企画記事
Switch版「XCOM 2 コレクション」でデビューするコマンダーに向けて,厳しい序盤を乗り切るための基本的な考え方とテクニックを紹介
ちなみに2KはNintendo Switch向けに「コレクション」シリーズと題して「バイオショック コレクション」と「ボーダーランズ レジェンダリー・コレクション」もリリースしている。Switchでコアなゲームをやりたい人にオススメだ。
本作は,地球侵略を目論むエイリアンと,地球防衛のために組織された特殊部隊「XCOM」の戦いを描いた「XCOM: Enemy Unknown」(以下,XCOM:EU)の続編にあたる作品で,数ある戦略シミュレーションの中でも極めて高い難度を持つことで知られている。
特にゲーム序盤の難しさは凄まじく,シリーズファンから「開発会社はエイリアンに支配されている」「Firaxisはエイリアンの手先」とまことしやかに囁かれるほど。Switch版がリリースされたものの,そうした不穏な声を聞いて二の足を踏んでいた人も少なくないだろう。
実際,ゲームを開始して即座にエイリアンに撃ち殺され,そっとゲームを閉じてしまったという人だっているはずだ。本稿では,そんな初心者コマンダーがゲーム序盤を切り抜けるための知恵を紹介していく。
「XCOM 2」の最新拡張パック「選ばれし者の戦い」プレイレポート。兵士達の絆とトラウマ,そして敵の大幹部が新たなドラマを生み出す
2017年8月29日にPC版がリリースされた,「XCOM 2」の最新拡張パック「選ばれし者の戦い」。新たなヒーロー達とキャラの立った敵幹部により,さらにドラマチックな展開が楽しめるこの拡張パックのプレビュー版をプレイしたので,インプレッションをお伝えしたい。
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まず,簡単に本作の世界観を紹介しておこう。XCOM 2の舞台となるのは,前作のXCOM:EUでプレイヤーが敗北し,バッドエンドを迎えた後の世界だ。各国政府はエイリアンが率いる組織「アドヴェント」に降伏し,エイリアンによる融和が進められている。
しかし,XCOMはまだ諦めていなかった。エイリアンの襲撃から逃げ延びたXCOMの“セントラルオフィサー”ことブラッドフォードは,エイリアンによる監視を逃れながら散り散りになったXCOM隊員や,志を同じくする仲間を集めてレジスタンスを結成する。
戦いの末,一大勢力となったレジスタンスはエイリアンの移動基地「アヴェンジャー」を奪い取ることに成功。その勢いをもって,かつての敗北でエイリアンに捕らえられてしまったXCOMの最高指揮官を奪い返すに至る。
何を隠そう,そうして助け出された最高指揮官こと“コマンダー”がプレイヤーだ。その厚い信頼に応えるためにも,XCOM隊員たちに絶望的な状況からの復讐劇(アヴェンジ)を見せつけてやろう。
すでに戦いは始まっている!
ゲーム開始前の設定をチェック
ゲームを起動すると,まずは通常の「XCOM 2」と,大型拡張パック「選ばれし者の戦い」(War of the Chosen,以下,WotC)を適用した「XCOM 2 WotC」のいずれかを選ぶことになる。
WotCでは,XCOM以外のレジスタンス勢力が協力者として出現するほか,各レジスタンス勢力を付け狙うエイリアン「選ばれし者」が登場する。どちら選んでも構わないが,筆者としては最初からWotCをプレイするのをオススメしたい。
理由は単純で,選ばれし者の出現を加味したとしても,上記で挙げた“XCOM以外のレジスタンス勢力”から送られてくる味方ユニットが非常に強力であり,人類にとって有利な要素が増えて遊びやすくなるからだ。
レジスタンス勢力が持つユニットの中でも特に強力なのが,特殊な潜伏アビリティ「シャドー」を使用できるリーパーだ。潜伏状態のまま敵を発見し,不確定要素を排除してくれる。
リーパーは,最初の設定でチュートリアルをオンにしておけばストーリー上で必ず最初に加入するので,ゲームの基本を覚えるためにもチュートリアルはオンにしておこう。
●ゲーム開始前オプション
オプション要素の調整によって,ゲームの内容は大幅に変化する。まず難易度だが,XCOMシリーズを遊んだことがない人は迷わず最低難易度の「ルーキー」を選ぼう。戦略シミュレーションに自信があるプレイヤーであっても,まずは「ベテラン」までに抑えるのが無難だ。
