インタビュー
G-Starに参加したストリーマーの「けろふぇん」さんにインタビュー。「黒い砂漠MOBILE」の動画を配信するコアゲーマーによる率直な感想を聞いた
日本からは,現在「黒い砂漠MOBILE」の配信を中心に活動しているストリーマーの「けろふぇん」さんが招待されていたので,今回は彼にあれこれ話を聞いてみた。一般のプレイヤーに比較的近い目線によるシャドウアリーナのファーストインプレッションや,ストリーマーとしてのスタンスなどを聞けているので,普段からライブ配信を楽しむ人も一読してほしい。
【特別配信】SHADOW ARENAガチプレイ!
(Pearl Abyssブースから配信したライブ番組)
G-Star 2019の会場内からシャドウアリーナを生配信
4Gamer:
突然のお申し出にかかわらず,対応してくれてありがとうございます。
けろふぇんさんは,今回どういった経緯でG-Starに来ているのでしょうか。
けろふぇんさん:
僕はYouTubeの「Kerofen Games」チャンネルを通じて,「黒い砂漠MOBILE」の動画を基本的に毎日配信しています。その活動をPearl Abyssさんに評価していただき,シャドウアリーナをライブ配信するために,招待いただいた次第です。
4Gamer:
実際にシャドウアリーナをプレイして,率直な感想はどうでしたか。
けろふぇんさん:
僕はもともと,PCオンラインゲーム畑の人間なんです。とくに,対人戦をフィーチャーしたゲームが大好きで,MOBAやFPS,バトルロイヤルゲームを普段からプレイしています。そんな僕にとって,シャドウアリーナには慣れ親しんだジャンルの各要素が凝縮されていると思いました。一言でいってドンピシャですね(笑)。
4Gamer:
一般的なバトルロイヤルゲームとはゲームシステムが大きく異なりますが,どの部分がとくに印象に残っていますか。
けろふぇんさん:
プレイスタイルの幅広さですね。
一般的なバトルロイヤルゲームはミリタリー系の世界観で,もちろん銃器によってそれぞれ特色があるものの,プレイスタイルそのものに大きな違いはありません。しかしシャドウアリーナは,6人からどのキャラクターを選ぶかで,プレイスタイルがまったく違ってきます。
さらに,モンスターのファーミング(狩り)や装備アイテムといった成長要素の優先順位や,FPSでいうところのグレネードのような戦術の幅を広げられるアイテムもあります。バトルロイヤルゲームとしての奥深さもたっぷり感じています。
4Gamer:
ゲームの魅力を伝える,“ストリーマー”としての感想はどうでしたか。
けろふぇんさん:
非常に配信向きのタイトルだと思いました。
まず,バトルロイヤルゲームというジャンルの時点で,追いかけたり追いかけられたりといったリアクションが盛り上がります。でも,既存のバトルロイヤルゲームって,駆け引きそのものは奥深いものの,いざ撃ち合いが始まると一瞬で決着がついてしまうことが多いんですよ。
その点,シャドウアリーナは,ポーションやダッシュ,緊急回避などが用意されており,プレイヤーキャラが生き延びやすいです。つまり,配信中にリアクションを取れる時間も長いわけです。
4Gamer:
シャドウアリーナは「黒い砂漠」のスピンオフ作ですが,このタイトルの経験者にとっての親和性などは感じましたか。
けろふぇんさん:
今回プレイアブルだった6人のキャラは,黒い砂漠でいうところの「ウォーリア―,ジャイアント,ウィッチ,ソーサレス,ツバキ,くの一」に相当していましたね。アクティブスキルの大半も見覚えがあり,「あぁ,あれね!」といった感じで,すぐに覚えられましたよ。
4Gamer:
そのほか,シャドウアリーナで気になった部分がありましたらお願いします。
けろふぇんさん:
MMORPGはキャラクターを成長させる要素があるため,そのシステム上でPvPのシステムを構築すると,必然的にプレイヤー間で能力差がついてしまいます。それが醍醐味でもあるのですが,一方で,能力差がない環境で純粋なPvPテクニックを競いたいというニーズもあったと思うんです。そのニーズに応えてくれるタイトルが,ついに登場したなと。
シャドウアリーナのゲーム開始直後は,全プレイヤーが横一線です。ここからどのようにモンスターの狩りを行い,アクティブスキルや装備をアップグレードするのかも,プレイヤーの判断に委ねられているわけです。MMORPGにおけるPvPとして,ひとつの理想形といえるでしょう。
他の3タイトルの感想も聞いてみた
4Gamer:
Pearl AbyssはG-Star 2019の発表会を通じて,シャドウアリーナのほか「紅の砂漠」「プランエイト」「ドケビ」もお披露目しています。これらのなかで,とくに印象に残ったタイトルはありましたか。
「紅の砂漠」 |
「プランエイト」 |
「ドケビ」 |
けろふぇんさん:
発表会のトレイラーを見る限り,個人的にもっとも興味を惹かれたのはプランエイトでした。FPSとMMOをミックスしたようなゲームシステムや,近未来+ポストアポカリプスを感じさせる世界観は興奮しますね。プレイスタイルの幅も広く,既存のFPSやTPSにおける面白い遊び方を,全部詰め込んだような印象を受けました。
4Gamer:
他の2作の感想も聞かせてください。
紅の砂漠に関しては,いかがでしたか。
けろふぇんさん:
