プレイレポート
美少女な「バイオロイド」を指揮する「ラストオリジン」は気づけば3日間で30時間以上も遊んでいた“スルメゲー”
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そんな本作のAndroid版限定βテストが,5月7日13:00〜5月9日21:00の3日間にわたって実施された。人数制限は設けられておらず,Android 5.1.1以降を搭載する端末を持っていれば誰でも参加可能だったものの,Android版限定かつ期間も3日間と短かったことから,参加を逃したという人も少なくないだろう。
そこで本稿では,βテストのプレイにて明らかになった「ラストオリジン」のゲームシステムを紹介していこう。“魅惑的な美少女キャラクター”に惹かれて始めたはずが,いつの間にか育成や編成,戦闘にのめり込み,気づけばテストの3日間で30時間以上プレイしてしまった本作の魅力をお届けしたい。
滅亡の危機に瀕した世界の“最後の人間”として生きる
背中が痛む,頭が痛む。激痛のあまり動くこともできない。目を開ける力すらなく暗闇に包まれる視界の中,声が聞こえた。
目を開けるとそこには2人の女性の姿。メイド服で丁寧な言葉遣いの女性は「コンスタンツァ」,金髪ボブでやけにツンツンしている女性は「グリフォン」。見た目は人間そのものだが,どうやら人間の細胞をベースに開発された「バイオロイド」と呼ばれる存在のようだ。
彼女らがいわく,機械に寄生する鉄虫によって人類は滅亡の危機に瀕しており,先ほど目覚めた司令官(プレイヤー)こそが“最後の人間”なのだという。
記憶をなくしている司令官だが,「鉄虫」という名を聞いた瞬間,「捕食! 滅亡! 異端! 悪魔!」と謎の言葉が頭によぎる。そして自然と「破壊命令」を下し,指揮を執るために動き出していた。
以上のような流れが「ラストオリジン」のオープニングとなっている。ここから司令官は,「バイオロイド」たちと共に鉄虫を倒すため,戦いに身を投じていくことになる。
荒廃した世界が舞台であることでストーリーの雰囲気はやや重めだ。今回のβテストでは序盤の物語しか触れられてないため,断言こそできないが,目を覆いたくなったり,胃が痛くなったりするような展開への下地は整っている印象を受けた。感情が揺さぶられるような展開を期待したいところだ。
ターン制バトルの要となるのは行動力(AP)
「ラストオリジン」のバトルシステムには,行動力(AP)を軸にしたターン制が採用されている。
「バイオロイド」には行動力というステータスがあり,ラウンド開始時,その数値分のAPが回復し,APが10以上であれば,そのラウンドで行動が可能となる。
行動の選択肢は,「スキル使用」「移動」「待機」の3種類。「バイオロイド」は,APを消費することで攻撃や支援などが行えるスキルを発動でき,基本的にスキルを使って敵を倒していく。スキル以外の行動にも消費APが設定されており,移動は2,待機は1のAP消費となっている。
とくにAP10以上で行動可能という部分がキモであり,例えばAP14の状態で消費AP4のスキルを使えば残りAPは10となるので,同ラウンドで再び行動が可能になる。
今回のラウンドに火力を集中させるのか,次回のラウンドに備えるのか。どのような配分でAPを使っていくかが,攻略のカギなのだ。
なお,本作には,倍速モード(MAX3倍),オート戦闘,自動周回などの機能も搭載されている。周回要求値は高めなゲーム設計だが,レベリングや素材集め,「バイオロイド」のドロップ狙いなどをサポートする機能が完備されている。
戦闘を重ねていくと,敵からの攻撃でダメージを受けてしまうこともある。基本的にダメージは蓄積せず,次回の戦闘時には自動的に回復しているのだが,一定以上のダメージを負うと中破状態,HPが0になってしまうと行動不能状態となり,修復してHPを回復する必要が出てくる。
一部の「バイオロイド」のスキン(衣装)には中破状態のイラスト差分が用意されており,無理な戦闘を行うと彼女たちのあられもない姿を目にしてしまう危険性があるので(周囲からの視線に)注意しよう。
ちなみに中破状態のイラスト差分は,中破させないと見られない。図鑑でも確認不可能なので,中破状態の姿を見たい場合,どうしても中破状態に導く必要がある。
彼女たちの新たな一面を知りたい気持ちも理解できるが,中破=プレイヤーの実力不足にほかならない。悔い改めることがあっても,決して,イラスト差分を見たいがために彼女たちを戦場に送り出すことはあってはならないだろう。
それはそうとして,鉄虫との戦いは熾烈を極める。万が一,不測の事態が起きてしまう可能性も捨てきれない。そんなとき,我々はどうしたらいいのか。決まっている。戦いの中,戦場から目をそらすことは司令官失格だ。胸が痛い想いでいっぱいだろうが,そのときは敗北の現実をこの目にしっかりと焼きつけよう。
ガチャだけではない彼女たちとの出会い
本作の基本的なゲームサイクルは以下の通りだ。
(1)戦闘で「バイオロイド」や素材を収集
(2)「バイオロイド」の育成
(3)育てた「バイオロイド」でより強い分隊を編成
