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印刷2020/12/29 00:25

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クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

真夜中の儀式
Ritual Pursuits

作:スティーヴ・デンプシー
翻訳:楯野恒雪(トレイル・オブ・クトゥルー翻訳チーム)
監修:森瀬 繚

  • シナリオを読むとプレイヤーとしてゲームに参加できなくなります。キーパー以外は,読むべきではありません。
  • このシナリオは「ゲームマスタリーマガジン第12号」(リンクはAmazonアソシエイト)掲載のものに加筆を行った改訂版です。表記は製品版「暗黒神話TRPGトレイル・オブ・クトゥルー」に準拠しています。

「暗黒神話TRPGトレイル・オブ・クトゥルー」公式サイト



背景


 ヴィンセント・クレインはミスカトニック大学の卒業生だ。在学中に図書館で読んだいくつかの書物のせいで、彼の心は大きく歪むことになった――とりわけ、『ネクロノミコン』の断片を読んだことによって。やがて彼はさらなる探求のためにアブドゥル・アルハズレッドに接触したいと考えるようになった。そしてクレインは、フラン・タイラー(PCの1人;作家)の運転手を務めるウッドロウ・チャドウィックを探し出した。彼はかの“狂えるアラブ人”の子孫であり、先祖の魂を召喚し、その身に宿すことができる者だった。

 クレインは、家族がインディアナ州マンシー市郊外に所有する古い農場に潜伏していた。彼はチャドウィックをおびき寄せるべく一計を案じた。作家であるタイラーの興味をひく偽の幽霊事件をでっちあげた上で、インディアナポリスに招待したのだ。だが、タイラーは約束の時間に現れず、“歓迎パーティー”をすっぽかされたクレインは、儀式のためにチャドウィックを誘拐すべく、夜鬼(ナイトゴーント)を差し向けた。農場の庭で多数の家畜を生贄として殺し、納屋のそばに大きな“旧き印(エルダー・サイン)”を描いたのは、夜鬼の召喚のためだ。この際の騒音を不安に感じた近隣住民が警察に通報し、2人の警官がやってきた。警官の1人(テイラー巡査)は、クレインに散弾銃(ショットガン)で射殺された。もう1人のヒックス巡査はこの惨劇から走って逃げ出した。そしてPCたちは道路上で彼と出会うことになる。


事件の始まり


 時は1931年。インディアナポリス・インディアンスは16番街に新しくペリー・スタジアムをオープンしたばかりで、再結成されたインディアナポリス・エービーシーズがニグロ・ナショナル・リーグ(当時複数あった黒人野球リーグの1つ)所属だった頃だ。このエキサイティングな時代を満喫すべく、イカした最新型のフォード・モデルAセダンに乗って、ニューヨークからはるばるインディアナポリスに旅してきたのが、PCたちの一行だ。PCはこの頁の末尾に掲載している作成済みキャラクターから選んでも、新たに作成してもいい。プレイヤーが誰もフラン・タイラーを選ばなかった場合は、PCの中で最も《信用度》レーティングが高い探索者をNPCの運転手ウッドロウ・チャドウィックの親友にして雇い主にし、背景設定を調整すること。
 彼らの旅は決して楽なものではなかった。この時代、未婚の女性が男性と旅行することも、白人と黒人が一緒に旅行することも、極めていかがわしげな目で見られる行為だったからだ。
 彼らは少し寄り道をして、オハイオ州のライマ市で起きた怪奇現象を調べていたのだが、思ったより時間を食ってしまった。彼らは今夜中にインディアナ州のインディアナポリス市でヴィンセント・クレインという人物と会い、同市郊外で起きた幽霊事件の話を聞かねばならないため、強行軍で夜道を走っている。今、彼らはインディアナ州マンシー市の南側(インディアナポリス市の北東160kmほどのところ)を走っている。今夜は月が出ていない。肌寒い三月の晴れた夜空に、星々が明るく輝いて見えた。


シーン1:警官

核心的手がかり:《警官言葉》


 突然、前方の道に人影が現れた。それは1人の警官であり、懐中電灯を振り回してPCたちの車に停止するよう合図する。PCたちの乗った車が止まると、警官は運転手のウッドロウに車から降りるように指示する。ここで〈嫌な気配〉判定(難易度4)に成功した者は皆、まるで何かが夜空を横切ったかのように、星々がまたたいたのを目にする。

