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重さ約398gの小型ゲームPC「AYANEO AIR」の予約受付がスタート。128GBモデルで価格は10万7800円
製品ラインナップと税込価格は以下のとおり。なお,すでに予約の受付を開始しており,8月18日までの期間限定として本体価格が15%引きとなるキャンペーンを実施している。
- AYANEO AIR Pro ADVANCE VERSION CPU:Ryzen 7 5825U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量:1TB,内蔵バッテリー容量:10050mAh,20万6800円(先行予約価格:17万5780円),9月下旬発売
- AYANEO AIR Pro CPU:Ryzen 5 5560U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量:512GB,内蔵バッテリー容量:10050mAh,14万8000円(先行予約価格:12万6225円),9月下旬発売
- AYANEO AIR STANDARD VERSION CPU:Ryzen 5 5560U,メインメモリ容量:16GB,内蔵ストレージ容量:512GB,内蔵バッテリー容量:7350mAh,13万2000円(先行予約価格:11万2200円),9月16日発売
- AYANEO AIR Lite CPU:Ryzen 5 5560U,メインメモリ容量:8GB,内蔵ストレージ容量:128GB,内蔵バッテリー容量:7350mAh,10万7800円(先行予約価格:9万1630円),9月16日発売
AYANEO AIRシリーズは,5.5インチサイズで解像度1920×1080ドットという,既存の小型ゲームPCの中では一回り小さな有機ELパネルを採用している。小型のディスプレイに加えて,基板を小型化することで,既存のAYANEO製品と比べても小型かつ軽量に仕上げているわけだ。
Nintendo Switch(以下,Switch)や,Nintendo Switch Lite(以下,Switch Lite)とも大きさを比較してみたが,横幅はSwitchと同程度だった。
重量は,内蔵バッテリー容量7350mAhのAYANEO AIR STANDARD VERSIONと,AYANEO AIR Liteが約398g,10050mAhバッテリーを搭載する上位モデルでも約450gである。日本でも予約を開始したばかりの「Steam Deck」と比べても軽く,片手でもすんなりと持てる程度だ。ある程度長くゲームをプレイしても,手や腕が疲れにくいだろう。
CPUは,最上位モデルのAYANEO AIR Pro ADVANCE VERSION以外の3モデルが,「Zen3」アーキテクチャベースの6コア12スレッド対応モデル「Ryzen 5 5560U」を採用する。AYANEOによると,グラフィックス負荷がそれほど高くないインディーズゲームなら1920×1080ドットで,AAAタイトルなら1280×720ドットでプレイできる性能を備えるという。
なお,AYANEOは,AYANEO AIRでの動作を検証したゲームのリストを公開している。これによると,Ryzen 5 5560U搭載製品の場合,AAAゲームは30〜40fpsほどのフレームレートでプレイできるようだ。
実際にゲームをプレイしていて驚いたのは,空冷ファンが静かなことだ。これまでの小型ゲームPCでは,CPUやGPUの負荷が高まると,ファンの音がうるさいほどだった。それに対して,AYANEO AIRは,ゲームを動かしていても,ファンの音が静かだ。
一方,筐体背面の中央付近を触ると,かなり熱くなっていたのは気になるところ。薄型筐体を採用しているので,仕方がない部分はあるものの,冷却能力には,あまり余裕がないのかもしれない。
ディスプレイの左右に備えるゲームパッドは,既存製品と変わらず,左奥に左アナログスティック,右手前に右アナログスティックを備えたXbox風レイアウトを採用する。また,「AYANEO NEXT」に搭載するAYANEO独自の設定用ソフトウェア「AYA SPACE」の起動ボタンと,カスタムキーもそのまま引き継ぐ。
アナログスティックのセンサーは,ホールセンサー式で,ドリフト現象やデッドゾーンを減らしているという。
また,AYANEO AIRならではのポイントとして,ディスプレイ奥側にあるショルダーボタンの横に[LC]ボタンと[RC]ボタンという2つの追加ボタンを備えることが挙げられる。一見すると筐体のフレーム部分にも見えるのだが,触れるとボタンであることが分かる。この[LC/RC]ボタンには,AYANEO独自の設定用ソフトウェア「AYA SPACE」から,機能を割り当てられるという。
インタフェース類は,ディスプレイの奥側にUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートを,手前側にUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートと,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,MicroSDカードスロットを備える。AYANEO NEXTでは,ヘッドセット端子がディスプレイ奥側にあり,少し使い勝手が悪かったので,この変更は歓迎したい。
500gを有に超える小型ゲームPCが多い中,上位モデルでも約450gのAYANEO AIRの軽さに魅力を感じる人は少なくないだろう。また,それなりに高いスペックを搭載しつつも,最上位モデル以外は価格を10万円台前半に抑えた点も評価できる。ハイビーム秋葉原店では,8月7日までAYANEO AIRの実機を展示するとのことで,気になるゲーマーは店頭でチェックすることをお勧めしよう。
ハイビーム公式Webサイト
AYANEO日本語公式Webサイト
- 関連タイトル:
AYA NEO
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