ニュース
FIFA,年内にも独自タイトルの立ち上げを発表。EAとの提携終了を受けてプレスリリース公開
FIFA diversifies its gaming rights and launches new non-sim football games alongside EA SPORTS franchise
これは,Electronic Artsとの提携終了によって2023年以降の同社サッカーゲーム「EA SPORTS FIFA」シリーズが「EA SPORTS FC」に変更されることを受けて公表されたもの(関連記事)。発表によれば,FIFAは今後,名称や肖像使用権についての独占ライセンス契約は行わないとし,2022年11月にカタールで開催される「FIFAワールドカップ」と,2023年7月にオーストラリアとニュージーランドで開催される「FIFA女子ワールドカップ」については,サードパーティから何らかの公認ゲームがリリースされる予定だという。
公認ゲームの具体的なパブリッシャやデベロッパは紹介されていないが,これらのタイトルは「非シミュレーションゲーム」になるという。
さらに,2024年にはFIFAの名称を冠した,新作サッカーシミュレーションがリリースされる予定で,サッカーゲームファンにとっては大きな情報だろう。
FIFAのプレジデントを務めるジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)氏はプレスリリースの中で,「FIFAの名前を冠した唯一のゲームは,ゲーマーとサッカーファンが楽しめる,最高の作品になると確信しています。FIFAの名はグローバルかつオリジナルであり,FIFA 23,FIFA 24,FIFA 25,FIFA 26,そしてさらにその先まで,FIFAの名は変わることなく永遠に最高であり続けるでしょう」とコメントしている。
以上のことから,おそらく夏にEA Sportsが発表するであろう新作は「FIFA 23」としてリリースされるものの,2023年以降,FIFAが契約したパブリッシャが開発する新作シリーズのタイトルは,例えば「FIFA 25」など,ゲーマーに混乱を招きかねないものになると思われる。
連載記事「奥谷海人のAccess Accepted」の第701回「EA SportsからFIFAブランドが消える日」でも紹介しているように,FIFAとElectronic Artsの10年ごとの独占契約は,2022年末日を以って更新/解消される予定だった。これについては,Electronic Artsのリリースサイクルを考慮して,ライセンスの短期延長を行ったことが公表されており,「FIFA 23」でも「2022 FIFAワールドカップ」や「2023 FIFA女子ワールドカップ」をフィーチャーしたコンテンツが用意されるという。このあたりについては,30年近くにわたって提携してきたElectronic Artsとの友好関係をアピールしている。
発表では,こうしたFIFA公認ゲームの展開や今後の戦略は,消費者向けのメディアプラットフォームとして最近公開された「FIFA+」と並行する形で開発されてきたことが述べられている。FIFAが推進するeスポーツ事業などとも関連して,以前から多角的なビジネスモデルが考えられてきたようだ。
プレスリリースではさらに,「さまざまなゲームパブリッシャに幅広い権利を解放して,新しいゲームを立ち上げ,ファンやサッカー関係者にとって,さらに没入感のある体験を提供します」と述べられており,今後は多彩なジャンルでオフィシャルゲームが登場することになりそうだ。
キーワード
(C)2021 Electronic Arts Inc. EA, EA SPORTS, and the EA SPORTS logo are trademarks of Electronic Arts Inc. Official FIFA licensed product.(C)FIFA and FIFA's Official Licensed Product Logo are copyrights and/or trademarks of FIFA.All rights reserved.Manufactured under license by Electronic Arts Inc. ELECTRONIC ARTS Privacy Policy & EULA