 ウッドロウと警官はヘッドライトの明かりの中で、立ったまま話をしている。そこにいきなり1体の大きな化け物が舞い降りてきて警官に襲いかかったと思うや、ウッドロウをひっつかんで夜の闇に消えて行った。
 この化け物(夜鬼である;詳細は後述参照)を見た者は全員難易度5の〈安定度〉判定を行なうこと。失敗した者は〈安定度〉プールが4点減少する。PCのうちフラン・タイラーだけは、友人が連れ去られるのを目撃したため、失敗した場合5点減少する。

 警官(ヒックス巡査;バッジか身分証明書を見れば彼の警察ID番号が#7435であることがわかる)は死亡している。先ほど夜鬼を目撃しなかった者は、難易度4の〈安定度〉判定を行なうこと。失敗した者は〈安定度〉プールが2点減少する。彼は頭部をひねられており、首がほとんどもげそうになっている。すぐそばの地面には、懐中電灯が1つと、彼の手帳が落ちている。《医学》〈銃器〉を修得している者が調べると、警官の脇腹に数発の散弾(散弾銃の弾)を受けた傷があること、そしてその傷を負ってからまだ1時間も経っていないことがわかる(これは補足的な手がかりだ)。

核心的手がかり:手帳は警察無線用の略号(「10」で始まることから“テン・コード”と呼ばれる)を交えて書かれているため、内容を読み解くには《警官言葉》が必要だ。手帳には以下のようなことが書かれている(()内がそれぞれのコードの意味);「クレイン農場の騒音を調査中。10-67(近隣住民より通報)ディックリィ家。農場で10-91b(不審な物音や悲鳴が聞こえた)。10-70(不審者侵入の可能性あり)。近隣で電話線が通じているのはディックリィ家のみ。ディックリィ家の老母は捜査に非協力的。」

 ヒックス巡査が乗ってきたはずの車はどこにも見当たらない。畑の向こうにある農場の家に明かりが灯っているのが見える。


シーン2:農場の家

核心的手がかり:《証拠収集》


 ここでは時間が重要になる。PCグループは、クレインが恐ろしい儀式を完了する前にウッドロウ・チャドウィックを見つけ出さねばならない。農場の家に到着したPCグループは、家の庭が多数の動物の血と肉であふれかえらんばかりになっているのを発見する(難易度4の〈安定度〉判定:失敗すると〈安定度〉プールが3点減少)。納屋の内壁には奇妙なシンボル“旧き印(エルダーサイン)”が刻み込まれており、そのシンボルの内側と周囲に、肉片がいくつか釘で打ち付けられている。いくつかの肉片には、人間の歯で噛まれた跡がついている。外に建っている大きな給水塔から伸びた1本のパイプから水が流れ出し、納屋の中へ流れ込んでいる。《オカルト》を使用すれば、これが何らかの召喚儀式の痕跡であることがわかる(これは補足的な手がかりだ)。

 母屋の前には1台のパトカーが停まっている。ドアは両側とも開いたままになっている。前部座席(助手席)には、1人の警官(テイラー巡査)が、うなだれるような姿勢で座っている。この警官は血まみれで、すでに死亡している。警官の胸には、散弾銃で撃たれたと思われる大きな傷がある(車外で撃たれてから運び込まれた)。車内の床には彼の拳銃(コルト ポリス・ポジティブ.32口径リボルバー;弾数6発、ダメージ修正値±0の小型銃)が1丁落ちている。

 母屋(おもや)の中は血だらけで、あちこちにクレインの研究や実験の痕跡が残っている。壁は気が触れたような落書きだらけで、同様の奇怪な走り書きがされた紙が散らばっている。さらに、何のものともわからない体の一部や、なんとも言い表しようのない品々が方々に転がっている。

