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[TGS 2021]BenQの34型ウルトラワイドディスプレイ「EX3415R」は,ちょっと珍しい機能あり。最新ディスプレイをまとめてチェック
なかでも注目なのは,9月に発売となったばかりの34インチサイズでアスペクト比21:9のウルトラワイド湾曲型液晶ディスプレイ「EX3415R」だ(関連記事)。
上に掲載した写真を見て,「あれ? これ中央はゲームだけど,右はiOSのホーム画面じゃないか?」と気付いた人は鋭い。EX3415Rは,ゲーマー向けディスプレイでは珍しい,2つの映像入力からの映像を同時に表示する「Picture by Picture」(ピクチャバイピクチャ,PbP)や「Picture in Picture」(ピクチャインピクチャ,PinP)の機能「マルチ入力」を備えているのだ。
写真のPbP表示は,中央から左にかけての16:9部分にPlayStation 4の,右側の残る部分にiPhoneのホーム画面を表示した状態である。マルチ入力はほかにも,画面の中央で左右均等に2分割するPbP表示や,画面右上に子画面を表示するPinP表示が可能だ。たとえば,中央画面にゲーム機の映像を表示しながら,右側の画面にPCのWebブラウザやDiscordの画面を表示すると便利に使えそうに思う。
マルチ入力以外のポイントも見ておこう。
EX3415Rは,曲率1900R(=半径1900mmの円を描くカーブ)の湾曲型IPS方式液晶パネルを採用しており,画面解像度は3440×1440ドットだ。4K解像度と比べた場合,総画素数は6割弱だが,横方向の解像度は9割ほどあるので,かなり高精細だ。
最大垂直リフレッシュレートは144Hzで,AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync Premium」にも対応する。それに加えて,HDR表示規格のDisplayHDR 400に準拠したHDR表示対応ディスプレイでもある。「FPS」や「RPG」,「レーシングゲーム」といったゲーム別の画質調整(画調)モードに加えて,HDR映像に対して画質調整をかける「ゲーム HDRi」や「シネマ HDRi」といった画調モードを備えるのも特徴と言えよう。
また,OSDメニューを付属の赤外線リモコンで調整できる使いやすさも見どころだ。
税込の実勢価格が13万5000円前後と,相応に高価な製品ではあるが,高解像度なウルトラワイドディスプレイの導入を検討している人には,候補に入れる価値がありそうだ。
フラットIPSと湾曲VAから選べる27インチ級
EX2710Q&EX2710R
BenQブースには,世界的に人気が高まっている27インチサイズ,解像度2560×1440ドット(以下,1440p)の液晶ディスプレイとして,2021年6月発売の「EX2710Q」と,2021年9月発売の「EX2710R」という2製品も出展されていた。
同じ画面サイズと解像度で,垂直最大リフレッシュレートも165Hz,FreeSync Premiumにも対応といった具合に,主なスペックを見ると同じ製品の型番違いに見えるかもしれない。両製品の大きな違いは,採用する液晶パネルにある。
EX2710Qは,フラットなIPS方式液晶パネルを,EX2710Rは,湾曲型のVA方式液晶パネルを採用しているのだ。BenQスタッフによると,「湾曲型は好みが分かれる面もある」ということで,それぞれを用いた製品を用意したというところだろうか。
そのほかに細かい違いを挙げると,EX2710RはHDR表示機能が「DisplayHDR 400」準拠であるが,EX2710QはHDR表示対応のみとなっており,高輝度のHDR映像を表示するときはEX2710Rのほうが表現力にやや優れるかもしれない。
税込の実勢価格は,EX2710Qが6万5000円前後,EX2710Rが7万円前後となっている。27インチ,1440pの液晶ディスプレイを探している人は,候補に入れる価値がありそうだ。
BenQのゲーマー向け液晶ディスプレイ製品情報ページ
BenQ ZOWIE公式Webサイト
4Gamerの東京ゲームショウ 2021特設ページ
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MOBIUZ
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ZOWIE(旧称:ZOWIE GEAR)
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