プレイレポート
[プレイレポ]マリオとラビッツが宇宙で大冒険! 「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」は,バトルはもちろん探索要素もパワーアップ
「マリオとラビッツでシミュレーション!?」と驚かされた「マリオ+ラビッツ キングダムバトル」からおよそ5年。これまた驚きのコラボ第2弾では,おなじみのマリオたちと,ユービーアイソフトのお騒がせキャラクター(?)のラビッツによる,大宇宙を舞台とした“ハチャメチャ”な冒険が描かれる。
そんな本作を先行してプレイできたので,ユニークなアクションやスキルの使い方がキモとなる戦術的なターン制バトルを中心に,ゲームの魅力をお伝えしよう。
「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」公式サイト
今度の冒険の舞台は宇宙! 多彩な星々を飛び回り,ブキや特殊なアクションで敵と戦おう
マリオたちの前に立ちはだかる敵は,銀河に現れた悪の生命体クルサ。闇の力で次々と惑星を乗っ取り,暗黒の世界を広げていくクルサには,とある目的があった。
それは,ラビッツと星の子チコが融合して生まれたスパークスたちを捕らえ,彼らの持つエネルギーを奪い尽くすこと。マリオとラビッツは,クルサの闇の手からスパークスたちを救い,宇宙の平和を取り戻すため,宇宙船スペースウォッシャー号で大宇宙へと旅立つのだった。
闇の手を宇宙全体に伸ばし,その支配下に置こうとするクルサ。その力にクリボーたちも取り込まれてしまったようだ |
「スーパーマリオギャラクシー」に登場した星の子チコが,どういうわけかラビッツと融合して誕生したのがスパークスだ。クルサが狙っているのは彼らが持つエネルギー。いったいどのような力を秘めているのか |
マリオとその仲間は全部で9人。前作から引き続き登場するのが,マリオ,ルイージ,ピーチと,その3人の恰好をしたラビッツたちだ。口に楊枝を咥えたマッチョなキャラのマリオラビッツ,「充電器ある〜?」が口癖のギャルっぽいラビッツピーチといったように,“真似されている側”とはだいぶ異なる性格でつかみどころのないラビッツたちだが,ここぞというときに決めてくれる頼もしさもある。
この6人に加わるのが,本作で新たに登場するキャラクターたち。「スーパーマリオギャラクシー」のロゼッタの恰好をしたラビッツロゼッタ,巨大な剣を持ったラビッツの剣士エッジ,そしてクッパがマリオとともに戦うのだ。
謎の剣士エッジ。日本のアニメやRPGのキャラクターのような“ヒーロー感”あるルックスが特徴だ |
なぜあのクッパがマリオの仲間に? このあたりはぜひ実際にプレイしてストーリーを追ってみてほしい |
そんなヒーローたちを操作して挑むのが,ターン性のシミュレーションバトルだ。分かりやすいルールはそのままに,戦術面は新しいアクションや新要素によってさらに奥深いものとなっている。
バトルは3人のヒーローでチームを作って挑むことになる。敵が遠くにいるほどダメージが大きくなる「ロングアーチャー」のルイージ,山なりの弾道によって低い障害物に隠れた敵も攻撃できるラビッツピーチといったように,ヒーローによって攻撃方法や得意な距離などが異なる。3人の組み合わせ次第で戦い方が変わるので,ステージの形状や敵の種類に合った編成でバトルに挑もう。
二挺拳銃「ツインザッパー」で戦うマリオは,ターゲット1体に2回攻撃するか,2体を1回ずつ攻撃するかを選択可能だ |
エッジのブキ「フライングブレード」は,その名のとおり投げて使う剣。一直線上の敵をまとめて攻撃でき,低い障害物に隠れた敵にもダメージを与えられる |
基本的な行動は移動と攻撃で,どういった順番で動かすかはプレイヤー次第。移動できる範囲であれば,ブキでの攻撃を実行するまで自由に動かすことが可能だ。
戦い方の重要なポイントとなるのが,地形やブロックなどのオブジェクトで身を守るように行動すること。やみくもに敵を攻撃し,周囲に壁となるものがないところで行動を終了してしまうと,敵のターンで集中攻撃を受けてしまう。また,ブロックはブキの攻撃や爆風を受けると壊れるので,いつまでも同じ場所に隠れるのも危険だ。ブロックを山なりに越えて飛んでくる攻撃もあるので,周囲の状況と敵の特徴をしっかり踏まえたうえで行動しよう。