核心的手がかり:《証拠収集》を使用すれば、素速く状況を把握できる。犯人(クレイン)はここにいないが、壁に描かれた落書きは、どこかの地図のように見える。《野外活動》があれば、すぐにその場所を特定できる;ここから北に行ったところにある採石場だ。これらの手がかりはすべて“指定捜索”でも発見できるが、そうした場合は時間がかかってしまうので、PCグループが採石場に到着するのは儀式が失敗した後のことになる。
 《証拠収集》プールを1点消費すれば、探索者はここにあるさまざまな書き付け、本、絵を識別できる。これらをまとめると、1冊の神話典籍に相当する分量になる。この“クレイン・アーカイブ”は、《オカルト》2と《クトゥルー神話》1の限定プール・ポイントを与えてくれる。アーカイブは、英語とアラビア語が入り交じった文章で書かれている。これには以下の3つの呪文が含まれている。

  • 〔昏き従者の招来〕
    〔夜鬼の召喚/拘束〕と同じ効果。
  • 〔先祖の召喚〕
    儀式型呪文〔復活〕の亜種。死者の霊を召喚し、その死者の子孫の身体に宿らせる。
  • 〔昏き祝福〕
    〔ナイフへの魔力付与〕呪文と同じ効果(〔アイテムへの魔力付与〕を参照)。

 《語学:アラビア語》を使えば、〔先祖の召喚〕呪文の翻訳が間違っていることに気付く。続いて《オカルト》を使用すれば、その間違いのせいで儀式が失敗する可能性が高いことがわかる。作家のフラン・タイラーは《語学》の言語をまだ選択していないので、この場で実はアラビア語を知っていたことにできる。


シーン3:儀式

解決シーン


 クレインは古い採石場で儀式の準備をしている。採石場は露天掘りで、大きな縦穴状の地形だ。穴の底の中央から、穴の上縁部にかけて、5本の長い銅製のワイヤーが放射状に張られていて、クレインが使っているこの世ならざる何らかの力を引き出している(採石場の地図を参照)。夜の闇の中で、この世ならざるエネルギーがきらめきながら渦巻いている。

採石場の地図(印刷用のモノクロ版は「こちら」)/ イラスト:中山将平
画像集#001のサムネイル/クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

 農場で核心的手がかりを“指定捜索”で探していたなら、PCたちは儀式が失敗した後に到着する。その場合、PCたちはうつ伏せに倒れて意識を失っているクレインとチャドウィック、その2人の周りで踊り跳ねたり、身体をつついたりしている1体の夜鬼を見つける。夜鬼はPCたちが“中距離”まで近づくか、攻撃をしてきた場合、首をかしげて考えるそぶりをした後、彼ら特有のユーモアに則って、PCたちをクレインから遠ざけるために襲ってくる。

 農場で探索技能を用いて手早く調査をしていたなら、採石場に到着したところで、PCたちの車は1体の夜鬼の襲撃を受ける(下記参照)。この夜鬼は、クレインがPCたちを阻止するために差し向けたものだ。夜鬼はPCを掴み上げて、採石場の縦穴の中に投げ落とそうとする。掴まれるのを避けるには〈格闘〉の対抗判定に勝たねばならない(夜鬼の“くすぐり”能力を参照)。掴まれた探索者は、交戦距離1段階ぶんクレインから遠ざかるように移動させられ、さらに落下によって4ダメージを受ける。

 PCたちは南側(地図の下の方)から採石場にやってくる。クレインとチャドウィックは縦穴の底の中心部にいる。クレインに対する交戦距離は、採石場の縦穴の上から、斜面を降りて縦穴の中心部に向かって1ラウンド移動した辺りまでが“遠距離”、2ラウンド移動した辺りまでが“中距離”、3ラウンド移動した辺りまでが“近距離”だ。

 縦穴の底に素速く(1ラウンドで)降りるためには、〈運動〉判定に成功しなければならない。難易度は、懐中電灯(あるいは持ち運びが容易な光源)を持っているなら4、持っていないなら5だ。2ラウンドかけてゆっくりと降りるなら、難易度を−1できる。失敗した場合、穴の底まで落ちてダメージを受ける(落下ダメージは試みた〈運動〉判定の難易度に等しい)。PCたちは別の手段を思いつくかも知れない;例えば、張り巡らされた銅製のワイヤーの上を片輪走行で走れば、車に乗ったまま1ラウンドで穴の底に降りた上に“近距離”まで接近することができるだろう(これは難易度7の〈運転〉判定だ)。

