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携帯型ゲームPC「AYANEO AIR Plus」を実機でチェック。既存製品から重量は増えても魅力は変わらず
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印刷2023/04/27 21:37

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携帯型ゲームPC「AYANEO AIR Plus」を実機でチェック。既存製品から重量は増えても魅力は変わらず

 2023年4月27日,小型PC専門店のハイビームは,AYANEOが開発する携帯型ゲームPC「AYANEO AIR Plus」の報道関係者向け説明会を行った。AYANEO AIR Plusは,6インチサイズのディスプレイを搭載したコンパクトな製品で,公称本体重量が約525gと軽めなのがポイントだ。6月17日の発売を予定しており,予約受付中である(関連記事)。税込価格は13万2000円から。
 本稿ではハイビームが披露した実機の写真を中心に,あらためてAYANEO AIR Plusを紹介しよう。

AYANEO AIR Plus
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 AYANEO AIR Plusは,初代「AYANEO AIR」の後継モデルで,ディスプレイが,5.5インチから6インチへサイズへと大きくなり,それにともない筐体も大型化した。公称本体重量は約525gで,初代AYANEO AIRの約398〜450gと比べると,重くなっている。

AYANEO AIR Plus(上)と初代AYANEO AIR(下)の本体サイズを比較。とくに横方向へ大きくなった
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 ただ,同じ6インチサイズのディスプレイを搭載した「GPD WIN 4」の約598gよりは軽い。AYANEOは,「CPUに『Ryzen 7 6800U』を搭載した携帯型ゲームPCでは最も軽量だ」とアピールする。

GPD WIN 4(上)とのサイズ比較。GPD WIN 4は,本体サイズこそ小さいものの,実際に持ってみるとずっしりとしており,AYANEO AIR Plusのほうが明らかに軽い
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 インタフェース類やゲームパッドといった部分は,初代AYANEO AIRから大きな変化がない。一方,筐体サイズが大きくなった分,より大容量のバッテリーを搭載するという。

上側面は,USB4と音量調整ボタン,指紋認証センサー内蔵の電源ボタンが並ぶ
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下側面はUSB4と4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,microSDカードスロットを備える
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ディスプレイの左右にあるゲームパッドも,初代AYANEO AIRと共通だ
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左ショルダーボタンとトリガーボタン。トリガーボタンはアナログ入力対応だ
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右ショルダーボタンとトリガーボタン

背面の両端はグリップ形状だ。中央部分は吸気用の大きな開口部を設ける
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 搭載CPUのRyzen 7 6800Uは,携帯型ゲームPCでは採用例が多いおなじみのプロセッサだ。統合GPUにRDNA 2アーキテクチャベースの「Radeon 680M」を組み合わせており,画質設定の調整は必要なものの,1920×1080ドットの解像度でも問題なくゲームをプレイできるという。
 AYANEO独自の設定用ソフトウェア「AYA SPACE」から,CPUの(Thermal Design Power,熱設計消費電力)を最大28Wまで上げることで,消費電力や熱が増えるのと引き換えに,処理性能を高めることが可能だ。初代AYANEO AIRの「Ryzen 5 5560U」搭載モデルでは最大15W,「Ryzen 7 5825U」搭載モデルでも最大18Wまでに留まっていたので,よりCPUやGPUの性能を引き出せるようになったと言えるだろう。

AYA SPACEからTDPの変更が可能だ。TDP 28W設定は電源接続時のみで,バッテリー駆動時は25Wまでの設定とのことだ
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 実際に試してみたところ,AYANEO AIR Plusでも,ほかのRyzen 7 6800U搭載製品と変わらず,快適にゲームがプレイできた。重量もそれほど気にならず,比較的長い時間プレイできそうな印象だ。

AYANEO AIR Plusでゲームをプレイ。初代AYANEO AIRよりも重くなったとはいえ,500mlペットボトルと同じくらいの重量なので,持っていてもそれほど苦にならない
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 また,AYANEOは4月26日に,AYANEO AIR Plusのアップグレードプログラムを発表した(関連記事)。今後出荷を予定しているAYANEO AIR PlusのCPUを,Ryzen 7 6800Uから,より高性能なノートPC向け「Ryzen 7000」シリーズへ無料で変更できるという。

