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[TGS 2021]「FORSPOKEN」のスペシャルプログラムが配信。2人の開発者が語る本作の魅力とは
「FORSPOKEN」公式サイト
公開されたばかりの日本語吹き替え版トレイラーが再び流れたあと,本作のCoディレクターを務める寺田武史氏と,クリエイティブプロデューサーの光野雷生氏が登場した。
寺田氏と光野氏の紹介と挨拶が終わると,2本のビデオメッセージが再生された。1つめはLuminous Productionsのスタジオヘッドであり,本作のディレクターの荒牧岳志氏からで,以下のコメントを寄せていた。
2つめは主人公のフレイを演じるエラ・バリンスカさんからのもので,バリンスカさんは日本語で挨拶したあと,「Luminous Productionsの皆さんは,素晴らしい冒険を提供するために一生懸命頑張っています。私もこの作品に関わることができて光栄です。最高のゲームになるので楽しみにしてください!」と述べた。
光野氏によれば,バリンスカさんは自分なりのフレイ像を持っており,自分で自分の演技にNGを出すこともあった。そのため,彼女と一緒にフレイというキャラクターを作り上げてきたという感覚が感覚があるそうだ。
フレイは一般的な主人公のタイプと異なり,不完全な人間らしさを描くことを重要視したという。バリンスカさんがどのように演じたのか,興味深いポイントだ。
続けて,主要なキャラクター達が紹介された。
主人公のフレイは若く未熟だが聡明な女性で,厳しい生い立ちから世界を信用できない。自分の苦しみを素直に出せず,ユーモアで隠してしまうが,思ったことはズバズバ言うとのこと。異世界アーシアに迷い込んだ彼女は,自分が元いたニューヨークに戻る手段を探すために冒険することになる。
「なぜフレイが魔法を使えるのか,それが物語のキーです。詳しい情報は,次の機会をお待ちください」と寺田氏は述べた。
次に紹介されたのは,物言う腕輪のカフだ。光野氏によれば「カフはいつのまにかフレイの腕に巻き付いていた腕輪で,フレイやプレイヤーを導く存在です。フレイとの掛け合いが作品の見どころの1つ」だという。
最後に紹介されたのは,アーシアの地を統治する存在「タンタ」の1人であるサイラだ。彼女はかつて軍勢を率いていたそうで,ゲームでは強敵として立ちふさがるらしい。
ちなみに,タンタはそれぞれ「美徳」を司る存在でもあり,サイラの美徳は「勇猛」。ゲームには,ほかの美徳を司るタンタも登場するのかもしれない。
キャラクターの紹介に続いて,寺田氏がゲーム世界であるアーシアの説明を行った。
「アーシアとは大陸の名称で,あることが原因で人や動物が住めなくなりつつあり,滅亡の危機に瀕している。企画の段階から“世界一美しい世界を作りたい”という思いがあったが,その美しさの裏で命が儚く散っていく世界でもある」とのこと。
気になるゲームシステムはどんなものだろうか。寺田氏の説明では,魔法にフォーカスした戦闘システムが採用されており,飛び道具タイプや設置型など,さまざまなバリエーションが楽しめるという。魔法は,適した場面で使い分けてもいいし,気に入ったものを使い込んでもいいなど,いろいろな遊び方ができるゲームデザインを目指している。
公開されたトレイラーで注目された,魔法を使った移動については,開発チーム内で「魔法パルクール」と呼ばれており,見た目の印象よりも操作は単純で,基本的にワンボタンで繰り出せるとのこと。開発の初期にはなかったが,アイデアを出し合って作りだし,今では全員が気に入っている要素だという。「Luminous Productionsらしい作り方ができた」と,寺田氏は語った。
まだまだ謎の多い作品だが,配信で発表された新情報は以上のとおりだ。寺田氏は「配信が終わったら,すぐにスタッフとの会議が待っている」と述べるなど,開発作業が多忙であることがうかがわせた。
光野氏は「グラフィックス,ゲームシステム,ストーリー,あらゆる部分でアッと言わせる作品にしたい」と抱負を語った。続報を楽しみにしたい。
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(C)Luminous Productions Co., Ltd. All Rights Reserved.
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