 PCたちが到着した時点で、クレインが儀式を終えるまで3ラウンドしか残されていない。儀式を中断させるには、クレインに1点以上のダメージを与えねばならないが、クレインを拳銃で撃てる距離まで近づくのに普通は3ラウンドかかってしまうだろう(〈運動〉、〈運転〉、〈銃器〉プールのどれかを2点消費すれば、もっと早く交戦距離に近づいたり、普通なら拳銃を撃っても当たらない遠距離から射撃できるようになるかも知れない)。

 他にも、何らかの手段で銅のワイヤーを切断することでも、儀式を中断させることができる。不運にもワイヤーに直接触れてしまった者は、エーテル的エネルギーの奔流を浴び、この世ならざる力に直接脳髄がさらされたことによって1d6ダメージを受け、〈正気度〉レーティングが1減少する。しかしながら、これはクレインにも衝撃を与え、1ラウンドの間気絶させることができる。

 クレインは正確な呪文を知らないため、儀式は必ず失敗に終わる。失敗した儀式によって、アルハズレッドは彼がいるべき時間と空間から引きずり出される。その姿は、まるで幾体もの目に見えないクリーチャーにむさぼり食われているかのようだ。アルハズレッドの心身の大部分はこの世ならぬ空間(リンボ)に囚われてしまうが、彼の霊体の一部はチャドウィックに入り込んで,その精神を穢してしまう。チャドウィックはクレインに対して〔萎縮(いしゅく)〕の呪文(目標の〈体力〉プール〈体力〉レーティングを減少させる;目標の肉体は黒ずみ、歪んでしまう)を使用し、ひどい傷を負わせる。

 この時点でチャドウィックの〈安定度〉プールは−1になっている。彼は最初に近づいてきたPCに〔萎縮〕呪文を使用し、1d6+5のダメージを与える (訳注:これは簡略化した処理であり、通常の〔萎縮〕呪文の効果とは異なる;通常のルールで解決する場合、彼は呪文の発動で4点、損害を与えるための判定に5点の〈安定度〉プールを消費する) 。呪文を発動した次のラウンドに、彼は意味のわからない言葉をを早口でわめき散らした後、気を失って倒れてしまう。彼の〈安定度〉プールは−11まで低下し、〈正気度〉も完全に発狂する一歩手前にまで減少している。

 さて、君のプレイヤーたちはクレインの儀式を止め、チャドウィックを救出できただろうか、それとも…… 『真夜中の儀式』はここで終わるが、キーパーたる君は想像力の赴くままに続編を作ることができる。“クレイン・アーカイブ”を調べれば、PCたちはチャドウィックがアブドゥル・アルハズレッドの子孫であり、その霊体の一部を身に宿してしまったことに気付くだろう。あるいは野球チームの巡業に同行しながら、アメリカ各地で怪奇現象に遭遇するキャンペーンもできるかも知れない。どんな展開にするかは君の自由だ。

夜鬼(ナイトゴーント) Nightgaunt


 夜鬼はトゲの生えた尻尾、ものを掴める前足、向き合うように湾曲した1対の角を持つ有翼のクリーチャーだ。皮膚は鯨のように油じみて黒く、顔面は存在しない。話すことも笑うこともなく、羽ばたいても翼は音ひとつ立てない。
 夜鬼はノーデンスに仕えている種族の1つだ。彼らは侵入者を捕まえ、連れ去り、想像しうるかぎり最も陰惨で恐ろしい場所(幻夢境や他の次元の場合もある)に投げ捨てて、死ぬに任せる。夜鬼は世界各地の人跡まれな土地に棲んでおり、夜になると大空を飛び回る。知能はあまり高くないが、ある種の言語(例えば食屍鬼(グール)の早口でわけのわからない言葉)を理解でき、いくつかのオカルト的な種族に対して友好的である。
 夜鬼は音もなく獲物に近寄り、相手の武器をつかんで力ずくでねじ伏せようとする。2体以上の夜鬼が“協力”(ルールブックP.56参照)して1体の目標との〈格闘〉対抗判定を行なう場合もある。

