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「Xbox Game Pass」はゲーマーを自由にする。ゲーム“遊び放題”サービスの日本展開から3年,現状とこれまでの歩みを振り返る
「Xbox Game Pass」公式サイト
この3年間でXbox Game Passのサービス内容はますます充実し,PCやXboxプラットフォームで遊べる対応タイトルは400本以上にのぼる。Xbox Cloud Gaming(ベータ版)を利用すれば,iOSやAndroidのスマートフォン,スマートTV,ビジネス用PCなどでも,ゲーム機とほとんどの遜色のないゲームプレイが可能だ。さまざまなゲームを遊びたい好奇心旺盛なゲーマーにとって,Xbox Game Passは無視できない存在になっている。
定額で遊べるタイトルが充実
まずはXbox Game Passのサービスの充実ぶりからお伝えしたい。大きなウリは,新作ゲームがリリース初日から遊び放題になる「Day1」対応タイトルが豊富にあることだ。ここ数か月のDay1タイトルを以下に挙げてみよう。
●Day1対応ゲーム
- Wo Long: Fallen Dynasty(コーエーテクモゲームス)
- Atomic Heart(Focus Entertainment)
- Hi-Fi RUSH(Bethesda Softworks)
- ペルソナ4 ザ・ゴールデン(セガ)
- ペルソナ3 ポータブル(セガ)
もちろん,今後もDay1対応の新作が控えている。オンラインプレイのサービスが含まれている最上位プラン(Xbox Game Pass Ultimate)であれば,気軽に友達を対戦や協力プレイに誘えるのも嬉しいポイントだ。
●もうすぐ遊べるDay1対応ゲーム
- Minecraft Legends(4月19日発売/Xbox Game Studios)
- コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ(4月20日発売/Chorus Worldwide Games)
- Redfall(5月2日発売/Bethesda Softworks)
- エグゾプライマル(7月14日発売/カプコン)
さらに,昨年話題になったタイトルや,過去の名作なども豊富に揃っている。忙しくて遊べなかったゲームをちょっと試して,一気にドハマりしてしまうこともあるだろう。
●おすすめの話題作
- モンスターハンターライズ(カプコン)
- Ghostwire: Tokyo(Bethesda Softworks)
- SDガンダム バトルアライアンス(バンダイナムコエンターテインメント)
- ソウルハッカーズ2(セガ)
- Vampire Survivors(Poncle)
Xbox Game Passは定額でゲームが遊び放題になるサービスだ。そのため,普段はあまり手を出さないような一風変わったゲームや,尖ったインディーズゲームにもチャレンジしやすい。
●おすすめのインディーズゲーム
- Valheim(ゲーム プレビュー)(Coffee Stain Publishing)
- Merge And Blade(Magic Cube)
- Infinite Guitars(Humble Games)
Bethesda Softworksを含むXbox Game Studiosの作品も,Xbox Game Passのラインナップに入っている。「Minecraft」「Forza Horizon 5」をはじめ,今年の注目作「Starfield」も遊び放題になるのだから,まさによりどりみどりなのだ。
なお,Xbox Game Passの対応タイトルは月2回程度の頻度で入れ替わっているが,ほとんどの作品は1年程度継続するため,あわてなくても大丈夫だ。対応タイトルから外れる際には約1か月前に告知があり,割引価格(最大20%オフ)で購入できる。長く遊び続けたい作品や手元に置いておきたい作品は,購入してライブラリに入れておこう。
おすすめプランは“Ultimate”一択
ここまで記事を読んでくれた人なら,きっとXbox Game Passに興味が湧いているはず。プランや料金についても,簡単に説明しておこう。
Xbox Game Passには3種類のプランがあるが,筆者はさまざまなデバイスに対応し,クラウドゲームも利用できる「Xbox Game Pass Ultimate」(以下,Ultimate)を強くおすすめしたい。ゲーム用PCやXboxを持っている人は他のプランを検討する余地もあるが,スマホやタブレットでクラウドゲームを体験できるだけでも価値があると思う。
Xbox Game Passプラン | 税込価格 |
コンソール用 Xbox Game Pass ※Xbox向け |
1か月:850円 |
PC Game Pass ※PC向け。EA Playを含む |
1か月:850円 |
Xbox Game Pass Ultimate ※XboxとPC向け。EA Play,Xbox Live Gold,Xbox Cloud Gaming(ベータ版)を含む |
1か月:1100円 |
新しいゲームを遊ぶときには,店頭での購入やストアからのダウンロード,インストール,アップデートといった準備段階が付き物。しかし,クラウドゲームは遊びたいソフトを決めたら,20秒とかからずにゲームをスタートできる。
クラウドで試して気に入ったら,あらためてPCやXboxにインストールしてもいいし,通信環境が良好で遅延が気にならなければそのまま遊び続けてもいい。友達をマルチプレイに誘いたいときには,お互いがUltimateに加入していれば事前準備なしでスムーズに楽しめる。
ゲームの設定やセーブデータはネットワーク上で自動的に同期されるため,家ではPCやXboxを,外出先ではクラウドゲームをプレイするといった具合に,同じゲームも複数のデバイスで自由に遊べる。なお,クラウドゲームサービスについては,以前掲載した記事にまとめている。ぜひ参考にしてほしい。
【PR】Xbox Game Passとクラウドゲーミングサービスが変える“ゲーマーとゲームの関係”。ゲームライフはもっと自由になる
2020年4月の日本上陸から約2年,ゲームをとことん手軽に,自由に楽しめるものにするべく進化してきた「Xbox Game Pass」。従来の“ゲーマーとゲームの関係”を劇的に変えるサブスクリプションサービスの真価と魅力をお伝えしよう。
