プレイレポート
[プレイレポ]オープンワールドでゾンビの群れから生き抜く。CBTを控える「Undawn」の体調管理から拠点建築まで,サバイバル要素満載のアクションを体験してみた
「Undawn」はスマートフォン対応のタイトルではあるが,Unreal Engine 4を採用した高品質なグラフィックスと,つなぎ目のないオープンワールドでのサバイバル体験を実現したタイトルだ。そんな本作を先行プレイする機会を得られたので,今回は序盤のプレイレポートをお届けしよう。
「Undawn」公式サイト
サバイバルの基本は食事や休息による体調管理
万全な状態で危険なゾンビ世界を生き延びろ
ゲームの舞台になるのは,ゾンビウイルスの蔓延によって崩壊寸前まで追い詰められた世界だ。プレイヤーはゾンビの襲撃を辛くも逃れた民間人の1人となって,生き残った人類が集まっているというレイヴン・シェルターに向かうことになる。
キャラクターカスタマイズの自由度は高く,人種や髪型,アクセサリといった項目だけでなく,顔のパーツを細かく動かすこともできる。ゲーム内では装備もグラフィックスに反映されるので,細かく調整すればプレイヤーの個性を強く出すこともできそうだ。
ゲームが始まると何も持たない状態でステージに放り出され,周辺の家屋を漁って資源を収集しながら先に進むことになる。基本システムは三人称視点の3Dアクションで,画面左のバーチャルパッドと,画面右の各種アクションボタンを用いてキャラクターを操作する形式だ。
キャラクターには体力やスタミナに加えて,肉体のダメージを示す「身体」,精神状態を示す「メンタル」,汚れなどの状況を示す「衛生」,食事や血流の状態を示す「代謝」といったステータスが設定されており,状況に応じて変動する。
各ステータスは,プレイヤーの行動に応じてバフやデバフを受ける。たとえば,雨風の中を長時間活動すると衛生が“汚れている”状態となり,異臭がゾンビを引き寄せてしまう。逆に入浴や洗濯を済ませた直後には衛生が回復し,一部能力が底上げされるバフを得ることが可能だ。
フィールドで食料や水分を見つけて,状況に応じてしっかりと体調を管理する必要があるわけだが,長旅をしてきた主人公の体はバッチリ汚れているため,周囲のゾンビはワラワラと寄ってくる。
「最初はチュートリアルだから大丈夫だろう」と,長距離移動のための乗り物を求めて手近な施設に侵入してみると,ゾンビの大歓迎を受けて,サクッと倒されてしまった。フィールドの入り口にリスポーンさせてもらえたが,想像していたよりもずっと厳しい世界のようだ。
メニュー画面を開いていたり,NPCと会話していたりしてもゾンビは容赦なく襲いかかってくるので,新しい場所に足を踏み入れたらクリアリングは必須。たとえ倒されなくとも,攻撃を受けるだけで身体,メンタル,衛生に悪影響が及ぶので,できるだけ慎重に立ち回ったほうがいいだろう。
面白かったのは,意外なアクションの自由度の高さだ。多くの施設には大まかな順路のようなものが設定されているのだが,ほとんどのオブジェクトにはジャンプや“よじ登り”で乗ることが可能で,うまく調整すれば順路を無視して一直線に目標に進むこともできる。
武器の種類が増えてくれば,見晴らしのいい建物の屋上に登って,地上のゾンビを狙撃してから施設を物色する,といった動きも可能になりそうだ。
仲間や生存者たちの信頼を勝ち取り
農園を整備して生活の基盤を整えよう
放棄された整備施設からバイクを引っ張り出し,なんとかゾンビ祭りを抜け出すと,ついにレイヴン・シェルターに到達できた。これで人間らしい生活ができるぜ! ……とはいかず,シェルター内部の状況も安定しているとは言い難いようだ。
また,レイヴン・シェルター以外にも,生存者が作った集落“アウトポスト”が各地に存在し,規模が小さなアウトポストは存続の危機に立たされているという。ゾンビはもちろんのこと,犯罪者や傭兵といった荒くれ者たちも野放しにされているため,そうした脅威からも身を守らなければならない。
比較的規模の大きいレイヴン・シェルターは,より多くの生存者たちを助け出すため,戦闘集団“レイヴン小隊”を結成して活動している。自力でシェルターにたどり着いたプレイヤーは腕を見込まれ,小隊の一員として生存者を守る戦いに身を投じることになった。
レイヴン小隊としての最初の任務は,ゾンビの襲撃にあっているという“レッドウッド・ポスト”の救援だ。レッドウッド・ポストは元木材伐採場で,救援によって信頼を勝ち取ることができれば,シェルターの建設に必要な資材の獲得を期待できる。
