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新作ブラウザゲーム「スター・トレック ディープ・スリート」のプレイレポートを掲載。広大な“最後のフロンティア”を探検しよう
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印刷2020/02/25 14:00

プレイレポート

新作ブラウザゲーム「スター・トレック ディープ・スリート」のプレイレポートを掲載。広大な“最後のフロンティア”を探検しよう

 インゲームが2020年1月17日に正式サービスを開始したブラウザゲーム「スター・トレック ディープ・スリート」。本作は,海外SFドラマの名作「スター・トレック」の世界で艦隊を率いる司令官となり,広大な宇宙を探検するシミュレーションゲームだ。

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 今回,この宇宙をじっくりと探検してみたので,プレイレポートをお届けしよう。だが,その前に「スター・トレック」シリーズについて紹介しておく。

 「スター・トレック」シリーズは,様々な勢力が入り乱れる大宇宙で,未知の世界を探索する人々のドラマを描いた作品だ。1966年に放映されたTVドラマ「宇宙大作戦」は,のちに打ち切りとなったが,その後もファンの人気は盛り下がらず,1979年にはついに劇場版が実現した。そうしてシリーズはTVドラマの新シーズンや劇場映画などと様々に展開を続け,2020年の今日も人気を博している超長寿コンテンツである。

 そんな「スター・トレック」を題材としたブラウザゲームが,本作「スター・トレック ディープ・スリート」だ。インゲームが2016年から運営する「STAR TREK エイリアン・ドメイン」後の時代が舞台となる。
 プレイヤーは司令官として,人類やヴァルカン人らが結成した「惑星連邦」か,高い知能を持つ流動体種族「創設者」に率いられる独裁帝国「ドミニオン」,どちらかの勢力に所属する。そして,ライバル勢力と競い合い,銀河系を「浄化」せんとする謎の種族「生命体8472」の襲撃を退けつつ,宇宙探索を進めていくのだ。

謎のワームホールの向こう側にある星域の探査を命じられたプレイヤー。基地を築いて艦隊を増強し,任務に励む
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 プレイヤーは基本的に,惑星連邦とドミニオンとに分かれて宇宙開拓を競い合うことになるのだが,いわゆるPvPが必須というわけではない。なので,どの陣営を選ぶかは,艦船のデザインや原作における設定,クルーたちの姿などを考慮し,ビビっときたほうでいいだろう。
 一方,生命体8472は惑星連邦とドミニオンの両者に敵対する第三勢力として扱われ,本作ではプレイヤーが操作することはできない。逆にいえば,すべての生命体8472はCPUが操作するNPCなので,遠慮なくボコボコにすればいい。

惑星連邦とドミニオンのどちらに所属するかを選べる。本稿では惑星連邦を選択した
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 プレイヤーの役割は,司令官として惑星に築いた基地を運営し,様々な資源を集めて艦隊を強化。そして,未踏の惑星を探査していくというものだ。
 基地には様々な施設を建てることができ,宇宙艦の修理・建造に使う「メタル」や強化に使う「クリスタル」「ダイチリウム」といったリソースを,時間経過に応じて獲得できる。施設を強化すれば,時間あたりのリソース産出量や貯蔵量を増やせるが,強化するにも数十秒〜数十分といった時間がかかるため,空き時間をうまく使うなどして計画的に進めたいところだ。このあたりはブラウザゲームにおける“村ゲー”のお作法通りで,そうしたゲームを遊んだことのある人ならすぐに理解できるだろう。

基地に新たな施設を建てるだけでなく,技術を研究することも重要。技術レベルが上がれば,より高レベルの施設が建てられるようになったり,母艦や随伴艦の能力が上がったりといったメリットがある
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 宇宙を探査するには,基地の充実はもちろん,艦隊も重要だ。艦隊は惑星を探査したり,資源を採掘したりと手足のような役割を果たしてくれるため,しっかりと充実させたい。最初は1つの艦隊しか扱えないが,プレイヤーのレベルが上がれば最大で4つの艦隊に指示できるようになる。大艦隊を目指して頑張ろう。

