プレゼント
Switch版「怒首領蜂大復活」「レイディアントシルバーガン」などを対象としたスプリングセールが実施中。新年度の幕開けを弾幕で飾ろう
あけぼの――すなわち旭日は,日本では「一点から放射状に伸びる光」を表す意匠でもって,古来から縁起物として親しまれてきた。
「一点から放射状に伸びる光」を表す意匠。アーケードゲーマーならば彷彿とさせられるものがあるはずだ。そう,シューティングゲームのラスボスと,それが撃ってくる弾幕である。
つまり弾幕シューティングは,古来からの日本文化を体現した娯楽であり,縁起が良く,新年度のスタートを飾るにはもってこいのゲームだと言えるだろう。一説によると弾幕というもの自体,舞い散る桜吹雪をモチーフのひとつとしているとか(いないとか)。
なので「春は弾幕シューティング」だ。別に他の季節でもいいし,夏だったら花火やスイカの種にでもこじつけるし,弾幕系でなく高速弾系でもいいし,何ならFPSでもメトロイドヴァニアでもギャルゲーでもやりたければやればいいのだが,それはそれとして「春に弾幕シューティングを遊ぶと,春に弾幕シューティングを遊んだなりに楽しい」ことは間違いはない。
そんな中,Live WireがNintendo Switch向け弾幕シューティングゲームのスプリングセールを実施している。そういうわけで,本稿ではセール対象の4タイトルと,各タイトルの特徴およびオススメのユーザー層を紹介したい。
「レイディアントシルバーガン」や「虫姫さま」などSwitch向けシューティング4作品が対象に。Live Wire スプリングセールが本日スタート
Live Wireは本日,Nintendo Switch向けに配信中のシューティングタイトルを対象にした「Live Wire スプリングセール」を開始した。期間は4月16日まで。期間中は,「虫姫さま」「エスプガルーダII」「怒首領蜂大復活」「レイディアントシルバーガン」が最大30%オフで購入可能となる
またLive Wireより,以前Limited Run Gamesからパッケージ版「虫姫さま」と合わせて発売された,Nintendo Switch本体とJoy-Conをセットすることで小型のアーケード筐体風にできるスタンドを読者プレゼント用に提供してもらった。4月10日に掲載する「Weekly 4Gamer」(※次回より月曜日掲載となります)で募集を行う予定なので,買い逃してしまった人などはぜひともチェックしてほしい。なお,Live Wireの公式Twitterでも,同アイテムが当たるキャンペーンを別途実施している。
Switch「虫姫さま」の北米パッケージ版が10月29日23:00に予約受付スタート。アーケード筐体を再現できるSwitchスタンドも同時に発売
Limited Run Gamesは2021年10月27日,Nintendo Switch版「虫姫さま」のパッケージ版を発表し,10月29日23:00に予約の受付を開始する。Collector's Editionにはスチールブックケースや,ラバーキーホルダーなどの特典が封入される予定だ。また,アーケード筐体のプレイスタイルを再現できるスタンドも同時に発売される。
虫姫さま
「虫姫さま」は,アーケード版が2004年にリリースされたケイブの開発によるタイトルだ。ストーリーは,甲獣と呼ばれる巨大な虫が多数棲息する世界を舞台に,ホシフリの里の王族であるレコという女の子が,疫病に襲われた里を救うためにシンジュが森の奥にいるという甲獣神のもとを目指すというもの。
本作の弾幕は,自機狙い弾を中心とした構成になっている。画面の大半を弾が覆い尽くすようなシチュエーションもあるが,自機に向かってくるのは一部だけで後はハッタリみたいなものなので,ちょん避け(大きく動かず小刻みな動きで敵弾を回避すること)や,切り返し(横移動で敵弾を回避して,タイミングを見計らって逆側への移動に移ること)といった基礎テクニックを身につければ,大抵のシーンを切り抜けられる。
超上級者向けのウルトラモードは,さすがに異次元級の人外魔境な極悪非道ぶりだが,マニアックモードまでなら昨今の“死にゲー”系アクションRPGと同程度の難度となっている。レベル上げや装備収集で相対的に難度を低下させることはできないものの,どうしても先へ進めないとなったら難度設定を直接下げて挑戦してみよう。
4Gamerでは過去にアレンジモードの攻略記事を掲載している(前編/後編)。弾数の違いはあれど,基本的な攻略方針はノーマルモード,マニアックモード,ウルトラモードのいずれも変わらないので,これからプレイする人は参考にしてほしい。
●こんな人にオススメ!