Ultimate加入者には,特典としてゲームのDLCやスキンなども配布される。それぞれの配布期間は短い場合もあるが,その分,いろいろなアイテムがもらえると考えることもできるだろう。
また,Riot Gamesのアカウントとリンクすれば,「VALORANT」や「リーグ・オブ・レジェンド」「チーム・ファイト・タクティクス」「レジェンド・オブ・ルーンテラ」「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」といったタイトルの限定特典をいつでも入手できる。
ちなみに,Ultimateを長期利用する場合にはお得な加入方法がある。
まずは,ゲーム用のMicrosoft アカウントを用意。これは新規に作ってもいいし,すでにPCや「Minecraft」で使っているものでもOKだ。
次は,Amazon.co.jpなどで販売している「Xbox Live 12ヶ月 ゴールド メンバーシップ デジタルコード」を使用し,Microsoft アカウントを「ゴールド メンバーシップ」にしてから,Ultimateにアップグレードしよう。これでゴールドメンバーの残り期間が,Ultimateの残り期間に変換される。12か月を6172円,月額だと約514円でUltimateを利用できることになる(価格は4月13日時点,Amazon.co.jpのもの)。
なお,この方法はMicrosoftのキャンペーンを活用しているため,いつまで可能なのかは不明。Xbox Live ゴールド メンバーシップは最大36か月までチャージできるので,長期的にサービスを利用するつもりであれば検討してみるのもいいだろう。
また,Ultimate加入中にゴールド メンバーシップのコードを使用した場合,12か月分が4か月分のUltimateに変換される。順番を逆にしないように注意してほしい。
より多くの人が自由に遊べるサービスへ
日本でのサービスインから3年間を振り返ってみると,MicrosoftがいかにXbox Game Passというサービスに「本気」で取り組んでいるのかが分かる。
まず,2021年3月には「Fallout」シリーズ や「The Elder Scrolls」シリーズを擁するBethesda Softworksのタイトル,さらにElectronic Artsのサブスクサービス「EA Play」のタイトルがラインナップに加わった。
MicrosoftとBethesda Softworksのキーパーソンが集合したラウンドテーブルが開催。3月13日には,Xbox Game PassにBethesda関連の12タイトルを新規収録
MicrosoftとBethesda Softworksとは,フィル・スペンサー氏やトッド・ハワード氏など,両社のキーパーソンが一堂に会したラウンドテーブルミーティングを公開し,パートナーシップを締結するに至った経緯や,ゲーム業界の将来像などを語り合った。Xbox Game Passに新たに追加されるタイトルも発表されている。
2021年10月にはXbox Cloud Gaming(ベータ版)が国内でも利用可能になり,前述のとおりデバイスにとらわれないクラウドゲームが楽しめるようになった。
Microsoftのクラウドゲームサービス「Xbox Cloud Gaming」,日本での正式サービスは10月1日に開始へ。アジア地域責任者にその狙いを聞く
Microsoftは東京ゲームショウ2021の開催に合わせて,「Xbox Cloud Gaming」の国内向けの正式サービスを2021年10月1日に開始することを明らかにした。本稿では,プレス向けのグループセッションと,アジア地域責任者であるJeremy Hinton氏へのインタビューをお伝えする。
そして,2022年5月には「フォートナイト」がクラウドサービスに対応した。基本プレイ無料の同作はXbox Game Pass未加入でも楽しめるので,クラウドゲームの使用感に不安がある人は試してみるのもいいだろう。
「フォートナイト」,Xbox Cloud Gamingで無料プレイが可能に。サブスク不要,iPhoneやiPadでも遊べる
Microsoftは本日,Epic Gamesとのパートナーシップを通して,ブラウザを使用するXbox Cloud Gaming(ベータ版)対応デバイスに向けた「フォートナイト」の提供を,日本を含む26か国で開始したと発表した。WindowsやAndroidだけでなく,iOSやiPadOSを搭載したデバイスでも無料で遊ぶことが可能だ。
2022年1月,MicrosoftによるActivision Blizzardの買収が合意に達したことが伝えられた。業界を大きく揺るがす規模の買収であるため,現在も手続きは完了していないが,将来的にXbox Game Passはさらなる充実を見せるかもしれない。
そしてもう1点,期待が大きく膨らむ話題がある。2022年6月のバーチャルブリーフィングで発表された「購入したゲームがクラウド機能をサポートしていれば,Xbox Game Passのラインナップから外れてもクラウドサービスを利用できる」という構想だ。今後,クラウドサービス対応タイトルが増えていけば,ますますゲームを楽しむデバイスは自由になっていく。
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もちろん対戦ゲームで上位を目指す人,最高の映像やサウンドを求める人,動画配信を行う人にとっては,今後もPCやゲーム機は欠かせない。ただ,カジュアルなゲーマーには高性能なハードウェアが不要になる日は近いかもしれない。
たかだか数十年前までは,音楽や映像も高価な再生機器を使って楽しむ娯楽だったが,現在はどうだろうか。こだわりがある人,カジュアルに楽しみたい人が,それぞれに適した環境で触れられるようになっている。それでも映画館に足を運ぶ人はいるし,あえてアナログなサウンドを味わうためにレコード盤を再生する人もいる。すべてが置き換わったわけではない。
ゲーマーがプラットフォームに囲い込まれるのではなく,自分に合った環境を自由に選択できるようになれば,ゲームを楽しむ人は世界中にもっと増えていくだろう。こうした未来を見据えているXbox Game Passの動向から,これからも目が離せない。
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