが止まらないように設置していけばいい。
レール設置の途中には「モジュール」も設置できる。ライドをロケットで撃ち出す「大砲」やスタント風の「ジャンプ台」のいずれかを選べたり,山に穴を開けてトンネルを掘ったりして,より派手なジェットコースターを作れるのだ。
体験版は部屋からパークまでのレールをつなげるか,プレイ時間の15分が経過すると終了となり,それまで作ったレールのライドに乗ってアパートからパークまでの道程(完成していなくても繋がる)を楽しめるようになっている。
時間が許せばもっと複雑なコースターを作ることができたかもしれないので,製品版では,もっとじっくり作り込んでみたいところ。何より作った後に,自分がライドに乗って楽しめるというのも魅力的だ。
PVには,ジェットコースター以外にも実にバラエティあふれるアトラクションやショップなどが登場する。それらをどのようにして入手して配置していくのか,またどのように配置すればパークの経営が成り立つのか,といったもう少し突っ込んだゲーム内容も気になるところ。
テーマを設定し,自由にパークを作れるサンドボックス的なモードもあるようで,個人的には,かつて存在した遊園地を過去の情報などを元に再現してみたいと夢を膨らませている。
発売は2023年内ともう少し先となりそうだが,テーマパーク好きはもちろん,経営シムやサンドボックスゲームが好きならハマりそうな予感がするタイトルだ。
「Park Beyond」公式サイト
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Park Beyond™ & (C) Bandai Namco Europe
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