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Intel,4コア版第11世代Coreプロセッサの高クロック版「Core i7-1195G7」など2製品を発表
新CPUを搭載するノートPCは,早いものでは今夏から市場に登場し,2021年末までに60機種を超える製品が発売される予定とのことだ。
新しい2種類のCPUは,Tiger Lake-Uシリーズの高クロック版であるため,Intelの「10nm SuperFin」プロセスを用いて製造される点や,「Willow Cove」アーキテクチャのCPUコア4基を搭載する点,統合型グラフィックス機能(以下,統合GPU)として「Iris Xe Graphics」を採用するといった特徴は変わらない。
なお,今回の2製品は,いずれもTDP12〜28Wの薄型ノートPC向けとなっている。主な仕様は以下のとおりだ。
- Core i7-1195G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 2.9GHz,シングルコア最大クロック 5GHz,全コア最大クロック 4.6GHz,共有L3キャッシュ容量 12MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 96基,統合GPU最大クロック 1.4GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-4266対応
- Core i5-1155G7:4コア8スレッド対応,ベースクロック 2.5GHz,シングルコア最大クロック 4.5GHz,全コア最大クロック 4.3GHz,共有L3キャッシュ容量 8MB,統合GPU Iris Xe Graphics,統合GPU EU数 80基,統合GPU最大クロック 1.35GHz,DDR4-3200およびLPDDR4X-4266対応
Intelは,Core i7-1195G7が競合となるAMDの「Ryzen 7 5800U」と比べて,ゲームにおいて1.46〜2.78倍の性能を有するとアピールしている。
ゲームと同様に,ビデオエンコードや写真編集といった,ビデオエンジンやAI処理向け機能を使うコンテンツ制作用途でも,Core i7-1195G7はRyzen 7 5800Uを圧倒するというのがIntelの主張だ。
そのほかにもIntelは,M.2拡張カード形状の5G通信モジュール「Intel 5G Solution 5000」も発表している。Tiger Lake-Uや6〜8コア対応の「Tiger Lake-H」などと組み合わせて,5G通信機能を備えたノートPCを実現できるというものだ。
Intelは,5G通信モジュールに関するパートナー企業の中で,HPとNTTドコモの名前を挙げているので,NTTドコモの5G通信網を利用できるHP製のノートPCが登場するのではないだろうか。
Intelの第11世代Coreプロセッサ製品情報ページ
- 関連タイトル:
第11世代Core(Rocket Lake,Tiger Lake)
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