プレイレポート
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」をプレイ。普通科の主人公が世界一のオケを目指して全国を旅するシリーズ最新作
コーエーテクモゲームスが,2021年2月下旬に配信予定のスマホアプリ「金色のコルダ スターライトオーケストラ」(iOS / Android)。女性向け育成シミュレーションゲーム「金色のコルダ」シリーズの完全新作として,アニプレックスと共同で手掛けるタイトルとなっている。「金色のコルダ スターライトオーケストラ」予約注文ページ
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」事前登録ページ
本作はクラシック音楽を通じ,主人公がオーケストラに青春をかける高校生たちと絆を育んでいく,育成シミュレーションゲーム。「金色のコルダ」シリーズでおなじみの星奏学院(横浜)から始まり,京都や沖縄といった日本全国を旅しながら,「国際学生オーケストラコンクール優勝」という壮大な夢を追うストーリーを描く。登場キャラクターは一新されているので,シリーズ経験者も未経験者も同じように一から楽しめるようになっている。
キャラクターデザインは「あまつき」「ハイガクラ」などで知られる漫画家・高山しのぶ氏,アニメーション制作は「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」「約束のネバーランド」などの制作を手掛けたCloverWorks,主題歌にはダンスロックバンド・DISH//の「バースデー」が起用されている。今回,近日予定されているサービス開始に先駆けて先行プレイの機会を得たので,本稿にてそのインプレッションをお届けしていこう。
星奏学院から始まる,
世界一のオーケストラを目指すストーリー
まずは,気になる第1章のストーリーについてご紹介。本作の主人公・朝日奈 唯(名前変更可/デフォルトで名前呼びあり)は星奏学院の音楽科に落ちてしまい,普通科に進学したヴァイオリニストの女の子。かつて才能を期待されたが今はすっかり堕落してしまっている天才指揮者・一ノ瀬銀河(CV:福山 潤)との突然の再会をきっかけに,世界中のオケが競い合う「国際学生オーケストラコンクール」優勝に向け,一歩を踏み出す。
こうして主人公は国際コンクールの日本代表候補として育成される「スターライトオーケストラ」を率いるコンミス(コンサートミストレス)に任命され,ゼロからオーケストラ編成を行うことになる。音楽監督であり指揮者の銀河,同級生の九条朔夜(CV:日野 聡)と共にメンバーを探すなかで出会うのが,同じ寮で生活している後輩の成宮智治(CV:武内駿輔)と,音楽科の竜崎疾風(CV:森田成一)だ。
竜崎は過去の出来事もあり,普通科ながら世界を目指そうとする主人公たちを「お遊び」と一蹴。それでも主人公たちは練習を重ね,スタートラインに立つため活動を続ける。もちろん何もかも順調に進むわけもなく,トラブルが発生することも。主人公はコンミスとしてさまざまな困難と向き合っていく。
どう切り抜けていくのかは,ぜひプレイして確かめてほしい。スターライトオーケストラの活動はまだ始まったばかり。各地の生徒たちとどのような展開が待っているのかお楽しみに。ちなみに筆者は第2章のストーリーが非常に気に入っているので,こちらもぜひ読んでほしい。
こうしたメインストーリーのほか「親密度」を高めると開放される個別シナリオ「キャラストーリー」や,特定のアイテムを消費してカードのパネルを開放させて読む「カードストーリー」も用意されている。コツコツと育てればキャラクターとのいろいろなシチュエーションを楽しめるので,こちらもじっくり楽しもう。
コンサート成功に向け,
ファンを獲得しながらカードを育成
続いて,システムに触れていこう。本作ではLPを消費して「クエスト」に挑戦し,編成したカードで路上ライブを行う。クエストではあらかじめ目標演奏力が決まっているので,これを上回ればクリアとなる。
ポイントとなるのは,課題曲とカードに設定された3つの属性「清麗」「彩華」「愁情」だ。課題曲と同じ属性のカードは演奏力がアップするので,まずは課題曲と同じ属性のカードで固めるのが基本となる。
路上ライブではランダムに配布された5枚のスタイルのうち,3枚を選んで演奏を行う。ここで注目するのは「ソロボーナス」と「スタイルボーナス」だ。「ソロボーナス」は,同じカードを3枚選択するとボーナス効果で演奏力がアップできるというもの。スタイルボーナスは「Melody」「Rhythm」「Harmony」の3種類のうち,同じスタイルの3枚を選ぶとボーナスがつく。
ボーナスを獲得すると「フィナーレゲージ」が溜まり,ゲージが100%以上かつ目標演奏力を超えるとフィナーレ演奏を行えるようになる。フィナーレではリーダーに設定したキャラクターがメインで演奏する演出が入るので,状況に合わせて好みのメンバーを設定するといい。
配布されるスタイルはランダムだが,画面左下で次に配布されるスタイルを確認できる。ここでは1度のライブで1回のみ,手元のスタイルを捨てて次に配布されるスタイルと替えられる。替えたくないスタイルは選択しておけば残せるので,スタイルがうまくかみ合わないときに活用しよう。
「クエスト」にはストーリーを進めるための「メインクエスト」のほか,キャラクターの強化に使う特産品を手に入れる「ご当地クエスト」もある。操作自体はどちらも同じなので,育成したいキャラクターに合わせて挑戦する地域を選ぼう。Sランク以上でクリアしたクエストではスキップチケットが利用可能で,オートや2倍速,オプション変更なども合わせれば快適に周回プレイできる。
路上ライブを行うと,編成したカードに経験値が入ってレベルアップできるほか,カードごとに「親密度」が蓄積される。「親密度」が上がるとボイスや「キャラストーリー」などが開放されるので,好みのキャラクターは積極的に編成しよう。「親密度」は上限が決まっていて,レアリティが高いほどより多く数値をプラスできる。
「メンバー」では,キャラクターやカードの状態を確認できる。「二人練習」では手に入れた特産品を使って育成パネルを開放でき,ステータスアップや各種パラメータの上限アップ,絵柄やストーリーの開放が行える。「個人練習」ではクエストのクリアなどで手に入る「楽典」を使ってレベルアップでき,「覚醒」では指定アイテムの使用でレベル上限を開放可能だ。
カードの強化などを行ってすべての路上ライブをクリアすると,最後に「コンサート」が開催される。事前にスコアが予想できるので,B以上の評価を獲得できない場合は編成メンバーのステータスやファンの獲得率,曲の完成度を見直して評価を高められるポイントを探そう。
冒頭でも触れたとおり,本作は「金色のコルダ」シリーズを知らないプレイヤーでも十分楽しめるが,シリーズ経験者であれば細かな小ネタに「おっ!」となることも多いはず。新たな顔ぶれも加わっているがキャスト陣も続投しているので,こちらも楽しみながらプレイしてほしい。
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」公式サイト
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キャラクターデザイン/高山しのぶ (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.