難易度によって変化する要素は多いが,序盤の展開に最も大きく影響を及ぼすのは敵のHPだ。コマンダー以上の難易度では序盤に最も多く出現するアドヴェント・トルーパー(いわゆる雑兵)のHPが3から4になり,戦闘が一気に難しくなるのだ。
「たった1増えるだけじゃん」と思うかもしれないが,新兵の初期装備であるアサルトライフルの最低ダメージは3,同じく初期装備かつ命中率100%の範囲攻撃ができるフラグ・グレネードは3〜4ダメージであり,HP3以下の敵は攻撃が当たれば(ほぼ)確実に倒せる。1アクションの差が生死を分けるXCOMにおいて,この差はあまりにも大きい。
また,移動先で射程範囲に入る敵ユニットを表示する「ターゲットプレビュー」は非常に便利な機能だ。射線が通るか否かを自動で判別してくれるので,意思決定が格段にスムーズになる。必ずオンにしてからゲームを開始しよう。
ぬきあし,さしあし,しのびあし
事故を起こさないための戦闘マニュアル
XCOM 2の戦闘はターン制の戦略シミュレーションであり,各ミッションに「あれを壊せ」とか「あいつを助けろ」といった攻略目標が設定されている。それ自体はシンプルなものが多いので,とりあえず指示に従っていれば問題ない。
しかし,マップ上の見えない範囲にはエイリアンが闊歩しているうえ,マップはランダム生成なので決まった解法は存在しない。むやみに動けばすぐにエイリアンに見つかって蜂の巣にされてしまうだろう。こちらの項目では,戦闘における基本的な考え方をレクチャーしていく。
●行動力は1ずつ消費すべし
本作の戦闘において最も避けなければならないのは,「敵を発見したけど味方全員の行動が終了していて動けません」という状況だ。こうなってしまうと,甘んじて敵の攻撃を受けるしかない。こうした状況に陥らない方法はひとつ。新しい敵に出会う可能性がある限り,全員の行動を終わらせないことだ。
XCOM隊員はターン毎に行動力を最大2まで消費して,移動や射撃,アビリティ使用などのアクションを実行可能だ。そして,行動力を使い切る前であれば自由な順番で行動させられる。
隊員を行動力1の範囲内で移動させたら,いったん操作する隊員を切り替える。移動させて切り替え,移動させて切り替え……。といった手順を踏めば,全員が射撃可能な状態を維持したまま移動することができる。これを徹底するだけで,生存率は大幅に向上するだろう。
もちろん,ミッションに時間制限が設定されていたり,部隊全員が潜伏(敵に発見されていない)状態であれば,一気に移動して視界を確保するのもアリ。リスクを伴う行動は,常にその理由を頭に浮かべてから実行しよう。
・ダッシュについて
回数制限やクールタイムが設定されていないアクションは同一ターン内で連続して行えるので,一度に連続して2回使うこともできる。
行動力1消費で移動できる範囲は青く,行動力2消費が必要な範囲は黄色く表示され,後者の移動は“ダッシュ”となる。ダッシュ時は少しだけ移動距離が伸びるので,一気に移動したい場合に便利だ。
ただし,ダッシュで行動力を使い果たした隊員はそのターン中に攻撃できない。不意の遭遇が発生する可能性がある場面でダッシュをすると,移動先に待ち構えていたエイリアンに蜂の巣にされる可能性もある。もちろん例外はあるが,基本的にダッシュはすでに確保されている視界内で使用したい。
●視界確保はターンの最初に行うべし
本作における敵ユニットは,2〜4体で構成される“分隊”を組んで行動し,そのいずれかがXCOM隊員を視認した際にアクティブ状態となる。つまり,戦闘では常に最低でも2〜4体と同時に戦わなければいけない。
逆に言うと,これは“接敵していない敵とは(まだ)戦わなくていい”という意味でもある。複数の分隊と同時に接敵する状況を避けるためにも,マップは少しずつ開拓していくのが肝要だ。見えない範囲にはリスクが潜んでいると心得よう。
分隊を全滅させて次の分隊を探す時は,必ず斥候役の隊員を先行させて視界を確保しよう。斥候役が接敵した場合は通常通り戦闘を開始し,そうでなければ先行した隊員の背中にくっついて進軍すれば安全を確保できる。ついでに監視(視界内に入った敵を射撃する)を発動すれば,巡回中に視界に入ってきた敵を全員で攻撃できて一石二鳥だ。