全身が隠れる地形やオブジェクトであれば,回り込まれないかぎりダメージは受けないが…… |
壁となっていたオブジェクトが破壊されると,敵から丸見えとなってピンチに |
バトルを有利に進めるため欠かせないのが,移動時のアクションだ。仲間の協力によって遠くまで移動できる「チームジャンプ」で敵の後ろに回り込む。行動範囲内にいる敵を「スライディング」で移動しつつダメージを与えるといったように,仲間や敵の位置取りを見てどうアクションを使うかでバトルの展開は変化する。
欠かせないものにはもう一つある。ヒーローたちの固有の技「スペシャルスキル」だ。敵を直接攻撃するものはもちろん,回復や防御,睡眠状態にするといったさまざまな種類があり,それらの使い方でさまざまな戦術を組み立てられる。
例えば,前線で戦っている仲間を,回り込んで攻撃できる位置に敵がいた場合。このとき,特定の範囲で動く敵がいるとそれを射撃する「ヒーローサイト」「アイアンビジョン」をそれぞれ使えるマリオやルイージを配置してスキルを発動させておけば,敵のターンのときに仲間が攻撃される前に返り討ちにすることも可能だ。
慣れてくると,おとりとして一人をチームジャンプを使って前線に送り,敵をおびき寄せたうえで一定の範囲の敵に効果のあるスキルを使ったり,スライディングで敵を「ヒーローサイト」「アイアンビジョン」の範囲にふっ飛ばしてスキルを発動させたりといった戦術的な戦い方もできるようになる。
この,アクションとスキルの組み合わせで生まれる自由な戦い方と,それらによって生まれた戦術がハマったときの爽快感は,本作のバトルの特筆すべきポイントだろう。
さらに戦術の幅を広げてくれるのがスパークスだ。各地で捕まっているスパークスたちは,救い出すことでその力でマリオたちをサポートしてくれる。スパークスたちの力の種類は,炎や氷,電気といった属性の付与するもの,移動や攻撃を強化するもの,ダメージを防ぐものなどさまざまある。ヒーローにセットすることでその効果が得られるので状況によって付け替えるといいだろう。
探索要素は1作目よりかなりパワーアップした印象だ。舞台となる惑星は四季をイメージしたものとなっており,星を移動するたびに「ここではどんな冒険が待っているのだろう」とワクワクさせられる。
かつては大庭園だったが,深刻な水不足で植物が枯れてしまった春の惑星のテラ・フローラ,吹雪がやまず荒地となっている冬の惑星のゴーセツ峠など,各星の四季折々の風景は,クルサの力によってその美しさを失いつつある。
元の風景を取り戻すためマリオたちは冒険をするのだが,海岸や遺跡,洞窟といったさまざまな場所には,行く手を阻むような仕掛けがたくさん。その仕掛けを解くことで探索できる場所が広がり,さらにその先へと進めるようになる。ネタバレを避けるため具体的な話は避けるが,ほどよい難度の絵合わせやパズルといった仕掛けがたくさん用意されているのでやり応えも十分だ。
星々の住民との交流では,会話が冒険のヒントにつながることも。また,何かの手伝いをしたり悩みごとを解決してあげたりするサイドクエストも多数用意されており,人助け,コイン集め,謎解き,特定の条件でのバトルなど,チャレンジの種類もさまざまある。遊びごたえあるボリュームとなっており,コンプリートしたらなかなかの達成感を得られそうだ。
「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」は,マリオとラビッツが活躍する楽しいコラボ作品であるだけでなく,遊びやすさを保ちつつ“手加減なく作りこまれた”ターン制バトルと探索要素が光るシミュレーションアドベンチャーとなっている。
次のターンでの敵の行動を見据え,壁となるオブジェクトを盾にしながら行動する。敵が移動する場所を予測して自動攻撃(監視射撃)を仕掛けるといった,ターン制戦略シミュレーションのコアな部分の面白さに触れられるので,そういったゲームの楽しさを知るきっかけとしてもよい一作だ。マリオとラビッツのファンにはもちろん,シミュレーションゲームに興味がある人にも手に取ってほしい。
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