準備ができたら,シェルターに住む商人たちから物資を調達してヘリに乗り込む。上空からフィールドを見下ろすと,巨大なレッドウッド(パイン材などの原料になるアカマツ系の樹木)が伸び,その土地の特徴を感じられる。きちんとマップがひとつながりになっている様子を味わえるのは,オープンワールドならではの感覚だろう。
レッドウッド・ポストに到着するが,ゾンビがアウトポストの内部まで侵入しており,すでに崩壊寸前まで追い詰められていた。そこに切り込んでいってゾンビをショットガンでなぎ倒していく。
肉体とメンタルを整え,さらに十分に武装した状態であれば雑魚ゾンビに対処するのは難しくない。こういった場面であればパニック映画でゾンビ相手に無双する強キャラのような大立ち回りを楽しめる。
とはいえ,攻撃を受け続けると危険なことに変わりはない。レッドウッド・ポスト防衛戦の後に発生した,伐採所に取り残されているという仲間を救出するミッションでは,背後から攻撃を受けて驚かされる場面もあった。
寝転んで“死んだフリ”をして死角に隠れているゾンビや,すべてのステータスが通常のゾンビを上回る異形の「クリーパー」など,敵の種類も豊富で柔軟な対応を迫られる。オブジェクトに登ったり,周囲の爆発物を利用したりと,しっかりフィールドを見て戦うのが重要だ。
今回のようなミッションをこなすと経験値が手に入り,キャラクターのレベルが上がるにつれて利用できるコンテンツが解禁されていく。武器の強化上限などもレベルに応じて変わってくるので,まずはメインミッションを進めていくのがよさそうだ。
レッドウッド・ポストでのミッションが完了すると,プレイヤーの拠点にあたる「農園」がアンロックされる。いつまでもDr.マイクの家を借りるワケにもいかないので,寝起きする場所は自分で作ろうというわけだ。
農園には木製のフロアが敷き詰められており,木材や石材を加工することでパーツを作ることができる。ちょっとしたミニゲーム的な建築要素かと思いきや,作成できる壁や屋根のバリエーションは豊富で,発想次第でしっかりした家も作れそうだ。
ただし,農園にもレベルが設定されており,初期状態では作成できる施設の種類や,建設できる高度などに制限がかかっている。規定の条件をクリアした上で資源を揃えればレベルを上げられるので,ミッションと拠点建築をバランスよくこなしていかなければならない。
個人的に嬉しかったのは,素材集めでもしっかり経験値が得られる点だ。黙々と素材を集めて加工して,また素材集めて加工して……。サバイバーというより木こりのような生活を送っていても,少しずつではあるが成長できるのは嬉しいところだ。
遊んでいて強く感じたのは,しっかりとサバイバルを楽しませようという配慮の部分だ。こういったタイトルでは,ミッションがなければ比較的ヒマな時間ができてしまうものだが,拠点の外を歩いていると雨が降ってきて体温を奪ってきたり,ゾンビが活性化する“ブラッドムーン”が発生したりと,ミッションとは無関係な部分でもサバイバルを盛り上げるイベントが次々に発生する。
そうして敵を撃破すれば経験値が得られるし,獲得した素材は拠点建築でも役立ってくれる。今回はβテスト前のテストプレイ環境ということで1人用コンテンツのみの体験となったが,仲間と協力して拠点を作るだけでも相当に楽しいだろう。
また,プレイヤーが探検できるフィールドもかなり広大で,これから解禁されるフィールドそれぞれにミッションが用意されていることを考えると,現段階で実装されているものだけでも膨大なコンテンツが存在するだろう。
クローズドβテストに参加する際には,どんなプレイスタイルで本作を楽しむかを事前に考えておくと,スムーズにゲームに馴染めるだろう。クローズドβテストには以下のリンクから応募できる(3月24日まで)。応募要項を読んだうえで,過酷だが楽しいサバイバルに挑んでほしい。
「Undawn」クローズドβテスター募集ページ
新作ゾンビサバイバルゲーム「Undawn」,クローズドβテスターの募集を開始。4Gamer読者には優先枠を用意
ゲームブランドLevel Infiniteは本日(2023年2月23日),オープンワールドゾンビサバイバルゲーム「Undawn」のクローズドβテスターの募集を開始した。CBTの実施は3月30日からとなっている。今回,4Gamer読者に優先枠を用意してもらったので,ぜひ応募してほしい。
「Undawn」公式サイト
キーワード
(C)2023 Proxima Beta PTE. LTD.(C)Lightspeed Studios
(C)2023 Proxima Beta PTE. LTD.(C)Lightspeed Studios
(C)2023 Proxima Beta PTE. LTD.(C)Lightspeed Studios