くすぐり:夜鬼は敵と〈格闘〉の対抗判定を行なう。これに勝利しても敵はダメージを受けないが、敵の武器またはアイテム1つを落とさせることができる。〈格闘〉の対抗判定に2回連続で勝利したなら、夜鬼は長く強靭な手指足指でその敵を掴みあげて連れ去り、鋭利なトゲの生えた尻尾で敵をくすぐりはじめる。このくすぐり攻撃が成功すると (こちらも〈格闘〉技能を用いる) 、犠牲者は方向感覚を失って錯乱する。これは1d6+1ラウンド持続し、犠牲者はその間いかなる肉体的な行動も行なえず、怯え状態 (ルールブックP.72参照)と同様の効果を受ける。夜鬼のくすぐり攻撃に対して防御値は何の助けにもならない。

ゲーム・データ

技能 (地上/空中または宇宙):〈運動〉6/ 12、〈格闘〉10、〈体力〉7
回避値:4
警戒度修正値:+1
〈隠密〉修正値:+2(飛行中)、+3(暗闇での飛行中)
武器:前述参照
防御値:すべて−2(皮膚)
〈安定度〉減少修正値:±0


作成済みキャラクター


 ここで紹介するのは、このシナリオ用に用意された6人の作成済みキャラクターだ。


 職業が2つ書かれている場合、先に書かれている方がルール上の職業、「;」の後に書かれている方はロールプレイ上の職業だ。例えば、ユージン・スタフォードは“犯罪者”として探索者を作成し、職業の特殊能力などをすべて保持しているが、野球選手として社会生活を営んでいる(ロールプレイ上の職業にルール的な特典や特殊能力は何も無い)。
 作成済みキャラクターは修得している技能の使用に必要な装備を所持しているものとする。〈銃器〉を修得している探索者は、1930年以前に製造された拳銃を1丁と予備の弾薬(再装填1回分)を所持している。〈近接武器〉を修得している探索者はナイフ(ダメージ修正値−1)、山刀(ダメージ修正値±0)、あるいは野球のバット(ダメージ修正値±0)を持っているかも知れない。

探索者の名前:アマンダ・ジョーンズ
動機:冒険心/職業:記者
職業の特殊能力:《安心》を使用すれば、新聞社の資料室を利用できる。
正気の柱:1)年長者には敬意を払うべきだ。 2)真実は広く知られるべきだ。
〈安定度〉:8/〈正気度〉:8/〈体力〉:8/回避値:3
学術系探索技能:《語学》1、《図書館》1、《歴史学》1
交渉系探索技能:《安心》★2、《裏社会》1、《官僚制度》1、《聞き集め》★2、《警察言葉》★2、《真意看破》★2、《信用度》2、《取引》★2
技術系探索技能:《撮影》★2、《証拠収集》★2
一般技能:〈安定度〉8、〈嫌な気配〉6、〈隠蔽〉4、〈運転〉2、〈応急手当〉4、〈隠密〉4、〈格闘〉2、〈機械修理〉1、〈銃器〉2、〈正気度〉8、〈スリ〉4、〈体力〉8、〈逃走〉8、〈尾行〉★4、〈変装〉★4、〈もしもの備え〉6 ※★は職業技能。
安定の源:父親である野球選手ボブ・ジョーンズ;君の担当編集者ハーヴェイ・スミス。
協力者とメモ:君はブルックリン出身で、父親はドジャースでプレイしていた。君は父のプレイを見て野球が好きになり、それを仕事にしようと決意した。まだ女性がスポーツ・ジャーナリストとして成功するのは難しい時代だが、君は手腕を認められてインディアナポリスで仕事を得、現在では地元の独立リーグチーム、インディアンスの記事を書いている。

