このゲームの読者の評価
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200時間以上プレイして全チャレンジSランク&コンテンツ完全制覇した結果 45 - 投稿者:ぷぅちゃん(男性/40代)
- 投稿日:2023/02/21
- 良い点
- 1:サウンド関係
他作品のレビューでも書いたが、やはりオープニングやBGMなどは世界観によくマッチしていると思う。
2:衣装が多い
DLCを購入していれば全部で10種類の衣装を入手出来るため、アジトでは全員別々の衣装を着せた状態を見ることが可能。
恐らくこのせいなのだろうが、衣装MODが全く見当たらないという異例のゲームと化している(別に悪い事ではない)。
アタッチメント(アクセ)類もかなりの種類があり、あれこれ着飾った状態でプレイを楽しめる。
3:反映した衣装でイベントに登場
バンナムの他作品でも同様だが、この仕様は個人的に評価したい。
ただ一つ不満点を挙げるとすれば、羽系のコスを装備している場合、それに隠れて仲間の顔などが見えなくなることだ。
4:クエ完了報告が手間いらず
依頼されたNPCの場所まで戻らず、達成直後に報酬が受け取れる。
地味かもしれないが、あるのとないのとでは面倒さがかなり変わるため評価したい。
5:敵の姿が独特
実在の動物を模したものも登場するが、基本的には『異形の生物』っぽいビジュアルが多く、中々新鮮だった。
6:セーブポイントが多い
攻略中のマップにもかなりの場所でセーブ&アイテム売買が出来るため、一度も困ったことがない。
逆に言えばそれだけマップが長いことを意味するが、敵を無視してゴールまでダッシュすればいいだけ。
7:レベル上げ&金策不要
チャレンジ達成の報酬でかなりもらえるため、こつこつクエなどをこなしているだけで意識せずともレベルがカンストする。
敵を倒してもお金はあまり手に入らないがほとんど消費しないため、クリア時には100万単位で貯まっているほど。
8:アジトがにぎやか
絆イベントで仲間にプレゼントを贈ると、どんどん私物が増えて豪華になるという作りはなかなか凝っていて、それらを利用する仲間の姿も面白い。
個人的には、赤い腹筋ローラーで運動するハナビがお気に入り。
9:装備面をいつでも変更可能
戦闘中でも武器やプラグイン、SAS(スキル)を自由に付け替えられる。
属性の異なる敵がまとめて出てきた場合、これを利用することで簡単に対処が可能なため、どの戦闘でも困ることが無い。
10:戦闘のテンポがよい
かなりスピーディーな動きをするため、特にストレスを感じたことはない。
ただし、ボス戦などは結構操作が忙しくなるが、これは仕方のないこと。
11:仲間のSAS(スキル)がどれも優秀
他ゲームでは使えないスキルを持ちが数名いるはずなのだが、本作では使用頻度に差はあるものの、全員有用なスキルを覚える。
絆レベルを限界突破させればNEXUS DRIVEという強力な戦闘状態を維持出来るようになり、火力が底上げされて敵の殲滅速度が向上するのもよい。
12:攻略中にヒントが出る
ギミックを解除する際、仲間が対処法を教えてくれるのはよい。
雑談やどこからかアイテムを拾ってきてくれることもあり、マップ攻略中でも退屈せずに進めることが出来た。 - 悪い点
- 1:ストレスMAXなストーリー
シナリオの良し悪しは人それぞれ受け取り方に違いがあるため、あまり深く言及することは基本的にしない。
しかし、本作では呆れを通り越して怒りすら覚えるような出来だったため、あえて詳細に書くことにする。
反対意見があることは重々承知の上だが、自分が過去にプレイしたゲームの中で、ダントツのワーストシナリオと断言出来るほどだ。
ユイト編で開始して中盤にあたるフェイズ5まで話を進めてみたが、この時点で既にイライラするほどの内容。
カサネ編は多少マシなのかと思いきや、ユイト編以上の酷さで本当にため息しか出なかった。
例えば敵対して戦闘状態の仲になっているにもかかわらず、メールでやり取りしたあと飲食店で雑談をする始末。
さらに隠し事ばかりするキャラだらけのため、見ているだけで不快指数がどんどん跳ね上がる。
会談の場などをさっさと設けて事情説明すれば一発で解決するものを、あーだこーだ&でもでもだってな展開ばかりで全く面白くない。
バンナムお得意の超ご都合主義&あまりにも不自然すぎる流れ(反逆者認定されているのにあちこちウロウロ可能など)に腹が立つ。
