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「DCS World」,MiG-29Aフルクラムやマリアナ沖マップなどが登場する2024年の開発ロードマップを発表。公式ショップのウィンターセールは1週間延長
「DCS World」公式サイト
2008年にサービスが始まった「DCS World」は,マルチプレイにも対応するゲームクライアントと,2つの機体モジュール(Su-25TフロッグフットとTF-51Dムスタング),コーカサス地域を描いたマップなどをセットにして無料リリースし,プレイして気に入った人に,Eagle Dynamicsや認定されたサードパーティが開発する追加機体,マップ,兵装,キャンペーンなどを購入してもらうというユニークなビジネスモデルが採用されたシミュレーションゲームだ。2018年にはSteam版となる,「DCS World Steam Edition」の配信が始まっている。
現段階で日本語には対応しておらず,またリアリティを追求したハードなゲームということもあって,プレイのハードルは高めだが,世界中に多数のファンを持っている。
ゲームクライアントは定期的にアップデートが行われ,2023年10月に登場した「DCS 2.9」が最新バージョンとなる。「DCS 2.9」の技術的な特徴は,マルチスレッドと,NVIDIAのDLSS(Deep Learning Super Sampling)およびAMDのFSR(FidelityFX Super Resolution)といったアップスケーリング技術に対応したこと。これにより,パフォーマンスとグラフィックスの両面で大幅な向上が図られたという。
Eagle Dynamicsによれば,こうした取り組みは2024年も引き続き行われ,技術的にはVRについての調整と機能強化にフォーカスする予定だ。
開発ロードマップとしては,2024年に登場する新たな機体モジュールとマップが発表された。追加機体としては,「チヌーク」のニックネームで知られるタンデムローターの大型輸送ヘリコプター「DCS:CH-47F」,アメリカ海軍が第二次世界大戦の中盤以降に使用した「DCS: F6F Hellcat」,そして,完全忠実(Full Fidelity)に再現されたロシアの第4世代戦闘機「DCS: MiG-29A Fulcrum」の登場が挙げられている。「DCS: F6F Hellcat」には,機体だけでなく空母(USS Enterprise)や,敵機(つまり日本海軍機)も用意されるという。
新マップとしては,アフガニスタンを描いた「DCS: Afghanistan」と,イラクをモチーフにした「DCS: Iraq」,そして,1944年のマリアナ沖を舞台とする「DCS: Marianas World War II」が発表された。マリアナ沖マップは,Eagle DynamicsのマップビルダーであるTerrain Development Kit(TDK)の最新版を活用してパフォーマンスとリアリティを追求し,完成後に無料配布を行う予定とのこと。
公開されたトレイラーは,例によって実写と見間違えそうな迫力で,上記のような新製品の一端が窺える内容になっている。ぜひ視聴してほしい。
さらに,公式ショップで開催中のウィンターセールを1週間延長することも発表されており(Steam版はすでに終了),数多くの製品が最大50%オフで販売されるセールは,日本時間2024年1月15日いっぱいまで続けられるとのこと。詳しくは,プレイヤー向けのWeekly NewsletterやSteamのストアページなどをチェックしてほしい。
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