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[TGS2023]25年の付き合いとなる「ソル」という男に対する想いが語られた,「GUILTY GEAR -STRIVE-」中田譲治x石渡太輔スペシャル対談会レポート
対談会には,中田譲治さん,石渡太輔氏に加え,シリーズ開発ディレクターの片野 旭氏も登壇。「ソル=バッドガイの物語,25年の軌跡」をテーマに,4つの話題に分けてトークを行った。
最初の話題は「ソル=バッドガイの“始まり”」について。石渡氏によると,ソルは主人公ながら,最初にギルティギアの企画書を制作していた時点では,存在しないキャラクターだったという。初期に考案されたキャラクターとしては、ミリアやザトー,カイの名が挙げられ,ソルはだいぶ後半になってから生まれたキャラクターであることが明かされた。しかし,誕生が遅かったぶん石渡氏の思い入れも強く,キャラクターの背景の練り上げなどに時間をかけられたとも述べられた。
「ソルのイメージカラーが赤なのはいつごろ決まったのか」という質問に対しては,主人公は赤色というイメージを中学生のころから持っていたと石渡氏。その流れでアークシステムワークスのロゴが赤色であることにも触れられ,実は初代「GUILTY GEAR」のプログラマーが作成したロゴであるという,意外な事実も語られた。
ここで中田さんから「キャラクターのボイスは,どのようにキャスティングを考えているのか」という興味深い問いが投げかけられる。石渡氏によると「デザインをしている段階でなんとなく声は浮かんでくる」のだという。ソルについては,石渡氏がソルのCVを辞めることになった際,中田さんの声を聞いた瞬間にキャスティングを決定したと語られた。
2つ目のお題は「“主人公”ソル=バッドガイ」についてだ。中田さんは初めてソルを演じた際,声を低く演じすぎてしまったのではと不安で,何度も「低すぎませんか」と確認を取っていたのだという。それに対し石渡氏は「その声がいいんです」と絶賛していた。
また,中田さんから「シリーズを追うごとにキャライラストの筋肉が増しているのは,声に合わせてくれているんですか」という質問もされた。これに関しては,3Dモデルを普通の体型で作ってしまうと華奢に見えてしまうので,3Dモデルの体型を大きくした関係上,イラストの体型も大きくなってしまったそうだ。
続く3つ目の話題は「ソル=バッドガイの“物語”」について。中田さんが「“あの男”にまつわる展開は,最初から考えていたのか」という質問をすると,「大筋は最初から決まっていた」と石渡氏。ただ,ラムレザルなどの,ヴァレンタインシリーズに関する展開は当初,「宇宙人が襲来する」設定だったと驚きの事実が明かされた。
また,石渡氏いわく,シナリオを作った段階で想像していたものと,実際に声を吹き込んでもらったものとで,イメージが異なることが時々あるとのこと。しかし,そういった場合「絶対こっちのほうがいい」と,声に合わせて演出を変えることも多々あるそうだ。長年続くシリーズで,大御所の声優も多いギルティギアの現場では,声の演技の幅も非常に広いのだという。
4つ目は「私にとって“ソル=バッドガイ”とは」という話題が挙げられた。これに対し片野氏は,プレイヤー時代も含め,ギルティギアには20年以上関わってきたので「自分の人生に最も影響を与えたキャラクター」だと語った。
石渡氏は,キャラクターを作る時には必ず自分の側面を反映させていると前置きしたうえで,ソルは「自身が生きる中で最も訴えたいメッセージを乗せている」とし,「こうありたいキャラクター」であると語った。
最後に中田さんは,「こんなにかっこよくて強いキャラクターを演じられる機会は貴重」であり,「現実ではできないようなかっこつけた喋り方ができるのが気持ちいい」と笑顔を見せていた。
「GUILTY GEAR -STRIVE-」でひと区切りを迎えたソルの物語だが,ギルティギアというシリーズが今後どういった動きを見せていくのか,これからの展開にも期待したい。
「GUILTY GEAR ‐STRIVE‐」公式サイト
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