 艦隊は,中核となる「母艦」と,これを護衛する「随伴艦」からなっており,そのどちらもが大切だ。母艦は高い戦闘力を持っている上,強化手段が多いのが特徴で,「艦首武器」「シールド」「エンジン」「魚雷」「装甲」などの装備品を積んだり,クルーを乗せたりしてパワーアップしていこう。
 クルーは,無料/有料のガチャで,惑星連邦だと地球人やヴァルカン人,ドミニオンだとボルタやジェムハダーといったお馴染みの種族を仲間にできる。「艦長」「副官」「機関部長」「技術官」「航海士」といった原作通りの職務に就任させられるので,シリーズのファンにはたまらないだろう。乗せるだけで「タレント」や「スキル」といったパッシブ能力が発動して母艦のパラメータを底上げしてくれるので,できれば空きポストがないようにしたい。
 なお,タレントはツリー式になっており,レベルアップなどで手に入る「タレントpt.」を支払って自分なりの育成が可能だ。いろいろと試行錯誤してみよう。

母艦はそれぞれの艦隊で固定されており,変えることはできない
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クルーは無料/有料のガチャで仲間にできる
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ヴァルカン人艦長のジェン。「タレント」はツリー式で自分なりの育成が可能
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母艦には様々な装備品を積み込んでパワーアップさせられる

 母艦はオンリーワンの存在だが,随伴艦は使い捨てかつ,数での勝負となる。母艦のようにクルーや装備品で強化することができず,敵が強いと5隻,10隻といった単位で損耗していくのだが,メタルさえあれば10隻を3分弱で建造できるお手軽さがウリだ。ちょっとした時間にストックを作っておき,常に最大数の随伴艦を配備しておきたい。

随伴艦は「パーツ」の入手やレベルアップ,技術レベルの上昇など様々な条件を満たすと手に入る(左画像)。また,装備を集めるのではなく,「パーツ」やメタル,ダイチリウムを支払って強化できる(右画像)
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 艦隊の重要な役目が,惑星探査と資源採掘だ。本作の宇宙はとても広く,無数の星系に未探査の惑星が存在する。宇宙は他のプレイヤーと共有されており,他の艦隊が行き来していることもあって心が躍る。

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 まずは未探査の惑星に艦隊を派遣,「探査」を行ってその正体を明らかにしよう。艦隊の移動には数十秒〜数分の時間がかかるため,複数の艦隊をあちこちに派遣するなど効率よく動きたい。探査の際,生命体8472やNPCの敵対勢力が出現することがある。これらとの戦いに勝てれば未探査惑星の正体が明らかになり,資源を採掘できるようになるのだが,負けてしまうと母艦を基地に戻して修理しなければならず,随伴艦を新たに作って配備するといった艦隊再建の手間が掛かる。
 ファンであれば,この手間も心躍るものかもしれない。ただし,メタルや相応の時間が必要になるので,お互いの戦闘力を比較して,同格もしくはそれ以下の相手に戦いを挑むようにしよう。

惑星によっては,敵艦隊がいることも。攻撃するもしないも自分の判断次第だ
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 惑星の正体が明らかになったら,その惑星まで艦隊を派遣して資源採掘ができるようになるのだが,占領して「コロニー化」することで,艦隊を送らず基地からワンクリックで資源が入手可能だ。もちろん,惑星側も抵抗してくるため,占領するためには相応の戦闘力が必要となる。
 また,他のプレイヤーが占領している場合は,防衛艦隊が出張ってくる可能性もあり,かなりの危険を伴う。しかし,惑星の中には希少資源を産出するものもあるため,見返りは大きいのだ。
 コロニーとして所持できる惑星数は限りがある上,基本的にはレベルの高い惑星ほどいろいろな資源を産出するため,どんどん乗り換えていくといいだろう。

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 占領するほどの戦闘力はないが「資源は欲しい」という場合,「略奪」がオススメだ。歴史物シミュレーションなら民の忠誠度が下がりそうな字面だが,本作にはそういった要素がないため存分に略奪してやろう。また,未探査惑星を調べると「宇宙船の残骸」が見つかる場合もある。そこに随伴艦を派遣しておけば,時間の経過で様々な資源が手に入るため,数に余裕があるならぜひ利用しておきたい。