画像集#009のサムネイル/クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

探索者の名前:ブラッド・ヘラー
動機:傲慢/職業:好事家;現在は渡り鳥(ジャーニーマン)野球選手(捕手)
職業の特殊能力:《信用度》プールを使えば、どんな分野の人物とでも個人的親交があったことにできる。
正気の柱:1)勤労は魂の糧である。 2)イエスは我が救い主。
〈安定度〉:8/〈正気度〉:8/〈体力〉:9/回避値:4
学術系探索技能:《宗教学》2、《歴史学》1
交渉系探索技能:《安心》1、《威圧》3、《裏社会》★2、《聞き集め》★2、《巧言令色》★2、《真意看破》★2、《信用度》★4、《取引》2
技術系探索技能:《製作》1、《野外活動》★2
一般技能:〈安定度〉8、〈嫌な気配〉2、〈運転〉2、〈運動〉12、〈応急手当〉2、〈隠密〉2、〈格闘〉6、〈機械修理〉2、〈騎乗〉★、〈近接武器〉4、〈銃器〉6、〈正気度〉8、〈体力〉9、〈逃走〉6、〈もしもの備え〉2 ※★は職業技能。
安定の源:母親のクララ、君の出身地であるカルフォルニアに現在も住んでいる;クラークソン、君がルイヴィル・カーネルズに所属していた頃の元コーチ。
協力者とメモ:君はニグロ・リーグ(黒人野球リーグ)の捕手としてアメリカ中を旅してきた。若手野球選手育成のためにベテランのプロ選手を探していたインディアナ・エービーシーズと契約するまでは、聖書のセールスマンとして働いていた。君はルイヴィル・カーネルズでプレイしていた頃に、地元の作家フラン・タイラーと知り合い、野球関係者に伝わる伝説を集める手伝いをしたことがある。

画像集#011のサムネイル/クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

探索者の名前:ユージン・スタフォード
動機:義務感/職業:犯罪者;現在は野球選手(投手)
職業の特殊能力:〈隠蔽〉、〈スリ〉、〈尾行〉判定でダイス・ロール後にポイントを消費できる(消費2ごとに結果に+1できる)。
正気の柱:1)野球への愛。 2)良い人生はそれ自体が報酬だ。
〈安定度〉:8/〈正気度〉:8/〈体力〉:9/回避値:4
学術系探索技能:《語学》イタリア語1、《宗教学》1、《法学》1
交渉系探索技能:《安心》1、《威圧》★2、《裏社会》★2、《聞き集め》1、《警察言葉》1、《巧言令色》1、《真意看破》★2、《信用度》3、《取引》★2
技術系探索技能:《鍵開け》★2、《製作》2
一般技能:〈安定度〉8、〈嫌な気配〉★4、〈隠蔽〉6、〈運転〉2、〈運動〉10、〈隠密〉★8、〈格闘〉★6、〈機械修理〉6、〈近接武器〉2、〈銃器〉1、〈正気度〉8、〈スリ〉6、〈体力〉9、〈電気修理〉2、〈尾行〉★4 ※★は職業技能。
安定の源:ルイス、君の地元クイーンズのバーテンダー;テレサ、ガールフレンド。
協力者とメモ:君はニューヨーク州クイーンズ区の出身で、鍵屋の仕事をしていた。たまに副業として、ギャングのために金庫破りをすることもあった。君は日曜日になると公園で草野球をしていたが、そこでインディアナポリス・インディアンズにスカウトされた。うまく行けば、裏稼業から足を洗って一旗揚げられるかも知れない。

画像集#013のサムネイル/クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

探索者の名前:フラン・タイラー
動機:知識への渇望/職業:作家
職業の特殊能力:冒険中に何もせず過ごした時間があれば、学術系探索技能1つのプールを1ポイント回復できる(最大4回まで)。
正気の柱:1)知識は大事。 2)人間は素晴らしい。
〈安定度〉:8/〈正気度〉:10/〈体力〉:8/回避値:3
学術系探索技能:《オカルト》★2、《語学》★2、《人類学》1、《図書館》★2、《歴史学》★2
交渉系探索技能:《聞き集め》★2、《真意看破》★2、《尋問》★2、《信用度》5
技術系探索技能:《芸術》★2、《撮影》1、《証拠収集》★2
一般技能:〈安定度〉10、〈嫌な気配〉4、〈隠蔽〉4、〈運転〉6、〈応急手当〉2、〈隠密〉6、〈格闘〉3、〈銃器〉4、〈正気度〉8、〈体力〉8、〈逃走〉6、〈尾行〉4、〈変装〉2、〈もしもの備え〉4 ※★は職業技能。
安定の源:長年君の運転手を務めているウッドロウ・チャドウィック;大叔母のコンスタンス、君が物語を愛するようになったのは彼女の影響;イーディス・ヘンリー、作家仲間。
協力者とメモ:ケンタッキー州ルイビル市出身。君はアメリカ中を旅して集めた神話や伝説をもとに、パルプ雑誌のホラー小説を書いている。最近、君はインディアナポリスで奇妙なことが起きているという話を聞き、調査に行くことにした。君は一人旅をしたくなかったので、新聞に募集広告を出し、それを見て集まってきた楽しい仲間たちを連れてニューヨークを旅立った。