アクティブ状態になった敵分隊は即座に手近な遮蔽物に隠れる動作を取る。プレイヤーのターンで接敵した場合もこの動作は発生するので,出会った敵の側面から即座に攻撃を叩き込むことはできない。
なんとも恐ろしい仕様だが,敵ターン中に分隊がアクティブ状態になった場合,敵はこの“隠れる動作”でターンを潰してくれる。これを利用すれば,XCOM側は相手ターンに攻撃を受けずに済むだけでなく,直前のターンでXCOM隊員を監視状態にしておけば,監視射撃+自分のターンで2連続攻撃を叩き込むことも可能となる。
接敵前の敵の位置については,指定範囲の視界を得られるユーティリティ・アイテム「バトルスキャナー」や,技術兵が中尉で習得するアビリティ「スキャン・プロトコル」を使って割り出そう。部隊潜伏が解けても潜伏し続けられるアビリティを持った遊撃兵やリーパーを先行させ,位置を確認しながら動くのも良いだろう。
●グレネードを信じろ
アヴェンジャーのエンジニアリング部では,ゲーム開始直後から補給物資を消費することでユーティリティ・アイテムを製造できる。だが,最序盤のうちは下手に作ったアイテムを装備させるより,初期装備のフラグ・グレネードをそのまま持ち込んだほうが強い。
ユーティリティ・アイテムの中には戦略の幅を広げてくれるものもあるが,初期時点で兵士1人が携行できるアイテムは1種類だけ。そして,初期装備のフラグ・グレネードは常に命中率100%,かつ遮蔽物の破壊までこなせる万能兵器であり,いわゆる“安定”の選択肢なのだ。
敵の数が多い? まずは体力3のトルーパーにフラグ・グレネードを投げて確定撃破だ。敵が半遮蔽に隠れている? フラグ・グレネードで遮蔽ごと吹っ飛ばせ。射撃で倒しきれなかった? フラグ・グレネードでトドメをさしてしまえ。
敵を撃破すると射撃を受ける回数も減るので,どんな状況でも敵に被害を与えられる爆発物は最も汎用性の高いアイテムなのだ。
なお,各種グレネードをはじめとする爆発物で敵を撃破すると,エイリアンの死体が手に入らなかったり,敵が携行している報酬アイテムを破壊してしまったり,ちょっとした不具合も発生するが……些細なことだ。兵士の命より優先すべきアイテムは多くない。
●射撃を信じるな。でも撃て!
いかにグレネードが強力といえど,やはりXCOM隊員の主要な攻撃手段は射撃だ。射撃の命中率は高くても80%前後といったところで,序盤は命中率100%の射撃ができるシーンはほとんどない。そのため,どこかで割り切って射撃をしなければいけない瞬間が訪れる。
「どこで撃つか」「誰に撃つか」は,XCOM 2における最も厳しく,そして最も面白い選択だ。常に完璧な選択は存在しないが,より妥当な選択肢を選ぶためにも,命中率が変動する要因を覚えておこう。
射撃の最終的な命中率は,兵士が持つ“命中率”というそのものズバリな名前のステータスを基にして算出される。例えば新兵の命中率は一律65なので,補正が一切ない場所から敵に射撃を行うと,最終的な命中率は65%となる。……低い!
射撃を当てる方法として一番手っ取り早いのは,相手の頭上から撃つこと。命中率が+20%されるので,接敵する前に建物を見つけたらとりあえず登っておこう。ナントカと煙とXCOMは高い所が大好きなのだ。
前述のとおり,アクティブ状態になった敵分隊は遮蔽物の裏に隠れるが,高所ボーナスによって命中率を底上げしたり,側面や裏側に回って射撃すれば,意外とそこそこ期待できる命中率で射撃できたりする。もちろん,グレネードを使って遮蔽を破壊するのも悪くない選択だ。
しかし,戦いの中では「どう足掻いても命中率が30%くらいしか出ない!」なんて状況も少なくない。そんな時は,1体の敵を狙って全員で射撃を叩き込もう。たとえ命中率30%でも4人で撃てば,1人なら倒せるかもしれない。まずは“敵が増えず,減る可能性が高い選択肢”を探すところから始めよう。
目先の戦力向上に釣られまくれ!
アヴェンジャー内部でやるべきこと
コマンダーの仕事は戦闘指揮だけではない。アヴェンジャー内部に建造する施設や,エイリアンに関する技術研究の指示,装備品の管理などもすべてコマンダーが行わなければいけない。
特に重要なのがアヴェンジャーの運営管理だ。これをしっかり行えば,隊員の成長を促進したり,装備品を強化したりできる。本項目では,より戦闘を有利にするための運営方法を紹介していく。
●とりあえずゲリラ戦訓練施設を建てろ!