- オーソドックスな「弾幕シューティング」を味わいたい
- ファンタジックな世界の物語が好き
- 難関を正面突破することに快感を覚える
- 昆虫の採集や飼育など,虫関係の趣味を持つ
- 「やったー」と言ったつもりが「カニターマ」と聞き取られる
マイニンテンドーストアの「虫姫さま」製品ページ
エスプガルーダII 〜覚聖せよ。生まれし第三の輝石〜
「エスプガルーダII 〜覚聖せよ。生まれし第三の輝石〜」は,アーケード版が2005年にリリースされたタイトルだ。こちらもケイブの開発によるもので,2003年にリリースされた「エスプガルーダ」の続編であり,CV-1000基板のタイトルとしては第2弾となる。
本作には,アーケードモードおよび,それを高解像度化したノーマルモードと,ノーマルモードの難度を大幅に下げたノービスモードの他,敵キャラであるセセリを自機として使えるブラックレーベルモード,「二種類のショットでそれぞれ異なる弾を消せる」という大幅なシステム変更が行われたアレンジモード,自機に接近した敵弾を敵の爆風で消せるという特異な設計のオマケモードが搭載されている。システム的には「別物」と言えるモードが複数収録されているので,“お得感”は最も高いと言えるだろう。
ただちょっと難点なのが,本作は基本的なゲームシステムを把握するまでのハードルが高めということ。まして他のケイブSTGすら触れたことのない人が本作のノーマルモードをプレイしたら,“わからん殺し”もいいところだろう。だがそれは,替えの効かない特有の面白さに満ちた,多角的に個性の突出したゲームだということでもある。タイトルも,「II」を一文字で数えても半角スペースと句点込みで25文字という異例の長さだし。
●こんな人にオススメ!
- 変わったルールのゲームをいろいろ楽しみたい
- 「精霊(聖霊)の力を用いた機械や機関」といった設定に燃える
- 敵弾を消すと気持ちよくなる
- 瞬間的に性別を切り替えることへの興味がある
- 復讐の機会にはウェーッハッハッハと高笑いする
マイニンテンドーストアの「エスプガルーダII 〜覚聖せよ。生まれし第三の輝石〜」製品ページ
怒首領蜂大復活
「怒首領蜂大復活」は言わずもがな,ケイブが開発したもので,CV-1000タイトルとしては「エスプガルーダII」から飛んで第12弾(メダルゲーム含む)だ。Nintendo Switch版は通常の「怒首領蜂大復活」(Ver 1.5)だけでなく,マイナーチェンジ版の「怒首領蜂大復活ブラックレーベル」も収録されている(「エスプガルーダII」のブラックレーベルは家庭用専用だが,こちらはアーケード向けにリリースされたもの)。
“怒首領蜂”というタイトルで身構えてしまう人もいるかもしれないが,通常の「怒首領蜂大復活」はオートボムやハイパーによる弾消しを適切に使えば,簡単にクリアできる。プレイを突き詰めていくと怒首領蜂らしい残虐無比で悪逆無道な阿鼻地獄にもなるが,“浅瀬”の領域が広く取られている,シューティング初心者にも素直にオススメできるタイトルだ。
Ver 1.5に慣れて歯応えが欲しくなったら,「怒首領蜂大復活ブラックレーベル」や,特殊なルールのゲームモードにも挑戦してみよう。ブラックレーベルのアレンジモードは「ケツイ〜絆地獄たち〜」とのリンクが描かれていたりもする。
●こんな人にオススメ!