どこの三流小説家が書いたのかと思うようなアホ極まりない展開のオンパレードで、読むのが嫌になるくらいだ。
両編の後半でそれぞれお涙頂戴的な話が出るも、死にかけているのにペラペラ話し続けるなど、あまりのくだらなさに正直辟易する。
TVアニメ連動の暗号クエストも全部やってみたが、自作自演というバカバカしい内容のオチで脱力感が半端ない。
2:キャラの性格や行動が破綻しまくり
生い立ちが価値観などに大きく影響しているにせよ、本当に全員脳がイカれてるんじゃないかと思うくらい酷い。
主人公が聖人君子そのものや多少エキセントリックでも構わないが、一定限度を超えている場合は逆に不快感が増す。
大半の人が腹を立てるであろう暴言を吐かれても特に怒らず、超ポジティブな考え方で毎回その場をやり過ごすユイト。
自分の行動が正しいと思い込み、仲間達と今後の行動などについて話し合いすらせず、殺す気満々でユイトを襲うコミュ障のカサネ。
あえてこのような設定にしているのだろうが、第一印象が最悪なため全く感情移入出来なかった(特にカサネ)。
個性を持たせるためとはいえ、他キャラにも「何でそういう言動をするかなぁ?」と思った場面が多々ある。
ストーリー上いなくても問題ないキャラ(ユタ&コダマ)も登場し、両編をプレイしたが彼女達に一体何をさせたかったのかさっぱりわからない。
3:面倒極まりないクエ
100歩譲って「〇〇で△△を狩ってこい」という内容ならまだしも、特定キャラのとある技で倒さねばならないなどの条件付きばかり。
さらにそのエリアに行ってもすぐ目的の敵が見つかる訳ではなく、前段階のグループを倒さないと出てこないものもいる。
他ゲームのお使いが簡単に思えるほどで、苦行以外の何物でもない。
4:セーブが遅い
コンフィグの設定項目などが多いためかもしれないが、それでも「何でこんなに時間がかかるんだ?」と思うレベル。
お茶を数口飲めるほどの時間がかかるため、このタイミングでトイレ休憩をとるのが有効な時間の使い方なのだろう。
5:戦闘がいちいち長い
いくら戦闘がスピーディーだとはいえ、1グループ倒したら次に進めるのかと思いきや、ほとんどの場所で連戦を強いられる。
さっさとボスへ辿り着きたいのにエリアがロックされるため、半強制的に戦わされて時間を食ってしまう。
クリアまでのタイムアタックチャレンジも存在するため、余計なルートを避けて通ろうとしても少しやりづらい仕様になっている。
ストーリーを進めていくにつれて酷くなり、自分はかなり面倒に感じた。
6:アイテムのドロップ狙いが出来ない
10種類近くのドロップリストを持つ敵もいるため、倒しても目的のアイテムが入手出来るとは限らない。
他ゲームでレアに相当するアイテムを確実に落とす(もしくはドロップ率を上げる)ようなアクセなどがあればいいが、そのようなものも皆無。
ショップで交換出来るものはよいが、それ以外は倒しまくって集める以外に方法はない。
7:チャレンジ項目が一部後出し
おそらく誰でも同じような進め方をしていると思うが、初周はイベントを全て見たり、時間をかけてクエや絆イベントをこなしているはずだ。
しかし、いざクリアしてみると『同じ主人公で〇時間以内にクリアしろ』などのチャレンジが追加されていたりする。
レベルやお金などを持ち越して周回可能とはいえ、最初から表示しておいても全く問題ないはずだが、なぜこのような仕様にしているのかは謎。
8:最強武器交換の設定
必要なアイテムが3種類ほどあるが、その中で〇〇解析というアイテムが罠。
実は他のアイテムにも必要な素材として設定されているため、クリアするまで残しておかないと取り返しがつかない。
事前に何の解析アイテムが必要かを調べておかねば再度周回しなければならず、完全な落とし穴要素となっている。
9:周回大前提の仕様
7や8のような仕様により、次周開始または再クリア後にようやく強化や達成可能となる(DLCを導入したことも要因だが)。
なぜか2周目でもチュートリアル画面やプロローグ、その後に挿入されるオープニングムービーは全てスキップ出来ないクソ仕様。
ちなみに必要最低限の戦闘のみをこなし、クエや絆イベント全無視&スキップ可能なシーンをひたすら飛ばしても150分ほどかかる。
10:クリア後のセーブデータが罠仕様
他ゲームであれば、クリアデータを使って未完了のクエや絆エピソードをこなした場合、それらの内容が反映されたデータに上書きされる。
