プレイレポート
「約束のネバーランド〜狩庭からの脱走〜」プレイレポート。エマたちを操作し,4人協力で鬼の庭から抜け出そう
原作・原案の白井カイウ氏,作画の出水ぽすか氏により週刊少年ジャンプで連載された原作漫画は,昨年2020年6月に完結を迎えましたが,近々でもTVアニメ版の放送,実写映画の公開,海外ドラマ版の発表など,その人気に違わぬ幅広い展開が進められています。
そして本作,約ネバならぬ“狩ネバ”では,最大4人で協力し,鬼が支配する“秘密の狩庭”の脱出口を開放しつつ,そこから脱走するというオンライン脱獄ゲームとしてのヒリヒリ感を味わえます。
コンセプトの時点で約ネバらしいですが,一体どのようなゲームに仕上がっているのか。先んじてプレイした感想をお届けです。
「約束のネバーランド〜狩庭からの脱走〜」公式サイト
「約束のネバーランド〜狩庭からの脱走〜」ダウンロードページ
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※本稿で使用しているゲームのバージョンおよびスクリーンショットは,すべて開発中のものです。
鬼から逃げて,解除して,撃って
まずは原作ファンとしての注記をひとつ。今現在,約ネバがどのような物語なのかをいっさい知らない人は,できれば原作およびアニメをチェックしてから遊ぶことをおすすめします。というのも約ネバは第1話から「畳みかけるように雰囲気が一変」する作品だからです。
まあ,本作には物語の類いもなく,また名称の時点で“なんとなくそういう作品”と分かってしまうのもご愛敬ですが,できることならなにも知らない無垢で清潔な子供のような気持ちで,原作漫画あるいはアニメを鑑賞してから遊ぶことを推奨します。逆もありですけどね!
まずはゲーム内容について。プレイヤーは「ランダムマッチ」か,特定の人と遊ぶ「フレンドマッチ」でマッチングをはじめます。
参加人数は最大4人で,人数不足のときはNPCが仲間入りします。
なお,フレンドマッチを利用すると“友だちと2人で組んでから,ルーム公開でパブリックマッチングに切り替え”も可能です。
狩庭には“四つの制御装置”があり,各プレイヤーはそれらを制限時間内に見つけだし,解除することで庭からの脱出,すなわちゴールに向かえます。装置の解除には1人だと時間がかかりますが,複数人で行うと速度を上げられます。ですが,狩庭には“鬼”がいるわけで。
仮面をかぶる異形の存在,彼ら鬼はプレイヤーを見つけると即座に反応し,追跡して攻撃を加えてきます。逃げたり隠れたりでやりすごす,銃で反撃して倒す。それらの対応が叶わず,鬼の攻撃でHPが0になるとやられてしまい,キャラクターはその場で倒れてしまいます。
しかし,一定時間内に“倒れた仲間の近くで治療(画面長押し)”を成功させると復活できます。間に合わないとゲームから退場となり,ほかのプレイヤーの行く末を見守るか,一足先にゲームを離脱するかを選ぶことになるので,仲間もそうですが,自分も大切にしましょう。
ゲームの操作方法はバーチャルパッドで移動。近くに鬼がいれば無操作時に銃撃。画面長押しで制御装置の解除,仲間の治療,エリア内に散らばっている宝箱を開放するなどのアクションを取れます。
基本的には,スマホ片手持ちの親指1本プレイも可能です。
宝箱には「HP回復」や「鬼を邪魔するアイテム」が入っているので,ゲームを有利にするために率先して手に入れましょう。
それとゲーム内では定型文を用いた「チャット」が利用できるので,仲間たちに制御装置や鬼の位置を知らせるなども大切です。
そうして困難を乗り越え,開放した出口から脱出できると,リザルト画面でプレイヤーレベルやシーズン制ランキングに関わる各種ポイント,キャラクターや武器強化に用いるゲーム内通貨をもらえます。
1プレイは全員が脱出,やられた人以外が脱出,全滅や時間切れで終了となります。原則は,誰かの犠牲ありきの脱出ではなく,全員で「完全脱出」すること。ゲーム的にも,約ネバ的にも大事なことです。
ゲームの流れについては,昨今では定番の“非対称型対戦ゲーム”,そこから鬼側のプレイヤーを除いたようなものと捉えておくと,知る人であればルールも操作も迷いなく遊べることでしょう。
