プレイレポート
サッカーやろうぜ! カジュアルなプレイ感覚と奥深い戦略性を併せ持ったシリーズ最新作「イナズマイレブン SD」先行プレイレポート
イナズマSDは,シリーズお馴染みのキャラクターたちがフィギュアの姿になって登場し,自分だけのチームを編成して対戦を楽しめるスマホ向けアプリだ。“超次元サッカー”を標榜するシリーズ作品にならい,本作のジャンルは“超次元トイ・サッカー”を謳っている。ジャンル名からしてワクワクがとまらない本作を事前にプレイする機会を得たので,本稿では実機プレイの中で体験できたゲーム内容と,そのプレイフィールをお届けしよう。
「イナズマイレブン SD」公式サイト
※本稿で使用しているゲーム画面はすべて開発中のものです。本作で楽しめる主なゲームモードは,すごろくのようにコマを進めながらシリーズ作品の物語を体験できるステージ踏破型の「ストーリーマップモード」と,プレイヤー同士でのバトルが楽しめる「スタジアム対戦モード」の2種類だ。ストーリーマップで発生する試合に勝利していけば,各ステージで新たなフィギュアをゲットできることもあるので,まずはストーリーマップを進めて戦力の拡充を目指そう。
ストーリーマップの進行度に合わせて,ボード内にアニメのワンシーンなどのグラフィックスが追加されていく。マップ全体をクリアしたあとに一望すると,ダイジェスト感覚で物語が見えてくるという仕組みだ |
それぞれのステージには,クリア時にドロップする可能性のあるフィギュアが設定されている。特定のキャラクターをチームに入れることでドロップ率を上げられるので,試合へ入る前に関連条件をチェックしておこう |
試合の基本的なルールはサッカーをベースにしており,相手ゴールにシュートでボールを叩き込めば得点が入る。一定点数を取ったり,指定のターンまで失点せず試合をこなしたりすれば勝利だ。フィールドには事前に編成した5体のフィギュアと,相手チームのフィギュアがズラッと登場し,パス,ドリブル,シュート,ブロックといったアクションを駆使しながら5対5での試合を展開する。
試合はターン制となっており,自分のターンが回ってきたらキャラクターを1人選んで動かせる。動かしたいキャラクターをタッチしてグイッと引っ張って指を離せば,引いた方向とは逆のほうへとゴムで弾かれたように飛んでいく。相手のキャラクターにぶつかれば勢いのままに弾き飛ばせるので,安全にドリブルができるように道を作ってやろう。加えて,ボールを持っている相手に自らぶつかりにいけば,積極的にボールを奪い取ることも可能だ。
キャラクターは弾いて動かせるほか,味方キャラクターをタッチして「パス」も出せる。パスが成功すればそのまま自ターンが継続し,最大3回までパスでボールを動かせるし,その間に“シュートOK”のキャラへボールを回せばシュートへ移行することも可能だ。しかし,パスする相手との距離が開いていたり,能力が低めだったりすると,意外とパスを失敗しやすい印象だった。パスに失敗してしまうと相手のターンに移行してしまうため,パスする相手との距離感などにも気を配りたい。
シュートやドリブルなどで,ボールが相手キャラクターの近くをとおると「ブロック」が発生する。ブロックによってボールを止められたり,シュートの威力を落とされたりするため,長距離のドリブルやシュートにはリスクが伴う。最適な配置を作り,パスを回してから強力なシュートを叩き込むか,力ずくで正面から相手のブロックをブチ抜くかは,使っているキャラクターに合わせて判断しよう。
これらのシステムにイナイレシリーズならではの味を加えてくれるのが「必殺技」だ。シュートの威力を大幅に上げてくれるシュート技や,相手のドリブルを止めるブロック技などがあり,必要な種類の必殺技をチーム内で揃えておけば,さまざまな場面に対応できるようになるだろう。
また,必殺技の威力はキャラクターのステータスや技自体の効果だけでなく,双方に設定された4種類の属性(風,林,火,山)によっても変動する。
例えば風属性のキャラクターが風属性のシュート技を放てば,相乗効果によって威力が増加し,さらに有効な属性である山属性のブロック技に対してはブロックされにくくなる。相手のゴールキーパーに合わせて,シュートを決めるキャラクターや必殺技を考えるのも戦略のうち,というわけだ。
必殺技がキャラクターの個性を表現する能力なら,チームの個性を表現しているのが連携技の「必殺タクティクス」だ。
必殺タクティクスは,試合が進むと上昇していく「TTP」が溜まると使用でき,発動すると自分と相手のキャラクターが所定のフォーメーションの形に移動させられる。地味に思える効果だが,例えば「マリオネットアタック」を発動した場合は,相手キーパー以外のキャラクターをフィールドの左右に押しのけられるので,ディフェンダーのブロックを受けずにシュートを放てる有利な状況へ一瞬で持ち込めてしまう。戦況を一度リセットできる切り札的な存在とも言えるだろう。
もう1つ覚えておきたいシステムが,「おはじキックチャンス」だ。これはゲージが溜まると発動でき,必殺技を使用できないおはじきのみのモードでボールを弾けるようになり,直接相手のゴールを狙えるというもの。ただし,ボールがキャラクターに当たれば弾かれるし,壁で跳ね返ってしまうこともある。ゲージが溜まってきたら,ゴールまでの道筋をしっかりと確保しておこう。
ある程度試合に慣れてきたら,フィギュアを育成するのもプレイヤーの大切な仕事の1つだ。各フィギュアには,試合を経験したりアイテムを投入したりすることで向上する「レベル」のほかに,レアリティを向上させられる「ランクアップ」,同ランク内でのレベル上限を開放する「限界突破」など,さまざまな強化方法が用意されている。
各種強化に必要なアイテムは,ストーリーマップやスタジアム対戦のほか,正式サービス後に行われるイベントなどでも入手できるとのことだ。
数回ほど試合をプレイしてみたが,試合の中で採用できる戦略の幅は想像以上に広い。操作自体は単純でお手軽なのだが,点を取る確率を上げる手段がふんだんに用意されているため,さまざまな戦い方が許容されているのだ。
体験プレイでAIと対戦したところ序盤はなかなか勝てなかったが,試合を重ねるごとにコツが掴めてきて,だんだんとサッカーらしいプレイをできるようになっていた。
正式サービスでプレイヤー同士の対戦が解禁され,キャラクターや必殺技の選択肢が増えていけば,より奥深い対戦も楽しめるようになるハズだ。本作の今後の動向が気になる人は,公式サイトやTwitterなどの最新情報に目を光らせておこう。
「イナズマイレブン SD」公式サイト
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