このデータを使えばEX NEW GAME(所謂強くてニューゲーム)で開始可能だが、本作はこれが出来ない。
ラスボスを倒した直後のデータ(緑の背景に逆三角形が表示されたもの)のみが適用されるため、クリア後にレベル上げなどした場合、再度ラスボスを倒さねば無意味と化してしまう。
11:ウィッシュリストが役立たず
不足しているアイテムが揃った時点で通知してくれるのはよいが、そのリスト画面から直接交換が出来ない。
つまり、結局ショップ画面を開いて目的のアイテムを交換しなければならず、なくても特に困らないシステムとなっている。
使い勝手という面で全くプレイヤーのことを考えていないため、こういうところがバンナムの抜けているところ。
12:ミッションの敵が異様に硬い
最強武器所持のカサネ(レベル99で攻撃力200程度)を操作し、基本訓練A01(最も簡単な星1ミッション)を難易度ノーマルで検証してみた。
ソロ素殴り&プラグインなしで試した結果、一番最初に出て来るスカミィ・ラミィ(レベル40)1匹を倒すのに15回ほども攻撃が必要。
つまり、パーティメンバーに加える仲間やスキル構成などを工夫しなければ、いつまで経ってもSランクが取れない状況に陥るのだ。
参考のために攻略サイトや動画を探したが、装備構成をはじめとして、操作解説&手順などが全く記載されていなかった。
そのため、敵の構成や特殊な条件下で出現するジュエル・プール対策を試行錯誤してクリアしなければならない。
自分がアクション下手というのもあるが、結構な数のミッションを高難易度で攻略する気力もなく、ベリーイージーで全Sランクを取った。
13:設定が記憶されない
例えば武器を攻撃力順やクエをフェイズ順などに並び変え、その状態でセーブしたデータをロードしても全く反映されない。
ゲーム開始画面に戻った時点でそれらが初期化されてしまう仕様のため、再度使いやすいように並び替える手間が発生。
「大したことじゃないから我慢してね」ということかもしれないが、こういう細かい配慮が出来ないのもバンナムの十八番。
14:特定の単語が全て誤字
『気遣い』という単語は正しく表記されているのに、なぜか『気を使う』という文字が至る所で出て来る。
数か所程度なら「単に間違えているんだろう」と思うが、両編を通して全ての箇所で上記の漢字になっている有様だ。
くだらないシナリオしか書けない頭の持ち主は、まともに日本語を使えないことがよくわかる。 - 総評
- 当方はMMOを含め、様々なゲームを25年以上プレイ中のおっちゃんです。
オクトパストラベラー2発売までの繋ぎを探していたところ、Deluxe Editionがsteamで75%引きの2600円程度で販売されていたため購入してみた。
世界観などをいろいろ考えて本作を作ったのかもしれないが、個人的には攻殻機動隊のバンナムバージョンに見えてしまった。
あちらが超有名作品ということもあり、どうしても比較対象されてしまうのは仕方ないことかもしれない。
良い点が多いにもかかわらず、とにかくシナリオが全てを台無しにしている。
テイルズオブアライズのレビューでも述べたが、ここまでツッコミどころ満載なストーリーが書けるのは一種の才能だと思う(悪い意味で)。
軽く挙げてもあっという間に1万字をオーバーするため詳細は省くが、怖いもの見たさな方はぜひ購入してその酷さを体感してほしい。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 5 4 1 3 -
なんか惜しいARPG 70 - 投稿者:あれですよ(男性/30代)
- 投稿日:2022/07/03
- 良い点
- ・ストーリーはまあまあよかった
・そこまで複雑ではないアクション - 悪い点
- ・キーボードマウスのメニュー操作に難あり
・アクションが単調になりやすい
・フィールドなどに手抜き感がある - 総評
- 1周目22時間くらいでクリア済み、2周目は途中まで。
ストーリーは最近のRPGで言えば良い方だと思う。
アニメ的な演出でご都合主義的な展開などはあるが悪くはなかった。
主人公が二人で中盤まで視点がちょっと違う内容。
アクション部分は通常攻撃と念力の物体操作が基本で、仲間が増えると違う能力を一時的に借りたりできるのだが、基本的には最後まで通常攻撃と念力を使った戦い。
雑魚やボスで特定の戦い方でないと攻撃が与えられなかったり、戦い方に制限が結構ある。