エイリアンから奪い取ったアヴェンジャーの内部は未だ不安定で,瓦礫を掃除すれば新たな施設を建てられるようになる。魅力的な施設が多数存在するが,その中でも真っ先に用意すべきなのは「ゲリラ戦訓練施設」だ。
ゲリラ戦訓練施設では,特定の条件を満たすことで“戦術”と呼ばれるパッシブ能力が購入可能になる。その中でも最速で購入すべき戦術,それが「部隊サイズI」。効果は単純,ミッションに出撃できるXCOM隊員が4人から5人になる。
隊員が育って大尉まで昇進すれば「部隊サイズII」を購入可能になり,さらに出撃可能人数が+1。最終的には6人でエイリアンに立ち向かえるようになる。戦いは数だぜコマンダー。
ゲリラ戦訓練施設の役割はそれだけではない。新兵を配置することで「遊撃兵」「グレネード兵」「狙撃兵」「技術兵」のいずれか,指定したクラスへと昇進させられるのだ。ゲリラ戦訓練施設が完成したら,新兵を片っ端から遊撃兵またはグレネード兵へと訓練しよう。
前述のとおり,低階級のXCOM隊員は命中率が低いのだが,接近すれば高命中率を叩き出せるショットガンを装備する遊撃兵や,広範囲に爆発物を射出できるグレネード兵は,低階級でも十分活躍できる。遊撃兵やグレネード兵の量産体制が整えば,序盤の戦闘が安定すること間違いなしだ。
●目指せ磁力兵器!
技術研究を進めると,新たな装備品や施設がアンロックされていく。いずれも有用なものばかりだが,初心者はどこから研究すればいいのか迷ってしまうだろう。
しかし,より高度な研究を行うためには前提条件となる素材(エイリアンの死体)の獲得や研究を済ませている必要があり,片っ端から研究していてはキリがない。そこでオススメなのが,XCOM隊員の持つ武器の威力が向上する「磁力兵器」の完成を目指すことだ。
磁力兵器の威力は相当なもので,威力3〜5だったアサルトライフルは,磁力兵器で解禁される磁力ライフルに換装すると威力5〜7まで進化する。射撃がヒットした際に期待できるダメージ量が増加するため,磁力兵器が完成すると一気に敵を仕留めやすくなるのだ。
なお,磁力兵器は「モジュラーウェポン」の研究が終わればすぐに研究可能になるが,初期状態では研究枠を30日近く専有することになる。さすがに効率が悪いので,アヴェンジャー内部の科学者が2人になるまでは「レジスタンス通信」や「レジスタンス無線通信」といったストーリー進行に必須の研究を進めておくと,無駄なく研究リソースを活用できる。
●エイリアンの死体はバンバン売るべし
磁力兵器の研究が終わったからといって,即座に全員の武器が強化されるわけではなく,兵種ごとの磁力兵器をエンジニアリング部で製造する必要がある。そして,製造時には補給物資やエイリアンの合金といった資源を消費する。
補給物資はXCOM 2における通貨のような存在で,あらゆるタイミングで必要になる。せっかく作れるようになった装備品も,コストが支払えずに放置していては意味がない。
そこで役立ってくれるのが,不定期に出現するブラックマーケットだ。こちらでは「情報」と呼ばれる資源を消費してアイテムや人員を購入できるだけでなく,アイテムやエイリアンの死体を売却することで補給物資を獲得できる。
エイリアンの死体は研究コストとして必要になるタイミングもあるが,補給物資が必要なのであればドンドコ売ってしまって構わない。セクトイドやアドヴェント・オフィサー,アドヴェントMECなどは解剖後に使い道がないので,さっさと資源になってもらおう。
育成に迷いは禁物,特化は正義だ
基本4兵種のおすすめアビリティを紹介!
