プレイレポート
[プレイレポ]「ホグワーツ・レガシー」はハリー・ポッターの世界で魔法使いとなり冒険できる。プレイヤーの数だけ生まれる物語を楽しもう
今回4Gamerは,発売前に実施されたメディア向け体験会で,細部まで作り込まれたホグワーツ城の探索や箒(ほうき)での飛行,さまざまな魔法を駆使したダイナミックなバトルを体験できた。本稿ではそのインプレッションを,動画と共にお届けしていこう。なお,今回の試遊はPS版を使用している。
また,開発を担当するAvalanche Studiosから,テクニカルゲームデザイナーのスティーブン・ドナ氏が来日しており,合同インタビューも実施された。こちらも以下のリンクからチェックしてほしい。
[インタビュー]「ホグワーツ・レガシー」は映画や小説では描かれていない1800年代を舞台に,プレイヤー自身の物語を作っていく
WB Gamesから2023年2月10日に発売となる「ホグワーツ・レガシー」は,「ハリー・ポッター」シリーズの世界を舞台に冒険を楽しめるオープンワールド・アクションRPGだ。ローンチが迫るなか,開発を担当するAvalanche Softwareのテクニカルゲームデザイナー,スティーブン・ドナ氏の合同インタビューが行われたので,その様子をお伝えする。
「ホグワーツ・レガシー」公式サイト
風格ある美しさと,魔法の脅威が同居するホグワーツ城
本作では,プレイヤーが作った主人公キャラクターでホグワーツ魔法魔術学校(以下,ホグワーツ)に入学する。ゲームディレクターのアラン・テュー氏によれば,本作は「あなただけの物語」を目指しているため,「あなたの物語がほかのヒーローたちの陰に隠れることがないよう」ハリーやハーマイオニー,ロンといったキャラクターたちは登場しないのだという。
主人公の容姿はもちろん自由にクリエイトできる。顔やヘアスタイル,髪の色,眉の形や色,そばかす,ほくろ,眼の色,声のタイプやピッチ,傷痕や曰くありげなアザ(ゲーム内の表現ではマーク)の有無など,細かい項目を設定できる。実際にクリエイトしてみると,原作の雰囲気を壊してしまうようなキャラクターは意図しても作れなさそうだ。世界観を大事にしたい原作ファンにはこういった部分も安心できるところだろう。
晴れてホグワーツに入学した主人公は,校舎であるホグワーツ城でさまざまな体験をしていくことになる。歴史ある建築物としての風格と美しさに,魔法ワールドのワンダーが組み合わされているのがホグワーツ城の魅力だが,本作でもそれはしっかりと再現されている。城の内装は美しく,どこを歩いても絵になる。全編スクショタイムという感じで,もし本作にスマホがあるならすぐに写真で容量が一杯になりそうなほどだ。
単に美しいだけではなく,あちらこちらで魔法学校の校舎らしい不思議な光景を目撃できるため,歩いているだけでも楽しい。あちこちの肖像画が動いたり,彫刻が生きているような噴水があったりするのは当たり前で,グリフィンドール塔の廊下を歩いていたら,突如トイレからイタズラ者のポルターガイストであるピーブズが飛び出してきて,近くにいた生徒がつきまとわれていた。
図書館には古びた書架が迷路のように並び,カウンターでは魔法のスタンプがひとりでに返却のハンコを押し,手続きが終わった本はワープする……といった具合で,ゲームの本筋に関係ないところにもワンダーが詰め込まれている。とくにピーブズは原作で印象的な存在でありながらも,映画には登場しなかったキャラクターで,魔法ワールドへのリスペクトの深さがうかがえる。
魔法使いの移動方法と言えば箒による飛行がメジャーだが,もちろん本作でもこれに乗ってホグワーツ城やフィールドを飛び回れる。優雅に空の散歩をするだけでも楽しめるが,校庭を空から探索して興味深い場所を探すのも面白い。今回の試遊では体験できなかったが,広大なフィールドを箒で飛ぶこともできるそうなので,こちらも楽しみだ。
さまざまな呪文を組み合わせたダイナミックな魔法バトルを楽しめる
本作の見どころの1つが,さまざまな魔法を駆使したダイナミックな戦いだ。今回は,ホグワーツの生徒同士が戦う競技「杖十字会」,そして主人公と友達のポピーが魔法生物を虐待する密猟者に立ち向かうクエストを体験できた。
