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「バーチャファイター」初のプロリーグ戦を制したのはとんちゃん選手。“VIRTUA FIGHTER esports PRO CHAMPIONSHIP 2023”レポ
「Virtua Fighter esports」公式サイト
【選手名/使用メインキャラ】
Aブロック
ヨゴ選手/Kage Maru(影丸)
とんちゃん選手/Jacky Bryant(ジャッキー・ブライアント)
カメレオン選手/Pai Chan(パイ・チェン)
Bブロック
じゃんぬ選手/Jacky Bryant(ジャッキー・ブライアント)
バルゴ選手/Jean Kujo(ジャン 紅條)
赤丹しわぽ選手/Pai Chan(パイ・チェン)
レオラオ選手/Goh Hinogami(日守 剛)
まずは予選リーグのAブロック,ここでは自他ともに認める優勝候補,とんちゃん選手が突破した。対とんちゃん戦に絞って対策を練ってきたヨゴ選手には敗れたものの,オープニングマッチのカメレオン選手戦では無傷の3セット連取で勝利するなど,得失点差1位での通過となった。
続いて行われたBブロックも,Aブロック同様,得失点差で決着がつく大接戦となった。残り2試合まで進んだ時点では,赤丹しわぽ選手やレオラオ選手を沈めてきたバルゴ選手の突破が有力視されていたが,調子を上げてきたじゃんぬ選手がバルゴ選手と赤丹しわぽ選手をそれぞれ3-1で撃破。バルゴ選手を得失点差で逆転し,とんちゃん選手の待つ決勝へと駒を進めた。
とんちゃん選手対じゃんぬ選手という,超強豪ジャッキー使い同士の戦いとなった決勝戦は,じゃんぬ選手が1セット目を先取する展開でスタート。するととんちゃん選手は迷わず使用キャラをアキラにチェンジ。この選択は直後の2セット目には効果が表れなかったものの,3セット目に入るととんちゃん選手の打撃のヒット率,投げの成功率が目に見えてアップし,このセットを制した。とんちゃん選手は続く4,5セット目も連取し,戦況をひっくり返す。6セット目では,リターンの大きい技を振り回すとんちゃん選手をじゃんぬ選手が冷静に咎めて取り返していくが,失った勢いを取り戻すまでには至らなかった。攻めはもちろん,投げ抜けなどのディフェンスでも冴えを見せるとんちゃん選手が終始試合を優位に進めて,続く7,8セット目も連取。セットカウント5-3で,とんちゃん選手が「バーチャファイター」初のプロ大会王者となった。
とんちゃん選手&じゃんぬ選手への試合後インタビュー
――まずは今日の戦いを終えての率直な感想をお願いします。
とんちゃん選手:
プロとかアマとか,そういうのは意識してなかったですね。全部勝つって感じでした。
じゃんぬ選手:
最終目標は優勝だったんですけど,第1目標のリーグ突破はできたので,個人的にはよかったかなと。
――今回決勝に進出できた要因はどこにあったと思いますか。
とんちゃん選手:
カメレオンがヨゴくんに勝ってくれたのがでかかったですね。あの時点で1セットでも勝てば決勝に行けるようになったので,気楽にやれました。
じゃんぬ選手:
ここ2年を通して,自分のメンタルが強くなってきたからかなと思います。初戦のレオラオさんに負けて,もう1敗もできない状態でも,強気な行動を取るメンタルでいられたのが要因かなと。
――決勝は5先という,バーチャでは珍しい長期戦でしたが,何か意識したことはありますか。
とんちゃん選手;
最初は様子を見ながら勝負できる場所を探して,最後にそれをまとめてつつく感じでしたね。
――決勝はアキラでいくと決めていたんですか。
とんちゃん選手:
決めてましたね。1セット目は登録したメインキャラで戦うというルールでジャッキーでしたが,変えられるようになったら最後までアキラで戦うつもりでした。
――アキラで決勝を戦おうと思った理由はなんですか。
とんちゃん選手:
ジャッキーの同キャラ戦は読み合いがまどろっこしくて,普通に戦えばぼくの方が実力が上だと思っているので,そういう読み合いをせずに試合を進めたかった,というのが一番の理由です。あとは元々自分はどのキャラも使うタイプなので,ジャッキーとの相性を考えてアキラを出したって感じですね。これで優勝したら盛り上がるんじゃないかなというのも少しありました。
――ではアキラを出したのは,奇襲ではなく勝つためのセオリーだったんですね。
とんちゃん選手:
そうですね。相手にもよりますが,基本的に同キャラをしたくないというのはあります。ぼくがアキラを使えるのはみんな知ってますしね。
――じゃんぬさん的にはアキラ投入は予想していましたか。
じゃんぬ選手:
はい。ジャッキー同キャラよりやりやすいだろうなと思っていたので。
――プロになった選手にインタビューしていると,とんちゃん選手を意識している方が多くて,よく名前が挙がります。自分がマークされていると感じることはありますか。
とんちゃん選手:
感じますね。今日はヨゴくんがぼくを倒すことだけを考えている感じで,実際負けましたしね。有言実行で素晴らしかったと思います。
――じゃんぬさんから見て,とんちゃんさんの強さはどこにあると思いますか。
じゃんぬ選手:
相手の弱点を見抜く早さですね。反応の良さや知識のステータスもほぼマックスに近い感じなので,普段と違う戦い方で勝ちにいったんですけど……届かなかったですね。
――今回の予選は戦う相手が事前に決まっているリーグ戦でしたが,リーグ戦で当たる選手への“人対策”は行いましたか。
とんちゃん選手:
まったくしてないです。昔の動画を見たからといって今の相手がわかるわけではないので,変なことを考えるよりは人対策をしない方がいい,する必要がないなって考えで臨みました。
じゃんぬ選手:
ぼくはバリバリやりました。ぼくも昔の動画は見返さなかったんですが,「Virtua Fighter esports」になってからの試合は遡って見ましたね。そんなに詰めていたわけではないですけど,要所要所での対策はできていたかなと思います。
――来シーズン以降の目標があれば教えてください。
とんちゃん選手:
なにか発表があろうがなかろうが「バーチャ」は続けていくつもりです。生活の一部みたいなものなので。新作が出ないとかアップデートがないとか,ぼくは気にしていません。こういうイベントで見ている人を熱くさせたり,希望を持たせたりできればと思っています。
じゃんぬ選手:
ぼくもこのゲームが好きなので,これからも続けていきたいなって思います。強くなるためにいまの自分に足りないものがなにかを考えながら,来シーズンに向けてプレイし続けていきます。
――ありがとうございました。
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