そこまで複雑な操作をするゲームではないので、プレイヤーを選ばないがやや単調になりがち、仲間との絆が強化される終盤くらいまで爽快感は少ない。
ステップ回避も割込みで発動してないようで、ちょっと使いにくい。
あと、仲間AIがほとんど空気で居ても居なくても変わらないレベルは頂けない。
個別に命令を決めれるがタゲ取りをなかなかしないので、基本プレイヤーに攻撃がくる。
通常攻撃から追撃の念力攻撃をして、更に通常攻撃と繋げれるのだが、念力発動中は隙だらけで仲間AIも空気なので、あまり実用的ではない連携技になっている。
ダメージ無効能力を使うならそのまま殴った方が早い。
街やダンジョンの構造は少し安っぽさがある。
ギミックやアイテムなど基本的なものはあるがPS3くらいの作り。
コントローラーではなくキーボード操作をしていたが、完全に対応しきれてない感じ。
マウスで全てを操作出来たりする訳ではなく、装備変更時にエンターを押さないとマウス操作が無効だったり、1回で済むような操作も2回必要だったりと、全体的に操作が手間だった。
あと、2周目のチュートリアルや説明にOFFも無かったのは残念。
タイトルに戻るボタンもメニュー一覧の最初に表示されておらず、分かりにくいその他に分類されてるのは何故?
バグや不具合には遭遇しなかったので、その点は評価。
最後にストーリーはそれなりに良かったが、SF系あるあるな感じではあった。アクションもそこまで個性がある感じではない。
主人公のスキルが仲間から借りるというスタイルに変わっただけ。
何か物足りなさがある惜しい感じのゲーム。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 3 3 3 3 -
意外とクラシックなARPGアドベンチャー 80 - 投稿者:キリコ(女性/30代)
- 投稿日:2021/07/13
- 良い点
- ■シナリオ
やや唐突過ぎて説明不足なシーンも目立つものの、スピード感があり次から次へと予測不可能な展開を見せてくれるので「どうなるんだろう?」とどんどん進められました。
この手の中二病的な世界を作らせるとバンダイナムコは本当に上手い…!
タイムトラベルをテーマの一つにした作品は数多ありますが、リセットがないからこそ生命の価値を尊び、ハードな過去を現実として受け止めて、過去を変えずに未来に向かう主人公は案外珍しいのではないかと思います。
その一方、過去を変えようとした側も否定せずうまくまとまったストーリーじゃないでしょうか。
両主人公でクリアすると「こうなっていたのね」と納得できる展開も多く体験できます。
シナリオの演出については漫画調の静止画+アニメを多用しており、私はこれはこれでいいと思うのですが安っぽいという批判も目にします。
■ボリューム
1周で25〜30時間といったところでしょう。クエストを全部やったりするともっとかかると思います。
会話パートがとても多いので、単純に読む速度が速いか遅いか、ボイスを全部聞くか聞かないかでも変わってくるはずです。
2周目はスキップするのでサクサク、といかないのがこのスカーレットネクサスの特徴です。
同じ主人公を選べば別ですが、主人公が変われば一周目の主人公ではオミットされていたシーンが見られてストーリーの理解が深まる上に、絆イベントも全く異なるので意外と二周目も時間がかかります。
両主人公クリアで私はザックリ50時間でした。(時々放置してご飯を食べたりしたのでもう少し短く済むとは思います。)
作品としては丁度いいボリュームですが、価格が特にPC版は異様に高いんですよね…。
■キャラ
カサネについては特に最初の方ちょっとワガママすぎてイラっとくることも多かったです。
周囲の人物がみんな魅力的なので余計に彼女の横暴さが目についた部分もあるかもしれませんが、後半になるとしっかり主人公として物語を引っ張ります。むしろ意志の強さはユイトにも負けないほどブレず、カサネ主人公でクリアするころにはファンになっていました。
ユイトは無個性というわけでもなく、かつ不快感を感じないような感情移入しやすい非常に主人公向けのキャラだと思います。
その他のキャラもみんな魅力的で、ゲームパートとしての能力のバランスも特に誰が優れて誰が劣るということもなく、全員が輝く瞬間を持っています。強いて言えばカゲロウがちょっと不遇かな。
一番気に入ったキャラはアラシです。面白いし可愛い!その上シナリオ上もSASも出番が多いとかズルい!