キャラクターの作り込みが半端ないですね。しかも,主人公的なキャラクターが複数人いて,それぞれ異なるストーリーが楽しめそうなので,1本のストーリーで進むMMORPGとは根本的に違うゲームだと感じました。今回のトレイラーは世界観が中心に紹介されていたので,実際のMMORPGとしてのゲームシステムが興味津々ですね。
4Gamer:
ドケビはどうでしたか。
けろふぇんさん:
可愛いモンスターをフィーチャーした韓国産のゲームという意味で,僕が以前ハマっていた,とあるゲームを思い出しました。実は,このタイプの韓国産のゲームで,決定打といえるタイトルは少ないんです。Pearl Abyssさんが手がけるということは,ゲームシステムも隙がないでしょうし,とても期待できますね。
4Gamer:
カジュアルな見た目のドケビは,コアゲーマーの反応が薄いのかな? と思っていましたが。
けろふぇんさん:
いやいや。本当のコアゲーマーなら,ゲームが面白ければ絵柄などの見た目は関係ないですよ。「紅の砂漠はダーク路線で,ドケビはカジュアル路線を狙っているのかな?」とは思いますが,それだけですね。
4Gamer:
それでは,Pearl Abyss以外を含む,ゲームショウ全体としてのG-Starの感想はいかがでしたか。
けろふぇんさん:
G-Starの会場内を見て衝撃を受けたのは,試遊台の規模です。シャドウアリーナだけで50台の試遊台があって,他のメーカーのブースも含め,来場客が「遊ぶ」ことがメインに掲げられていると思いました。
たとえば東京ゲームショウは,どちらかというとステージイベントを通じての「紹介」がメインだと思うんです。そういった催しも確かに面白いんですけど,それよりもコアゲーマーは,やっぱり遊びたいんですよ。G-Starは,とてもゲーマー向けのゲームショウですね。
黒い砂漠MOBILEの動画を基本的に毎日配信
4Gamer:
せっかくの機会なので,けろふぇんさん自身の話も聞かせてください。
現在は,黒い砂漠MOBILEを中心に,ストリーマーとして活動されているんですよね。
けろふぇんさん:
4Gamer:
どういった経緯でストリーマーになられたのでしょうか。
けろふぇんさん:
僕たちはもともとオンラインゲームを渡り歩くクランの仲間で,そのほとんどで,ランキングの上位に入るくらい遊び込んでいるんです。そうやって得たゲーム攻略の情報は,客観的に見ても価値があると思い,当時務めていた会社を退職してストリーマーになりました。
4Gamer:
なかなかに気合いが入ってますね。
けろふぇんさんがYouTubeのライブ配信をプラットフォームとして選ぶ理由はなんでしょうか。
けろふぇんさん:
一言でいうと,フットワークの軽さですね。
MMORPGは日々アップデートが行われ,ゲーム内のトレンドも変化しています。こういったコアな情報を追い続けるのは,多くのメディアさんにとって大変そうですよね。
僕は,「黒い砂漠MOBILE」でアップデートが実施されるときは,当日中にその内容を動画で紹介しています。このようにして,僕のようなコアゲーマーが1本のタイトルにオールインして毎日動画を配信し続ければ,きっと存在感を示せると思ったんです。
4Gamer:
黒い砂漠のほかにもコアゲーマー向けのMMORPGは存在しますが,タイトルを決めるポイントはどの部分にありますか。?
けろふぇんさん:
大前提として,PvP要素のある本格的なMMORPGを厳選しています。そして仲間も一緒に活動しているので,その連携力が活かせるゲームだとベターですね。
4Gamer:
ストリーマーは人気の職業ですが,一方で収益面での心配などはありませんか。
けろふぇんさん:
その心配は常にあります。貯金にも限りがありますし,だらだらと続けても意味がないでしょう。ですので僕は,ストリーマーになると決めた時点で1年のタイムリミットを設けて,この期間内に結果を出せなければスッパリ諦めるつもりです。
4Gamer:
なるほど。でも,今回こうやってPearl Abyssの目に留まり,招待を受けてG-Starへ来ているわけで,立派な「結果」だと思いますよ。
けろふぇんさん:
そうですよね。
Pearl Abyssさんには大変感謝しています!
4Gamer:
現在,黒い砂漠MOBILEの配信を日々行っていて,どういった瞬間がもっとも楽しいと感じますか。
けろふぇんさん:
僕自身がゲームを心底楽しむタイプなので,配信中は常に楽しいですね(笑)。
あえてひとつを挙げるとしたら,自分もゲームを楽しみつつ,配信のリスナーさんと一緒に研究するプロセスです。こういう時間をリスナーさんと共有できると,ストリーマーという仕事を選んで良かったと心の底から思いますね。
4Gamer:
それでは最後に,この記事を見る黒い砂漠MOBILEのプレイヤーに向けて,アピールをお願いします。
けろふぇんさん:
今回はPearl Abyssさんのご厚意により,シャドウアリーナのライブ配信を行っています。1時間50分近くの長さがあり,黒い砂漠MOBILEのコアプレイヤー視点での紹介を行っているので,4Gamerさんの取材記事と一緒に参考にしていただければと思います(笑)。
また,「Kerofen Games」では動画を毎日配信しているので,ぜひチャンネル登録をお願いします!
4Gamer:
本日はありがとうございました。
「シャドウアリーナ」公式サイト
「黒い砂漠MOBILE」公式サイト
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