インタビュー
[インタビュー]「スタオケ」2.5周年記念! 宇賀神兄弟を演じる古川 慎さんと小林裕介さんへのインタビューで発覚した「運命」的な絆とは
本日(2023年8月24日),サービス開始から2.5周年を迎えたコーエーテクモゲームスが贈るスマートフォンアプリ「金色のコルダ スターライトオーケストラ」(iOS / Android)。これを記念した「金色のコルダ スターライトオーケストラ2.5周年記念番組〜Bon Voyage!〜」が,8月22日に公開された。本稿では,同番組に出演した古川 慎さん(宇賀神惟世 役)と,小林裕介さん(宇賀神七瀬 役)のインタビューをお届けする。宇賀神兄弟として演じてみたい展開や,クラシック音楽にまつわる思い出をうかがうなかで,お二人の「運命」を感じさせるエピソードも飛び出した。
なお,読者プレゼントとしてお二人の寄せ書きサイン色紙をいただいた。応募方法は毎週月曜掲載の連載「Weekly 4Gamer」にて告知予定なのでお楽しみに。
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」2.5周年特設サイト
宇賀神兄弟の加入から早くも半年!
今後に期待することとは
4Gamer:
宇賀神兄弟が「金色のコルダ スターライトオーケストラ」2周年で新キャラクターとして発表されて,半年が経ちました。今のお気持ちをお聞かせください。
古川 慎さん(以下,古川さん):
まず,半年で祝っていただけるってすごいことですよね。これまで「金色のコルダ」には「音楽を題材にした女性向けゲーム」「長く続いているシリーズ」という印象を持っていたのですが,自分がそこへ「スタオケ」の一員として入れたのは非常にうれしかったですね。
惟世の収録自体は去年の12月とかだったかな? それからいいスパンで実装という流れまで持っていっていただいて。実装されたときには,皆さんからSNSやお手紙で「おめでとうございます」「いいキャラクターですね」と言っていただけまして,「あ,受け入れてくださっているんだな」と感じました。そういったポジティブな反応のおかげで,いい半年間を過ごせたなと思っています。
小林裕介さん(以下,小林さん):
僕も「金色のコルダ」という作品は以前から存じていました。知った当時からは時間が経っていますが,こうして携わることができてうれしかったですね。古川くんと同じで,実装されたときには皆さんからの反響がありましたし,そして何より僕と古川くんというバディは,これまでもいろいろとご一緒する機会が多くて。そういった意味で反応してくださる声も多かったです。この番組もそうですが,僕自身,古川くんと一緒ということで肩の力を抜いてやれるので,とてもありがたいなと感じています。
また,初めて七瀬の収録をしてから少し間が空きましたが,お兄ちゃんを大好きな彼が,他のキャラクターたちとどういう風に関わっていくのかが楽しみです。みんなと過ごしていくなかで七瀬が殻を破っていくのか,ずっとお兄ちゃんオンリーでいくのか,そこの続きが楽しみですよね。僕としても今後の展開に期待を寄せています。
4Gamer:
本当に今後の展開が楽しみな兄弟ですよね。お二人がこれから「惟世と七瀬のこんなシーンも見てみたい,演じてみたい」というものはありますか?
古川さん:
兄弟喧嘩をしてみたいですね。
小林さん:
僕も同じこと思ってた!
古川さん:
河原で掴み合いの兄弟喧嘩をしてみたいですね(笑)。
小林さん:
楽器でこう……,いやそれはないな。
古川さん:
でも,楽器が原因っていうのはありですよね。お互いに怒っているんだけど,怒っている方向性がどんどん違っていって……「お前のその手は楽器を弾くためのものだろ」「お兄ちゃんこそ!」と,お互いが相手を思いやり始めるみたいな。
小林さん:
めっちゃシナリオに干渉するじゃん(笑)。でもまあ七瀬はお兄ちゃん第一主義なので,噛みつくっていうのは全然想像ができないんですけど,そういう時が来るとしたら,彼が変わる大事な転機だと思います。
もし兄離れして独り立ちするためのエピソードがあったら,そういうシナリオは必要になってくると思いますね。学生時代って何が起こるか分からない,未知の可能性がありますから,絶対ありえなさそうな部分を描いてみてほしいと思っています。
4Gamer:
いちファンとしても見てみたいシーンです。
4Gamer:
イベントシナリオなどでは,宇賀神兄弟がみんなと触れ合う場面も増えてきました。ここに参考資料を用意したのですが,惟世や七瀬以外のキャラクターで,お二人が気になる人物を教えてください。
古川さん:
大原さやかさんが演じる香坂 怜さん! それに,谷山紀章さんが演じる桐ケ谷 晃は,マジで紀章さんだなあ。しかも楽器はトランペット! 声量……肺活量が半端ないからなあ。
小林さん:
紀章さんらしいというか,期待を裏切らないね!
