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10年以上前に開発中止になった「Six Days in Fallujah」が復活。2021年中のリリースを予定
「Six Days in Fallujah」公式サイト
「Six Days in Fallujah」は,2004年のイラク戦争で起きた「第2次ファルージャの戦闘」(The Second Battle of Fallujah)に参加した海兵隊員や,巻き込まれた民間人などの過酷な戦いを,忠実に再現しようする意欲作として,デベロッパのAtomic Gamesが2009年に発表した作品だ。戦死者を含む関係者がすべて実名で登場するというドキュメンタリー的な内容が予定されていたが,兵士の遺族らの批判を受けて,販売を予定していたパブリッシャが撤退。Atomic Gamesは開発の継続を模索していたものの,2011年頃までには完全に立ち消えになり,彼らも解散した。
Victuraは,そんなAtomic Gamesに在籍していたピーター・タムテ(Peter Tamte)氏が新たに立ち上げたパブリッシャで,復活した「Six Days in Fallujah」の開発は,「Halo」などに携わったベテラン開発者達が集まるHighwire Gamesが進めているという。
具体的な内容は明らかになっていないが,実際の戦闘を忠実に再現するというスタンスは変わらず,イラクに派遣された多国籍軍にスポットライトを当てた物語に変更したうえで,帰還兵や遺族からの聞き取りを行いつつ開発が進められていることが公式サイトに記されている。ゲームの収益の一部は,後遺症に悩む帰還兵への寄付にあてられる予定だという。
今となっては,むしろ戦争で起きた出来事が風化することのほうが懸念されており,おそらく2009年のようなことは起きにくいと思われる。復活したこのプロジェクトがどのようなゲームに仕上げられるのか,続報に期待したい。
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Six Days in Fallujah
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