プレイレポート
「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」プレイレポート。“イイネ!”を集めて学園の超人気者(フェイバリット)を目指そう!!
寺刃ジンペイや小間サン太夫,玉田マタロウ,姫川フブキなどのおなじみのキャラクターが登場し,学園で起こる怨霊がらみの事件を解決していくことになる本作。今回は製品版でのプレイレポートをお届けしよう。先日掲載した体験版のレポートと合わせて,ぜひ目を通してほしい。
「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」体験版プレイレポート。怨霊にまつわる事件を解決すれば,学園の超人気者になれるかも?
「妖怪ウォッチ」シリーズの最新作となるNintendo Switch用ソフト「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」の体験版が,2020年8月3日からニンテンドーeショップにて配信される。序盤の物語を楽しめる体験版を一足早くプレイする機会を得られたので,さっそくレポートしてみよう。
ゲームを楽しみながらアニメの追体験もできる。また“定期更新型・大型ダウンロード専用ソフト”となっており,今後もいろいろな要素が追加されていく予定だ |
「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」公式サイト
学園生活が基本となる本作は,登校タイム,放課後(フリースタイルタイム),下校タイムといった3つのパートに分かれており,さらに時間の流れも存在。移り変わる各パートを繰り返しながら,ときには事件解決に奔走したり,ときには気ままに寄り道するような形でプレイを進めていくことになる。
現実世界の約6秒でゲーム内時間が1分進む。左上の時計はいつも意識しておこう |
また,ゲーム内で時間が流れているだけでなく,現実の日付もプレイに影響する。これは,基本プレイ無料のスマホアプリやブラウザゲームなどにある“デイリー”や“ウィークリー”ミッションなどに近く,日替わりでミッションが更新されたり,アイテムが配布される。
なかでも重要なのが,毎日6:00に配布されるアイテム“Yドロップ”だろう。Yドロップは,キャラクターの強化にも関わるほかクラブとの同盟や,キャラクターのレベル上限の開放,貴重なアイテムとの交換などに必要なので,毎日必ず受け取っておきたい。
配布される個数は,前日のプレイで集めた“イイネ!”の数に比例するので,日々“イイネ!”がたくさんもらえる遊び方を心掛けたいところ。
“イイネ!”が1000個につき,Yドロップがひとつもらえる。端数は切り捨てなので無駄のないように集めよう |
Yドロップの配布と同じタイミングで,学園新聞「Yタイムズ」が発行される。日替わりミッションやフリーイベント,YSPクラブの部室を訪ねてくる生徒に関する情報を知ることができるので,その日のプレイ方針の参考にするといいだろう。
従来の妖怪ウォッチシリーズ作品とはガラリと雰囲気の変わった「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」だが,ベースとなる部分のプレイフィールはそれほど特殊なものではなく,一般的なアクションRPGに近い形でプレイできる。
基本的には,自由行動が可能な放課後パート(フリースタイルタイム)がメインとなっており,ここでは,メインストーリーやサブクエストの進行,学園内の探索,アイテム収集,各クラブ活動との同盟,生徒カードの収集,生徒カードの求人ボードへの配置など,盛りだくさんな内容を楽しめる。
そのうち,どれを遊ぶのかはプレイヤーの自由なのだが,Yドロップを消費するものもあるので,序盤はメインストーリーやサブクエストを進めて“イイネ!”を稼ぎ,ある程度のYドロップが溜まってから,それらに挑戦したほうがいいだろう。本作では,プレイ中の“イイネ!”獲得と,Yドロップを消費する要素のバランスが重要になってくるので,そこを意識したプレイを進めると,さらに楽しさが増すはずだ。
学園生活は遊びも戦闘も友達を増やすほど有利に!
超巨大な学園が舞台ということもあり,ゲーム中には多くの生徒が登場する。彼らからは頼みごとをされることもあり,これらを達成すると友達になれるのだ。しかも,その数は総勢600人以上だというから驚き。特定の条件を達成すると「生徒カード」をもらえるので,コレクション気分で集めていくのも面白い。
生徒たちには,カードの入手条件のほか,プロフィールや人脈が設定されている。これは,「フレンドマップ」で確認できるのだが,読み進めていくと生徒同士の接点が見えてくることもある。
超ド級の雨男である“雲行アヤシ”の人脈に“歩名(ぶな)シメジ”がいたりして,その関係性に「フフッ」と笑えたりもする。単なる設定と思わずに全部の説明に目を通してほしい。
また,まだ出会った事のない生徒と友達になりたい場合は,フレンドマップから人脈をたどって居場所を探すこともできる。リアルの時間で1日につき1人,指定した生徒の居場所のヒントを得られるので,生徒カードを集める場合は忘れずに活用したいところ。
ちなみにキャラクターたちの名前は,「名は体を表す」的な語呂合わせのものがほとんどだが,たまに名前の由来がわからない生徒が見つかることがある。つい「元ネタはなんだろう?」と頭をひねって楽しんでしまうのは筆者だけだろうか。
「目影アオバ」は宝塚歌劇団風のキャラかと思いきやダンサー。名前の由来はおそらくアイシャドウが青いこと? |
「栗似ツツジ」とは一体……? そのプロフィールを読んでみると,グリニッジ標準時のもじりだと気づく |
お寺に関係する人脈と,グルメに関する人脈がクロスする位置にいる「尼空(あまから)オカメ」。有名なお好み焼き用ソースが名前の由来だろう |
友達になった生徒は「求人ボード」を使って各クラブへの紹介が可能になり,人手の足りないクラブ活動を支援することができる。生徒は「学力」「体力」「芸術力」の能力値を持っており,各クラブが求める能力を持つ生徒を紹介することでクラブのランクがアップするのだ。