■周回システム
このスカーレットネクサスという作品で最も実験的というか、特徴的なのは「二人の主人公がそれぞれ別サイドから同じストーリーを経験する」という点ではないかと思います。
とはいえ、同じ展開を二度みるというのが退屈なことは確かで、これを良い点とするのか悪い点とするのかの判断は難しいところです。
私は基本的にコンセプトを持ったゲームが好きなので、こういう企画を盛り込んだ点は良い点としてカウントしたいです。
また仮にこれがどちらか片方を主人公にした一本道のゲームであったら、本作には「斬新さ」というものが致命的に欠如するようにも思います。
ただ、ユイトを選んでもカサネを選んでも戦闘のプレイフィールにさほど大きな違いが見られず、SASも戦う敵もほぼ同じだったりするために「繰り返し感」は強いです。
シナリオ理解のために両主人公を使わせるのなら、もっと劇的に違いが感じられるようになっていてほしかったという気持ちも残ります。 - 悪い点
- ■水増し感
予算不足なのか、同じことの繰り返しが多かったように思います。
敵パターンがとても少ないために、戦闘がどのダンジョンでもほとんど違いがなく、またダブル主人公でそれぞれのサイドから物語を描いているのにボスが全く同じなので、実際どちらが倒したのか若干矛盾を感じてしまう点もあったりと残念です。
特にこの悪影響をもろに受けたのがラスダンでしょう。長さ自体は実際そうでもないのに異様に長く感じるのは、敵パターンが尽きていてもう同じことの繰り返し作業でしかないのに延々とマップが続くためだと指摘できます。
■バトル
サードパーソン視点の典型的なアクションRPGです。
ソウルライクを名乗るコードヴェインほど難しくはなく、ゴッドイーターのような素材集めの要素はありません。
ただしテイルズオブシリーズよりはプレイヤースキルが問われる。そんな塩梅です。
あくまでアクションではなく「RPG」として敵の弱点を衝くようなタクティカルな攻略が主軸になってくるゲームといえるでしょう。
残念ながら、ボスバトルがほとんどギミックというか、倒し方が決まってしまっている点がとても大きな欠点だと思います。
鍛え上げて敵を圧倒するテイルズオブシリーズのような無双感も、練習して倒せなかった敵を倒せるようになるコードヴェイン(ソウル系)のような爽快感もありません。
レベルが上がったりスキルを覚えても、特に戦闘においてやることが大きく変わるわけでもないので感動も薄くなってしまっています。
■値段
通常版9020円は少々強気すぎるのではないでしょうか。
北米59ドルなんて見ているとなぜ1.5倍も…と感じてしまいます。国内メーカーでしょうが!
■サブクエスト
これ、いる?というのが率直な感想。
せめて誰がクエストをもっているのかわかるように強調してほしいです。 - 総評
- 見た目は何やらサイキックで目新しい感じですが、やってみると意外なほどクラシックなアクションRPGと漫画調のヴィジュアルノベルをミックスさせた内容です。
シナリオは楽しかったといって差し支えありませんが、戦闘は少々退屈でした。でも何よりキャラが全員魅力的だというのは強いなぁと改めて感じた作品です。
いきなりテレビアニメとのメディアミックスなので売れれば様々なところでこの魅力的なキャラたちが出てくるかもしれない、と思うと売れてほしい作品ではあります。
海外向けを意識したかのような日本人から見るとあざとい演出も目立つので、受けるといいなぁ。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 5 4 5
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