このゲームの読者の評価
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あくまで移植としてどうか、という評価 55 - 投稿者:かわばた(男性/30代)
- 投稿日:2020/10/01
- 良い点
- デベロッパーが倒産の憂き目を見た貴重なゲームが現行ハードに移植されたという事実
- 悪い点
- PS3版から悪化した翻訳、バグ、処理落ち
- 総評
- まず、オリジナルのキングダムズ・オブ・アマラーという作品について簡単に
当時としても目新しさや画期的な点というものは無かったが、練り込まれたストーリー、軽快な戦闘、豊富なサブクエストといったARPGの要点を抑えつつ、スキルの振り直しの容易さや、不用品のまとめ売り、ファストトラベル登録の手軽さといった高い快適性を兼ね備えた良作
難点はレベルキャップの低さやインベントリ上限の少なさ、数々のバグがデベロッパーの倒産により放置されたままとなってしまった事
して、今作は移植としてどうなのか、という話
まず、PS3版では見られなかった誤訳、訳の”揺れ”、タイポがけっこうな頻度で出てくる
PS3版をプレイ済みか、あるいは推察に長けた人であればこれらの点はある程度目をつむる事が出来るのだが、今作の大きな魅力のひとつであるストーリーや世界観を楽しもうとする試みに対する強いノイズである事に代わりはなく、DLCで原作では語られなかった後日譚を追加する事が予定されている今作なだけに、可能であれば他の何よりも修正して欲しい問題だと思う
誤訳に関して、一番目に付くのは「Gem」が「ゲーム」と訳されてるセージクラフト台でのメニュー画面だろう
揺れに関しては、例えば、PS3版では「ラズ・ソルジャー」だったモブ敵は今作では「ラズの息子」とされている(ちなみに原語版ではSon of Lazなので訳自体は正しい)のだが、このモブ敵について主要NPCに話を聞くと「ラズ・ソルジャー」と話す、といった、ひとつの事象に対する表記揺れがまずある
他にも、「ワイヴァーン=ギフ」というラストネームの人物の家が「ワイヴァーン=ジフレ家」となっていたり(PS3版ではワイヴァーン=ギフで統一)、一人の人物に対して「未亡人」と「ウィドウ」という二つの呼び名が混在していたり(PS3版ではウィドウで統一)、「漆黒の宮」というダンジョンを「ブラッケンドホール」と呼ぶ(PS3版では漆黒の宮で統一)、「”聖杯の王”イリオン」というNPCについて尋ねるコマンドが「”カップの王”イリオン」になっている(PS3版では”聖杯の王”イリオンで統一)、等々…
はたまたセージクラフト(ちなみにPS3版では宝石術と訳されていた)で用いるシャードというアイテムの品質分類が、PS3版では「下級、中級、上級」だったのに対して、今作では「クラウディ、中級、上級」となっている、といったような統一性に欠けた訳も多い
この例の場合なら、「下級、中級、上級」の方が解りやすさにおいて長けているとは思うが、原語版に倣うなら「クラウディ、ランベント、プリスティン」、あるいは、「曇った、光る、純粋な」、といった形で統一すべきように思う
似たような例としてはPS3版では「ロアストーン、エコーストーン」だったものが今作では「ロアストーン、山彦石」、等がある
タイポに関しては、原文ママでいくつか引用すると
「何を知りたいんだ?位置時期は店を持って、通行人を相手に商売をしていたが…妻が連れ去られてしまったんだ」
ー パトリック・モーカン
「彼がこのクーデターを計画したのはオーン要塞ドよりもずっと前。わたしと戦うための完璧な武器…つまりあなたが現れるまで待っていたのよ」
ー ”杖の女王”アジーン
等々…
何もPS3版と同じにして欲しいという話ではなく、純粋に作品のファンのために誠実な仕事をして欲しかったというのが正直な気持ちだ
例えば、PS3版でアガースという名前だったNPCが今作ではアイガースに変更されていたりするが、(今のところ見たテキストの中では)アイガースで統一されているのでTHQ Nordic Japan的解釈はそうなんだな、と納得できる
しかし、全体で見ると先に挙げたような誤訳、揺れ、タイポが目立ち、パブリッシャーの違うPS3版の訳はそのまま使えなかったので、雑な仕事で済ませようとしたように見えてしまう
今作のテキスト量は非常に膨大で、翻訳作業自体がとてつもない労力が必要であったこと自体は想像に難くないのだが、THQ NordicはBiomutantという期待作も抱えており、そのローカライズもこの調子なのだろうか…と暗い影を落す出来栄えで、可能ならDLCと同時などでも構わないので修正して欲しい気持ちだ
また、バグに関してだが、THQ Nordicの名誉のためにあらかじめ言っておくと、そもそも原作がバグの多いゲームではあった
しかし、発生条件を抑えれば回避出来る物が多く悩まされるような事はあまりなかった
だが、今作はまだ一周しかしていないのに原作の何周かを合わせた以上の密度でバグと遭遇しており、クエストアイテムのアイコンが未設定のまま、NPCが唐突に分身するといったかわいらしい物から、エリアマップがエリア移動やゲームの再起動を経ても参照不能になるなどの凶悪なものもあり、非常に残念に思う
リマスター版の製作が発表されたときはバグ取りが成されるんじゃないかという甘い夢をみたものだが、現実は原作以上に過酷なものだった
プレイする際はこまめにセーブを取り、最新セーブのひとつ前のセーブも残すようにすることをおすすめする
そして、今作のウリのひとつが原作から強化されたグラフィックなのだが、頻度こそそう多くは無いものの、明らかに前作で起きなかった場面で処理落ちを起こす事があり、グラフィック強化が悪さをしているのではと疑わずにはいられない
原作と比較してレベルキャップは上昇しており、保管庫の上限も倍近くに増えていたりと、原作の難点がある程度解消されてはいるだけに先述の点が非常に惜しい
個人的には原作に非常に思い入れがあるので今作を購入したが、現状は誰かに積極的にお勧めする気にはなれず、アップデート等を経て大手を振って知人に魅力を伝えられる作品になれば、と願うばかりだ - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 2 4 5 -
やり込み要素は抜群です。 85 - 投稿者:Nate(男性/30代)
- 投稿日:2020/09/25
- 良い点
- ・MAPがとても広く、MAPの隅々まで洞窟やダンジョンがあるので無駄が
無い。
・やり込み要素も十分。
・戦闘はアクション性が高くて爽快感がある。
・価格が他のゲームに比べて安い割にボリューム感が半端ない。
・無数のスキル、アビリティが存在し、武器や防具の作成も出来るし、
育て方によっては戦士系のスキルと魔法使い系のスキルを兼ね備えた
魔法剣士というキャラを作れるので、とても自由度は高い。 - 悪い点
- ・細かいバグが多く、中には致命的なバグもある。
・MAPが広すぎる為、中盤以降、プレイに疲れる。
・仲間のCPUが少し頭悪い。
・宝箱のカギ開けが他のゲームに比べて難易度が低いように思える。 - 総評
- ・洋ゲーならではのバグの多さは気になる所ではあるが、そこをあまり
気にしない人であれば、このゲームはとても楽しめると思います。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 3 2 5 5
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