画像集#012のサムネイル/クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

探索者の名前:Dr.アレックス・ランズデール
動機:冒険心/職業:医師
職業の特殊能力:〈応急手当〉1消費毎に〈体力〉3ポイント(他人)または2ポイント(自分)回復できる。〈応急手当〉1消費で、重傷状態を安定化できる。
正気の柱:1)ヒポクラテスの誓い。 2)アメリカン・ドリームのチャンスが私を待っている。
〈安定度〉:8/〈正気度〉:10/〈体力〉:8/回避値:3
学術系探索技能:《医学》★4、《経理》★2、《語学》ラテン語2、《人類学》1、《生物学》★2、《図書館》1
交渉系探索技能:《安心》★2、《官僚制度》1、《真意看破》★2、《信用度》3
技術系探索技能:《法医学》★2、《野外活動》1、《薬学》★2
一般技能:〈安定度〉10、〈嫌な気配〉2、〈運動〉4、〈応急手当〉★12、〈隠密〉2、〈格闘〉4、〈機械修理〉2、〈騎乗〉4、〈銃器〉3、〈正気度〉8、〈精神分析〉6、〈体力〉8、〈電気修理〉2、〈逃走〉6、〈もしもの備え〉4 ※★は職業技能。
安定の源:君と一番年の近い妹のジュディ;大学時代にずっと君を応援してくれた教授のアルテウス博士;最初に勤めた病院の看護師、ミリアム・グリーンバーグ。
協力者とメモ:君はマサチューセッツ州北部の貧しい農家の出だ。一生懸命勉強して奨学金を獲得し、医者になることはできたのだが、残念ながら診療所を開く資金がなかった。しかしインディアナポリス・インディアンズという野球チームが巡業に同行する医師を探しており、そこで職を得ることができた。君は資金を貯めて自分の診療所を開業したいと思っている。

画像集#010のサムネイル/クトゥルーTRPGに新たな選択肢。12月25日に発売された「暗黒神話TRPG トレイル・オブ・クトゥルー」を徹底紹介(短編シナリオ付)

探索者の名前:リアン・チャオ
動機:芸術的感性/職業:芸術家;写真家
職業の特殊能力:冒険中に何もせず過ごした時間があれば、《撮影》プールを1ポイント回復できる(最大4回まで)。
正気の柱:1)写真は嘘をつかない。 2)人間の本質は善だ。
〈安定度〉:8/〈正気度〉:8/〈体力〉:8/回避値:3
学術系探索技能:《建築学》★2、《語学》英語/北京語★2、《人類学》★2、《図書館》1、《美術史》★2
交渉系探索技能:《聞き集め》1、《巧言令色》★2、《真意看破》★2、《信用度》4
技術系探索技能:《芸術》★2、《撮影》★4、《製作》★2
一般技能:〈安定度〉8、〈嫌な気配〉4、〈隠蔽〉3、〈運転〉2、〈運動〉4、〈応急手当〉4、〈隠密〉6、〈機械修理〉2、〈正気度〉8、〈体力〉8、〈電気修理〉6、〈逃走〉4、〈尾行〉4、〈変装〉★2〈もしもの備え〉6 ※★は職業技能。
安定の源:同級生のルース・コリンズ、君がニューヨークに定住できるように助けてくれた;祖父のフェン、君が夢を追いかけるのを応援してくれた。
協力者とメモ:上海出身。4年前にニューヨークに移住し、ニューヨーク大学で美術を学んでいる。その過程で君はアメリカの文化と、日常生活を写真に収める魅力にすっかりとりつかれてしまった。君は大学からの依頼で、インディアナポリス・インディアンズというAAAクラスの野球チームに1ヶ月間同行取材する仕事を引き受け、現地に向かっているところだ。

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