Ryzen 7000シリーズを搭載したAYANEO AIR Plusの出荷を待つという手もある
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 いまのところ,変更後のCPUに関して型番やスペックは明らかになっていないものの,1世代前から最新世代のプロセッサへ無料で変更できるのは驚きだ。ただし,AYANEOによると,Ryzen 7000搭載版AYANEO AIR Plusの出荷には時間がかかるという。AYANEO AIR Plusは,発表当初の予定から発売が3カ月以上遅れていることもあり,これ以上待っても最新CPUを選ぶか,早く入手したほうがいいのか悩ましい。 
 なお,国内版AYANEO AIR Plusの取り扱いについて,ハイビームに確認したところ,AYANEOに内容を問い合わせ中で,詳細が分かり次第アナウンスするとのことだった。


今後登場予定のAYANEO製品をまとめる


 AYANEOシリーズは,とにかくラインナップが多く,定期的に追いかけている人でも,今後登場する製品が分かりにくい。そのため,この機会に改めてまとめておこう。なお,発売時期を記載しているが,AYANEO AIR Plusのように遅れるケースもあるので,おおまかな目安として考えるといいだろう。
 
 4月25日にいきなり発表となったのが,「AYANEO 2S」と「AYANEO GEEK 1S」だ(関連記事)。いずれも,すでに国内発売している「AYANEO 2」と「AYANEO GEEK」のCPUを,Ryzen 7 6800UからRyzen 7000シリーズへ変更したものだ。5月半ばにクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で,キャンペーンを開始するという。

AYANEO 2S
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AYANEO GEEK 1S
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 続いては,AYANEOシリーズ初となるAndroidゲーム機「AYANEO Pocket AIR」だ。初代AYANEO AIRの筐体デザインを継承しており,約5.5インチサイズの有機ELディスプレイを採用するという。SoC(System-on-a-chip)をはじめとするスペックは,いまだ明らかになっていないが,7月の発売を予定しているそうだ。

AYANEO Pocket AIR
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 6インチサイズのスライド式ディスプレイと,物理キーボードを搭載した「AYANEO SLIDE」は,7月から8月ごろのに発売になるという。こちらも詳細は,それほど明らかになっていないものの,CPUにRyzen 7000シリーズを搭載することが分かっている。

AYANEO SLIDE
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 このほかには,AYANEOがハイエンドモデルと位置付ける「AYANEO NEXT II」と,「AYANEO KUN」の開発も進められているようだ。
 AYANEO NEXT IIは,Ryzen 7000シリーズと単体GPU,8インチ以上の大画面ディスプレイを備えており,従来製品と比べて,高い性能を備える。2023年末の発売を予定するという。

AYANEO NEXT II
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 一方,AYANEO KUNは謎に包まれた製品である。AYANEO NEXT IIとコンセプトは共通するものの,異なる部分も多いようだ。AYANEOは,1年以上の時間をかけて,最適な製品デザインやグリップ形状を検討したほか,これまでの小型ゲームPCになかった機能を搭載するとアピールしており,AYANEO NEXT IIに匹敵,もしくは超える製品になるのかもしれない。発売時期は不明だが,今後もAYANEO KUNに関する情報を公開していくとのことだ。

AYANEO KUNは,詳細どころか製品の外観なども明らかになっていない
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 2023年4月26日,AYANEOは,携帯型ゲームPC「AYANEO 2S」と「AYANEO GEEK 1S」を発表した。いずれも既存製品をベースに,CPUをノートPC向け「Ryzen 7000」シリーズに変更したのが見どころとなる。

[2023/04/27 13:42]
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 2023年1月18日,AYANEOは,2023年に同社が発売を予定する携帯型ゲームPCやAndroidゲーム機を一挙に発表した。「AYANEO AIR Plus」など2022年に公開した製品の続報に加えて,単体GPUを搭載する「AYANEO KUN」といった新製品の情報も明らかとなった。本稿では,それぞれの特徴を簡単に紹介したい。

[2023/01/19 14:39]

ハイビーム公式Webサイト

AYANEO日本語公式Webサイト

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