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【PR】薄型ノートPCでも快適なゲームプレイが可能に? 「Intel 第11世代Coreプロセッサ」の取り組みと実力を「dynabook V」で検証してみた
多くのPCゲーマーは,Intel製CPUの内蔵型GPUを「ゲーム以外に不都合はないが,ゲームにおいては性能が物足りない」という認識を持っているのではないだろうか。しかし,内蔵型GPUも着実な性能向上を積み重ねており,とくにIris Xeは,PlayStation 4が搭載するGPUの演算性能(※1.84 TFLOPS,FP32)を上回る公称2.07 TFLOPSを実現するなど,大幅な性能向上を達成した。
それに加えて,Intelは,XeアーキテクチャのGPUでゲームを快適にプレイできるようにするため,ゲームスタジオと協力して最適化の取り組みを進めてもいる。そこで本稿では,Intelによるゲームに向けたXeアーキテクチャ関連の取り組みの紹介と,実際に第11世代Coreプロセッサを搭載するDynabook株式会社の薄型ノートPC「dynabook
Intel独自のGPU「Xe」とは何か
まずは大前提となる,IntelのXeアーキテクチャGPUについて,簡単に紹介しておこう。XeアーキテクチャのGPUは,Intelが2018年6月に開発中であることを発表したことで,存在が明らかになったものだ。
これまでのところ,Iris Xeは,演算ユニットである「Execution Unit」(以下,EU)数が96基のものと,80基の2種類が存在しており,96基版は「Core
冒頭でも触れたとおり,Iris Xeは,それまでのIntel製CPUが備えていた内蔵GPUよりも大幅に性能が向上しているのがポイントだ。前世代の第10世代Coreプロセッサが備えていた内蔵GPU「Intel
Iris
Iris
今後登場するXeアーキテクチャの単体GPUとIntel製CPUの組み合わせでも,Deep Linkは利用できるようになると思われるので,ゲーム性能への好影響も期待したいところだ。
Intelはさらに,2021年の投入に向けて,Xeアーキテクチャの高性能版単体GPU「Xe
Xeとゲームの互換性を検証する検証サポートプログラム
ここまで説明したとおり,Intelは,XeアーキテクチャのGPUを,ノートPC向けの内蔵GPUから,ゲーマー向けの単体GPU,さらにはサーバー製品まで,多くの分野に投入しようとしている。だが,PCゲームの世界において,GPU性能が高いだけでは,快適なゲームプレイを楽しめるとは限らない。そのGPUで,ゲーム開発者の意図どおりにグラフィックスを描画できるか,どの程度のグラフィックス品質設定にすれば,快適なプレイを実現するフレームレートで映像を表示できるかを検証して,問題があればゲーム側やGPUのドライバソフトで対応する必要があるのだ。
そのためにIntelが行っている取り組みが,「インテル Iris Xeグラフィックス 検証サポートプログラム」(以下,検証サポートプログラム)である。ゲームを開発するゲームスタジオと協力して,PCゲームがXeアーキテクチャGPUの機能を活用して快適にプレイできるように,検証を行う取り組みだ。本稿執筆時点では,国内ゲームスタジオのタイトルは,「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」や「龍が如く0 誓いの場所」など11作,海外ゲームスタジオ製タイトルは「Apex
検証サポートプログラムで,Intelとゲームスタジオがどのような活動をしているのかの具体的な内容は公表されていない。明らかになっている範囲では,機械的,画一的に判定するのではなく,ゲームごとにプレイの快適さを決める判定基準を設けて,Intel側とゲームスタジオ側で動作検証を行い,「これくらいのグラフィックス設定にすれば,快適にプレイできます」という指標を作っているそうだ。
このWebサイトは,設定を確認したいゲームを選択,または検索したうえで,自分のPCが搭載するIntel製CPUの名前を入力すると(※自動検出ツールもあり),そのCPUに適切なグラフィックス設定を示してくれるというものだ。すべてのPCゲームを網羅しているわけではないが,グラフィックス設定のカスタマイズをするときの参考になるので,活用することをお勧めしたい。
dynabook V8/Pの実機をチェック
XeアーキテクチャGPUについてのIntelの取り組みは分かったが,ユーザーにとって重要なのは,実際のPCが自分の用途に適した製品なのかや,購入意欲をそそる製品なのかであろう。そこで今回は,冒頭でも触れたとおりDynabookが展開するノートPC「dynabook V8/P」を使って,実ゲームにおける動作をチェックしてみよう。
なお,Dynabookは,東芝のPCブランドとして長らく有名だったが,分社化されたうえで2020年8月にシャープの完全子会社となっている。
まずは,dynabook V8/P本体を簡単に紹介しておこう。
