作家ハーマン・メルヴィル氏のアメリカ古典文学の代表作「白鯨」にインスパイアされたという「Essex: The Whale Hunting」は,19世紀初頭のマサチューセッツ州ナンタケットで捕鯨を行っているジョージ・ポーランド・ジュニア船長が,帆船のエセックス号を操って大海原に出るところからストーリーが展開する。実は,白鯨そのものが1820年にマッコウクジラとの激突で沈没したエセックス号の遭難事件を題材にしたものであり,本作はより史実に近い内容になっている。
「Essex: The Whale Hunting」は,帆船の操舵や捕鯨,捕獲した鯨の船上解体のほか,商人たちから依頼された物資の運搬や,資源の捕獲などを行うといったシミュレーション要素が用意されている。また,海の魔物と噂された白いマッコウクジラと勝負したり,嵐で難破して漂着した謎の島を探検するようなアドベンチャー要素も含まれていることが公開されたトレイラーからも分かる。そのあたりのバランスなどの詳細は明らかにされていないものの,当時の欧米での捕鯨の様子がゲームで描写されるのは珍しい。