「略奪」すれば資源だけ奪える
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「宇宙船の残骸」に随伴艦を派遣しておけば,いろいろな資源やアイテムが手に入る
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 1人でノンビリと遊びたい時や,艦隊を強化したい時は「ステージモード」「星系衝突」「ストーリーダンジョン」といったシングルプレイ用コンテンツがオススメだ。いずれも艦隊によるバトルに勝つと,様々なアイテムが入手できる。
 ステージモードでは随伴艦の昇格素材とクルーの経験値が獲得できるカード,星系衝突では母艦の装備が出現する。そこで好成績を修めるとドロップが良くなり,より高難度のステージにも挑戦できるようになる。なお,手に入れた装備の中には未鑑定状態のものがあり,鑑定することでランダムで付与されるオプション「ランダム属性」が明らかになる。理想の装備を求めて戦い続けるのも面白いだろう。
 ストーリーダンジョンは文字通りにストーリーを楽しむことができ,惑星連邦とドミニオンで異なる物語が展開する。プレイヤーのレベルが上がるごとに挑戦できるダンジョンが増え,物語も進展するため,こちらもこまめにチェックしておこう。

「ストーリーダンジョン」では物語が展開
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「星系衝突」では主に母艦の装備が手に入る
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 惑星探索と1人用コンテンツのどちらも,艦隊による戦闘に勝つことが重要となる。戦闘はターン制となり,フルオートで進行。どちらかが全滅するまで戦い続ける。プレイヤーが介入できないだけに,戦闘力の強化や,陣形の編成,スキルの理解といった事前準備が重要だ。

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 戦闘力は戦闘におけるイニチアシブを決定する要素だ。数値が高いほうが先攻を取れるため,しっかりと強化しておきたい。
 母艦と随伴艦は前列/中列/後列の3列×3マスに自由に配置できる。これが陣形となり,アバウトに配置していたのでは敵に勝つことが難しい。例えば,敵の攻撃にさらされる前列には防御力が高い艦を,そして後列は攻撃力に優れた艦を配置するというのがセオリーになるだろう。
 ここで重要になるのが,母艦や随伴艦が持つスキルである。スキルは戦闘開始時に発動するものと,ターンが進むと蓄積されるエネルギーを消費して使うもの,攻撃ヒット時に確率で発動するものという3系列が存在する。敵を攻撃すると自身の防御力が上がる「抵抗」や「鉄壁」スキルを持つ艦を前列に並べ,縦一列同時攻撃の「貫通ビーム」「縦列攻撃」を持つ艦を後列に据えるといったように,スキルを考慮して配置を決めるのもよいだろう。
 他プレイヤーの艦隊と力比べをする「模擬戦」では,こうしたスキルの存在を念頭に置いて陣形を決めるのも楽しいだろう。なお,模擬戦はレベル25から参加でき,毎日8:00,13:00,19:00に行われている。「PvPは好きだけど,宇宙空間で人様の艦隊を攻撃するのは……」という人は,こちらに参加してみよう。

母艦プロメテウスの「庇護フィールド」は戦闘開始時に発動,随伴艦のシールドを増やす
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様々な陣形を試してみよう
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随伴艦の種類も様々
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ドミニオンとの模擬戦。相手はどんな編成で戦いに挑んでいるのか,緊張が走る一瞬
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 宇宙空間で他のプレイヤーの存在を感じつつの惑星探索と,充実した1人用コンテンツを併せ持つ本作。システム的には分かりやすい正統派ブラウザゲームといったところで,やるべきことはクエストの形式で誘導してくれるため,初心者からベテランまで楽しめるという印象だ。
 歴史が長い「スター・トレック」を題材としているため,少し尻込みしそうになるかもしれない。だが,丁寧なチュートリアルやしっかりとした導線があり,原作に詳しくなくても問題なく遊べるように配慮されている。新しいブラウザゲームを探している人や,宇宙モノが好きな人にはオススメの作品と言えるだろう。

「スター・トレック ディープ・スリート」公式サイト

  • 関連タイトル:

    スター・トレック ディープ・スリート

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