プレイレポート
「VALORANT」の新エージェント ネオンの先行インプレッション。クールもキュートも盛りだくさんな戦場を“電撃”ヒロインが駆け抜ける
今回は実装に先立ち,メディアやインフルエンサー向けの先行体験会に参加する機会を得たので紹介しよう。
ネオンはフィリピン出身のエージェントで,生体電気を生み出す能力を有する。その電気を活かしたアビリティを持ち,2本のエネルギーラインを送り出す「ファストレーン」,敵にスタン効果を与える爆発を起こす「リレーボルト」,力を解き放ち移動速度を向上させる「ハイギア」,そして全ての力を解き放ち電撃ビームを発射する「オーバードライブ」を駆使するデュエリストだ。それぞれの能力を紹介しよう。
なお,本記事の作成には同じく先行体験会に参加していた方々にご協力をいただいた。この場を借りてお礼申し上げます。
制作協力
・リーゼフェルト氏
・Okano氏
ファストレーン Cost:300
前方に2本のエネルギーラインを送り出す。射程も非常に長く,視界の遮断や妨害といった幅広い目的に使える優秀なアビリティだ。ネオン(自身)はダメージを受けないが,それ以外のプレイヤーがラインに接触すると敵味方関係なくダメージを与える点と,レーンに挟まれた中央にいると周囲の音がかなり聞こえにくくなる点には注意してほしい。効果時間は約6秒と短めだが,かなりのダメージ量を持つため,使い方次第では大きなプレッシャーになる。
リレーボルト Cost:200
ダメージはないが,スタン効果を与えるエネルギーボルトを発射する。1度の発射で2個のエネルギーボルトが発射され,1個は着弾位置で爆発し,2個目は反射した先で爆発を起こす。反射については,1バウンド設定で放つソーヴァのリコンボルトやショックボルトをイメージしてもらえると良いだろう。効果範囲はかなり広く,こちらも敵味方関係なくスタンを与える点には注意が必要だが,使い方を研究しがいのある非常に強力なアビリティだ。
ハイギア
移動速度が向上する。使用中は画面下のエネルギーゲージ(フルで100)を消費する。エネルギーは敵のキル(25回復),もしくは時間経過で回復する。足音こそ大きくなるが速度向上はかなりのもので,陣地転換や意表を付いた移動に活用できるだろう。
また,使用中にALT射撃ボタンを押すことでスライディングを繰り出す。スライディングの距離はさほど長くないが,咄嗟の踏み込みや緊急時の回避として非常に有用だ。エネルギーゲージさえあればハイギア自体のオン/オフはいつでも切り替えられるが,スライディングは1度使用すると,同ラウンド中の再使用には敵プレイヤーを2キルする必要がある。
オーバードライブ Cost:ポイント7
ネオンが全ての力を解き放つ,非常に強力なアルティメット。使用すると一瞬でエネルギーゲージが回復し,その後は強制的に消費されるようになる。効果時間中は移動速度が上昇し,射撃ボタンで強力な照射タイプの電撃ビームを放つ。この電撃ビームはヘヴィーシールドを装備したフル体力のエージェントを1秒も掛からずにキルするほどの強烈なダメージを持ち,ジャンプを除いた移動中にも射撃精度がほぼ低下しない。
ただし無尽蔵に撃てるわけではなく,照射し続けると残弾を消費し,0になるとオーバーヒートのようなモーションが入って隙が生じる。0になる前に一度射撃を停止させれば,残弾は自動回復する。アルティメット自体の効果時間は先述の通り,エネルギーを消費しきるまでだが,通常時と同じく敵をキルすれば一定量が回復するので,戦況を簡単に引っくり返せるポテンシャルを秘める。
ネオンの印象としては,大きなプレッシャーを与えるファストレーンをはじめ,広範囲をスタン効果の爆発で巻き込むリレーボルト,純粋に移動速度が向上するハイギアを活かした積極的なプレイは,戦場に大きな変化を与えるだろう。対峙する相手には,十分な対策を要求することになりそうだ。
そしてなにより「走りながら超高火力を敵に押し付ける」,理不尽な暴力ともいえるアルティメットは,ストッピングを基本とする「VALORANT」へ一石を投じるもの。デュエリストの名に恥じない,革新的かつ攻撃的な性能を持ったエージェントに仕上がっている。
バトルパス&「プロトコル781-A」
新エージェントのネオンがアップデートの大きなポイントであることは間違いないが,シーズンごとのバトルパス,新しいスキンを心待ちにしているプレイヤーも多いはず。そんな欲張りさん(筆者もだ)に向けて,新シーズンがさらに心待ちになるような情報を紹介しよう。
まずはバトルパスだが,前回に続いて季節をテーマとしたアイテムが多数用意されている。特にバレンタインをテーマとした「大好き!」カードは従来のデザインとは一線を画する「カワイイ」デザインで,先行体験会の参加者の間でも話題になった。無論,こういった路線だけではなく,既存のシリーズを広げるようなアイテムもしっかりとラインナップされており,様々なプレイヤー層が満足できる仕上がりになっている。
そして,「プロトコル781-A」スキンコレクションにも注目だ。ディストピア的でありながら,粗悪さや汚れを感じない「潔癖なダークSF」とでも呼称すべきデザイン性は「VALORANTにありそうでなかった」絶妙なポイントを狙うもの。さらに初の試みとして「ボイス」の追加があり,武器の動作や敵のキルなどでボイスラインが流れる(スキンレベルのアップグレードが必要となる)。男性と女性のボイスがヴァリアントごとに設定されており,双方ともに機械的な声で無感情に語りかけてくる。先行体験会では「こういうのが嫌いな男の子はいない」「いつでも中学2年生に戻れる」といった声があがり,参加者は皆,ひたすらモーションを眺めていた。
「VALORANT」エピソード4 Act1は,久しぶりのデュエリストとなる新エージェント「ネオン」をはじめ,意欲的なバトルパス,「プロトコル781-A」といった多彩な魅力を持ち合わせている。また,一部マップの改修も行われており,レディアントを取り巻く環境は着実に進化し続けている。新たな戦場への期待に胸が膨らむばかりだが,今後,明らかになるであろう続報に期待しよう。
「VALORANT」公式サイト
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