「Forza Horizon 5」の開発者映像第3弾が公開。320車種のエンジン音を録り直し，周囲の環境による聞こえ方の違いも再現

　Microsoft傘下のゲームスタジオPlayground Gamesは，2021年11月9日のリリースがアナウンスされているレースゲーム「Forza Horizon」シリーズ最新作「Forza Horizon 5」（PC / Xbox Series X / Xbox One）の開発者によるトークセッション映像第3弾「Forza Horizon 5: Let’s ¡Go! - Episode 3」を公開した。


　コロニアルな雰囲気も漂う古風な街並みやジャングル，積雪のある高山地帯，広大な砂漠，ビーチなど多様なロケーションを持つメキシコを舞台にした「Forza Horizon 5」は，“カーカルチャーの祭典”として数百台にも及ぶ圧倒的なカーラインアップで，さまざまな車の走りやストリートレースを満喫できる作品だ。Xbox Series X向けを念頭にして開発が進められてきたさまざまなグラフィックスフィーチャーについては，前回のトークセッションで紹介されているが（関連記事），今回はオーディオ機能についてクローズアップされている。


　「Forza Horizon 5」では，新たなオーディオプロセッサを用いてこれまでのライブラリーを強化しており，320車種のエンジン音を新たに録り直しているという。今回のトークセッションでは，使われていない空港を利用して，エンジンルームとインテリア，車体の後部，さらにコース外にマイクを設置して，さまざまな位置から聞こえるエンジン音を収録している風景が紹介されている。このような作業が2〜3年も繰り返されてきたいう。


　また，グラフィックス面では，HDRとともにレイトレーシング機能が利用できることがXbox Series Xの魅力でもあるが，今回のセッションでは“オーディオもレイトレーシングに対応している”という興味深い話が語られている。もちろん，レイトレーシングそのものはグラフィックス機能なので，直接的にオーディオに影響が出るわけではなさそうだが，エンジン音などが異なる素材のある周囲の環境に反射し，その素材の組み合わせによって微妙な音の違いが出てくることが紹介されている。これについて，リード・オーディオデザイナーのマイク・ストラッカン（Mike Strachan）氏は，「実際にそこにいるかのように感じるはず」と述べている。


　「Forza Horizon 5」では，500車種のエンジンがフィーチャーされており，これまでのように車種によってはエンジン交換が可能で，エンジンを載せ替えてた際に，同じエンジンでも車種ごとに聞こえてくるエンジン音に違いがありそうだ。今後の詳細のアナウンスに期待しておきたい。

「Forza Horizon 5」公式サイト