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[E3 2021]「Blankos Block Party」のアーリーアクセス版が公開。ブロックチェーンによるアセット管理やファッションブランドとの提携も発表
本作は,基本プレイ無料の多人数参加型パーティゲームで,プレイヤーは,ビニール人形風のデジタルアバター“ブランコ”を利用して,障害物競争やプロレス風のランブルマッチ,シューティングゲームなどが楽しめる。また,エディターを使ってステージを自作することもでき,制作したステージは,ほかプレイヤーと共有して一緒に遊ぶことも可能だ。
ビジネスモデルは有料アイテムの販売タイプだが,アバターなどは,プロのグラフィックデザイナーやアーティストたちがデザインしており,プレイヤーがこれらを購入することで,アーティストたちとMythical Gamesのレベニューシェアが行われるという形になっている。
なお,ブランコのデータは,NFT(非代替性トークン)として扱われ,ブロックチェーンと呼ばれるデジタル台帳上で管理される。これにより,コンテンツの著作権が誰にあるのかを追跡でき,誰が利益を得るべきかを認識できるようになっているのだ。
ブランコの面白いところは“デジタル”であるという部分だろう。実際の人形であれば,傷をつけてしまったり,箱から取り出すだけでも商品価値が下がってしまうということもある。そのため,こうした造形物のコレクターは,買って来たものを棚に並べるだけであったり,箱の奥底にしまって,自分で鑑賞することもなく保管することも多い。
しかし,ブランコは,ゲームをプレイするほど経験値を獲得し,それによって有用なスキルを身につけたりできる。さらに,帽子やネックレスなどのデジタルアイテムを追加することにより,より希少性の高いものへと発展させていくことができるといったわけだ。
そしてプレイヤーは,これをマーケットプレイスで販売することで,ゲーム内通貨を得ることもできるというというわけである。
今回のプレスカンファレンスでは,ファッションブランドの名門であるバーバリーや,ロサンゼルスのストリートブランドであるThe Marathon Clothingと,ブランコのコスチュームデザインで提携したことも発表された。
また,ミュージシャンのdeadmau5さんとのコラボによって,ネズミの被り物や,彼の愛猫“ミャオウィントンス博士”をテーマにしたデザインも,2021年夏ごろに公開されることがアナウンスされている。
ここ数か月にわたり,WestCapや01 Advisorsなど複数のベンチャーキャピタルから総計で7500万ドルにも及ぶ資金提供を受け,これまでNFTやマーケットプレイスのテクノロジーなどの買収を進めてきたMythical Gamesだが,今回のカンファレンスではその成果が一気に紹介された形になった。
「Blankos Block Party」公式サイト
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Blankos Block Party
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