(4)再び戦闘へ。(1)に戻る
まずは戦闘で勝利を収めて「バイオロイド」を仲間にしていくのが第一歩だ。「バイオロイド」は,戦闘員製作(資源を消費して行うガチャ的な要素)でも入手可能だが,メインとなる入手ルートは戦闘を周回してのドロップとなる。
「バイオロイド」は,「SS」「S」「A」「B」のランクに分類されており,ドロップでは主に「A」「B」が入手可能で,一部の戦闘では「S」も狙える。
ドロップで入手できる「バイオロイド」は育成難度が低いため,まずはドロップで狙える「S」「A」の「バイオロイド」で戦力を整えるのが,序盤のセオリーだろう。
ちなみに,戦闘員製作で「SS」のバイオロイドを入手してからゲームを始めようと考えるプレイヤーも少なくないだろうが,序盤から「SS」を育成したり,出撃させたりすることはオススメしづらい。
「SS」の性能は確かに強力であるものの,まず戦闘に参加するための消費資源(部品,栄養,電力)が膨大だ。なおかつ,より強く育成するための“コアリンク”(同キャラを重ねる=限界突破的な要素)も困難なため,戦力として「S」「A」のほうが頼りになるケースが多い。
本作における資源は,いわゆる“スタミナ”と“ガチャ”両方のリソースであり,資源のやりくりが重要になっている。
“低ランク省エネ編成を組んで周回”できる環境作りが序盤の目標になるはずなので,資源は戦闘員製作ではなく,周回に費やしたほうが戦力を整えやすいだろう。
自由度の高い育成システム
「バイオロイド」の強さは,「レベル」「強化ポイント」「コアリンク」「装備」の4つが主軸となっている。
■レベル
戦闘をこなして経験値を獲得していくことで,「バイオロイド」はレベルアップしていく(スキルも同様)。一定のレベルまで育てることでコアリンクや装備枠が開放される。
■強化ポイント
レベルアップごとに3点の強化ポイントをパラメータに割り振れる。また,「バイオロイド」を素材として消費することでも各パラメータを強化できる。
アタッカーは攻撃力とクリティカル率,タンクはHPと防御力といった具合に,一応のセオリーはありそうだが,「攻撃振りの〇〇がいると短時間で倒せる」「HPと防御に振っている〇〇ならこの攻撃を耐えられる」など,プレイヤー間でユニークなビルドが考案されるかもしれないという面白さがある。
■コアリンク
一定のレベルに達することでコアリンク(限界突破的な要素)の枠が開放され,「バイオロイド」をセットしてステータスを強化できる。
■装備
一定のレベルに達することで装備の枠が開放されていく。装備で攻撃力や防御力の底上げが可能だ。
5体の「バイオロイド」で分隊を編成して敵に挑む
プレイヤーは,3×3の9マス内で最大5体を編成して戦闘に挑んでいくわけだが,「バイオロイド」の配置はとくに重要となっている。
敵に近いほうが攻撃を受けやすいので,前衛にはHPや防御力などを強化したタンクの「バイオロイド」を配置するのが基本的な戦術だ。ゲーム序盤はこの点だけ押さえておけば問題なく進めていけるだろう。
ゲームに少しずつ慣れ,仲間の「バイオロイド」が増えてきたら,編成のキモとなるスキルを意識した配置を考えていきたい。
たとえば,下記画像の「ミホ」という「バイオロイド」は,スキル“前衛支援”で自身の前方2マスにいる味方を「保護機」とし,支援攻撃(追撃してくれる)が可能となる。
この「ミホ」を中心とした配置にしてから殲滅力が一気に増し,それまで苦戦していた敵に対しても安定して勝てるようになった。ターン制&行動力の縛りがある本作の戦闘において,攻撃回数が増えるメリットは大きい。
シルエットモードで通学通勤中も安心?
筆者としては元々,βテストに参加してみたのは,Twitterで見かけた「バイオロイド」のイラストに惹かれたのがきっかけ。魅惑的な「バイオロイド」のスクリーンショットを撮ってムフフと楽しめればいいくらいの感覚だったことを白状しよう。
それがいつの間にか育成,編成,戦闘の面白さに夢中になっていた。ガチャ一辺倒ではない「バイオロイド」の入手方法,自由度の高い育成システム,配置を考えるのが楽しいバトルも本作の魅力だ。
そのほかにも,「基地」や「研究所」といった施設を作れる機能も盛り込まれており,遊ぶほど味が出てくる“スルメゲー”感がある。
気になる正式サービスは,Android版が先行で本日開始され,iOS版は未定となっている。公式Twitterアカウント(@lastorigin_info)を通じてさまざまな「バイオロイド」が紹介されているので,興味がある人はこちらもフォローしておこう。
「ラストオリジン」,Android版の先行配信をスタート。本編開始前の物語が描かれた公式PV第2弾も公開中
PiG Corporationは本日(2020年5月19日),スマートフォン向けゲームアプリ「ラストオリジン」に関して,Android版の先行サービスを開始したと発表した。新たに公開された公式PV第2弾では,本編開始前の物語となる人類滅亡前の世界がアニメーションで描かれている。
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