XCOM隊員は戦闘を重ねることで成長し,昇進することができる。昇進時には2つのアビリティから1つを選択することになるのだが,後に先進戦闘センターを建設するまでは対になるアビリティを習得することができない。
最初は迷ってしまうだろうが,とりあえず“特化”と“攻撃力強化”の2点を念頭に置いて習得していけばOKだ。というわけで,以下では各兵種におけるおすすめのアビリティを紹介していく。
●グレネード兵:弾切れ後をフォローすべし
爆発物であるグレネードの有用性は前述のとおり。そんなグレネードをより効果的に運用できるグレネード兵は,序盤戦において最も頼れる味方だ。
装備するメイン武器は,威力が高いものの命中率は低い。当然,グレネードを使い切ったら射撃せざるを得ないわけだが,相手のアーマーを削り取る「シュレッダー」(伍長)や,遮蔽を破壊する「デモリション」(軍曹)など,限定的ながらグレネードの役割を射撃で代行できる能力を習得すると,序盤の戦闘が安定する。
これはグレネード兵に限った話ではないが,XCOMの世界では自分を守る手段を増やすより,敵を倒す確率を上げる手段を増やした方が良い場面が多い。もちろんダメージを完全にシャットアウトできれば強力だが,「受けるダメージを1減らす」と「与えるダメージを1増やす」なら後者を取るのがベターだ。
●遊撃兵:最初は斥候役を育てよう
ショットガンを装備した近接攻撃に優れる兵種。敵と隣接した状態で射撃をすると+40%もの命中率補正が付与されるため,グレネードに頼らずとも確実性の高い攻撃を使えるのがウリ。
また,味方が発見されても潜伏状態を維持できる「ファントム」(伍長)を習得すれば,接敵前に敵の位置を確認する斥候としての役割もこなせるようになる。潜伏状態からの攻撃に命中補正が加わる「シャドーストライク」(軍曹)や,2回目の移動後にアクションができる「ラン&ガン」(中尉)を習得すれば,より攻撃的な戦い方も可能になる。
なお,ブレード関連のアビリティは「ブレイドマスター」(伍長)を習得しなければ活かすのが難しい。序盤は斥候役の重要度が極めて高いため,ブレード系の能力は2人目以降の遊撃兵を育成する際に採用するのがオススメ。
●狙撃兵:スナイパーライフルかピストルか
移動後に使用できない代わりに高威力のスナイパーライフルと,XCOM隊員の誰か1人が敵を視界に収めていれば距離を問わず射撃できる「部隊視界」を持つ特殊な兵種。サブ武器にピストルを持ち,移動後の攻撃はこちらで行わなければならない。
狙撃兵が昇進時に習得できるアビリティは,一方がスナイパーライフルを,一方がピストルを強化するアビリティとなっており,基本的にいずれかに特化させた方が運用しやすい構造になっている。どちらに特化させても十分強いが,戦力強化の機会が早めに訪れるピストル系アビリティを推したい。
というのも,磁力兵器を研究した後に製造可能になる兵器にスナイパーライフルは含まれておらず,威力を強化するためには別途「ガウス兵器」の研究が必要になるからだ。ピストル系アビリティを伸ばしておけば,磁力兵器の研究完了による戦力の強化に乗り遅れずに済む。
●技術兵:機械特攻を活かして戦おう
「グレムリン」と呼ばれるドローンを使い,施設や機械系の敵をハッキングしたり,味方を支援できるテクニカルな兵種だ。優先度は他の兵種に劣るものの,ハッキングが必要なミッションでは遠距離からミッション目標を達成することも可能で,1〜2人ほど育成しておくと後々に役立ってくれる。
技術兵が最も輝く場面は,なんといっても機械系が出現したときだ。「戦闘プロトコル」(伍長)は命中率100%で固定2ダメージ(装備更新で威力増加)という地味ながら優秀なアビリティだが,機械系の敵に対しては2倍のダメージを与える超優秀アビリティへと変貌する。削り取るのに手間が掛かるアーマーも無視してくれるので,戦闘が一気に楽になる。
「メディカルプロトコル」(伍長)や「衛生兵」(中尉)といった回復系のアビリティは,対となっているアビリティが強力なこともあって取得する機会が少ない。被弾即死もよくあるゲームなので,攻撃力を高める方が攻撃を受ける機会が減り,状況が良くなりやすいのだ。
隊員の死は避けられない
窮地から逃げず,立ち向かおう
ここまでの内容を徹底すれば,XCOM 2の鬼門と言われる序盤戦は(おそらく)突破できることだろう。
しかし,ここで紹介した攻略法はあくまでゲーム序盤を安定させる手段でしかない。アドヴェントは時間が経過するにつれて新たなエイリアンを戦線に投入し,様々な計略を巡らせてプレイヤーを追い詰めてくるので,中盤以降はプレイヤー自身に戦略を練ってもらいたい。
プレイヤーは厳しい選択に直面して,隊員のうち幾人かはバーの慰霊碑に名を連ねることになるかもしれない。だが,XCOM 2において一番“脳汁”が出る瞬間は,そうした窮地を乗り切った時にこそある。
不意に3分隊と同時に接敵してしまった時や,80%以上の命中率があったハズの射撃が3連続で外れてしまった時は,セーブデータのロードに手を伸ばす前に,これまでの戦いで得た知識を総動員して解決する手段を探してみてほしい。結果として隊員が死んでしまったとしても,最後にエイリアンから地球を解放すれば勝利なのだ。
敵味方の屍を乗り越え,自らの決断で窮地を乗り越える力を得た時,プレイヤーは真のXCOMとなるだろう。ではコマンダー,幸運を祈る。
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