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重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円
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印刷2022/08/05 10:33

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重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 2022年8月5日,小型PC専門店のハイビームは,AYANEOが開発するゲーマー向け小型PC「AYANEO AIR」シリーズを9月16日に国内発売すると発表し,予約の受付を開始した。AYANEO AIRシリーズは,最も軽いモデルで公称本体重量が約398gという軽さと,AYANEO製品として初めてディスプレイに有機ELパネルを採用したのが特徴だ。

AYANEO AIR
画像集#001のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 製品ラインナップと税込価格は以下のとおり。なお,すでに予約の受付を開始しており,8月18日までの期間限定として本体価格が15%引きとなるキャンペーンを実施している。

  • AYANEO AIR Pro ADVANCE VERSION
  • CPU:Ryzen 7 5825U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量:1TB,内蔵バッテリー容量:10050mAh,20万6800円(先行予約価格:17万5780円),9月下旬発売
  • AYANEO AIR Pro
  • CPU:Ryzen 5 5560U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量:512GB,内蔵バッテリー容量:10050mAh,14万8000円(先行予約価格:12万6225円),9月下旬発売
  • AYANEO AIR STANDARD VERSION
  • CPU:Ryzen 5 5560U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量:512GB,内蔵バッテリー容量:7350mAh,13万2000円(先行予約価格:11万2200円),9月16日発売
  • AYANEO AIR Lite
  • CPU:Ryzen 5 5560U,メインメモリ容量:8GB,内蔵ストレージ容量:128GB,内蔵バッテリー容量:7350mAh,10万7800円(先行予約価格:9万1630円),9月16日発売

 AYANEO AIRシリーズは,5.5インチサイズで解像度1920×1080ドットという,既存の小型ゲームPCの中では一回り小さな有機ELパネルを採用している。小型のディスプレイに加えて,基板を小型化することで,既存のAYANEO製品と比べても小型かつ軽量に仕上げているわけだ。
 
AYANEO AIRと既存製品のサイズ比較。写真で一番下のAYANEO AIRが一回り小さいことが分かる
画像集#003のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

AYANEO AIRのマザーボードは,かなり小さい
画像集#004のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 Nintendo Switch(以下,Switch)や,Nintendo Switch Lite(以下,Switch Lite)とも大きさを比較してみたが,横幅はSwitchと同程度だった。

写真の上から順に,Switch,Switch Lite,AYANEO AIRを並べて比較。横幅はSwitchとほとんど変わらない
画像集#002のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 重量は,内蔵バッテリー容量7350mAhのAYANEO AIR STANDARD VERSIONと,AYANEO AIR Liteが約398g,10050mAhバッテリーを搭載する上位モデルでも約450gである。日本でも予約を開始したばかりの「Steam Deck」と比べても軽く,片手でもすんなりと持てる程度だ。ある程度長くゲームをプレイしても,手や腕が疲れにくいだろう。

内蔵バッテリー容量が大きい上位モデルでも重量を約450gに抑えている
画像集#005のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 CPUは,最上位モデルのAYANEO AIR Pro ADVANCE VERSION以外の3モデルが,「Zen3」アーキテクチャベースの6コア12スレッド対応モデル「Ryzen 5 5560U」を採用する。AYANEOによると,グラフィックス負荷がそれほど高くないインディーズゲームなら1920×1080ドットで,AAAタイトルなら1280×720ドットでプレイできる性能を備えるという。

主力製品のCPUにRyzen 5 5560Uを採用する
画像集#006のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 なお,AYANEOは,AYANEO AIRでの動作を検証したゲームのリストを公開している。これによると,Ryzen 5 5560U搭載製品の場合,AAAゲームは30〜40fpsほどのフレームレートでプレイできるようだ。

AYANEOが検証したゲームのリスト
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 実際にゲームをプレイしていて驚いたのは,空冷ファンが静かなことだ。これまでの小型ゲームPCでは,CPUやGPUの負荷が高まると,ファンの音がうるさいほどだった。それに対して,AYANEO AIRは,ゲームを動かしていても,ファンの音が静かだ。
 一方,筐体背面の中央付近を触ると,かなり熱くなっていたのは気になるところ。薄型筐体を採用しているので,仕方がない部分はあるものの,冷却能力には,あまり余裕がないのかもしれない。

背面の大きな開口部から吸気し,ディスプレイ奥側の排気孔から排熱する
画像集#009のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円 画像集#010のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 ディスプレイの左右に備えるゲームパッドは,既存製品と変わらず,左奥に左アナログスティック,右手前に右アナログスティックを備えたXbox風レイアウトを採用する。また,「AYANEO NEXT」に搭載するAYANEO独自の設定用ソフトウェア「AYA SPACE」の起動ボタンと,カスタムキーもそのまま引き継ぐ。

AYANEO AIRのゲームパッド。ディスプレイ左側は左アナログスティックとD-Padを,右側は右アナログスティックと[X/Y/A/B]ボタンを搭載する
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アナログスティックの周囲にはLEDイルミネーションを搭載
画像集#013のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円
 本体が小型になった分,スティックやボタンがやや小さくなっているのだが,アナログスティックやボタンの感触は良好だ。
 アナログスティックのセンサーは,ホールセンサー式で,ドリフト現象やデッドゾーンを減らしているという。

 また,AYANEO AIRならではのポイントとして,ディスプレイ奥側にあるショルダーボタンの横に[LC]ボタンと[RC]ボタンという2つの追加ボタンを備えることが挙げられる。一見すると筐体のフレーム部分にも見えるのだが,触れるとボタンであることが分かる。この[LC/RC]ボタンには,AYANEO独自の設定用ソフトウェア「AYA SPACE」から,機能を割り当てられるという。

左ショルダーボタン[LB](左)と右ショルダーボタン[RB](右)の横にある[…]の刻印がある部分が,[LC/RC]ボタンだ
画像集#014のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円 画像集#015のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 インタフェース類は,ディスプレイの奥側にUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートを,手前側にUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートと,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,MicroSDカードスロットを備える。AYANEO NEXTでは,ヘッドセット端子がディスプレイ奥側にあり,少し使い勝手が悪かったので,この変更は歓迎したい。

ディスプレイ手前側のインタフェース類
画像集#017のサムネイル/重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円

 500gを有に超える小型ゲームPCが多い中,上位モデルでも約450gのAYANEO AIRの軽さに魅力を感じる人は少なくないだろう。また,それなりに高いスペックを搭載しつつも,最上位モデル以外は価格を10万円台前半に抑えた点も評価できる。ハイビーム秋葉原店では,8月7日までAYANEO AIRの実機を展示するとのことで,気になるゲーマーは店頭でチェックすることをお勧めしよう。

ハイビーム公式Webサイト

AYANEO日本語公式Webサイト

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