プレイレポート
「VALORANT」新エージェント“フェイド”先行インプレッション。恐怖と同調し,敵の秘密を掴むイニシエーター
今回は実装に先立ち,メディア,インフルエンサー向けに行われた先行体験会に参加する機会を得たので,フェイドの詳細をお届けしよう。
フェイドはトルコ出身の賞金稼ぎで,恐怖と同調する能力を持つエージェント。ウォッチャーを呼び出し敵を捉える「ホウント」,恐怖の塊を投げつけて敵を拘束する「シーズ」,敵を追いかけ,接触した相手の視界を悪化させる「プラウラー」,強力な悪夢のエネルギーを投げつけるアルティメット「ナイトフォール」を駆使するイニシエーターだ。それぞれの能力を紹介していこう。
ホウント(Eアビリティ) リチャージ40秒
奇怪なウォッチャーを呼び出し,視界に入った敵をマークすると,その敵へ続くテラートレイル(地面を這う線のようなもの)を作りだす。ホウントを投げた際,空中を飛翔している場合でも,アビリティキーを再度押すと,その場に落下させてウォッチャーを出現させることができる。飛翔後,一定時間空中に留まると強制的に落下するので,いわゆる“空爆”のようなことはできない。ウォッチャーの出現時間は約2秒程度で,マークするまで一瞬のラグがある。敵は出現したウォッチャーにダメージを与えることで破壊が可能だ。
敵をマークできるのは一瞬だけだが,その敵に対して続くテラートレイルを生成する点が非常にユニーク。同じく索敵系スキルであるソーヴァのリコンボルトとは違い,一定間隔ではなく,ウォッチャーが出現している間は常にマーク対象となるため,一瞬だけ体を晒した敵も捉えることができる。
シーズ(Qアビリティ) Cost:200
むき出しの恐怖の塊を構え,「発射」で投げる。アビリティキーを再度押すと,飛翔中でも素早く落下させることができるのはホウントと共通の仕様だ。地面に当たると発動し,効果範囲内に敵が存在した場合,敵を拘束する。拘束された敵は聴覚を奪われ,「衰弱」効果を受ける。
拘束された敵は効果範囲内を自由に移動できるが,一定時間,外に出ることができない(アビリティは問題なく使用できる)。拘束の瞬間にダメージと衰弱効果を与えるが,これは時間経過によって回復していく。
プラウラー(Cアビリティ) Cost:250(×2)
「発射」でプラウラーを前方に送り出す。「発射」キーを長押しすると,スカイのガイディングライトのようにコントロールが可能。プラウラーは最初に視界に入った敵,もしくはホウントで作り出されたテラートレイルを追い,接触した敵の視界を悪化させる。フラッシュバンではなく,オーメンのパラノイアのような効果だ。敵は飛翔中,追尾中のプラウラーにダメージを与えて破壊できる。
スカイのガイディングライト,シーカー,オーメンのパラノイアを合わせたような性質を持っており,単独,もしくは他のアビリティと組み合わせてクリアリングに使えそうだ。ただ,操作が難しく,プラウラーの視界もほぼ真正面に限定されるため,自在に扱うには練習が必須となる印象を受けた。
ナイトフォール Cost:ポイント7
悪夢そのものの力を利用し,「発射」により強力なエネルギー波を放つ。この波に巻き込まれた敵はテラートレイルでマークされ,聴覚を奪われ,「衰弱」効果を受ける。
フェイドの持つアビリティの数々と,ブリーチのアルティメット,ローリングサンダーを組み合わせたような性質を持つ。効果範囲もローリングサンダーとほぼ同等だ。
フェイドは,噛めば噛むほど味が出る,まるでスルメのような能力の持ち主である。ホウントやシーズを投げ込む位置,プラウラーの使い方など,うまく扱うためには相応の研究と練習が求められそうだ。
イニシエーターはソーヴァ,KAY/O,スカイといった強力なライバルも多いが,マップにより得意不得意が出る傾向にある。フェイドを含め,マップに合わせたピックを行っていくことになりそうだ。
バトルパス&「RGX 11Z PRO」スキンコレクション
今シーズンでも新たなスキンが追加される。そんなバトルパスの中身を軽く紹介しておこう。
まず目を引くのは,ビビットなピンクカラーが特徴的な「.SYS」シリーズだ。バッキー,スティンガー,ヴァンダル,シェリフ,近接武器(格闘武器)のスキンが含まれており,近未来的なデザインと共に惹かれるプレイヤーも多いのではないだろうか。
そして「RGX 11Z PRO」スキンコレクションにも注目。過去に発売され,人気を博した同コレクションの第2弾とも呼べる存在であり,今回はオペレーター,ファントム,スペクター,クラシック,ファイアフライ(格闘武器)がラインナップされる。ゲーム内で「武器を見る」を使用すると,カラーが変化する機能も継続しており,他の武器でも「RGX 11Z PRO」を使用したかったプレイヤーには朗報といえるだろう。
なお,記事執筆段階で詳細なパッチノートは発表されていないため,エージェントやマップの調整については未知数な部分が多いのだが,以下の2点を確認することができた。
・ソーヴァ(オウルドローンの飛行時間減少,ダーツ命中時の索敵回数減少)
・ジェット(テイルウィンドの仕様変更。アビリティキーを押すと12秒間,再度の入力でダッシュが発動するようになる)
これらの調整を含め,新エージェント「フェイド」の参入により,メタの変化が予想される。
新たな装いで姿を現す「VALORANT」エピソード4 Act3。駆け足での紹介にはなってしまったが,大まかな雰囲気は掴んでいただけたと思う。進化が止まらない,レディアントを取り巻く環境への期待に胸は膨らむばかりだが,続報に注目しておこう。
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