配置した生徒の能力値の合計値が,クラブごとに定められた基準を超えるとランクアップする |
クラブのランクが上がると,その部員がバトルに加勢してくれるようになったり,アイテムをくれたりと,いろいろなメリットがある。ちなみにランク3以上になると,毎日「デイリー報酬」をもらえるようになるので,まずはそこを目標に生徒を紹介したい。
すでに生徒カードをもらった相手から,さらにカードを入手できることもある。より厳しい条件を提示されるが,それをクリアすれば生徒の能力値が上がり,クラブのランクをさらに上げられる |
怨霊との戦いはスキルを駆使したアクションバトル。妖怪HEROへの変身もアツイ
学園で起こる事件の解決を目指す主人公たちだが,ときには怨霊などが出現して戦いになることもある。通常攻撃のほか,妖怪HEROに変身することで使用可能になる多彩なスキルを駆使して戦うのだが,効果的な技をうまく当てたり,敵の攻撃を回避するといったアクション要素があるため,プレイヤーの腕次第では少し格上の敵にも勝てるものになっている。
バトルでは,駆けつけたテニス部員や,仲間にした怨霊までもが入り乱れる! |
戦闘は,フィールド上で発見した怨霊と戦うバトルと,メインストーリーやサブクエストを進めるためのミッションで発生する連続バトルの2種類。ダンジョンなどを探索することになるミッションでは,道中に配置されたすべての敵を倒すことが目的となる。
フィールドでのバトルは,周囲の敵を全滅させれば装備の変更やメンバーチェンジが可能になるが,ミッション中はそれらの変更が一切できなくなる。事前にしっかりと準備を整えておく必要があるだろう。
ミッションのクリアを目指す際に重要となるのは,ジンペイたちが変身する「妖怪HERO」用の武器「アイテムメダル」と,技コマンドに相当する「コマンドメダル」だ。強力なものを装備しておかないとボスに勝てないので,ミッションに挑戦する前は必ずメダルの装備状況を見直しておきたい。
スキルなどの強力な技には,再使用可能になるまでの時間が設けられている。異なるスキルをタイミングをずらして使い,効率よくダメージを与えよう |
「ワルメダチ」で敵の注目を集めつつ,「反撃スタンス」で攻撃をはねかえすなど,コマンドメダルの組み合わせによっても戦いを有利にできる |
基本的な装備はお店でも買えるが,探索を進めるうえで必要になってくる強力な装備はクラフトで作成することになるだろう。必要な素材はさまざまなので,作りたい装備が決まったら,さまざまな場所を探索して素材を集めよう。
クラフトは学生寮にある姫川フブキの部屋で行える。メダルリサイクルは,不要なメダルを素材に変えることが可能。また,お店ではセールを行っていることがあり,武器や防具を安く買える |
武器や防具のほか,HPや満腹度を回復できる「たべもの」を装備しておくことも大事だ。バトルを続けていると減っていく満腹度は,空腹になるとさまざまなデメリットがあるので,ミッション受注前はかならずMAXまで回復しておきたい。各地にいる「食堂のおばちゃん」に話しかけ,「まんぷく定食」を食べると回復できるが,ミッション中は利用できない。探索に向かう際には,たべものをお忘れなく。
キャラクターを育成し,強力な装備を整えることで戦いは楽になるが,本作ではただ勝てばいいというわけでもない。敵の攻撃をギリギリで回避したり,多彩な技を使いながら戦うと“イイネ!”がもらえるほか,このときに出現するナビにタイミングをあわせてボタンを押すことで「決めポーズ」が発生。これを何度か披露すると,さらに多くの“イイネ!”を獲得できる「ディスコタイム」に突入するからだ。
ディスコタイム中はキャラクターがパワーアップし,戦いも有利になるので,アクションが得意な人はどんどん狙っていこう。
なお,“イイネ!”は周囲のギャラリーから飛んでくるのだが,バトルの模様は動画配信されている設定なので,友達からコメントとともに届くこともある。友達を増やしておくと獲得できる“イイネ!”が増えるので,友達の数は多ければ多いほどいいのだ。
ミッションでは連続して戦いを繰り広げることになるが,最後にロボットバトルが発生することがある。画面の見た目こそ格闘ゲーム風の横視点になるが,操作方法は妖怪HEROに変身したときとほぼ同じなので,落ち着いて戦闘に挑もう。通常の戦闘とは演出が大きく異なるので,そのド派手な戦いも楽しみたい。
放水している位置が少し気になる「消火ウォーター放水」 |
なおロボットバトルでは回避アクションがなくなり,代わりに「ガード」の操作が加わる。攻撃だけで押し切ろうとすると危ないので,画面の指示をよく見てガードを使うことが大切だ。しっかり攻撃を防ぎ,相手のスキをついて攻撃技を発動しよう。
学園生活という規則正しいリズムの繰り返しの中に,戦いやドラマ,友達との交流,ロボットバトルなど,毎日変わるカオスな楽しさが詰まっている本作。BGMもいかにも学園ものらしいアカデミックかつ楽しい曲調なので,プレイ中の気分を大きく盛り上げてくれる。
シングルプレイで遊ぶRPGと,日々プレイして少しずつ進めるソーシャルゲームのいいとこ取りのような,目新しいプレイフィールがある「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」。妖怪ウォッチシリーズのファンはもちろん,RPGが好きな人や一風変わったゲームに触れてみたい人にもオススメしたい作品だ。
なお,9月に予定されている大型無料アップデートにより,オンラインでの協力プレイが追加される。新たなストーリーや新ダンジョン,プレイアブルキャラも配信されるほか,その後も月1回程度のアップデートが続いていく予定だ。
ちなみにPlayStation 4版も近日中にリリースされるとのこと。こちらの続報も楽しみに待ちたい。
「妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜」公式サイト
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