ちなみに,ディスプレイを300度くらい開いた「Λ」形にすると,ヒンジを上に向けたテント形状や,キーボード面を下にしてディスプレイを手前に向けたモニター形状で使うこともできる。ノートPCは通常,ディスプレイの前にキーボードが来るので,目とディスプレイの距離はそれなりに離れてしまう。一方,テント形状やフォトスタンド形状にすれば,目とディスプレイの距離を近づけて設置できるので,外付けのキーボードとマウスを用意できる環境であればお勧めだ。
搭載するディスプレイは,13.3インチサイズで解像度1920×1080ドットのIGZO液晶パネルを採用している。13.3インチの液晶パネルを狭額縁仕様の筐体に組み込んでいるので,公称本体サイズは
なお,公称本体重量は約979gと1kg未満を実現している。それでいて,公称バッテリー駆動時間※は約24時間というのだから,大したものだ。1日程度,外出先でPCを使うくらいであれば,ACアダプターを携帯しなくても間に合うかもしれない。
※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0による
キーボードは,薄型ノートPCで一般的なアイソレーションタイプで,ごく普通の日本語キー配列だ。一般的なキーピッチは19mmで,使用頻度の高いキーは十分なサイズを確保している。
それに加えてdynabook V8/Pは,Dolby Laboratoriesのサラウンドサウンド技術「Dolby Atmos」にも対応しており,スピーカーでもバーチャルサラウンドサウンド再生を楽しめるので,ゲームサウンドでも役立つだろう。
それ以外のスペックも見ていこう。dynabook V8/Pは,CPUとして第11世代Coreプロセッサの中でも高性能な「Core i7-1165G7」を採用している。このCPUは,「Willow Cove」マイクロアーキテクチャのCPUコアを4コア8スレッド仕様で搭載しており,CPUの定格クロックは2.8GHz,ゲームでとくに重要な全コア最大クロックは4.1GHzに達する。
内蔵GPUはもちろんIris Xeで,GPU動作クロックは1.3GHzとなっている。簡単に言えば,薄型ノートPCや2-in-1ノートPCに搭載するCPUとしては,ほぼ最高クラスの性能を有すると理解していい。
メインメモリには,これまたノートPC用としては省電力かつ高性能なLPDDR4X-4266メモリを採用しており,メインメモリ容量は16GB(8GB×2)である。ゲームに限らず,大抵のPC用途でメモリの不足を感じることはないだろう。
内蔵ストレージは,PCI Express接続で容量512GBのSSDを搭載する。有線LAN機能は搭載しないが,無線LANはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応となっている。対応する無線LANルーターとの組み合わせれば,快適なワイヤレスネットワークを利用でき,ゲームのダウンロードでも有線LANと遜色ないスピードを実現していた。
dynabook V8/Pにおける第11世代Coreプロセッサ搭載PCらしい特徴の1つに,外部I/Oインタフェースとして,最新のThunderbolt 4対応ポートを2つ備えている点が挙げられよう。Thunderbolt 4についてはこちらの記事を参照してほしいが,簡単に言えば,既存のThunderbolt 3やUSB 3.xなどと完全な互換性を有しつつ,使い勝手を向上した規格だ。
Thunderbolt 4ポートには,外付けディスプレイやストレージ,USBハブやUSBデバイスなど,さまざまな機器との接続に利用できる。コストはかかるが,外付けグラフィックスボックスを接続すれば,デスクトップPC用グラフィックスカードを使ってゲームをリッチなグラフィックスで快適にプレイすることも可能であり,2-in-1ノートPCであるdynabook V8/Pに幅広い拡張性を与えるインタフェースというわけだ。
こうしたスペックを有するdynabook V8/Pは,Intelの薄型軽量ノートPC向け規格である「Intel Evo Platform」(以下,Evo Platform)の認証を取得したPCでもある。Evo Platform認証を取得するには,PCが第11世代Coreプロセッサを採用して高性能というだけでなく,バッテリー駆動時間が長くて高速充電にも対応しており,PCの起動が速く,Thunderbolt 4やWi-Fi 6といった最新仕様にも対応することが必要だ。さらに,ACアダプターがつながっていないバッテリー駆動の状態でも,高い性能を発揮できることも,認証を取得するのに必要だという。
Evoの認証を取得しているdynabook V8/Pは,これらを余すところなく備えたPCであることを,Intelも認めているわけである。
型番 | P1V8PPBB |
---|---|
CPU | Core |
メインメモリ | LPDDR4X-4266 |
グラフィックス | Iris Xe Graphics |
ストレージ | SSD(容量512GB, |
液晶パネル | 13.3インチIGZO液晶, |
無線LAN | Wi-Fi 6 (Intel「Wi |
有線LAN | 未搭載 |
Bluetooth | 5.1 |
外部 |
Thunderbolt 4(USB4 |
キーボード | 日本語配列 |
スピーカー | 内蔵2chステレオ |
カメラ | 2基搭載(ディスプレイ側 約92万画素, |
バッテリー容量 | 未公開 |