- まったくの初心者から弾幕STGにチャレンジしてみたい
- やっぱりSTGはSF兵器でなければと思っている
- 超火力をぶつけ合う派手な戦いが好き
- 美少女の身長が50mくらいあって,機動兵器に変形したり弾やレーザーを撃ってきたりしたらカワイイ+カッコイイで嬉しい
- 獄滅極戮兵器群を差し向けていただくのは正に恐悦至極
マイニンテンドーストアの「怒首領蜂大復活」製品ページ
レイディアントシルバーガン
Live Wireが販売しているSTGの中でも,「レイディアントシルバーガン」がセール対象となるのは今回が初。本作はもともとトレジャーが開発したタイトルで,アーケード版は1998年にリリースされた(なので今年は記念すべきクォーターセンチュリーアニバーサリーだ)。なおNintendo Switch版はXbox 360版が移植元なので,高解像度化されていたり,アーケードモード開始時のチュートリアルステージなどが無かったりする。
本作は数あるシューティングゲームの中でもかなり特殊で,まずショットのボタンが3つあり,単押しか同時押しかで7種類の攻撃を発動できる(同時押しショットを特定のボタンにアサインすることも可能)。ショットにはレベルの概念があり,獲得スコアを経験値として少しずつ強化されていく。さまざまなタイプのスキルを駆使して難局を切り抜けていくようなゲームが好きな人にはオススメだ。
獲得スコア=経験値という設計の都合上,適切にスコア稼ぎをして自機を強化していかなければ終盤のボスを突破するのは難しい。本作におけるスコア稼ぎの要素は,同色の敵を3体連続で倒すと発生するチェーンコンボ,「赤→青→黄」の順で敵を倒すと発生するシークレットコンボ,ショットを敵に当て続けると得られるウェポンボーナス,ステージボスのパーツ破壊で得られる破壊率ボーナス,ステージボスを自爆前に倒すと得られるデストラクションボーナス,敵や地形などの当たり判定に接近すると発生するカスリ点,ショットを敵に当てたときの打ち込み点……など多岐にわたり,すべてを把握するのは容易ではない。筆者としては正直,エンジョイ勢ならアーケードモードのノーコンティニュークリアは目指さない方がいいと思っている。
ただ,複雑なゲームである分だけ,リーダーボードからトッププレイヤーのデータをダウンロードして異様なプレイを眺めるだけでも相当楽しめる。また,ストーリーモードはプレイを重ねるとレベルが累計されたり残機が増えたりするので,比較的気軽にプレイすることが可能だ。
なおスコア稼ぎにあたって,大きなハードルとなるのがメリーちゃん――ロックオンスプレッド(Bショット+Cショット)でのみアクティベート可能なスコア要素の存在だ。せっかくなので,メリーちゃんが隠れている場所一覧を掲載したい。ぶっちゃけた話,流れた企画用に作っていたデータの再利用だ。
■メリーちゃん一覧
※ストーリーモードのもの。アーケードモードでは3A,3B,3C,3D,2A,4A,4B(黄・1170点のみ)の計11体のみ出現。
3A:開幕直後,右下(青・10点) 3B:赤×3+青×3編隊の中心(黄・50000点) 3C:ジグザグ路地,1組目・3つ目の折返し左側(黄・1060点) 3C:画面右から砲台付きブロックが迫り出してくる地点,左端(黄・10650点)
3C:ジグザグ路地,2組目・3つ目の折返し右側(黄・106550点) 3D:ボス出現地点(青・25250点) 3E:ボス右上,捕獲されているガイ機(青・10000点) 2A:画面上にグリッド発生時,中央やや下(青・1320点)
2B:敵編隊の右下(青・540点) 2C:中央障害物の出現時,中央やや下(青・5550点) 2C:中央障害物の障壁が交差したとき,中央(青・30点) 2D:ボス出現時,中央(青・25200点)
