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  • 発売日:2024/08/20
  • 価格:通常版:7590円(税込)
    デジタルデラックス版:8580円(税込)
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[プレイレポ]Unreal Engine 5で描かれる西遊記。「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」はグラフィックスだけでなくアクションも骨太
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印刷2024/06/17 08:00

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[プレイレポ]Unreal Engine 5で描かれる西遊記。「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」はグラフィックスだけでなくアクションも骨太

 中国のパブリッシャ/デベロッパであるGame Scienceは,2024年8月20日の発売を予定している「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」PC / PS5)のプレイアブルデモを,ロサンゼルスで開催されたSummer Game Fest 2024に出展していた。
 本稿では,実際にプレイした印象と合わせて本作の概要を紹介しよう。

Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)がプレイアブル出展されていたSummer Game Fest Play Daysの会場
画像集 No.006のサムネイル画像 / [プレイレポ]Unreal Engine 5で描かれる西遊記。「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」はグラフィックスだけでなくアクションも骨太

「Black Myth: Wukong」公式サイト


 Black Myth: Wukongは,「西遊記」の世界を中国の伝承や神話にからめて描いた作品だ。2020年の発表当時,そのリアルすぎるグラフィックスが欧米を中心に話題となり,Unreal Engine 5を採用した本格アクションゲームとして期待を集めている。

 黒神話:悟空という邦題の影響もあってか,主人公は孫 悟空だと勝手に思い込んでいたが,公式サイトなどの説明を読む限り,主人公は「天命人」と呼ばれている。

画像集 No.009のサムネイル画像 / [プレイレポ]Unreal Engine 5で描かれる西遊記。「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」はグラフィックスだけでなくアクションも骨太

 どこをどう見ても悟空だろうという気もするが,以前公開された本作のムービーでは「如意金箍棒」としっかり書かれた如意棒を持つ,主人公にそっくりなキャラクターが登場したこともあり,天命人は偽物の孫 悟空なのではないかという考察も見られる。このあたりは,ゲームを進めていけば明らかになるだろう。

 ちなみに,如意金箍棒とは如意棒の正式名称みたいなもので,本物の孫 悟空(斉天大聖と名乗っていたほう)が持っていた武器だ。天命人が持っている武器も如意棒と説明されているが,如意金箍棒とは別モノなのかもしれない。

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 今回の試遊は,ゲームの最初に体験するであろうチュートリアルから。Xbox用コントローラをつなげたPC版だ。

 基本システムは典型的な3Dアクションで,通常攻撃と特殊攻撃,ジャンプと回避ボタンを使い分けながら戦っていく。ジャスト回避の要素もあり,ギリギリのタイミングで敵の攻撃を避けると分身する。この分身は1秒程度は残っているので,「それは残像だ!」みたいな動きもできてかなり気持ちいい。
 
 ちなみに,LTボタンを押すと如意棒をクルクルとバトンのように回して,遠距離攻撃を弾くなんてこともできる。ボタン一つでお手軽に発動できるが,大量に飛んでくる弓矢を次々と弾いていくのは実にかっこいい。

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 だが,回避にしろ攻撃にしろ,本作ではなにかとスタミナを消費する。初対面となるボスの攻撃パターンを見切ろうと,回避をひたすら繰り返すような立ち回りをしていると,たちまちスタミナ切れを起こし,回避が使えなくなってしまう。
 そして攻撃でもスタミナを使うので,闇雲に攻撃しているとせっかく敵が隙を見せたにもかかわらず,最弱の攻撃を1撃しか当てられないという事態に陥るかもしれない。攻撃手順をしっかりと考えたうえで戦うことが重要だ。

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 主人公にはスマッシュフォーム,ピラーフォーム,スラッシュフォームという3つの型が用意されていて,方向キーを押すことで切り替えられる。
 スマッシュフォームは重厚な一撃を放てる型だ。それに対してピラーフォームは相手の攻撃を受け流しやすく,スラッシュは素早い動きで敵を翻弄できる。
 各型は経験値と引き換えにパワーアップも可能で,コンボの数が増えたり,如意棒が伸びるようになったりする。

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 さらに主人公は法術と呼ばれる魔法のような力を使える。今回の試遊で最初に覚えた定身術は,敵をロックオンした状態で使うと,一定時間動きを封じるというものだ。空中にいても,そのままの状態で動きがピタリと止まり,敵は何もできなくなってしまう。回避が難しい技などの予備動作が見えたら,これで動きを止めてしまうのもありだろう。
 だが,法術にはクールタイムが設定されているので,連発はできない。ここぞというタイミングで効果的に使うのがよさそうだ。

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 ほかのキャラクターに変身できる法術もある。これは倒したボスに変身できるようになり,そのボス固有の攻撃が可能になる。主人公とは戦い方がまったく異なるが,状況によっては変身すると攻略が楽になるかもしれない。

 なお,法術は常時使うものを4つセットし,RTボタンとセットしたボタンを押すことで使用できる。公開済みのムービーを見る限り,法術らしいものはかなりの種類があったので,どの法術を選ぶのかも重要になるだろう。

 Black Myth: Wukongはそのグラフィックスに注目が集まっていたが,実際に遊んでみるとグラフィックスの品質に負けない,骨太なアクションを楽しめることが分かった。3種類の型,法術といった戦闘の根幹をなす要素のバリエーションが多く,プレイヤーによって独自の攻略法が生み出されるはずだ。

 
 見た目が派手な技を簡単に繰り出せる一方で,スタミナによる行動制限もあり,むやみに攻撃するだけでクリアするのは難しいだろう。好みの問題もあるが,歯ごたえがあるアクションゲームを求めている人には,おすすめできるタイトルと言える。

 なお,今回のプレイでは戦闘の最中に見た目が変わったボスもいた。一体どんな見た目に変わったのか,ということ自体がネタバレになるため,本稿での言及は禁止されている。
 そもそも,孫悟空チックな主人公「天命人」とは何者なのか,どんなストーリーが描かれるのか,発売後にじっくりと楽しみたい。

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「Black Myth: Wukong」公式サイト

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