古川さん:
惟世としては,憧れの指揮者である一ノ瀬銀河さんは外せないですよね。本編中ではまだ直接的な絡みはないですから,もし対面したらどんな会話がくり広げられるんでしょうね。あと,彼のギャップも気になります。SSRカードのイラストで,ショートケーキを「あーん」されてこんな顔するんだ……というギャップが(笑)。いずれは絡んでみたいですね。
小林さん:
七瀬ってわちゃわちゃするのは苦手ですし,うわべで話をされるのは気に障ると思うんですよ。七瀬の才能を見出したり,彼の何がいい,あるいはもっと良くなるというのを的確な言葉にして,正面から向き合ってくれる人にはたぶん弱いと思うんですよね。
最初は「入って来ないで」オーラを出すと思うんですけど,彼をちゃんと分かってくれていることを,本人が自覚できてさえいれば,徐々に心を開いていく子な気はします。そういう意味で,七瀬を最短で攻略できそうなのは笹塚 創さんかなと思います。
4Gamer:
笹塚は,惟世を忌憚なく評価していましたね。お兄ちゃんのすごさを認めた人物ならと,耳を傾けるかもしれませんね。
古川さん:
兄離れのきっかけになる可能性もありますよね。
小林さん:
きっとそんな笹塚とのやり取りを見た周囲の人たちが,それに感化されて七瀬との付き合い方が分かってくるのでは……と。そうして彼が心を開く人や場面がもっと増えるんじゃないかなと思います。
これはもう「運命」――
「交響曲 第5番」で分かり合う2人
4Gamer:
お二人のクラシック音楽にまつわる思い出をお聞かせください。
小林さん:
僕は両親がクラシック音楽を聞くことが多かったですし,僕自身がヴァイオリンを弾いていた経験もあるので,そういう意味でもクラシックは身近にあったものですね。大体いつもベートーヴェンの「運命」(交響曲 第5番 ハ短調)を聞いていました。
4Gamer:
まさか七瀬と同じ楽器を学ばれていたとは。ちなみに「運命」のどんなところがお好きなのでしょうか。
小林さん:
やっぱりかっこいい響きだったんですよね。とくに,最後の盛り上がり方がすごく好きで。いまだに,J-POPとクラシックが半々くらいで聞いているかな。最近はピアノ曲も多くて,ショパンもよく聞きますね。
たまにコンサートに行きたくなって,それこそゲーム音楽のコンサートを聞きに行ったりもします。僕が関わらせていただいた別の作品で,コンサートが催されたりすると参加させていただいたり。こうやって振り返ると,結構クラシック音楽に触れていたなと感じますね。
4Gamer:
ますます小林さんと「コルダ」シリーズとのご縁を感じます。……古川さんはいかがですか? 先ほどから震えていらっしゃるような。
古川さん:
(手で顔を覆いながら)横で聞いてて,すごく気持ち悪いと思ったんですよ……。いや,悪い意味じゃないんですけど,僕の親もクラシックが好きで,僕もクラシックを聞いてて,昔聞いてたのが「運命」だったんですよ。
小林さん:
あはははは!
古川さん:
さっきから「うわああ」って思ってました(笑)。
小林さん:
まさに「運命」だね。
4Gamer:
お二人が仲が良いというのも納得です。古川さんとしては「運命」のどこがお気に入りですか。
古川さん:
「運命」は,第四楽章がすごくいいんですよ。
小林さん:
第四かあ! まず有名なところじゃなくて第四聞いてるっていうのがマセてんなって感じする(笑)。
4Gamer:
不勉強で申し訳ないのですが,第四楽章はどのような楽章なのでしょうか。
古川さん:
「第四ってなんだろ?」ってなりますよね。まず,「運命」って最初が一番暗いというか,刺激的なんですよね。
4Gamer:
一般的に知られている「ジャジャジャジャーン」のところですよね?
古川さん:
そうです,でも「運命」は第一楽章だけじゃないんですよね。全編が1つの物語の変遷みたいになっていて。僕としては,耳が聞こえなくなり始めたベートーヴェンさんが,悲劇に立ち向かう物語の,その悲劇に入るところが第一楽章だと思っているんです。
その後,紆余曲折あって自分の運命に立ち向かっていこうという転換になるのが第三楽章から第四楽章にかけて。パーンと明るくなっていくんですよね。第四楽章は,明るいんだけど激しさがある。僕はそこが好きで,ずっと聞いていましたね。
4Gamer:
俄然,通して聞いてみたくなりました。
古川さん:
ベートーヴェンの曲は他にも「第九」(交響曲第9番)とかも好きで,親にCDをねだったりしました。今は昔ほどクラシックを聞いていないんですけど,クラシック系のゲーム音楽であるとか,クラシックアレンジとかで「いいな」と思うものがあればダウンロードして聞いてみたりしています。
裕介くんと違うのは,僕はまったくヴァイオリンは弾けないですし,ピアノもそんなに……って感じですね。あとはクラシックとは少し違うんですが,親が松田聖子さんの曲をよく聞いていたので,僕もという感じで,少年時代はそんな音楽との関わりでした。
4Gamer:
松田聖子さんの曲も長く愛されていますよね。それにしても,お二人の共通点が多くて驚きました。今回の配信番組でも,お二人が力を合わせる場面が出てくると思いますが,これから観る方へ向けて見どころなどのアピールをお願いします。
古川さん:
前回の配信番組で我々が出演させていただいた時は,番組内のワンコーナーだったんですよね。今回は宇賀神兄弟がたっぷりとお届けしますよ! 宇賀神兄弟や「スタオケ」にまつわるクイズだったり,朗読もありますので,見応えある番組になっていると思います。
ぜひ観ていただけるとうれしいです。それと,視聴者プレゼントもありますので,奮ってご応募ください! 観ていると何かしらいいことがあると思いますので,よろしくお願いいたします。
小林さん:
古川くんが言ってくれたように,僕たち2人がガッツリお届けする配信番組となっています。2.5周年のいろいろなお知らせがありますし,ボイスドラマも,バラエティコーナーもあります。僕らの頑張り次第で決まることもあったり……?
古川さん:
そうなんですよ,そこも注目していただきたいですね。僕らの頑張りがリツイートや再生回数のアップにつながれば,ゆくゆくは我々が金沢ロケに行けることに……なったらいいなと思っております。
小林さん:
いいね,ぜひ僕らを金沢に連れていってください! これはまだ「行けたらいいな」という僕たちの希望なんですけど,布石として言うだけ言っておきます(笑)。皆さんには今回の配信を存分に楽しんでいただけたらうれしいです。
――2023年7月29日収録
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」公式サイト
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