マップにもいくつか種類があるので,制御装置の配置こそマップ固定なものの,1プレイごとのハラハラ感を味わえるはずです。
また最初の難度「ビギナーモード」は,鬼と正面から殴りあっても対等に戦えるほどやさしく,ピクニック気分で狩庭を脱出できます(事実,こちらが密猟者の気分になれてしまうほどの鬼狩りも可)。
ですが,本番はプレイヤーレベル5で開放される「ベテランモード」,レベル10からの「マスターモード」です。
ベテランモード以降は原作さながら,鬼に一撃もらってしまうだけで致命傷となりますので,そこではじめて恐怖を覚え,キャラクターや武器の強化,仲間同士の連携を気にしはじめるはずです。
逃げるために必要なこと
本作は“カジュアルな手触りのミッドコアゲーム”といったデザインで,パッと遊んでも楽しめる内容が重視されているイメージですが,スマホゲームらしいやり込みポイントもいくつかあります。
プレイヤーが使用するキャラクターは,頭の触覚がチャームポイントの「エマ」,GF(グレイス=フィールド)ハウス一の天才「ノーマン」,博識な読書家「レイ」など,約ネバではおなじみの登場人物たちです。
彼女らは主にガチャで入手でき,ランクによる強弱,得意なことの違い,衣装のバリエーションなどが存在します。
■約束のネバーランドガチャ
■スチームパンクガチャ
今回は開発版とありNPCマッチのみで,マスターモードでバリバリやることもできなかったので実情は乏しいものの,気軽にやるぶんには好きなキャラクターで遊ぶのも大丈夫でした。ただ,高難度になると戦略的な考えも必要になるのかもしれません。
なお,各キャラは強化素材「ピース」を集められれば,ランクアップで能力を底上げすることが可能です。
また,各キャラクターにはそれぞれ「サブマシンガン」や「ショットガン」といったさまざまな銃器を装備させられます。
当然,これら武器種の違いで戦闘時の挙動も変化します。
武器もキャラクターと同様,ガチャから入手でき,ピースを集めれば強化可能なので,より強い武器への強化も目標の一つです。
そのほか,ショップでは「スタートダッシュパック」などのお得な詰め合わせ販売のほか,ゲーム内通貨「ダイヤ」や,事前に持ち込めるアイテムの購入,キャラ・武器ピースの引き換えなどもできます。
さらに狩ネバでは「フクロウパス」という,ゲームプレイ時にもらえる報酬をさらに豪華にできる仕組みも存在したり,1プレイ終了後に動画視聴でリザルト報酬を増やしたりもできます。
とはいえ,はじめは身軽に遊びたいのが世の定めかと思いますので,まずは“レベル5になるともらえる3000ダイヤ”を目指して,ビギナーモードで鬼をバシバシ撃って狩りまくるのがおすすめです。
【原作要素の補足】ゴールディ・ポンドではない
ここまではできるだけ原作要素を排除してきましたが,ここでファンに向けての情報にも多少なりとも触れておきましょう。
とはいえ,本作に限っては思わぬネタバレに出会ってほしくないので,下記のボタンも【原作漫画11巻】まで読んだ人だけ推奨です。
アニメ視聴者に関しても,原作とは一部内容が異なるかと思いますので,本作をより楽しみたいときは原作漫画をチェックです!
狩ネバはプレイヤー協力型の鬼ごっこ系脱出ゲームとあり,コンセプトの時点で原作との無理のない合致を見せてくれます。平面な2Dグラフィックスは臨場感に欠けるものの,端末を選ばず遊びやすく,ゲームに不慣れな人とでも気軽に遊びやすいのは大きな魅力です。
ついでに本作は「実況動画のアップロードを全面許可」かつ「Mirrativでの配信連携も完備」となるので,実況活動をしている人や,これをきっかけにやってみたいという人にもおすすめです。
ゲーム内容も操作もいたって簡単ですので,原作好きもゲームジャンルに引かれた人も,ぜひ鬼から逃げ回ってみてください。
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約束のネバーランド〜狩庭からの脱走〜
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