主人公は近接攻撃を持たないが,さまざまな効果を持つ呪文を唱えられる。[R2]をタップして小さな光弾を飛ばす「基礎呪文」はいわゆる通常攻撃で,連射できるが攻撃力は低い。そのほかの呪文は[R2]と[○][△][□][×]ボタンの組み合わせで,それぞれのボタンに割り振られたものが使える。こちらは強力な一撃や相手の行動阻害などさまざまな効果を持つが,一度使うとクールタイムが過ぎるまで再使用できないため,使い時を見極めたい。
マシンガンよろしく基礎呪文を連射するのもいいが,呪文の効果を理解することで戦いを有利に運べるのが面白い。例えば,高台から狙撃手のように魔法を連射してくる相手がいたとしよう。このときに役立つのが相手を引き寄せる「アクシオ」の呪文だ。近くの相手に大ダメージを与える「コンフリンゴ」などの射程内となるため,一気に勝負を決められる。
また,相手を「レヴィオーソ」で浮かせると,しばらく無力化できる。複数の相手と戦うときは,レヴィオーソで浮かせている間に,ほかの相手と戦うといった戦術も使える。攻撃一辺倒ではなく,頭を使った戦いは実に魔法使いらしいと言えるだろう。
ちなみにレヴィオーソは相手も唱えることがでるので,掛けられると主人公が無防備な状態に陥ってしまう。指示されたボタンを押すと解除できるため,落ち着いて対処したいところだ。
そのほか,周囲にあるオブジェクトを利用しての攻撃も魔法使いらしさにあふれている。岩やタルなどのオブジェクトがある場合,[R1]を押すだけで,魔法で持ち上げて相手にぶつけてくれるので,うまく活用していこう。
試遊した範囲では,多数を相手に戦うシチュエーションが多かったように思う。相手は視界外からも容赦なく攻撃してくるのだが,その時には主人公の頭にサインが浮かび上がる。ここで[△]を押せば「プロテゴ」の呪文で防御できるのだ。背面や側面からの攻撃をうまく防いでいると,魔法の達人になったかのようで気持ちがいい。
なお,相手も防御呪文で「シールド」を張って身を護ってくるのだが,シールドに対しては適切な呪文を掛けるのが重要となる。この適切な呪文とは,シールドと一致する色を持つアイコンの呪文のことで,対応する呪文を掛けるとシールドが無効化されるのだ。
黄色のシールドを張る者には同じ黄色アイコンを持つレヴィオーソ。紫色のシールドには紫アイコンのアクシオを使うといった具合で,直感的であると同時に,魔法使い同士の戦いが表現されていると感じられた。
呪文コンボについてはゲーム内にチュートリアルが用意されている。杖十字会のメンバーが用意してくれるダミー人形に対し,お題通りに呪文コンボを入れるというもので,アクシオやレヴィオーソで崩してから追撃を叩き込むといった,本作のセオリーが理解できるようになっているのがうれしい。今回は「ノーマル」難度でプレイしたのだが,戦闘はなかなかに歯ごたえがあり,ずっとバトルをし続けてもいいと思わせてくれるほどに面白かった。
また,主人公は闇の魔術を使うことができる。今回プリセットされていた呪文の中には,あの磔の魔術「クルーシオ」が存在しており,掛けられた相手は動けなくなる上に,継続的にダメージを受け続ける。加えて射程も長いため,とにかくぶっ放しておけば相手の1人は無力化できるのだからすさまじい。さすがは「許されざる呪文」といったところか。映画ではヴォルデモートがハリーに使うような恐ろしい呪文であり,これを使いこなす主人公は何者でどこへ行くのか,あらためて物語への興味を掻き立てられた。
呪文のなかには戦闘以外でも役に立つものもある。「目くらまし術」で姿を消せば,相手に見つからず行動できる。また,用意された呪文の中には物を修理する「レパロ」もあり,謎解きなどに活用できそうで楽しみだ。
作り込まれた美しいホグワーツ城と,さまざまな呪文を駆使した魔法での戦い。シリーズの雰囲気を再現するだけでなく,アクションゲームとしても面白いものになっていることが確認でき,2月10日の発売日が待ち遠しく感じる。
「ホグワーツ・レガシー」公式サイト
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