ACアダプター | 定格出力65W(20V 3.25A) |
公称本体サイズ | 約303.9(W)×197.4(D) |
公称本体重量 | 約979g |
OS | 64bit版Windows 10 Home |
dynabook V8/Pのゲームにおける性能を検証
dynabook V8/Pの外観と仕様を紹介したところで,実際に本製品がどれくらいのゲーム性能を持っているのかを,ベンチマークと実ゲームでのテストで確認してみよう。
まずは参考までに,定番のグラフィックスベンチマークアプリである「3DMark」で,DirectX 11テストである「Fire Strike」と,DirectX 12テストの「Time Spy」を実行してみた。その結果がグラフ1である。
とはいえ,ベンチマークテストの数字だけではゲームの快適さは分かりにくい。そこで,「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下,FFXIV 漆黒のヴィランズベンチ)でもテストを行ってみた。グラフィックス設定プリセットを「標準品質(ノートPC)」に設定して実行したところ,スコアは「6871」であった。スクウェア・エニックスの指標では「とても快適」となるスコアであり,FFXIVのゲーム本編も軽快にプレイできるだろう。
まずはカプコン公式の「STREET FIGHTER V ベンチマーク」(以下,SFVベンチマーク)で,どの程度の平均フレームレートが出るのかを確認してみる。検証サポートプログラム公式Webページによると,Iris XeにおけるSFVのグラフィックス設定は,「画面品質」を「中」にすることが前提であるとのこと。そこでSFVベンチマークでも,推奨どおりの設定で計測してみることにした。
結果は良好で,平均フレームレートは59.39fpsと,ほぼ60fpsに近いスコアが得られた。このままプレイしても十分快適そうだ。プレイ中の見た目にあまり影響を与えない設定――SFVならシャドウやアンチエイリアスあたりだろうか――を下げて,フレームレートを60fpsで貼り付きやすくしてもいいだろう。
プレイをしながら確認してみると,必殺技がヒットした瞬間などにフレームレートが下がる様子が見られたものの,平均フレームレートはほぼ60fpsに近い50台fps後半をキープしていた。競技会に出場して腕前を競うようなゲーマーには物足りないかもしれないが,カジュアルゲーマーならdynabook V8/Pでも十分快適にプレイできるのではなかろうか。
検証サポートプログラム公式Webページによると,Iris XeにおけるFortniteのグラフィックス設定は,「クオリティプリセット」を「低」にしてプレイすることを推奨している。低プリセットにすると,たしかに平均フレームレートは100fpsを優に超えるほどだが,キャラクターモデルの品質がかなり低くなるので,望ましいとはいえない。そこでいろいろ調整してみたところ,低プリセットを選択したうえで,「3D解像度」を「中」プリセットと同程度の「65」前後にすると,60fps以上の平均フレームレートを確保しつつ,キャラクターモデルの見た目も許容範囲にできると分かった。
この設定で,4Gamerベンチマークレギュレーション23.2にあるFortniteのベンチマークランを実行したところ,平均フレームレートは80fps以上をキープできていた。実際のプレイにおいても,平均で70fps以上は出ているので,問題なくプレイできるという実感だ。さらに,低スペックのPCにおける動作を軽くするパフォーマンスモードを利用すれば,フレームレートをより向上できるだろう。
Iris Xe搭載なら薄型モバイルノートPCでのゲームプレイも当たり前に
PCゲーマーが,「ゲームをプレイできるPCを旅行先に持ち出したい」となったとき,これまではゲーマー向けノートPC以外の選択肢はほとんどなかった。しかし,ゲーマー向けノートPCは,本体が重くてACアダプターも大きいといった具合に,持ち運びやすさを諦める必要がある。その点,Iris Xeを搭載してEvoプラットフォーム認証も取得した薄型ノートPCであれば,持ち運びやすさを大幅に改善しつつ相応にゲームもプレイできるので,ゲーマーが外で持ち歩いて使うノートPCの選択肢を,大きく広げてくれるはずだ。
2020年末時点で市場に存在するXeアーキテクチャのGPUは,第11世代Coreプロセッサの内蔵GPUだけだ。しかし,2021年にはノートPC向け単体GPUであるXe Maxを搭載するPCや,ゲーマー向け単体GPUのXe-HPGも登場する予定であり,XeアーキテクチャのGPUはゲーマーにとっても徐々に身近な存在となっていくだろう。そんな近い将来を見据えて,Intelは早い段階から検証サポートプログラムを実施することで,ゲームスタジオによる対応や最適化を進めているわけだ。
Xe Max搭載PCやXe-HPGをユーザーが手にするようになったときには,検証サポートプログラムのWebページをチェックして,目当てのゲームが対応しているかを調べてみるといいのではないだろうか。
Intel公式Webサイトの検証サポートプログラムページ
Dynabook公式Webサイトのdynabook V8/P製品情報ページ
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