2E:障害物の左端。画面内にメリーちゃんは1体までしか出現しないので,以降は回収タイミングに注意(黄・32910点) 2E:障害物通過後,中央やや右下(青・1320点) 2E:中ボス出現時,中央やや左下(青・1320点) 4A:狭小路地,最初の左右分岐点(黄・2960点)
4A:狭小路地,レーザー掃射敵の出現地点,左下(黄・33290点) 4A:狭小路地通過後・ボス直前,右側壁の上(黄・212250点) 4B:X字型障壁の中央(黄・1100点) 4B:赤×3+青×3+赤×3による砲台陣地の左(黄・1190点)
4B:回転型X字障壁の中央(黄・1170点) 4B:画面奥から赤×6が出現するとき,中央(青・13740点) 4C:ミサイル地帯,右上から左上に移動(赤・81810点) 4C:青×12編隊の出現後,中央(青・7430点)
4E:スタート直後,中央(青・25250点) 4E:障害物に挟まれた敵の2体目(黄・7310点) 4E:三角形の障害物2台を通過した後の障害物,左側(黄・7310点)
なお画像のやり方は,障害物で道が塞がれるので悪い例 4E:中ボス出現時,左上(赤・7310点)
5B:ボス出現時,司令部ビルを見上げる角度になったときビルの先(青・5800点) 6-X直後:「石のような物体」が出現する直前,中央(青・31540点)
ゲーム自体には関係ないことだが,ストーリーモードの最終エリアで流れる音声には隠されたメッセージがあり,筆者は「月刊アルカディア」2002年1月号でそれを知ったとき,ゲーム観が一変するほどの衝撃を受けて,「“ゲームが好き”と言うのは簡単だが,それを言うことは実際どのような意味を持つのか。安易に“ゲームが好き”と公言するのは,ともすればゲームに興味がないことを知らしめることになるのではないか」と考えるようになり,本作が生涯を通して忘れ得ぬゲームとなった。その“原文”はファンサイトに掲載されていたりするので,興味を持った人は調べてみよう。
●こんな人にオススメ!
- ギミックを駆使するタイプのゲームが好き
- パズル要素のあるゲームが好き
- とにかくゲームが好き
- 勝利は無く,報いも無く,退路の無い戦いでも,最期まで希望を捨てない人
- ハイパーソードでだいじょうV!
マイニンテンドーストアの「レイディアントシルバーガン」製品ページ
本稿ではLive Wireのタイトルをフィーチャーしたが,Nintendo Switch用のケイブSTGならシティコネクションの「赤い刀 真」や「デススマイルズI・II」もあるし,エムツーによる「飛翔鮫!鮫!鮫!」や「究極タイガーヘリ」といったケイブSTGの先祖的な東亜プランSTGの移植タイトルもリリースされている。また,「レイディアントシルバーガン」の後継作である「斑鳩 -IKARUGA-」はPikiiから発売されていたり,ハムスターの「アーケードアーカイブス」では数々の旧作STGが展開されていたり,「ドレイナス」や「Never Awake」,「Graze Counter GM」といった良質インディーズタイトルもゴロゴロしている。言及したいタイトルは他にもいろいろあるが,挙げていくとそれだけで記事2,3本くらいの分量になってしまうほどだ。
Nintendo Switchは,発売から6年という小学6年生が成人になるくらいの歳月を経て,ソフトのラインナップも円熟期の雰囲気となった。シューティングゲームをドップリ,ガッツリ,ぬっぷりと楽しむにはいよいよ美味しい頃合いだ。今日ではアーケードスタイルのゲームに不慣れな人も多いかとは思うが,これを機にシューティングの世界に触れてみてはいかがだろうか。レッツシューティング!
- 関連タイトル:
虫姫さま
- 関連タイトル:
エスプガルーダII 〜覚聖せよ。生まれし第三の輝石〜
- 関連タイトル:
怒首領蜂大復活
- 関連タイトル:
レイディアント シルバーガン
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